
別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2021/06/25 (金) ~ 2021/07/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
全4作品通し上演
①『いかけしごむ』
②『眠っちゃいけない子守歌』
③『舞え舞えかたつむり』
④『この道はいつか来た道』
午後1時開演午後5時終演。(休憩15分)。
別役実不条理会話劇の4時間コース、①の上演の時は冬の雪山のように、ばたばたと意識を失って眠りに就く観客達で壮観な光景。客の快楽原則に直接的に訴えないと皆只々寝てしまう現実。二人の不条理会話劇だと殆ど笑いにするかホラーにするかの二択になってしまう。難易度の高い縛りである。
①女占い師(?)のリアリズム〈これこそが現実だと信じる根拠〉とゴミ袋をぶら下げるサラリーマンのリアリズムの戦い。たった一つの真実などはなく、あるのは人の数だけの自意識の物語でしかない。
②孤独な老人の話し相手に雇われた福祉の男。筒井康隆的な全く噛み合わない遣り取りが痛快で客席が笑いで高揚。さとうこうじ氏はプロ。観客の沈滞ムードを逆手に取って沸きに沸かせてみせた。甲高い声が良い。対する大西孝洋氏も負けてはいない。見せ場たっぷりの演技対決。二人の空間に詩情の紙吹雪が加わり何とも言えない余韻のラスト。
③これが必見の傑作。雛祭りの雛人形4体が主人公(鴨川てんし氏)の心象風景と一体化して凄まじい効果。警官のバラバラ殺人事件の捜査の顛末なのだが、被害者の妻である鴨川てんし氏(73歳!)がノーマン・ベイツを彷彿とさせるトラウマ芝居。今作だけでも観る価値はあった。風鈴の音、根拠のない憎悪。
④ホームレス老女と老人のささやかなロマンス。記憶が混同して、何度も同じ場面を巡る二人。

イエロースプリングス
劇団太陽族
ウイングフィールド(大阪府)
2021/06/25 (金) ~ 2021/06/29 (火)公演終了

海のホタル
カラ/フル
T-6(テ・シス)(大阪府)
2021/06/25 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
自由と居場所を求めましたが、手に入れられませんでした。
1人の人間が一生懸命生きぬいて行く激情はシッカリと感じました。
観に行けて良かったです。
ありがとう♪♪♪

「シャケと軍手」〜秋田児童連続殺害事件〜
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2021/03/17 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
当時センセーショナルだった秋田の児童連続殺害事件を元にしているとのことでとても興味があった。畠山被告の荒んだ顔やニュースで流れていた周囲の人間たちの歪さを、楽しむ、悲しむというよりも、作品を見ることで思い出したりしました。テーマが重すぎるのもあるからか、関係なかったりコミカルなシーンもあり、舞踊など総合ではアングラになるのかな。

てにあまる
ホリプロ
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2020/12/19 (土) ~ 2021/01/09 (土)公演終了
実演鑑賞
年末にチケットが取れたので観に行ってきた。
美術のセットから転換、キャストの芝居、熱量など流石でした。
舞台装置と相まって、最後になるにつれ人の心の闇は中々に深いと感じた。
著名人のチケットは高い意味でも手に余る。

JACROW#29「闇の将軍」シリーズ第3弾
JACROW
サンモールスタジオ(東京都)
2020/10/22 (木) ~ 2020/11/08 (日)公演終了

トランス 【劇団 遺ハク月】
劇団 遺ハク月
アトリエS-pace(大阪府)
2021/06/26 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
久しぶりの観劇でしたが、かなり見応えがある作品でした。
小さな空間で演じる3人の舞台。
2時間の会話中心のお芝居でしたが役者さんの熱量が伝わってきて、最後まで楽しませて頂きました。
ストーリーも面白く素敵な舞台でした。

『無表情な日常、感情的な毎秒』6月公演
エンニュイ
北千住BUoY(東京都)
2021/06/25 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/06/26 (土)
価格2,800円
26日19時開演回を拝見(100分)。
エンニュイという「現場」が、物理的な場所とヒトを入れ替えながら、今年の2月から12ヶ月かけて、「演劇」という仕組みをノリで鍛え、作り変えていく…
といった試みとのことだが、当方、ポーンと"6月の駅"から途中乗車した行きずりの客として、感想を述べる。
開演直後の、ロールプレイの役割説明みたいな時間帯は、まるで演劇の実演授業か実験に、無理矢理付き合わされているような、何処かあざとささえ感じられ、率直に言うと、席を立ちたくなった…が、我儘?OLあたりからか、シチュエーションや噛み合わないセリフのやり取りに面白みを感じ始めた。結果、ラストの、誰に向けて放たれているのかも不明なセリフが交錯するカオスな大団円⁉︎まで、席を蹴って出口に向かうことなく、ずっと舞台に惹きつけられる羽目にw
でっ、この試みの意図や意味合いについて、決して理解が届いていないという自覚はあるので、今回は、自分の感性にどれだけ波紋が広がったか、という観点から星をつけることにする。

山姥の息子
水中散歩
シアター風姿花伝(東京都)
2021/06/23 (水) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
コロナ前、VUoYでユニークな対バンの企画の一つとして鑑賞したユニット。今回も新作であるが前回のとまるで違うタッチ(チラシから推察)から美崎女史の演劇世界観の確立の程を確かめに行った感。「山姥」のタイトルと解説からファンタジーと判り、逆にイメージの狭まりに傾きかけるも前作の面白さからの期待で観劇に至る。人ならぬ者の登場では(SFもそうだが)設定が問題になる。今作に登場する「人ならぬ存在」は3体だがうまく登場させ、ドラマの勘所が徐々に背景地図が現れるに従い見えてくる。抉って来る台詞がある。「コロナ」に一言も言及しないが生命平等主義にそっと触れる部分がある。人は生きて、死んで、腐って土に還る。コロナに右往左往する社会をわんやり揶揄し、命への洞察をじんわりと伝えて来る。

ぱらいそ
元素G
調布市せんがわ劇場(東京都)
2021/06/25 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

夜は短し歩けよ乙女
「夜は短し歩けよ乙女」製作委員会
COOL JAPAN PARK OSAKA・WWホール(大阪府)
2021/06/26 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/06/26 (土) 17:00
小説の完全再現。お見事であった。
黒髪の乙女をやった久保史緒里ちゃんが可愛すぎてたまらなかった。
原作を読んで行ったので3時間はそう長くは感じなかった。
転換の多様さが舞台に深みを与えたと思う。

インク
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2021/06/11 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ひものカーテンみたいな演出が効果的。ストーリーの内容自体は、ネット時代の現在の視点で見てしまうといささか陳腐というか、外国の時代劇を観ている感覚がある。そう言えば、日本の新聞も、すっかりオワコンというか、読むのは高齢者ぐらいしかいなくなってしまったような・・・。

マタ・ハリ【7月19日~7月20日公演中止】
梅田芸術劇場
東京建物 Brillia HALL(東京都)
2021/06/15 (火) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
映像鑑賞
映像なのでキャストの表情はよく見て取れますが、やはり劇場で観るのとは違い感動が伝わりにくいです。ちょっと自宅でくつろぎすぎましたかね。(笑)
(マタ・ハリ:柚希礼音、ラドゥー:加藤和樹、アルマン:三浦涼介 の映像配信)

マトリョーシカ
Uzume
すみだパークシアター倉(東京都)
2021/06/25 (金) ~ 2021/06/30 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
マトリョーシカ人形とは入れ子構造の民芸品で、人形の中に一回り小さい人形があり、その中に更に一回り小さい人形が、更にその中に・・・、と多重に構成されたもの。
ステージには真っ赤なジャングルジム、複数の紅い縄が天井から括り付けられている。更に赤色の照明が焚かれめらめらと業火に焼かれているようにすら見える。
演出の雰囲気がほっぢポッヂとかでやっていた頃の『た組。』っぽく期待感が高まる。両サイドに椅子を並べ、出番のない役者はそこに座り舞台の進展を見守る。
セーラー服姿の小林亜実さんや岡本尚子さんが可憐で流石の元トップ・アイドル。小沼将太氏や秋沢健太朗氏のイケメン勢も演技派の腕を奮う。特に秋沢氏は助演として作品の本質を理解している内助の功的MVP。
暗くシリアスな物語を今ここで真摯に語ろうとする作者に好感。
amazarashi風味のギター奏者、シノノメ氏が生演奏。かなりカッコイイ。

書く女
劇団未来
未来ワークスタジオ(大阪府)
2021/06/18 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
受験向けに樋口一葉=竹くらべとしか覚えただけで、小説の内容など全くの私でも楽しめた❗演技のクオリティーも高く、大満足‼️

かもめ
Piece Box
インディペンデントシアターOji(東京都)
2021/04/14 (水) ~ 2021/04/18 (日)公演終了
映像鑑賞
鑑賞方法の項目がいつの間にか出来ている。配信を視聴。2時間半ほど。
従来が長時間で重いのでテンポによる見やすさはあった。未だ語られるロシアの芸術と恋の物語は、やはり人気があるのだとも思った。古谷氏の芝居は好き。ニーナの声はパソコンではきついものがあった。

廻る座椅子で夢を見る
演劇プロデュース『螺旋階段』
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2021/06/25 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
べし観る! 華5つ☆ 追記(2021.6.27:02:37)観劇料金も良心的、この作品でこの値段は絶対安い。

Silent Scenes
ゼロコ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/06/11 (金) ~ 2021/06/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
■約100分■
沈黙を強いられる、あるいは人々が沈黙しがちな状況下で展開される静かなドタバタ騒ぎ。テーマにあまりそぐわない一編があったり、終章が分かりづらかったりとアラはあるものの、パントマイムという禁じ手だらけのストイックな表現分野で、沈黙という難しいテーマに取り組み、笑わせたり唸らせたり、ここまで魅せる100分間を作り上げたのは見事。

フェイクスピア
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2021/05/24 (月) ~ 2021/07/11 (日)公演終了

第70回公演「ベンガルの虎」
新宿梁山泊
花園神社(東京都)
2021/06/12 (土) ~ 2021/06/23 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
注目は異色客演陣(風間杜夫、奥山ばらば、紅日毬子)、必見であったが中々予定が立たず、当日精算期間に予約だけ入れて成行きに任せたのであったが、仕事を上げて駅へ走り、会場に19時過ぎに着くと幸い予想は当ってまだ開演前であった。中央花道の両側のひしめくジャガイモの一つに収まると、何と小型座椅子が腰を支えて格段の観劇条件になっている。前方端席でテント芝居を満喫、千秋楽であった。
開幕からボルテージ高く観る方も気合が入る。白塗りの奥山ばらばが怪しく無言の口上を舞い(その後も折節にドラマに伴走する)、風の中を紅日毬子がマッチを擦りながら彷徨う。絶品である。そして本編ではビルマ遠征の風間杜夫率いる部隊が不在の水島上等兵との対話、切なく染み入る「埴生の宿」の合唱。『ビルマの竪琴』を換骨奪胎した唐十郎お得意の昭和の裏路地物語が幕を開けた。2回休憩を挟んで3時間。