
3Cs 2021 Tokyo: 変異する舞台芸術
karakoa
北千住BUoY(東京都)
2021/09/23 (木) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
3日目のライブ配信から『嵐の丘に集まって』を鑑賞。「つむぎね」の主宰・宮内康乃と影絵師・川村亘平斎のコラボで、他につむぎねのメンバー3人、歌手のさとうじゅんこ、この6人による、光と影、そして声による30分強のパフォーマンス。これは生で観たかった。

『詳しくは明日の××で!』
早稲田大学演劇倶楽部
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2021/09/19 (日) ~ 2021/10/31 (日)公演終了
映像鑑賞
登場するのは3人。タクシーの運転手、そこへやってくる女優の付き人、女優を追いかけている記者。脚本もこの3人。本編は45分ぐらいか。

FLAG MAN
@emotion
上野ストアハウス(東京都)
2021/09/15 (水) ~ 2021/09/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
上演後コメントになりましたが…
面白かった!!
演出が好み。
役者陣も良かった。
元気もらえる作品でした。
アトエモさん、次回チェックしたいです。

他人
中西崇将
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2021/09/17 (金) ~ 2021/09/30 (木)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★
タイトル「他人」に関する観念、それを独り言のように演じる、まさしく一人芝居。2回(9/25、9/30)観たが、公演は演技というよりは淡々とした口上、そして映像的な観せ方に特徴を求めたようだ。「他人」の捉え方が斬新な切り口であるか否か、映像が正面と天井からの定点撮影で、舞台内で動き回る範囲が決まっているため動作に意味があるか否か、そして言葉(内容)に 力 がないと観ている人の興味を惹かない。全体的にインパクトが弱いといった印象である。特に天井からの撮影は、それだけをもって印象付けた映画があり、映像美学と云われるものもある。
(上演時間13分)
本公演は第33回池袋演劇祭参加作品のため、2021.10.10追記

九月大歌舞伎【第二部のみ9月6日(月)まで公演中止】
松竹
歌舞伎座(東京都)
2021/09/02 (木) ~ 2021/09/27 (月)公演終了
実演鑑賞
「四谷怪談」夜6時からの第三部。浪宅の場から隠亡堀まで、休憩20分を入れて2時間10分、超特急の四谷怪談だが(昔、夏芝居で見た四谷怪談はこんな見取りだったと思う)、名優二人の見せ場はちゃんと入っていて、一席置きの客席満席の見物衆はご満足。普段はジャニーズ客には困ったものだ、などと言っているくせに、こういう役者見物はやはり芝居の楽しみの一つだ。
芝居としては説明不足が幾つもあるが、ここのところ、コクーン歌舞伎や木ノ下歌舞伎で、普段はやらない場も見ているのでよくわかる。こんなところにもこの戯曲の現代上演の功徳もあると知った。

友達
シス・カンパニー
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2021/09/03 (金) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/09/23 (木) 14:00
2度目の観劇。やはり恐ろしくなる作品だった。
多くの役者が出る作品だが、それぞれの役割が丁寧に描かれていると改めて思った。特に、次女役の有村架純が他の家族と離れて座っていることが毛っこあることに気づき、彼女の役割みたいなのによる演出なのかなと思った。三女役の伊原六花が割と純粋な感じが出ていて、その分、怖い気がした。だが何と言っても、父親役の山崎一が怖い。

The Weir -堰-
劇団昴
Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)
2021/09/10 (金) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
久しぶりにとても上質な会話劇を拝見したような気がします。役者の皆さんの演技も確かで素晴らしく、内容に引き込まれました。
そこに、6番目のお客さんとして座って話を聞いているような感じで良かったです。私は好きなお芝居でした。

暴発寸前のジャスティス
ぽこぽこクラブ
新宿シアタートップス(東京都)
2021/09/24 (金) ~ 2021/09/25 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
地域のヒーロー課という名の、いわゆる何でも課で害虫 駆除、ゴミ拾い、老人のお宅訪問など、のんびりと仕事をしてきた3軍ヒーローたちの毎日はなんとも微笑ましかったのだが、2軍ヒーローがやって来て生活が変わって行く。なぜブルーはここへやって来たのかって聞き逃した?明日確認します。

『アドリブ・オン・ザ・ウォーター』『品川野放図』
品川親不知
ウッディシアター中目黒(東京都)
2021/09/21 (火) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
二人芝居2本。面白かった!今どきの笑いが満載。終始ニヤニヤしっぱなし。オチもしっかりあって。良かったです。

The Weir -堰-
劇団昴
Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)
2021/09/10 (金) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
アイルランドの田舎町のパブ。マスターと常連を含めた友人3人、そして最近ダブリンから越してきた女性。この5人による一夜の不思議な会話劇。

『アドリブ・オン・ザ・ウォーター』『品川野放図』
品川親不知
ウッディシアター中目黒(東京都)
2021/09/21 (火) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

ホシノヒト
演劇企画アクタージュ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2021/09/23 (木) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

ムサシ
ホリプロ
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2021/09/02 (木) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
第一幕85分休憩20分第二幕75分。
少し早いが蜷川幸雄七回忌と云う事で、蜷川の『身毒丸』オーディションで主演デビューした藤原竜也氏主演の『ムサシ』。井上ひさしの遺作『組曲虐殺』の一つ前の作品でもある。配役も蜷川幸雄に縁のあるメンバーを揃えた。『フェイクスピア』の体調不良騒動で気になっていた白石加代子さん(79歳!)は驚く程に元気。そこそこ高さのある縁側をヒョイと飛び降り、踊り捲り舞い捲りコメディエンヌの役どころを掻っ攫う。そう言えば武田真治と白石加代子主演の『身毒丸』をここシアターコクーンで観たことを思い出した。声でキャスティングしているのかと思う程に役者皆の声が良い。塚本幸男氏の貫禄、大石継太氏の法話の素晴らしいこと。
異様にざわめく竹林が効果的で、暗転と舞台転換にじっくり時間を掛けることが作品の重みを増す。能を効果的に取り入れている。
演出も兼ねた吉田鋼太郎氏はやりたい放題好き放題。素で藤原竜也氏や溝端淳平氏が何度も吹き出す。
藤原竜也氏は生で観ると超カッコイイ。映像の何倍も魅力的なスター、とにかく絵になる。
物語は宮本武蔵(藤原竜也)と佐々木小次郎(溝端淳平)の舟島の決闘から6年後、鎌倉の禅寺宝蓮寺の寺開き(開山)。参籠の禅の最中、九死に一生を得ていた佐々木小次郎が現れ、武蔵に果し合いを迫る。沢庵和尚(塚本幸男)や柳生宗矩(吉田鋼太郎)等は何とかその無益な決闘を取り止めるように色々と策を講じるのだが···。
![FINAL QUEENS [ファイナルクイーンズ]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/933/stage_93303.jpg)
FINAL QUEENS [ファイナルクイーンズ]
Superb Sick Squad
千本桜ホール(東京都)
2021/09/22 (水) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
演者がいい!ダンスキレッキレで演技も良かった。前説もサービス満点、コロナ禍じゃなかったら大笑いだけど、残念、終始にやにやほくそえんでました。

ホシノヒト
演劇企画アクタージュ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2021/09/23 (木) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

ホシノヒト
演劇企画アクタージュ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2021/09/23 (木) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ラストまで目が離せない感動作でした。
底辺にしっかりとした親子愛のテーマがある、SF・ファンタジー作品。これらが舞台上でしっかりと表現されていて非常に面白かった。
メインの親子3人もそうだが、周りの方も含めて役者の皆さんも実に素晴らしい芝居をされていて、効果的な音響と照明が物語により一層の深みをだしていたと思う。

ホシノヒト
演劇企画アクタージュ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2021/09/23 (木) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
物語が展開するのは、星が綺麗に見えることで人気のある某県にあるペンション。当然天文ファンも多く宿泊するから壁には天文関係のポスターが貼られ大きなソファが置かれて居たり、天体望遠鏡が置かれていたりもするが、物語自体は、もう少しSF的でファンタジックである。
ところで、1994年7月に木星に彗星が衝突した。

魔笛
東京二期会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2021/09/08 (水) ~ 2021/09/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
序曲の目撃で、主人公の男が、自宅の子どもたちのやっていたゲームの世界に入ってしまう。魔笛の本編は、そのゲームの中の冒険になる。舞台は、斜めにおかれた大きな四角い箱のような形。背後の壁を手前と奥と二重にして、手前の壁を半開きにしたり全部閉じたりして奥行きに変化が出る。手前と奥にさまざまな映像を映し出して、視覚的にわかりやすく変化に富んだ部隊だっった。
歌手も良かった。夜の女王高橋維もコロラトゥーラが絶品。パミーナ盛田麻央が、愛を得られないと思って嘆くアリアが今回、特に胸にしみた。パパゲーノ役の近藤圭の緩急自在なコミカルさも良かった。
厳粛なザラストロの音楽から、「パパパの二重唱」まで音楽的にも非常に多彩で、聞かせどころがたっぷり。改めて名作だと再認識した

醉いどれ天使【9月3日~9月4日公演中止】
明治座 / 新歌舞伎座
明治座(東京都)
2021/09/03 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
桐谷健太の詩情と影のあるヤクザ松永役が光った。冒頭から詩のような、松永の手記が劇中リフレインされる。「夜に隠れ、朝を恐れ、昼を恥じて…」「故郷が思い出される…コンコンと咳をする母、妹の上着の赤…、」。戦場から復員しても居場所を失い、闇屋のヤクザとして勢力を伸ばしながらも、そんな生き方を恥じている純情さと、帰りたくても帰れない望郷の思い。原作の映画には松永の過去は何も描かれなかった。今回の舞台は、飲み屋の女将を松永の幼馴染に変えて、松永の人物像を陰影あるものに膨らました。
それ以外、映画のストーリーはほぼ変えず、黒澤映画へのリスペクトが感じられた。女子高生やヤクザの親父も早くだがきちんと出てきて、いいアクセントになる。泥水を飲む子供を真田が叱るシーンも割愛していなかった。主要キャストは豪華で、それぞれに存在感がある。昔の女ミヨ(田畑智子)を連れ戻しに来た岡田(高嶋政宏)に、ミヨが自ら出ていって拒み、医者の真田(高橋克典)と松永が土下座して、帰ってくれと懇願する場面。映画だと、ミヨは家の奥に隠れたままで、真田だけが対応するのだが、演劇としてはバアや(梅沢昌代)まで出て、迫力あるシーンを作っていた。
回り舞台にセットを作って、真田医院、ダンスホール、闇市、情婦の部屋等々を効果的に転換。このセットも良くできていた。床の傾斜をつけることで、客席から見て、人物の上下の位置で互いの関係がわかりやすくなると、演出の三池崇史がプログラムで喋っていた。中央上部に渡り廊下のような橋があって、回り舞台の上面を俯瞰的に使っているのも感心した。上面の奥の傾斜が、最後に物干し場になる。

物理学者たち
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2021/09/19 (日) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
会場へ入るとロビーがどことなく簡素。「ご自由にお取り下さい」という無料リーフレットを探すと事務用長テーブルにB4紙2つ折りの当パンがまた質素(桟敷童子のみたく)。座席に近い入口から入ろうと裏手に回ると案内スタッフがおらず「コロナ対応で裏口は閉じたのか?」という状態(そうではなかった)。
芝居が始まると序盤に登場した草刈民代の台詞が時折覚束なく「おや?」と思う。そこでふと「今日はプレビューだから?」との考えが過ぎった。以前観たプロデュース公演のプレビューが(結果的に準備が十全でないというのでなく)わざわざ1ランク落とし、スタッフの客対応も素っ気なかったのを思い出した。今公演がそうだったわけではなく実際には「差」もないのかも知れないが、「引き算された分を足すとどうなる」等と脳内で考えを巡らした程に、特に前半は混迷し、乗れないものがあった。
幕間を挟んでから俄然巻き返して天晴であった芝居は確かにあったが何だったか・・さほど気落ちせず休憩時間を休み、迎えた後半は目が覚め、戯曲の「狙い」的な所がいくらか見えてきた。といっても変わり種な戯曲には違わぬ。ノゾエ氏演出舞台と言えば新国立の「ピーター&ザ・スターキャッチャー」(ラストで萎んだ感はあったが)が秀逸で腕は確かだと知れるが、書き手・演出家としての「傾向と対策」は未だ不明。それでも料理人・ノゾエ氏を引き当てた素材というのが何故か腑に落ちる作品。シュールさは前半の「死」の扱いと言いイヨネスコを連想させるが、要は叛逆、アナキズム、よりソフトに言えばはぐらかし、へそ曲がりな志向。
感じた難点は、配役。チラシの俳優陣を見て観劇を決めた客も多いだろうが、川上友里子を除く女優陣(瀬戸さおり、吉本菜穂子、草刈民代)のキャスティングは果たしてどうだったか・・。小柄で容姿端麗の瀬戸、声に特徴あり倒錯の域を表現できる吉本、すっくと立つ肢体こそ見たい草刈が、わざわざその長所を封印したような役柄である事により、元々異種な戯曲の「読み違え」「迷子」を誘引したようにも思う。
まあしかしそれより何より、事挙げすべきは戯曲という事になるのだろうが、今ひとつ物語を追えていない。終わってみれば事象じたいはシンプルではあるが事象を語る口調、含みは感受しきれない。
誤読の一つは、ステージを占める直方体の共有スペース(居間であり休憩室であり食堂のような)には左右の壁と正面の三方に三人の科学者を名乗る入院患者の居室のドアが付いているが、大きく立派なので居室には見えず(特に正面は廊下に通じるのだと終盤まで思っていた)、意図としては三名の科学者に集約される話である事が前半の段階では判りづらく、象徴的に扉をデーンと据えたのかも知れないが、では居室以外の場所へ通じる通路はと言えば壁が人一人通れる格子になっていて、どこからでも出入り出来る仕様になっている。三人以外の存在の性質を三人と区別するのにグッドなアイデアとも思うが、幻想ではなく実際に起きている事象であるので、例えば扉に名札でも貼っておけば「居室」だという事が最初に判る。芝居の見方=ルールは早々に告知するのが良く、適度な謎で引っ張り後で解く手法はここではそぐわなく思う。また、看護婦役、刑事の部下役、主役の一人メビウス(と名乗る患者)の息子ら役などを兼ねてコロス的なグループとした感じだが、メビウスの妻(川上)や刑事(坪倉)、あと確か看護婦長(草刈)が他を兼ねない配役である事の意味はあるか、なども。本作はこの「豪華な」出演陣に適した素材だったのかどうか。この発掘戯曲は無名でも剛腕な役者、ぶっ飛んだ役者を使って下剋上を挑むような素材ではないか。ただ、全体に漂うシュールな感じ(ノゾエ氏の色?)の中で、メビウスや三科学者が倫理と科学についての真っ当な議論を真顔でやってみせるなどシニカルで押せないものがある。水に浮いてしまう油の処理法は難しい。作者がミステリー作家であった事を考え合わせると、どんでん返しの後付けの政治論争で、政治論争の手段としてのミステリアスプレイではなさそうだ。とすると味付けの位置に当る論争は当時の世相の反映であり、もし今これをやるなら、「人類が踏み込んではいけない領域」とは生命科学だったりコロナ禍を引き起こした自然破壊だったりするのかも・・。(まあそれだとインパクトには欠くが)