カミキレ 公演情報 藤原たまえプロデュース「カミキレ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    2月21日、下北沢の小劇場B1で上演された、藤原たまえプロデュースvol.6『カミキレ』の千穐楽を観てきた。これは、演劇情報サイト・コリッチの招待券が当たったこともあったが、公演のプロデュースが兎座でもお馴染み藤原珠恵であることも観に行った理由の一つであった。

    舞台はとある区役所の戸籍・住民票係。ここに様々な理由で書類というカミキレを持ってやってくる人たちの人生を、3つの物語にまとめて75分に納めた作品。
    まず登場した区役所の職員役3人がなかなかの個性的な面々。女性2人男性1人なのだが、その中の上司的な立場らしい栖原役の幸野紘子のクールさと、男性の鈴木役中村佑亮のキャラがどことなく「さかなクン」に似ていてなかなか面白い存在感を醸し出していた。
    第一話のカミキレは婚姻届と離婚届。正反対の内容の込められた書類だけれど、男女の関係性がなかなか味のある設定だった。
    第二話のカミキレは、死亡届。それを出す波川月子の演技にホロリ。
    第三話のカミキレは、中年になってミュージカル俳優を目指す男性の戸籍謄本?の申込書かパスポートの申請書。舞台は一転してミュージカル仕立てになって、前話のホロリから一転してノリノリで面白かったですね。

    最後に、区役所職員がなぜ公務員になったのかを話す場面で締めくくられていて、舞台構成的にしっかりした作品となっていた。

    この作品を観て連想したのが『コーヒーが冷めないうちに』という舞台と小説。今回の『カミキレ』も、小説化出来そうな内容だった。

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    2021/02/23 17:44

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