崩壊
糸あやつり人形「一糸座」
座・高円寺1(東京都)
2024/02/28 (水) ~ 2024/03/03 (日)公演終了
実演鑑賞
白鯨を追うイシュマエルたちは人形で、それとともに海を行く夢を見る女(松本紀保)は、病院のベッドと船の上を行き来する。女は白鯨を追いかけていった友を探しているのである。白鯨を追う航海は、戦争にまきこまれ、病院もまた戦場になった(と記憶する)。
「白鯨」にモリ撃ちのクイクェグという南洋出身の大男がいるとは知らなかった。
月の岬
アイオーン
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/02/23 (金) ~ 2024/03/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
静かだが心のざわつく芝居である。結婚しない姉(谷口あかり)の沈黙が何を語ろうとしたのか、いつまでも心に引っかかった。余白の多い芝居で、ぽつりぽつりと事情が分かっていき、最後に大きな余韻が残る。
長崎の平戸沖の島、姉・平岡佐和子と弟・平岡信夫(陣内将)が長年住んできた古い家。弟の結婚式に出るのに、近所に嫁いだ、騒々しい妹・大浦和美(松平春香)がやってくるところから舞台は始まる。
弟は中学教師で、新婚旅行に行っている間に、家に生徒が男の子2人(赤名龍乃介、天野旭陽)女の子1人(真弓)やってくる。そこに弟が帰って来ると、女生徒は「先生が結婚したから、この男子と付き合うことにした。それでいいですか?」と不穏なことを言ってくる。いっぽう、佐和子と高校生時代に駆け落ちしようとした男・清川悟(石田佳央)が島に帰ってきて、佐和子に一緒に島を出ようと迫る。女子中学生に迫られる信夫、昔の男に迫られる佐和子、の二組の思うに任せない恋が、島の平凡な日常に波乱をひろげていく。
佐和子は子どものころ海でおぼれかけて、助けた父がそのまま流されたという過去がある。佐和子は表面的には穏やかで、何も言わないが、父のことは大きな負い目、自分は幸せになってはいけないと考えているのだろう。それがラストの思い切った行動になるのだと思った。
舞台奥の白い小さい花は、萩の花。
さすが90年代「静かな演劇」を代表する戯曲である。キャストもみな好演でいい芝居だった。
歌っておくれよ、マウンテン
優しい劇団
白川公園付近(野外公演)(愛知県)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ひたすらに最高。最高と最高。名古屋から遠路はるばる。
Twitterで追ってた限りだと「なんか野外で叫んでる変わった人たち」だったんだけど
とんでもない土下座してジャンプしちゃう。凄い。凄い。
凄いすごい。滅茶苦茶おもしれぇ。場を大切にしてくれる。
照明が動かないなら手に持って動き回ればいいんだ。凄いだ。
凄いだ。ただただ、凄くて楽しくて、意外にもさわやか。
ただ、体験としては濃厚な豚骨スープなので30分時点で
これは胃もたれするかも・・・?と思ったらそんなことは無かった。
1日限りの2公演、しかも2024年3月いま、演劇超狂乱の時
観に来れなかった人が大多数でしょう...そのうち、きっと、また
東京でも...いや、名古屋に行くのもありかもね。ほんと素晴らしい。
イノセント・ピープル
CoRich舞台芸術!プロデュース
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
アメリカ人の目線で語られていく原爆。私は向こうの学校に通ったことはないが、原爆投下について社会科で論述問題が出たら、グレッグの主張のように書けば正解とされると聞いたことがあるので、概ね世情を反映しているのだろうと思う。
骨と軽蔑
KERA CROSS
シアタークリエ(東京都)
2024/02/23 (金) ~ 2024/03/23 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/03/20 (水) 18:00
KERAのワケ分からん作品だが、巧い女優陣の7人の演技が光り、不思議な感触の舞台になっていた。(3分押し)93分(20分休み)65分。
KERAの得意な、どことも分からん国の姉妹と取り巻く人々の物語。筋は全く通っていない、と言うか、筋を通す気もないんだろうが、不穏な雰囲気と不気味さを感じつつ、要は戦争だよね、っていう気になる。役者陣は皆巧いが、こいうったキャストでの公演は初めてで、配役の妙みたいなものを感じる。水川あさみがいい。
カタブイ、1995
名取事務所
小劇場B1(東京都)
2024/03/15 (金) ~ 2024/03/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「1972」から「1995」と一世代下った時代の沖縄、さとうきび畑農家を舞台に、装置も(劇場も)同じ形をなぞっていたが、同じ家族の物語だとは後でパンフを見て気づいた。
故人である誠治おじい、そしてつい先日亡くなった信夫おじい(その孫である当家の一粒種=中二の智子から見れば祖父だ)と、二人の名前が序盤で頻繁に口にされるも区別がつかなかったが、前作を踏まえていた訳だ。芝居の終盤には必要な家系図は見えていた。
今作では沖縄在住の花城清長(おじいの弟茂役)、宮城はるの(孫の智子役)が参加し、音曲が程よく挿入されているのも作品の味。前作と同じく、時折低空飛行の戦闘機の爆音が鳴る。
1972年は本土復帰、1995年は米軍による少女暴行事件を受け、前沖縄規模で基地反対運動が起きた年。前作と同様、東京からこの農家を訪れる男性があり(本土復帰の頃にも現われたあの青年、という事で同一人物であった)、もう一人のキーとなる他者として、前作では事情あって身を寄せていたが居なくなった女性、そして今作では反戦地主である当家に土地売却の提案に来る沖縄防衛局の若い女性職員。「見られる」存在としての当家の者たちが、「見る」(共感し精神的に繋がる)外部の存在として位置し、多様な価値観と生き方、その中に共通のものを見出し合う理想的な関係を示唆する(東京の男性と同じく「この地を去る」のがミソ)。
『口』
エンニュイ
王子スタジオ1(東京都)
2024/03/05 (火) ~ 2024/03/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
エンニュイなステージであった。
自分にとってのエンニュイは抽象的・ワークショップ的で台本がどこまで指定なのか不明、的なもの。物語性のある前作(初期作品の再演)が「台本」の存在を感じさせる(私には)珍しいケース。今回は以前の印象と符合。
初の王子スタジオ。前作(at上井草)と同じく四角い箱の中にzzzpeaker仕込みの超手作り感の物たちを飾り込んだ、昔の大学サークル棟の一室か大家が高齢の下宿部屋を想起させる雑然さに、まず目が慣れることが観劇のプロローグ。
七割方進んだ頃合いが、ある抽象性を維持しつつ、一つのコンセプトによるパフォーマンスとして観客の中に収まりそうであったが、即興的遊びに続いて「事件発生」的な観客巻き込みの時間、そして閉じ繰りまでの流れによってちょっとした大作となり、主宰の前宣伝通り、何でもありで何でもない時間となっていた。
面白いが少し長い、が感想である。実験ゆえ、今後洗練されて行く(同作品としてであってもなくても)プロセスであるが、「あってもいい」と思えるレベルではあった。年末のパフォーマンスからさほど日を置かずに観て、団員と言って良いのか同じ面々と認識されたが、願わくは継続してこのグループならではの「何か」、主宰の脳内再現だけでない「エンニュイ」が見えて来るといいな、と夢想。
壊れたガラス
パンケーキの会
com.cafe音倉(東京都)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/17 (日)公演終了
実演鑑賞
リーディングの快楽。
少し前の「玄界灘」でも感激と共に感じた事だが、リーディングがもたらす劇的効果は、具象が省略されている事。観客はそれぞれの想像力で補う。ただ・・と今ふと思うのは、想像力には様々な個人的体験や知見(観た映画や書物の数や受け止めた情報と感情の量も含め)に依存する面もあるかな・・と。そこはクオリアの領域で分からないが少なくとも自分には通常の舞台を観たに匹敵する(あるいはそれ以上の、または異質の)感動をもたらした。そして、台本を手にしながらの俳優の表現力、人物造形の強靭さに「感心」している自分も居る。(制作上の憶測を言えば、拘束時間の短いリーディングなら優れた=高い俳優を呼べる。加えてもう一つの要素がありそうだが割愛。)
アーサー・ミラーの隠れた戯曲を鑑賞。紹介文に「水晶の夜」(ナチス台頭の初期に起きたユダヤ人商店のガラスが軒並み割られた事件=この事件で排外主義がある一線を超えたと言われる)を題材にした作品、とあったが、舞台は米国のとある都市であり、描かれるのはユダヤ人夫婦のあくまで「夫婦間の問題」。新聞に掲載されたドイツでの出来事として、題材は顔を出す。作家の面目躍如は終盤の畳みかけにあり、唸らせる。
イノセント・ピープル
CoRich舞台芸術!プロデュース
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/03/20 (水) 14:00
タイトでチャレンジングな作品だが、役者陣の好演もあり、いい芝居に。観るべし!観るべし!!観るべし!!!138分。
畑澤聖悟が2010年に劇団昴に書き下ろした戯曲を、日澤雄介が演出。サブタイトルにあるように、原爆開発に携わった男たちのその後の65年を描く。元々は、畑澤が観たドキュメンタリーのシーンを見せたいということで書いたそうだが、アメリカから見た原爆、ということで、時代的背景もあり日本人の役者にはツライだろうセリフが多く、役者陣の頑張りも目立つ。そもそも、このCorich舞台芸術のプロデュース公演ということで実現した舞台というのは、何だかいいなと思う。ビッグネームだけでなく、小劇場系で活躍する役者陣やオーディションで選ばれた役者など、演劇の底力みたいなのを観た気がする。畑澤の作品は完全に気に入ることはあまりないのだが、本作は(演出も含めて)感心した。観て欲しい。
願望機
演劇ユニットG.com
ザムザ阿佐谷(東京都)
2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
途中休憩10分を含み約2時間35分、心の底からの願いを叶える「願望機」を求め危険の満ちた謎の「ゾーン」に侵入した(時間軸の異なる)2組の顛末を描くSF、(オリジナルか転用か不明ですが)音楽が雰囲気にピッタリで、2つの時間軸を結ぶオチが綺麗にまとまってます。
蛇ヲ産ム
日本のラジオ
新宿眼科画廊(東京都)
2024/03/15 (金) ~ 2024/03/19 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
演出、異質な空気感の醸成、話の進め方が秀でている。そして言語感覚。「いい」を必ず「よい」と言わせる拘り。その細かさが観客を敏感にさせる。
沈(しむ)ゆうこさんが語り手。自身の経験談を人名や地名は特定されないよう仮名にして語り出す。
彼女が働いていた地方の肉屋にパートで入ってきた日野あかりさん、結婚を機に夫の田舎に引っ越して来たそうだ。最近腹部に違和感を覚え地元で評判の漢方薬局を勧められる。診療にあたるのは薬剤師の松浦みるさん。少し妙な問診。処方された漢方薬。
実家で暮らす義理の妹(神藤さやかさん)がたまに遊びに来る。ガチガチの金髪、冷蔵庫の肉への執着。
肉屋で毎日弁当を買う常連客は安東信助氏、かなりのメンチカツ中毒。「何か入ってんのかなあ?」
残業後、会社の後輩(加糖熱量氏)と車で帰る。後輩は恋人(こばやしかのんさん)とイタリア料理店で食事をした際のことを話し出す。料理のパプリカを除けていたら咎められ、その訳となった小学生時代のトラウマを告白したことを。
日野あかりさんの役への作り込みが凄い。チック症を多用。前作の弱視役を彷彿とさせる藪睨と神経症的な瞬き、ジスキネジア(自分の意志とは関係なく体の一部が勝手に異様な運動をする不随意運動)のように口をもごもごさせ、表情は神経質な痙攣を伴い続ける。
そして異常に美人、気持ち悪くなる位の美人。こういう話には打って付け。
こばやしかのんさんは脚が長くスタイルが良い。
この感覚は『ファンタズム』っぽい。
刃鋼 HAGANE
山将舞台企画
名古屋市名東文化小劇場(愛知県)
2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/03/20 (水) 18:30
価格5,800円
本当に贅沢な舞台だなと思います
名古屋のオールスターが集まったと渡部さんが言われてましたが
名古屋に限らずです。
東京でも、ここまで面白い舞台は稀だと思います。
チケット代が上がり続けている昨今
久しぶりにこんなにお得な舞台を観れました。
これで5800円は安い!!
こんなすんごい舞台つくってくれた山将舞台企画さんありがとうございます。
いい旅、現実気分。
人間嫌い
小劇場 楽園(東京都)
2024/03/13 (水) ~ 2024/03/17 (日)公演終了
トリスタンとイゾルデ
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2024/03/14 (木) ~ 2024/03/29 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「トリスタン・・・」は休憩を含まない音楽の部分だけで約4時間のオペラ史上屈指の長いオペラで実演にお目にかかれる機会は多くないが、このプロダクションはすべてが最高に素晴らしい上演だったと感じる。ストーリー自体はオペラ史上屈指の陳腐さだがワーグナーの音楽が凄まじく濃密で、うねるような官能と情熱の波が何度も押し寄せてくる。今回の上演の歌手たちはいずれも一流の水準で、ブランゲーネ役の藤村氏が一番大きな拍手を受けていたが、他の歌手たちも文句なしに素晴らしく聴きごたえがあった。イゾルデ役のキンチャ氏は太く美しい声で、最後の「愛の死」の歌唱は抜群(コンサートでこの部分だけ抜粋して歌うのとはわけが違う)。今回は指揮の大野氏の手兵、都響がピットに入ったが、これまた高水準の演奏でワーグナーにふさわしいねっとりとした精妙かつ濃厚な響きで休憩挟んで5時間半の公演を支える。演出も(10年以上前の再演らしい)、漆黒の空に月のような太陽が浮かぶ背景が美しく、エンディングで深紅の太陽が暗闇の地平に沈み赤い衣装のイゾルデの後ろ姿のみが赤く浮かび上がって暗転する終演の迎え方も印象深い。
蛇ヲ産ム
日本のラジオ
新宿眼科画廊(東京都)
2024/03/15 (金) ~ 2024/03/19 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/18 (月) 15:00
夏の風物詩「怪談語り」的に始まりすぐに「ほん怖」よろしく再現場面が演じられて繰り広げられる怪異譚。タイトルがタイトルだし冒頭の会話から物語(なのか?)の軸は想像通りだがそれを取り巻く傍系の挿話がまた不可思議譚で何だか誰かの夢の中に引きずり込まれたような感覚が面白い。
また、場面によっては奇策(往年の惑星ピスタチオの手法も想起)があり「その意図は?」と考えさせられたりも。
あと、全体に漂う「不穏さ」やいくつかのモチーフが前日に観た映画「変な家」と共通でその偶然も併せて愉しめた。
なお、「カンポー!」もユーモラスで印象的。これ、その前の「西洋医学」で声をひそめているから効果倍増。(笑)
そう言えばタイトルにどこか既視感があったが川上弘美「蛇を踏む」だった。あれも奇譚だったっけ……。
アルバート、はなして
彗星マジック
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2024/03/20 (水) ~ 2024/03/20 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
久しぶりに観る「アルバート、はなして」もやっぱ面白かった\(^o^)/
この作品の魅力は時空や数式が飛び交い迷子になりそうになるもラストでキチンと回収してくれるし、悲劇的な歴史を描くも全体を包み込むファンタジーな雰囲気が不快な気分を和らげてくれる☆彗星マジックの正にマジックを見たかのような見事な構成にあるんじゃないでしょうか♪お見事でした☆
凄かったのは米山真理さん‼️まさかのあの役にもビックリしたけど「笑い」も交えながら段々「狂気」に満ちて行く姿がとてもリアルで生々しかった☆途中から登場するんだけど数秒で舞台の空気を一気にヨネマリ色に染めてしまう表現と存在感は圧倒的過ぎてもはや神々しかったです✨✨
個人的に2020年版でより感じた「狂気」の部分が減った印象を受けました☆それは物語のキーパーソンとなる佐藤みかさん演じる役の雰囲気がファンタジーの空気感を醸し出してて良い意味で狂気を中和させてたのかなと感じました☆なので今回は素敵なファンタジー作品を観た余韻に浸れてます\(^o^)/
イノセント・ピープル
CoRich舞台芸術!プロデュース
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
イノセント・ピープル
CoRich舞台芸術!プロデュース
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/03/16 (土) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
重たい重たい2時間15分(休憩なし)だった
世界終末時計が再び1分30秒前まで進み、日本も武器輸出まで認めようとする今、多くの人に観て考えてほしいテーマである
もっとも印象に残ったのは、日本人が皆のっぺらぼうに近い仮面をつけて登場する演出(戯曲原作は知らない)
1990年前後に外交官のはしくれとしてジャパンバッシング華やかなりしアメリカにいて、「顔の見えない日本人」と言われるのを、いろいろなイベントなどを通じて必死に払拭しようとしていたのを思い出した
そう、まだあからさまな人種差別は残っていた
それ以前の話が中心ゆえ、「ジャップ」と蔑まれるシーンが多いのは当然だろう
しかし、それを日本人が書いたところに意義があるように思えた
原爆投下をめぐっては、アメリカでは未だに(自分がいた頃ほどではないかもしれないが)退役軍人などを中心にあれで戦争を終わらせらることができたと肯定する意見が根強くあるだろう
自分のしたことは果たして罪なのか?
謝罪は自己否定なのか?
許しはあるのか?
ふとキリスト教の概念が頭をよぎるが、戯曲の作者畑澤聖悟はキリスト教徒どうかかわっているのだろうか?
自分が1982年の社会人として最初の赴任地に広島を希望し、「広島反核テーブル」に参加していた頃のことも
思い出していた
日澤演出というか舞台のセッティング自体が劇チョコを想起させる場面が結構あった
キャスティングが絶妙で、700の応募があったというオーディション選抜組を含め皆熱演だった
特に若いメンバーは体当たりという感じがした
弛緩することなく充実はしていたが、2時間15分はちょっと長かったかな
天日坊【2月25日-26日公演中止】
松竹/Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2022/02/01 (火) ~ 2022/02/26 (土)公演終了
実演鑑賞
初めての歌舞伎鑑賞で楽しめるか不安でしたが、セリフも現代化されておりストーリーも理解できたためとても興味深く拝見させていただきました。音楽にも歌舞伎とは縁遠いサックスやトランペットなどの生演奏が付いており素晴らしかったです。
猿若祭二月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2024/02/02 (金) ~ 2024/02/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
次世代を担う中村長三郎さん、中村勘太郎さんを拝見できて良かったです。
歌舞伎の世界には詳しくありませんが、次世代へ受け継がれる様子、観客も次世代を見守り育てる文化に触れられて貴重な体験でした。