【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021 公演情報 プーク人形劇場「【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 映像鑑賞

    満足度★★★★★

    「マリオネット・サーカス」8月14日10時45分 ヴィクトル・アントノフ
     操り人形遣いだ。想像できる通り操り人形は1つ動作や手順を間違えばそれで終わりである。何と成れば、糸が絡まって総てがワヤになってしまうからだ。彼のスピーディーで極めて正確な糸操りは神業だ。

    ネタバレBOX


     数々の人形を用いて各々独立した内容の作品をオムニバス形式で見せてくれる。板上の構造は実にシンプルで目隠しの床まで届く布を貼った枠に、用いる人形を吊り下げておいて演目毎に人形を換え演じる。この枠の観客側に円形の布を敷きこの円の内側が基本的な舞台と見做されて演技が披露される訳だ。用いられる操り人形たちは、様々な文化圏の様々な衣装を纏い、各々の文化圏に対するヨーロッパ的認識を反映しつつその見事な糸操りによって命を吹き込まれる。難易度の高い技術を幾つも用いて操り人形が持ったポットから種を撒いた鉢に本物の水を灌ぐと薔薇が生え成長するとか、3体の人形による複雑でスピーディー而もアクロバティックな組体操を披露したりしてくれるが、ずっと独りでやって来たので宣伝に手が回らず知名度は低かった。だが最近では人形劇フェスティバルに参加し、その高い技術が認められ幾つもの賞を得たことで俄かに注目されている。
    今回披露された作品は以下に述べるような少人数の観客を相手にする人形劇フェスティバルで演じられたようだ。
     オランダにマイクロフェスティバルと名付けられたフェスティバルがあるそうだが、このフェスティバルは地域の民家に各演者が陣取って公演を行う。観客は10人から15人位のグループに分かれて街中を散策しながら公演の行われる各民家を訪れ、そこで作品を鑑賞して意見交換や歓談の後、次の演目を演じている民家に向かい別の作品と出会うという形で開催されている。2018年に開催された第一回のA-hoj! 発想の原点の1つはこのフェスの開催コンセプトから発想を得ている。

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    2021/08/17 11:29

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