
さよなら、を言い忘れた
Nakayubi.
gallery Main(京都府)
2020/03/27 (金) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

ふたりぼっちの世界革命
世界平和書店
green&garden(京都府)
2020/03/27 (金) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

野鴨
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2020/03/24 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/03/28 (土) 13:00
座席3列
ハツビロコウが「野鴨」を上演すると知った時、ついにやったな、という思いが沸き上がった。もちろん、ハツビロコウの役者、演出、志向性あるいは体質というものを鑑みた時に出た心情で、以前から「野鴨」を演るべきだと思っていたわけではない。ただ、とても上演自体がしっくりきたのだ。イプセンであっても「民衆の敵」でも「ヘッダ・ガブラー」「人形の家」、もちろん「幽霊」でもなく、イプセンを上演すべきだと思ったこともなく、それはただ「野鴨」だから。
舞台を盆栽に例えると、今回の舞台には細かい剪定、意図的な構図、宇宙観・自然観の投影というものがない。ただただ、ハツビロコウという盆の上で、幹の強さのみで作品を成立させている。それは、盆栽を盆栽でなくす、つまりは舞台を舞台ではなくす。しかし、そんな惧れをものともせず、ただ自生のみがハツビロコウの「野鴨」であるというような、強烈な自負が、この舞台には芬々と漂っている。
だから、この舞台はシンプルだ。登場する人物に何の癖もない。これは驚くべきことだ。イプセンの芝居を純化することはかなり難しいから。イプセン舞台に登場する人物は、シェイクスピア作品の登場人物のように、ニュートラルな存在ではない。役者が脚本を読み込み、場面の推移を演じる中で想起し、引き起こされる結末に向かい意図をもってしまう。
だから、ついイプセンの作品では、「無作為の悪意」「純粋なるが故の愚かさ」「諦念を装った怨嗟」「勇気に見せかけた蛮行」等々がしばしば演じられる。いや、そう演じるように仕組まれていると言ってもよい。
この舞台はどうか。グレーゲルスはけして、よく言われるような「正義病」ではない。ヤルマールもけして「平均的な人間」ではない。彼らそれぞれにレッテルを貼り、彼らの愚かさを論うことを、演出の松本光生氏は敢えて廃除しているように思える。「この作品が言いたいことは、そんなことじゃないんだよ」と。
グレーゲルスは、友人を思慕し敬愛する、純粋な理想主義者だ。ヤルマールは自己の才気と器量の矮小さに気付き怯えながら、自分を鼓舞する声と支える愛情を信じ、苦悶しながら生きる1市民だ。誰が彼らを非難したり、彼らの言動を蔑んだりできようか。
そう、イプセンは彼らを物知り顔で批評する観客自体を、横目であざ笑っているような気がしてならない。それも意地悪気に。
舞台ラスト、演出家自らが演じるヴェルレが、彼を慰めようとする使用人を遠ざける。音も声もない世界に浸りながら、ただそこで起きた事実を慈しむように(悲しむようにではない)ヴェルレは暗転の中にフェードアウトしていく
ただ、そこで起きた不可避でありながら、あまりにも儚い死への哀悼を包み込みながら。
何とも何とも力強い舞台だったと思う。
葵乃まみ氏のヘドヴィクが好演。この役が「野鴨」の焦点、彼女の心情にどれだけ観客が踏み込めるかが、舞台の成否に関わるから。
そして、グレーゲルス役の石塚義高氏が、驚愕のピュアさをもってエクダル家を蹂躪する。
こんなグレーゲルス見たことない。

朗読劇『灯喬月塔』
LUCKUP
新井薬師 SPECIAL COLORS(東京都)
2020/03/26 (木) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
光チームを観劇しました。心貧しい天使と心美しく優しい悪魔の対比に、考えさせられる事がありました。切なくなるストーリー、そして希望が見えるようなラストも良かったです。独特の世界観があり、素敵な時間を過ごしました。

マクベスの悲劇【3/20(金)~4/3(金)に公演延期】
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2020/03/15 (日) ~ 2020/04/03 (金)公演終了
満足度★★★★
熱演に演者との近さが
なかなかに心地よく感じた舞台でした
ただ舞台セット中央に配したプールさんの利用が
やぱしコロナのせいで
バシャバシャ派手に出来なかったかな~とも感じました
本ホールの方でもやってなかった
サーモグラフィーによる体温測定とか
感染対策に苦労をしてたし
マスクや飴の提供なども頑張ってて
主催側の苦労と配慮に頭が下がりました

暁のバッキャロー!!
株式会社Ask
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
千秋楽まで無事上演できて良かったです。
舞台から客席はあまり見えないそうですが、今回は客席側も使うシーンがあるので見えたことと思います。持っていない人には入り口でマスクを配ったりしていたので、ほぼ100パーセントの観客がマスクをしていました。友人が行くはずだった舞台は「観客が全員マスクをしているのは舞台の演者側から見ると異様な光景だ」という理由で(他にも理由はあったらしいですが)中止になったとのことでした。そこで私は誰かに「異様な光景でしたか?」とお聞きしたかったのですが面会がなくて聞けませんでした。
今回は客席の中央だったので、大丈夫と思いつつアンテナ設置のシーンではドキドキしてしまいました。無事工事が終わって良かったです。
千秋楽に役者さんの挨拶はよくありますが、作者さんのお手紙が届くというのは初めて体験しました。今回の舞台に入らなかったエピソードの数々も興味深いものでした。1つの作品のためにたくさんの資料を読むのですね。東京タワーについてもっと知りたくなりました。

マクベスの悲劇【3/20(金)~4/3(金)に公演延期】
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2020/03/15 (日) ~ 2020/04/03 (金)公演終了

わたしを信じて
財団、江本純子
104GALERIE-R(東京都)
2020/03/26 (木) ~ 2020/03/31 (火)公演終了
満足度★★★★★
このご時世にどうかとも思いましたが、その環境作りはお見事、でもそれだけではありませんでした。詳細はブログをご覧下さい。→ http://idolarayama.seesaa.net/article/474319430.html?1585575391

愛する母、マリの肖像
T-works
ABCホール (大阪府)
2020/03/27 (金) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
ラストシーンで妹が涙を流す。ぐっとくる。そこからカーテンコールで丹下さんが挨拶される。また別の熱いものが込み上げてくる。
そんな気持ちになってしまう時代が辛いです(T_T)
出演者さんはじめ公演関係者の皆さん大変ご苦労されたでしょう。
ありがとうございました!

剣と義そして誠~壬生狼新選組~
カジキタドリーム
たましんRISURUホール(立川市市民会館)(東京都)
2019/08/31 (土) ~ 2019/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
有名な新撰組の物語。近藤、土方、芹沢を演じる、元タカラジェンヌの3名の存在感がすごい。
カジキタさんで和ものは初めて見たけど、市民出演者がよく頑張っていて、素晴らしかった。
次の立川演劇祭が楽しみです。(海賊?冒険もの?)

朗読劇『灯喬月塔』
LUCKUP
新井薬師 SPECIAL COLORS(東京都)
2020/03/26 (木) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

夜だけがともだち
倉山の試み
小劇場 楽園(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/31 (火)公演終了
満足度★★★★★
夏の夜、一人暮らしの若い男の部屋に女が転がり込んできたのなら、即日艶っぽい空気が生まれそうなものの、う~んこれじゃ~ね(笑)
その後の展開で艶っぽい空気になるのかどうかは・・・
ストーリーというよりも、これはもう“日々”ではないかと
「女」の登場を起点に「彼」が過ごし「彼」の人間関係も微妙に動き出した“日々”
その日々はどこか面倒で哀しくて、そしてめちゃ可笑しくて、時には「マジでっ!」の驚きもあり、それらのひとつひとつを一緒に共有できた気が。
太陽が降り注ぐような若さばかりがアオハルとは限らなく、月光のような優しい輝きも充分に眩しい。
“孤独”というエネルギーが惹きつけるのか、日を重ねるごとに引き寄せられ、感情が前のめりになってしまう人間模様が素晴らしい。
生活香る超リアル部屋のセットもさることながら、料理シーンがいくつかあり、実際に調理しているので、ほんのり良い匂いが客席まで。
一緒に食べられる訳ではないけれど、紛れもなく彼等と同じ空間にいる実感がくすぐったくて、何というか、とても嬉しいと思えました。

人形劇「みつあみの神様」
人形劇団ひとみ座
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2020/03/18 (水) ~ 2020/03/24 (火)公演終了
満足度★
作品は良かったんだけどね・・・♪
この御時世に養鶏場の様にギュウギュウの詰め込みの席♪
物が擬人化する話しだからか〜人を物扱いするんだ♪

【公演中止】エレベーターガール ー宇宙行きー
演劇計画プラネットナンバー
SPACE9(大阪府)
2020/03/27 (金) ~ 2020/03/29 (日)公演終了

揺れる
東京演劇アンサンブル
d-倉庫(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
「芝居小屋」外公演の第2弾 at d倉庫。ここ10年程、公家氏演出によるドイツ語戯曲の新作が折々に打たれていたが、初めて拝見した。
噂に違わず?抽象度の高い舞台。スタッフワークそれぞれのレベルは高いが関連が読み取れなかった。判らなさは半端ない。が、この判らなさの割りには、不快感は小さく、混沌の中で蠢く我々自身をその中に見たような気がしなくもない。極部分的だが真情吐露に引き込まれる部分もあった。

紙とダイヤモンド
Dotoo!
駅前劇場(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
10年前に見損ねた作品の再演。土屋研二さんが出ておられたんですが、その後はお噂聞きませんが...
Dotoo!らしく、笑えてちょっとホロっとする感じ。
コロナ騒動でいろいろ大変な時期でしたが、お疲れさまでした!

新雪之丞変化
Project Nyx
ザ・スズナリ(東京都)
2020/03/19 (木) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
女芝居ですけど、ちょっとドロドロとした感じで爽快感があれば、一段と好みかも?確かに座敷童子もちょっとドロドロしてるかも?
もりちえさんって、ひげ太夫にも出られていることがわかりました。
何だかひげが板についていたのはそういう事情?
次回が楽しみです。

野鴨
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2020/03/24 (火) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
本日千秋楽の舞台二つを、たまたま隣の劇場で時間をおかずに観劇。濃厚な時間に消耗気味だったが、両作とも睡眠時間ゼロであった(最近では珍しく)。
初の演目だったが、恐らく戯曲は刈り込んでおり(序盤で説明省略の跡に気づいたが、他は違和感全くなし)、今回も緊迫感に満ち満ちた、恐らく原作世界がしっかり具現されただろう舞台。人物が見え、関係から生まれる様相が見え、その結果に納得させられ、共に不安がり、安堵し、悲しみ、悔しがりしながら、傍観者であるもどかしさに歯ぎしりし、拳を握る130分であった。

散り散り星
のびる
十色庵(東京都)
2020/03/28 (土) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/28 (土) 19:00
初回である28日19時と最終回である29日11時をフルで視聴、28日23時と29日8時は終盤からアフタートークにかけて視聴。
第一場、というかプロローグ的な場では「ソレ、何?」な部分も多少はありつつ従来と較べていたってオーソドックスな夫婦の会話劇であることに「新境地か?」と思ったが、続くメインパートでの「あのキャラ(とその表現方法)」に「あー、やっぱりのびるだ♪」と。(笑)
とは言え恋愛……と言うよりは(二組の)夫婦の物語、やはり新境地であると言えるか?
で、2回目となった29日11時の回ではそれまで3回のアフタートークや目にした感想の内容、さらに初回で聞き落とした台詞に気付いたりしたことから内容をかなりクリアに把握。これが配信の利点でもあるか。
で、いつか「本来の形での上演」があることを期待。

揺れる
東京演劇アンサンブル
d-倉庫(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
個性的なファッションに身を包んだ10数人の若者が警句を吐き叫ぶ休憩無し1時間45分、パンフの用語解説に助けられつつも隠喩の半分も分からないままでしたが、危機感というか緊迫感は伝わりました。中心となる男女の意味不明のやり取りが後半少し腑に落ちる構成が印象的。