最新の観てきた!クチコミ一覧

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トランス~TRANCE~

トランス~TRANCE~

演劇集団SPOT LIGHT

元町プチシアター(兵庫県)

2021/07/23 (金) ~ 2021/07/24 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ご贔屓の劇団BLANKTHEATERさんの有志ユニット公演、元町プチシアター にて初回観劇。

これまでトランスは4~5回拝見したが、1番お笑い&エンタメ要素多めのトランスでした。

なのに、締める所はギュッと締まってて、とても観やすかった。
(紅谷先生若干走り気味??な所も含め)めちゃ面白かった。

次回公演も期待してます。

化面が缺けた時

化面が缺けた時

劇団光合聲

アトリエS-pace(大阪府)

2021/07/22 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ルーク編に続きビショップ編、初日観劇。
双方の違い愉しめた!

ビショップ編は見せ方が解り易く、2度目という事もあり、ストレス無く伏線回収や展開を追う事ができ、世界観に浸れた。

追伸、ビショップ編は最前列から観劇でしたが、ルーク編は高い席から拝見した為か、俯瞰できたので、オープニングがとても格好良かったです。

追伸2、クイーン編、ナイト編も伺う予定でしたが、所用で伺えず、とても残念!

交響朗読劇「空のハモニカ ~私がみすゞだった頃のこと」

交響朗読劇「空のハモニカ ~私がみすゞだった頃のこと」

カタリスト

横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ(神奈川県)

2021/08/18 (水) ~ 2021/08/19 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

大小のブイが幾つも天井からぶら下がっている。水晶にも見えるそれは照明であり、観客はまるで海の底から海面を見上げているような情感にいざなわれる。木村威夫の映画美術のよう。

上手に椅子に座りト書きを読む、ナレーション的役割の俳優(何人かで入れ替わる)。三つの長机を並べたような「最後の晩餐」風の長卓が中央に。
物語は昭和20年、金子テルの娘、上山房子(高畑こと美さん)のエピソードから始まる。
大正15年、ぬかるみの家に越してきた夫婦、妊娠中の金子テル(石村みかさん)と槇原浩司(大場泰正氏)。
大正8~12年、詩作を始める金子テル(今泉舞さん)、兄(森啓一朗氏)、キーマンとなる弟の上山正祐〈まさすけ〉(箱田暁史〈あきふみ〉氏)。「万葉集」から“信濃の国”に掛かる枕詞を取って金子みすゞと云う筆名の誕生。

シャッフルされた時系列の中で金子みすゞの詩が降り注ぐ。
台本を片手に持った朗読劇と云う形を取り、阿部海太郎〈うみたろう〉氏のピアノやハーモニカが伴奏される。

金子みすゞのイメージはローマ法王が読んで泣いたとされる『はちと神さま』が大きい。生命の平等性の観点、非常に優しい視点で弱者、駄目な奴をあったかく肯定する。近年では『くじけないで』の柴田トヨさんの詩が近いかも。
だが、その実地獄をのた打ち回るようなニヒリズムが同時に描写されており、幸福と不幸は同じ現象の視え方の違いに過ぎないことを繰り返し綴る。

凄え役者がいるな、と思わせたのは中田春介氏。劇場の下足番から西條八十まで、作品にアクセントを与え続ける。
西條八十が金子みすゞに、詩作の根源に在るものを授けるシーンが素晴らしい。
石村みかさんの山口弁のイントネーションが美しく耳に残る。良質な作品なので観た方が良い。

ネタバレBOX

もっと詩の世界に耽溺させて欲しかった。金子テルの比重が大きすぎて「知ってるつもり?!」っぽい。“詩”を主人公に据えるべき。
「仁義の墓場」を思わせる後半。働かない夫は借金塗れで愛人の家から帰って来ない。詩を禁じられ淋病をうつされ、ぬかるみのボロ屋で寝込み続けるボロボロの金子テル。呪詛を吐き自身の半生を全否定する石村みかさん最大の見せ場。
そこに封印した筈の今泉舞さん演ずる金子みすゞが現れる。
二人の対峙。想像力と言葉で繋ぎ合わせた蜘蛛の糸を伝ってこの地獄の迷宮から抜け出さなくてはならない。

この作品は未完成であり続ける。多分次回観る時は更に進化し変化していることだろう。正解に辿り着く為ではなく、金子みすゞの詩のように、今現在と取っ組み合って生み出さなければいけない類いのものなのだろうから。
オーレリアンの兄妹

オーレリアンの兄妹

EPOCH MAN〈エポックマン〉

駅前劇場(東京都)

2021/08/13 (金) ~ 2021/08/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/08/18 (水) 14:00

小沢さんのひとり芝居は何度か観ているが中村中の声が素晴らしい存在感を放ち、彼とここまで絶妙な掛け合いを成立させることに驚かされる。次第に明らかになる重いバックグラウンドと、それにつれて緊張感を増す台詞、引きずり込まれるような75分間。

ネタバレBOX

駅前劇場で隣の椅子がこんなに間隔をあけて置かれたのを初めて見た。
隣の人の動きが気にならないのが快適で、ずっとこのくらいならいいのにな、と思う。
劇場としてはもっと詰めたいところなのかもしれないが。

レンガの壁が客席に迫っていて、一番前の客席と舞台の距離が異様に近い。
嵐のような、強い風のような音が客入れの時からずっと続いている。
定刻開演。

兄と妹が客席中央の通路に登場、クマ除けらしく缶か何かを叩きながら
夜道を歩いてくる。
舞台上のレンガの建物に気付き、恐る恐る二人が中へと進むと
壁は舞台中央から真っ二つに割れ、二人を奥へと誘う・・・。

この後建物内部のセットが小沢さんらしい工夫に溢れていて秀逸。
驚きと楽しさ満載でわくわくする。

兄妹はなぜこんな嵐の夜にクマ除けを鳴らしながら歩いてきたのか。
その背景が次第に明らかになる過程が切なく巧い。

オペレッタのように歌が挿入されてリズムが生まれる。
互いにかぶせるような台詞の応酬が緊張感と切羽詰まった状況を際立たせる。
兄と妹の違いが浮かび上がり、意見の相違はやがて別々の道を選択させる。

中村中さんの、意思を感じさせる強い声が魅力的。
歌はもちろんだが、台詞に迷いが無くて爽快だ。

小沢さん、兄が衝撃的な体験を語るところが素晴らしい。
同じ現実が自分の身にもうすぐ起こることを予感して愕然とする。
その言葉は、聴いている私が息苦しくなるほど。

二人とも、まだ大人になっていない故の不安と恐怖が生々しく痛ましく、
一種凄みがあった。

これは逆境から逃げ出す話ではない。
逃げ出してから自分の人生を選択し切り開く物語だ。
兄はどうする?
妹はどうなる?
舞台は終わって、ここから二人の人生が転がり始める。

ジェイミー

ジェイミー

ホリプロ

東京建物 Brillia HALL(東京都)

2021/08/08 (日) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

17年初演のロンドン ウエスと・エンド ミュージカル。イギリスモノだけあって、16歳のゲイの男の子ジェイミー(私が見たのは高橋楓の回)が根強く残っている家族、学校、社会のゲイ差別の中でドラッグ・クイーンを目指すというサクセスストーリだ。
もともとは、テレビのドキュメンタリーから発想された作品という事で「社会派」である。ミュージカルには古くは「マイフェアレディ」の階級、言語差別、「ウエストサイド」や最近の「インザハイツ」に至る移民差別、など差別をテーマにした名作があるが、これは性差別がテーマである。イギリスは同性愛を犯罪としていた時期もあって、それだけに社会の中にある種の緊張感がある。それがこの本来は無邪気な若者の成功物語にも影を落としていて、このミュージカルはよく考えられている本なのだが弾まない。
物語は、義務教育終了まじかの教室から始まる。これから社会へ出て行って何者になるか、と言うだれしも経験する期待と不安の門出である。
ゲイの主人公は、母(安蘭けい)には理解されているが父(今井清隆)はきもいと言って家を出てしまった。居場所はそんな母子家庭とかつてのドラッグクイーン(石川禅・この俳優はホントに日本のミュージカルには欠かせない名脇役だと思う)が営んでいる貸衣装やである。卒業前のイベントが迫っていて、そこで主人公は女装を見せようとするが、それをめぐって家を出た父親との葛藤、イスラムのヒジャブを被った恋人(山口乃々華)、ゲイを理解しない男友達、理解はするが解決しようとしない教師(樋口麻美)などの学校でのドラマが展開する。
 日本でも様々な場でジェンダーの問題が表面化してきた昨今、時期を得た企画にもとれるが、やはり、イギリスとは社会環境が違う。切実さが伝わってこない。ストーリーは平凡な進行だが、曲に終演後も残るような名曲がない。ダンスにも際立ったナンバーがない。一つには時節柄、イギリス人の演出家を起用しているがリモート演出だという事も影響しているのかもしれない。言葉は悪いがずるずると締まりがない。
 俳優で言えば、私も見た若いカップルは残念ながら力不足。特にまずいという事はないのだがドラッグクイーンと言い、イスラムの美女と言うならやはり、ハッとするよううな地の魅力が欲しい。今回は脇に支えられたと言う感じだ。
一幕・1時間20分、15分の休憩をはさんで二幕1時間15分。


一九一一年

一九一一年

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2021/07/10 (土) ~ 2021/07/18 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

昨秋配信限定の『無畏』から『帰還不能点』そして今作とコロナ以降の劇チョコは全て配信で鑑賞・・と書いた所で「待てよ..」と手帳を見たら、「帰還・・」は劇場で観ていた。
思うに記憶の中の「帰還」の風景が定点観測的で平板なのでそう勘違いしたらしい。芸劇の後部座席だった。不思議に「無畏」と「一九・・」の方は残像が濃いが、考えてみれば自分はやはり映像の世代で、俯瞰と抜きを組み合わせた「映像言語」の雄弁さが「生」より勝ってしまうのは自然なのである。ただし、「生」を見るレベルにまで集中力を高め、入り込むまでが映像鑑賞の場合ハードルである。今回の『一九一一年』も一度観た時は殆どの時間意識が飛んでおり、脳が覚醒した状態で集中できたのが配信期限間際の事だった。

余談はさておき・・日本近現代史の中心部に踏み込む硬質な歴史劇が三本続き、前の二作とも懐を掴まれる内容であったが、本作も見事な出来だった。歴史事実のスピンオフでなく事実の本質を抉り出す入射角に感服する。
本作の焦点は、明治末期「近代国家」を目指した日本司法の罪刑法定主義、法治国家の理念を大きく踏み越える「大逆罪」の立件・訴訟が為された事に対する、法律家の受け止めである。
法の正義の遂行を自任する法律家(本作では若い判事・田原)にとって、大逆事件は法が大きく捻じ曲げられた出来事であった。
「目的」のためには手段を選ばず。原則を違えてでも目的を遂行する。「原則」という所がミソである。戦前、旧憲法下では国家は何でもやれたわけではなく(法の構造の不備は戦後指摘された通りだが)、原則とすべき事は存在した。立憲制による文明立国を目指す大義あってこそ、それへの貢献とその結果としての立身出世は栄誉であり、競争を勝ち抜いた勝者である事の意味は個人でなく社会に還元されるものだ、というサイクルが成立していた(戦後においても暫くは)。
物語は田原判事を26名の被告の紅一点、菅野須賀子と対峙させる。一個の「自由」な人格と遭遇するのである。「他に現実を乗り越える術のない者らがたまさか見た夢物語」だ、と田原は彼らの社会主義、無政府主義の本質を看破して言う。1911年1月18日、24名に死刑が宣告され、「思想撲滅」の特命を帯びた「難しい裁判」を成功裏に終えた美酒を要人らがかわす中、田原は上のように言い、全員の「特赦」を求める。
謀議を為した4名(他の22名は検察のでっち上げによる冤罪)を含めて、彼らは「夢を見たに過ぎない」とその人間性を愛おしむ田原の眼差しは、当時そのような判事が存在したかどうかはともかく、共感を誘う。
物語は「当然のことを当然のこととして」描いた、かのように見えるが、はたと立ち止まれば、原則を違えることを国に許している己らが浮かび上がる。誤りを正させるべき責任を、多くの民が放棄しているのがこの国の現実だ。

ネタバレBOX

配信について言えば、我が家のPCディスプレイはやや大きめで鑑賞には耐えるが、日常空間での鑑賞の困難は「入り込む」必要がある事。「さあ観るぞ」と腹を決めて2時間、PCの前に座る。だが雑念が過ぎりそうになるとストップし、次の機会に回すなんて事も多々ある。こと劇チョコの芝居はぼんやり見ていても入って来ない。一度流して観たが7割がた意識が飛んでいた。「んんごめん。今は入れん。」と止め、何度かトライし、結局は休日遅い寝起きで意識の覚醒した時間に観ると、台詞の音が脳に鮮やかに意味変換され、ようやく「劇場で観るように」観ることができた。配信最終日、間に合った。
・・白状すれば配信映像を値段の高低に関わらず結構見損ねている。一度は観ようとするのだが「入り込む」までのハードル、コンディションを選んでいると日が経ってしまう、など。あと音量を調整しないと台詞を聞き逃すのでそっちの作業も集中していなければやれない。小さな音でも聞こえる音量にしていると、SEやMが入って爆音になったりする。
丘の上、ねむのき産婦人科

丘の上、ねむのき産婦人科

DULL-COLORED POP

ザ・スズナリ(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

普通に男女が性別同じく演じるVerを観劇しました

出産は古来この国では忌むべきもので
出産用の小屋作っては使用後に壊してたとか・・・・
タイトルの医院さんはセリフ上で出てきてー
舞台上で様々なカップルが
それぞれの事情を語り演じてゆく120分の作品

舞台の後ろをスクリーンにして
いろいろと投影してたのが自分気に入りました(^ー^)

アンケートとかはQRコードで
ネット上にて~という仕様でした

ほぼ満席で
客層の男女比は~やや男性が多そうに思えたっす

ネタバレBOX

一応A.D.2021を舞台にしての話ですかな
でも’70年代のベビーブームの出産模様とかもあり
なかなか掘り込みが深い作品作りに脱帽デス
1クラス45人で1学年が13クラスとかー
今の世代の学生さんたちは想像できないかなぁ・・・
他にー当時は人口減少を目指す政策検討とかもあったとかー

AD2071の話を落ちにしてくれて
拙者のSF心も射止められたっす(^ー^)

集団でいきなり産気づくとか
=まぁ潮の満ち引きも関係するらしいし
納得の情報シーンでしたー

男性との付き合いは初めてなのに
中絶経験があって・・・下種実母の連れた再婚相手が屑で・・・
とか・・・・思い話も交えつつも
なかなか笑わせるシーンもあり
作品進行のリズム感とか配置が上手に思えたっす

男性の精子は作り続けて新鮮なものだけど・・・
女性の卵子は減少&経年劣化もしてゆくらしい・・って
リアルでも そう感じる セリフは強かったデス
ワタクシ事ではあるが
母方の祖母は病弱になってゆき
子供は年若い方から亡くなってって・・・
初期ロットの方々は=堅牢に年を重ねてるんだよねぇ・・・
生き残る力が強いというか・・なんと言うか
 で なんか卵子話は納得できたデス

・・・汗か雨か
入場時の検温でエラー起こしたデス

100分で名著を褒めるセリフがあったんだが
今時期の 戦争は女の顔を・・・も
女性の話でもあり少し今作にも掠るかな~と
・・・#2での赤ちゃんを的に・・上に放り投げろ・って話は
実話な証言な分 すっごい衝撃だったさ・・・・・
化粧二題

化粧二題

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2021/08/17 (火) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

有森也実、内野聖陽のコンビによる再演だが、前回よりも数段感動した。前半は、子どもを捨てた女座長の意地と強がりを押し通す。後半は母に捨てられた過去を持つ座長の話。母に「捨てられた」と思って、自力で頑張ってきたが、その頑張りこそ、母が辛く当たった狙いではなかったかと思い至る。母の愛に気づく物語。

内野聖陽が好演、力演。この男座長の話には、井上ひさし自身の母への思いが色濃く投影されていることに今回、初めて気づいた。「井上ひさし前芝居」の解説を見ると、扇田昭彦は、初演でいち早く気づいたようだが、私は今まで見てきて、とんと気づかなかった。「(母への)希望をすててしまえば、驚くほど元気になるもんなんですよ。から元気ですが」という座長のセリフは、井上ひさしの自伝的小説「あくる朝の蝉」の「孤児院は、他に行くところがないとなれば、あんないいところはないんだ」と重なる。

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

プーク人形劇場

プーク人形劇場(東京都)

2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「エイトリング」PESTRiCA 2021.8.12 19:30
ブラボー!

ネタバレBOX


 エイトリングという大道芸は初めてみたが、亀戸の大道芸フェスで演じたらバズった。というのはよく分かる。ジャグリングの1種だそうで、ドーナツのように中空の円形の薄い板を用い様々な幾何学模様を空中に作り出す。その手腕が余りに見事なので恰も何の支えも無くリングたちが空中に様々な文様を描き出す手品ではないか? との錯覚を起こす程だ。ハシブト烏の嘴のような大きな嘴の付いた面を付けハットを被りウエストが締まり裾が広がった長めの上着に黒いパンツ、黒靴。背中の側には丁度腰の辺りに大きなネジ巻が付いていてゆっくり回転している。
 PESTRiCAという名前の由来は、ペストが大流行した時に医療従事者が感染予防対策として用いたマスクの名に由来しているそうだ。最も感染症に目に見えないウィルス等が関係しているなどということは分かっていた訳ではないから、用いられたマスクにも殆ど効果は認められなかったらしいが。
 閑話休題、舞台では最初に述べた普通のリングの他に暗闇にした舞台で電飾を施した器具を用いた演技もあり、こちらは点滅の妙も加わって極めて美しく幻想的な演技を楽しむことができた。捌き方はこちらも上述の如く見事なものであった。
【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

プーク人形劇場

プーク人形劇場(東京都)

2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「あらい汎のピエロマジック」2021.8.11 19時5分
“マイム詩集”と称して朗読主体の演目。

ネタバレBOX


「汎」という漢字のサンズイは海を表し、凡は凡庸、即ち特に優れた所もなくありふれたもの、全体として海を漂うありふれた物をイメージしているのだと言う。とどのつまり l’épave だ。読まれたテキストは宮澤賢治の「雨ニモマケズ」である。この作品は賢治の作品歴では後期の部類に入る。度重なる不幸や父との断絶、理解されぬ天才故の孤独を抱えて詠まれた作品或は覚書だと思われるが、それが現行のような形で現れた時、寺山修司は、欺瞞の最たるものとして毛嫌いした。大抵の人は己の不甲斐なさを慰めるものとして受け入れるのであろう。或る意味、その虚しさを抱え込む人々の哀れが籠る「詩行」ではある。
 今回老いた道化は、余り身体を酷使しないで済むような演技形態を演じられた形に求めたと言えよう。但し落魄そのものを描くような鬼気迫るものでは無論ない。この辺りが凡庸の凡庸たる所以である。朗読の合間にいくつかの手品を挟み一応、ピエロの演じる作品という体裁を整えた。
 然し乍ら、賢治は法華経に帰依し、法華経によって世人を救おうと夢見た。その為、父との確執が殊に甚だしかったことは、研究者の指摘する所である。父は浄土真宗を奉じ、父子の論争は絶えることが無かった。こんな知識を持って今作を観ると矢張り、落魄をこそ演じて欲しかったとは思う。最大の理解者であった、妹・トシを既に失くして久しかったのだから。

丘の上、ねむのき産婦人科

丘の上、ねむのき産婦人科

DULL-COLORED POP

ザ・スズナリ(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

男性キャストが女性役、女性キャストが男性役を演じるBキャスト版を拝見。思っていたよりもすんなりと入り込めたのは、もちろん役者陣の技量もあるだろうが、産婦人科という場よりも、各夫婦やカップルの事情が主体だからか。とはいえ、単なるオムニバスではなく、各エピソードが対比できるような形にもなっていて、自分の子供のときはどうだったかなと改めて考えさせられた。

丘の上、ねむのき産婦人科

丘の上、ねむのき産婦人科

DULL-COLORED POP

ザ・スズナリ(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/08/17 (火) 14:00

妊娠や出産の前の夫婦や恋人が複数登場することで、世の中を多角的に見ている作品。50年前の様子と50年後の様子が加わっていることで、さらに奥行きが増していたと思います。

丘の上、ねむのき産婦人科

丘の上、ねむのき産婦人科

DULL-COLORED POP

ザ・スズナリ(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Aキャストを観劇
ねむのき産婦人科に集う人々。
ねむのき産婦人科を舞台に複数の夫婦やカップルのやり取りが同時進行で行われるのかと思っていたら、エピソードごとに場面(各自宅が舞台である事が多い)が分かれていたので非常に観やすかったです。
描かれるのは7組、ボリューム満点。

単純に短編が7つ。というのとは違って、こちらのカップルの直面している問題が別の夫婦ではそれとは対極と言える悩みに苦しんでいたりする皮肉さなど相まって微妙に絡み合っていたように思えるし、総括的なラストパートも印象的でした。

男性は妊娠できないのだから、どうしても女性の気持ち(生理的な事も含めて)が理解できない。というもどかしさに時には笑えたりするもヒリヒリする痛みを感じる方が圧倒的に多くて
それでもお互い歩み寄ろうとする気持ちが延長線上に・・・
コロナ禍をひと時忘れて、妊娠をテーマに舞台上で生きる人々の人生に想いを馳せる、そんな時間を頂きました。

ネタバレBOX

いくつものエピソードを観ているうちに、格差社会・女性の社会進出などを背景とした「現代」が悩みを生み出していて、やっぱり古き良き昭和の時代が生きやすかったのかなぁと考えたりしていた矢先での7組目夫婦のエピソード。
一番エグイじゃないか!
ガツンとやられた気分でした。
てんしごと

てんしごと

劇団WAO!

国立文楽劇場(大阪府)

2021/08/14 (土) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観てきた!
この作品で福祉ネイリストという仕事を初めて知った。
こんな風に、今ある本当の物語を語る劇団は素晴らしい!
沢山の人にみてほしい!

丘の上、ねむのき産婦人科

丘の上、ねむのき産婦人科

DULL-COLORED POP

ザ・スズナリ(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/08/16 (月) 19:00

【B】を鑑賞しました。面白かったです。

ネタバレBOX

特に二人の会話の場面に引き込まれる事が多かったです。
【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

プーク人形劇場

プーク人形劇場(東京都)

2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

「マリオネット・サーカス」8月14日10時45分 ヴィクトル・アントノフ
 操り人形遣いだ。想像できる通り操り人形は1つ動作や手順を間違えばそれで終わりである。何と成れば、糸が絡まって総てがワヤになってしまうからだ。彼のスピーディーで極めて正確な糸操りは神業だ。

ネタバレBOX


 数々の人形を用いて各々独立した内容の作品をオムニバス形式で見せてくれる。板上の構造は実にシンプルで目隠しの床まで届く布を貼った枠に、用いる人形を吊り下げておいて演目毎に人形を換え演じる。この枠の観客側に円形の布を敷きこの円の内側が基本的な舞台と見做されて演技が披露される訳だ。用いられる操り人形たちは、様々な文化圏の様々な衣装を纏い、各々の文化圏に対するヨーロッパ的認識を反映しつつその見事な糸操りによって命を吹き込まれる。難易度の高い技術を幾つも用いて操り人形が持ったポットから種を撒いた鉢に本物の水を灌ぐと薔薇が生え成長するとか、3体の人形による複雑でスピーディー而もアクロバティックな組体操を披露したりしてくれるが、ずっと独りでやって来たので宣伝に手が回らず知名度は低かった。だが最近では人形劇フェスティバルに参加し、その高い技術が認められ幾つもの賞を得たことで俄かに注目されている。
今回披露された作品は以下に述べるような少人数の観客を相手にする人形劇フェスティバルで演じられたようだ。
 オランダにマイクロフェスティバルと名付けられたフェスティバルがあるそうだが、このフェスティバルは地域の民家に各演者が陣取って公演を行う。観客は10人から15人位のグループに分かれて街中を散策しながら公演の行われる各民家を訪れ、そこで作品を鑑賞して意見交換や歓談の後、次の演目を演じている民家に向かい別の作品と出会うという形で開催されている。2018年に開催された第一回のA-hoj! 発想の原点の1つはこのフェスの開催コンセプトから発想を得ている。
【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

プーク人形劇場

プーク人形劇場(東京都)

2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

クラウンマイム「ふたり」2021.8.11 18:15 全体として華4つ星

ネタバレBOX


 老若2人のクラウンが出演。老いたクラウンは流石に身体能力も落ち動きに切れが欠けるが、若いクラウンと比較できるので悲哀感が生まれることも意識してこのような形で演じているのかも知れない。若い方はジャグリングやパントマイムらしいマイムが得意であり、老いた方は手品や説明過多を感じた風船芸、人生の苦みを感じさせるような台詞を吐くという形で老いの特性を活かしている。
 とはいえ、老いによる身体技術的切れが落ちている現状は矢張り覆うべくもない。この点もっと悲哀を強調した方が良かったように思うし、説明過多になる自分を批判する視座が欲しかった。若い方のクラウンは中々芸達者で魅せてくれただけに惜しい。
【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

プーク人形劇場

プーク人形劇場(東京都)

2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

「Little night tales」マティア・ソルツェ 2021.8.14 15時5分

ネタバレBOX


 スロべニア人だが、多くの名人形操り士を排出している名門プラハ芸術大学人形劇学部に学び優れたアーティストが集まるこの大学でも学生時代からその高く特異な才能を評価されてきた逸材。人形操りのみならず、作曲、演出でも高い才能を示しスロベニアのリブラナ人形劇場でも演出を担当する。因みにこの人形劇場はオペラ劇場にも比肩される程立派な劇場であり、スロベニアの人形劇は人形劇大国・チェコと同系統の人形劇でありソルテ自らの高い能力によってチェコの一流人形操りに勝るとも劣らぬ。今回到着したフィルムは彼の大学を卒業する頃に創られた作品だが、現在も尚、彼のレパートリー作品として演じ続けられる作品である。才能の枯れかけた作家が、観客のアイデアを参考にしながら作劇に挑む話だが、様々な観客からのアイデアを借用する結果しっかりした柱の無い作品になりそうになるが、それを何とか完成作に仕上げようと奮闘する内容だ。豊かな才能を持つ者の自由な発想が随所に見られる。尚用いられているのは指人形である。

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

プーク人形劇場

プーク人形劇場(東京都)

2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

「人生」2021.8.11 16時
 スペイン出身のアーティスト・ハヴィエル・アランダ。

ネタバレBOX

彼は余り露出するのが好きではないタイプの人ということで、スペインでも余り知られてこなかったが、最近あちこちのフェスティバルで賞を数多く受賞し徐々に知名度を上げている。主に掌を用いてのパフォーマンスであるが、作劇も実にしっかりしている。笑いから入り7分ほど進んだ所から独自の世界観、本質に切り込んでくるあたり、当にシナリオ作法の王道を行っていると言って良い。
奇跡を待つ人々

奇跡を待つ人々

東京夜光

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/07/24 (土) ~ 2021/08/04 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ビミョーな芝居。タイムトラベルと不老不死と、地球絶滅を織り込んだすごーくスケールの大きい世界を、駒場アゴラの、ベッドしか大道具のない狭〜い空間で物語る異色の舞台だった。現実には戻りたくない、ヴァーチャル世界の住人の笹本志穂さんが、白いふんわりした衣装で、現実と非現実の間の不思議な存在をよく演じていた。

ネタバレBOX

自分の体験で感じたことを膨らませて芝居にするという作・演出の川和幸宏氏。この超現実SFをどういう体験から発想したのか、観劇後、ロビーにいたご本人に聞いて、その体験からの膨らみかたを意外に思った。

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