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きっちん(7)
実演鑑賞
満足度
★★★★★
原爆を作った科学者たちに、広島の人びとを虐殺した罪はないのだろうか?
ネタバレBOX
原爆を作った科学者の一人のブライアンは90歳になって被爆二世の孫娘と会うことができました。しかし最後までどうしても「すまない」と言えなかったことに私は心からがっかりしました。原爆の威力を熟知していた科学者たちをどうしても許せない気持ちになったのです。悩み続けて自殺をしようと、息子が障害者になろうと、息子を亡くそうとです。
ブライアンの手がその孫娘のお腹に近づこうとするとき、動揺しました。「嫌だ。彼女のお腹に絶対に触れて欲しくない。彼女の身体は彼女のもので、あなたの身体ではないのだから」と恐怖に近い違和感を覚えました。孫娘のお腹に自分の子孫が居るとしても触れていいという事ではないということです。まず優先されることは孫娘の身体です。ここでもしブライアンが「お腹に触れてもいいですか?」と許しを求めるような台詞それとも、そのようなしぐさをしていたなら私の心はきっと違ったものになっていたように思います。いたたまれない気分で劇場を去らなくても良かったのではないかと考えました。
劇中で真珠湾の奇襲攻撃(リメンバー パールハーバー)の言及があります。それも決して許されていいことではありません。私たち日本に住んでいる人びとは謝罪をするべきではないかと思います。
「国が君のために何ができるかではなく、君が国のために何ができるかを考えて欲しい・・」と演説したケネディは尊敬される政治家ではないはずです。
まだ未熟で純粋なな若者を扇動するために「国」という概念は頻繁に使われるからです。
ウクライナのゼレンスキー大統領も言っていました。プーチン大統領もです。イスラエルのネタニエフ首相も。
国はそこに住む人たちが自由に安全に守られて生活できてはじめて国と言えるのではないかと私は思います。
思う事をそのまま勝手に書かせていただきました。
父や祖父が出征経験者だった70代の私が思うままに吐露したものです。
読んでいただいて有難うございます。
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2024/03/20 17:26
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