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ジュリアス・シーザー

ジュリアス・シーザー

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2021/10/10 (日) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

オール女性キャストと言う大胆で意欲的な「ジュリアス・シーザー」である。今までにない新鮮さで、本年屈指の舞台になっている。シェイクスピアの意図を現代に通じる舞台に形象化した森新太郎(演出)の会心作である。
見る前はこの芝居を女性でやるのは無謀だと思っていた。それが見事にに裏切られた。
主要な登場人物、ジュリアス・シーザー(シルビア・グラブ)もブルータス(吉田羊)も、アントニー(松井玲奈)もキャシアス(松本紀保)もみな、野望と信義の中で権力の座を目指すギラギラした「男」である。それをオール女性キャストでやる。タカラヅカの亜流になるのではないか、今、現実に男が支配している権力構造のドラマが浮いてしまうのではないか、男ならではの情感が表現できるだろうか、そういう低い次元の杞憂を吹き飛ばす快作であった。
なんといっても、この作品をフィメールキャストでやると判断して、それを見事に舞台化した演出が第一の功績だろう。女性がやることによって、ドラマの中身が抽象化されて人間が権力に侵されていくテーマが明確になった。その権力の闘争を裸舞台で俳優の動きでダイナミックに造形していく力量、それに答えた女優たちは必ずしも役にふさわしい人気のトップスターではないが、舞台俳優としての日ごろの評価を十分に発揮している。。
登場人物全員、濃淡のある臙脂色で統一したローマ風衣装は、個々の役柄の説明を拒絶しているが、それがかえって俳優の魅力を引き出し、それぞれの権力に取りつかれていく人間像を引き立てている。中ではやはり主演の吉田羊。預言者の三田和代。人気だけに頼らない的確なキャスティングもいい。シーザーとブルータスの死の場面で流れる観客が全く予想できない優美なピアノ曲。序幕シーザーの凱旋から崩壊まで2時間15分・休憩なしの一気呵成にまとめたテキスト・レジの力も大きい。などなど、様々な仕掛けが相まってこのユニークなジュリアス・シーザーが生まれた。
選挙で権力の交代期にこのドラマを、と言う時宜を見据えたパルコの企画力も大したものだ。しばらく劇場がなかったパルコにはぜひ、興行界がなびいている(新国立劇場までも!!!)タレント興行ではない実のある演劇興行を成功させてもらいたいものだ、とは言っても、この優れた舞台、残念ながら、いかにも芝居好きの大人たちの観客でも、客席は半分しか埋まっていない。当日前売りで安価な切符も出ている。

クロノス

クロノス

LOGOTyPE

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2021/10/06 (水) ~ 2021/10/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

公演も終わったので原作を読んでみました。見る前に読まなくて良かったです。どなたかも書いていらしたように原作の「吹原和彦の軌跡」とはだいぶ違いました。大筋(本当に大筋)は同じなのですが脇の登場人物が違うので、もし読んでいたら最初から戸惑ってしまったと思います。まずは・・・(以下ネタバレ)
このお話をあんなに膨らませて説得力を持たせた成井さんはすごいと思います!

ネタバレBOX

科幻博物館の館長は女性ではありません。焼酎「さちえ」もありません。吹原が愛した来美子は花屋の前で一目惚れ。カエルのブローチは渡せたものの(渡せないとお話にならない)やっと食事の約束ができただけ。まあ、それまで1年余り毎朝挨拶をしていた実績はあるものの、それだけのことで命がけで彼女のために何度もクロノス・ジョウンターに乗れるでしょうか。中学生の時からずっと片想いだったと言う方が、納得いきませんか?
来美子の弟との関係や、吹原の妹とのやりとり、そしてラストにつながる科幻博物館の館長の正体と、舞台ではずいぶん違う展開になっていて、見に行って良かったと思いました。
ラルカノウッド

ラルカノウッド

彗星マジック

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2021/10/15 (金) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2021/10/15 (金) 19:00

価格3,000円

凡庸な内容。話にインパクトがなく、ストーリテイリングも普通だし、刺さるセリフもなかったし、話に惹かれるものがなかった。もっとミステリー仕立てにしても良かったのでは?
出演者ももっと少なくてもよいと感じた。
プロデューサーがいるのなら、もっと作家の尻叩かないといけないよ。

嘆雨譚

嘆雨譚

劇団くるめるシアター

早稲田大学学生会館(東京都)

2021/09/12 (日) ~ 2021/10/12 (火)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★

2021年度の新人公演。ある研究所の部屋、休憩室、学校、軍部の執務室や作戦室、街角や清掃業者のスタッフルーム等で断片的に綴られる2人芝居(作戦室の場のみ3人)が雨音の中で続く。

ネタバレBOX

登場人物の何名かには、他の場の登場人物に何かしらの関係がありそうなことが浮かんでくるが、話が有機的に動きそうなところで舞台は終わる。作品としては、そこで「終わらせた」のだろうが、やはりまだ芝居が物足りないこともあり、あそこで「終わっちゃった」という印象の方が強い。
関係ないけど、最初タイトルを見た時に『雨夜譚』?と勘違いしてしまった。
『Black confession』

『Black confession』

法政大学Ⅰ部演劇研究会

一劇公式YouTube(東京都)

2021/10/13 (水) ~ 2021/10/16 (土)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★


 舞台は大道具のみ。小道具を用いる場合は総て動作で表現される。ホリゾント中央と上下壁面の壁に1カ所づつ出吐け。総ての壁の下方は煉瓦積みになっている。小道具のグラスやカップが壊れる音、武器の剣が用いられる場合は抜かれる音、銃の場合は発射音、カフェへの出入りは鈴の音等総て音響で表現される。朗読劇の形式である。BGMに掛かる音楽のセンスが良い。

ネタバレBOX

「Black confession」2021.10.15 法政Ⅰ劇

 我々を取り巻く総ての状況が何者かによってコントロールされ、その専制者の意図の下に政治・経済・メディアは統制されている。一方、合理的で緻密、論理的で正確な理論と綿密な観察によって検証された事実だけを根拠に組み立てられた科学によって世界に対処する技術を持った科学者、医者等は、詭弁に踊らされる民衆には理解できないことが多いことを利用して古い伝説や俗論に残る魔術を扱う者とされ不測の事態や重大事件が起こると、その原因とされ殺されるなどの被害を蒙ってきた。
 今作は、この不条理の犠牲となった被害者を虚偽を用いて言いくるめ犯人自らの手足として使役して来た真犯人を暴く迄の物語である。当然の事ながらこの真犯人の犠牲者は1人や2人ではない。共謀していた政治家も実は真犯人に利用されただけの間抜けと見做される程にずる賢く悪辣極まる人物である。こんな真犯人に10年に及ぶ長期間育てられた少女は洗脳されてはいたが、その洗脳の頚城の重圧の下で矛盾を抱えたまま、自己肯定する術を身に着ける。現代日本の嘘八百の現状を生きなければならない若者達の不安を描いた作品と観た。

野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス

野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2021/10/15 (金) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/10/15 (金)

価格830円

15日19時開演の初日ソワレ(120分)を拝見。

2019年の『吾輩は猫である』、2020年の『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』に味を占めての、今回の観劇。
だが、タイトルに「野外劇」と銘打ちながら、コロナ感染対策のため、屋外のグローバルリングから屋内のプレイハウスに会場を変更したとのこと。夜風に吹かれ、街中の喧騒を愉しみながら観劇した、過去の「野外劇」を知る者としては、事情は理解するも、かなり残念に思えた。

でっ、肝心の本作だが、意図的にロミ・ジュリ役を男女逆にしたり等、色々と工夫を凝らされていたが…それ、意味あったかなぁ?というのが、観劇後の率直な感想。
あと、中盤まではちと騒がし過ぎかなぁ。
なお、役者では、ジュリエットの乳母役・谷田奈生さん、ロミオ役・お初の川原琴響(かわはら・ことね)さんが良かった。

ところで、フライヤーでは宣伝美術だった安藤理樹さん、いつの間にご出演まで?(見覚えのある顔だなぁと思ったら、気づいてビックリ♪)。

【追記】
他の方も指摘しておられたが、カーテンコールの挨拶、何故、ジュリエット役の方だけにやらせて、ロミオ役の方にはやらせなかったの? この作品での役柄の重さからすれば、お二人で揃ってご挨拶されてこそ、締めに相応しいと思うのだが…不自然極まりなく感じた。

ネタバレBOX

【配役】
ジュリエット(キャピュレットの娘)/工事のヒト
…阿久津仁愛(あくつ・にちか)さん(外見・仕草は見事に女性! ただ、女性の声を意識し過ぎたのか、時折、セリフが聴き取りづらかった)
ロミオ(モンタギューの息子)
…川原琴響(かわはら・ことね)さん(好演。つか芝居のヒロイン役で是非観てみたい!)
キャピュレット家当主/飲み屋の客
…塚越健一さん(ダルカラの役者さん)
キャピュレット夫人/ジョン修道士/飲み屋の客
…柳内佑介さん
パリス(大公の親戚の貴族。ジュリエット の婚約者)/サムソン(キャピュレット家の召使)/店員
…近藤廉さん
ティボルト (キャピュレット夫人の甥。マキューシの敵討ちでロミオに刺殺される)/店員
…友田宗大さん
ジュリエットの乳母/モンタギュー家当主
…谷田奈生さん
モンタギュー夫人/歌手/飲み屋の客
…みしまりよさん
マーキューシオ(大公の親戚、ロミオの下ネタ好きな?!友人。ティボルトに刺殺される)/バルサザー(ロミオの従者)
…齋藤千裕さん(『いのちの花』の劇団銅鑼の方)
エイブラハム(モンタギュー家の召使)
…末次由樹さん
ベンヴォーリオ(モンタギュー家当主の甥、ロミオの友人)
…井上平さん
ピーター(ジュリエットの乳母の召使)/グレゴリー(キャピュレット家の召使)/墓地の夜警
…河口勇太朗さん
ロレンス (ロミ・ジュリを結婚させた修道僧)/パーティーの客/工事のヒト/市民
…滝本圭さん
DJ/墓地の夜警
…安藤理樹さん
大公エスカラス/薬屋/店長/パーティーの客
…明樂哲典(あきら・てつのり)さん
FESTƎ〜十二夜〜

FESTƎ〜十二夜〜

合同会社モダンタイムス

あうるすぽっと(東京都)

2021/10/14 (木) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

無言パフォーマンス劇かと思ってたらスズキ拓朗さん版シェイクスピアの演劇をしながらのダンスと映像で十二夜を魅せた素晴らしい舞台でした♪

試験管ベビーの輝虎配膳とえとせとら

試験管ベビーの輝虎配膳とえとせとら

試験管ベビー

G/Pit(愛知県)

2021/10/08 (金) ~ 2021/10/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

私が今回観させてもらったのは、歌舞伎の「輝虎配膳」と狂言の「棒縛」「三本の柱」の三本立て。
難解な歌舞伎や狂言を現代風にアレンジした作品で、
歴史や古典芸能に疎い自分でもわかりやすかったです。
試験管ベビーさんって、こういう演出も手掛けるんだと感心しました。
一時間余りの公演でしたがテンポもよく、楽しんで観ることができました。

Le Fils 息子

Le Fils 息子

東京芸術劇場

兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)

2021/10/14 (木) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すばらしい舞台でした。精神の病について描かれた作品で、難しい場面もたくさんありました。息子が出てきて座っているだけで、しぐさや目線で彼の状況がなんとなくつかめて、すぐに引き込まれました。圭人の動きや表情から目が離せませんでした。

ドント・コールミー・バッドマン

ドント・コールミー・バッドマン

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/10/14 (木) ~ 2021/10/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

一切守りに入らず、攻めに行く姿勢と心意気に頭が下がる。ステータスを防御力0、攻撃力100に振り分けたような、こういう剥き出しの作品をやれる若い劇団の羨ましさ。どうしようもなくボロボロな鏡に映った自分自身と、ひたすら取っ組み合う痛々しい様を見せ付けられる。しかもそれはかなり攻めた喜劇でもあるのだ。
三つのエピソードが脈絡なく同時進行で語られる。
①小劇団を立ち上げて旗揚げ公演を迎えようとする青年。
②病んだ中学教師のクラスに転校して来る中学生。
③マッチングアプリでカフェに待ち合わせた男女。
笑いの方向性が自分好みで、もうちょっとしつこくやっても面白かった。照明役はもっと歳行って根拠のないプライドだけを抱えた、話をする気も起こらない気の滅入るおっさんの方が良かった。
凄く退屈で詰まらないシーンも多々ある。だが、出来の悪さが反転してそのまま強みに変わるクライマックスの熱量。
「土砂降りの痛みの中を傘も差さず走っていく。やらしさも汚らしさも剥き出しにして走ってく。」
観に行く価値充分。

ネタバレBOX

役者一人一人に見せ場があり、かなり細かい練った役作りをしている。
①劇団主催者役平井泰成氏が最高。このコミュ障挙動不審キャラはずっと安心して観ていられる。イカれた照明役音峯大樹氏は分かり易いツッコミで客席の雰囲気を温める。舞台のヒロイン役鳥居志歩さんは目立つ美人のエロボディ。頭の足りない役を素のように自然に演じて見せる、最高に良かった。村松ママンスキー氏は舞台のマゾ男優役、手堅い。舞台の制作役冬野泉さんはまともな人間でほっとする。舞台の場当たりを観る限り、糞詰まらない内容なのだろう。
②田中園子(えんこ)さんは病んだ中学教師役。自分の弱さを受け入れ、それを肯定して生きることに決めている。最後に滅茶苦茶な事を言っているようで、物凄く筋の通ったマトモな事を言う怖さ。かなりリアル。河西(かわにし)凜氏は転校してきた中学生役。観客全員の心にトラウマを刻み込む。杏奈さん((石榴の花が咲いてる。))はバンプ好きの女の子役、かなり人気がある訳が分かった。
③空っぽな出会い系男役瀧啓祐氏、受けの芝居が上手い。人を苛つかせる天才女役、寺園七海さん。このキャラは多方面から受けるであろう。一見筋の通った事を言っているようで実は無茶苦茶。ぶち殺したくなる男性客も多いのでは。

ささやかに心を通じ合わせていた少女、杏奈さんから涙ながらの罵倒を浴びせ掛けられる。優しい笑みは反転して軽蔑と嘲笑の倍返し。ひたすら謝り続ける河西氏、最早何に謝っているのかも判らない。観客の誰もがこんな経験をした憶えは無い筈なのに遠く昔の記憶が痛み出す。集合無意識で誰もが経験したかのような忘れてしまいたい思い出。うんざりする名シーン。

皆薄々思っているだろうがタイトルが酷い。
終演後は「性悪女の仕草の様にうんざりもするが、立ち上がらせてもくれる。」みたいな気分に。
ドント・コールミー・バッドマン

ドント・コールミー・バッドマン

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/10/14 (木) ~ 2021/10/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 流石、プロの創るメタ作品。(ネタバレが余り露骨になるのを防ぐ為、追記部分は完成しているが終演後にする)

ネタバレBOX

 面白い舞台美術である。この小屋の通常の舞台空間は、劇空間入口を零として入って直ぐ左側へ延びる辺をAとし時計回りにB,C,Dとほぼ正方形になりC,Dの向かい側が客席になるが、今回、客席は通常通り。零からAへ向かう途中に昔DJ喫茶等にあったDJの作業スペース即ち金魚鉢のようなスペースが設けられており、其処から右肩上がりに長い平台が置かれている。この平台に平行に、1m程間を開けた場所に丸テーブルと椅子2脚が置かれ更に高くなったスペースが設けられている。この場所の上手下手にはここへ上がる為の階段がそれぞれ設けられており辺Cのホリゾント側には2m程のポールが丁度肩幅程度の距離を保って立っている。
 椅子等が置かれ最も高い場所は主として喫茶店の店内としての機能を果たす。低い平台は校内の廊下、往来や学校の行き帰りの道、屋外等様々な場所を表すが、無論通常舞台として用いられるD辺と低い平台の間に広がるスペースも過去と現在進行している演劇に於ける劇空間としても機能する。
 ここで分かり易くする為に今作の構造を説明しておこう。無論、メタ作品である。第1の設定は作・演出を担った主人公主宰劇団の旗揚げ公演のゲネ直前から初日の開ける所迄を描いた作品という設定だ。第2に主人公が新たな中学に転校してきた後、自己紹介を切っ掛けに苛めにあったこと、その内実と担任教師即ち学校側の対応。第3が長じた後苛めていた中心人物の内実が第三者によって指摘され、その余りの空虚の何たるかに生まれて初めて客観化し己と真正面から向き合った苛めっ子が深く反省、虐められていた者が主催する芝居の初日を観に行く。の3つである。この3つの流れが入れ子細工になって物語が展開してゆくのだが、この展開を異なる時間軸・空間軸と次元に振り分けているのが、今回の舞台美術ということだ。メインストリームは無論、不測の事態や事故などを除き絶対に変えることが出来ない初日の無事開幕である。だがゲネは愚か本来ゲネまでに詰めておくべき、場当たりや演技と演出の詰めすら充分では無いという状況下、果たして開幕できるのか? との緊張感があるから観客は舞台から目を離せない。サブストリームも少し変わった趣向ではあるものの、シアターミラクルが在る新宿らしさも取り込み、随所に笑いも鏤めて飽きさせない。
HELI-X Ⅱ

HELI-X Ⅱ

High-position

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2021/10/07 (木) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

二作目を一言でいうなら“女心”。トランスにより運命の変わってしまったものたちの行き場のない怒り、裏切られた悲しみ、吐き出された慟哭、陰の女心が溢れ出し、ガンガン響いてくる音響とともに、体の中に突き刺さってくるようだった。前回より説得力と世界観が広がったように思える。また個々のキャラに合わせた殺陣もかなりの見どころ!これから観る方にも注目していて頂きたい!個人的には、今回から登場のオシリスの冷静さを失った姿、イモータルのシリアスな表情、次回作でぜひ観たいと思わずにはいられない!

そして、死んでくれ

そして、死んでくれ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2021/10/13 (水) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

ドント・コールミー・バッドマン

ドント・コールミー・バッドマン

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/10/14 (木) ~ 2021/10/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

バットマンとあったので、悪人をバタバタと懲らしめ反省させてハッピーエンドだと、信じて疑わなかった。
ネタバレになるから書けないが... 皆さんのコメントを読むとなんとなく想像できるかもしれない。
個人的には、おもしろかった。痛めつけられるマゾの役者さんの演技は素晴らしかった。ここは、笑えた。本当にピーラーでムカレル?   ハラハラ、ドキドキ。

最初は少し退屈かな、と思ったが、途中からメキメキおもしろくなった。
最後に話が1本につながり、なるほど、と納得!!!
良いお芝居で、満足!!!
主催の池田さん出入口でお客さんを自らお出迎え、お見送り、感激でした。
お客さんを本当に大事に思ってるのだな、と嬉しくなった。

想路列車

想路列車

FEVER DRAGON NEO

インディペンデントシアターOji(東京都)

2021/10/13 (水) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/10/14 (木) 18:00

初見のユニットだが、作・演出はベテランで、役者陣も元X-QUESTの塩崎こうせいを初めとしてベテランが多く、充実した作劇だった。
 大阪の地下鉄1号線(現御堂筋線)心斎橋駅の勤務者と関連する人々の、サイパン陥落の日から大阪大空襲までを描く。大阪というところがミソで、戦争で苦しい中でも笑い飛ばそうとする感覚が、作品を暗くし過ぎない巧さだと思う。細かいエピソードもしっかり回収する脚本の巧みさや、電圧が安定しないことを照明の技術で示すなど、細かい所まで気を遣った作劇が見事。ただし、展開は戦争中とは思えない部分があり、一種のファンタジーとして観るべきかと思う。タイトルも意味があるのだが、あまり効いていない感じが惜しい。60分(換気休憩10分)60分の130分。

ドント・コールミー・バッドマン

ドント・コールミー・バッドマン

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/10/14 (木) ~ 2021/10/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/10/14 (木) 19:00

115分。休憩なし。

ドント・コールミー・バッドマン

ドント・コールミー・バッドマン

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/10/14 (木) ~ 2021/10/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/10/14 (木)

価格2,500円

14日19時開演の初日舞台を拝見。

3人の男性を軸にした各々のストーリーが、やがて1本の線でつながり…なんだけど、胸の奥の古傷の痕をピーラーで剥いでいくような展開に、観ていて只々心が痛い・いたい・イタイ…。
公演中ゆえ、結末については伏せますが、終演後、充足感に浸れる、見応えのある115分でした。

【追記】
初日(14日ソワレ)の舞台が心に深く突き刺さったので、19日19時開演の大楽を、おかわりもう一杯!
でっ、さすがに2度目ともなれば、精神的にキツい場面も、事前に心構えをもって臨めたので、どうにか無事に帰宅の途につけた。

本作品、大劇場でも・お洒落なカフェでもなく、シアターミラクルという小劇場演劇の小屋そのもの空間で上演されたからこそ、舞台の熱気というか情熱といったものが客席に伝わって来たんだろうな、と改めて思い知らされた115分。

ネタバレBOX

【配役】
<劇団>
オシム(劇団主宰で脚・演。”オシム”の呼び名の由来は、サッカーの監督ではない)
…平井泰成さん(吉祥寺GORILLAの公演は勿論のこと、先月も「ゲンチアナ」で拝見した役者さん。今回の苦悩する役柄がすっかりハマってたなぁ)
アール(良い舞台を作るためには周囲との衝突も辞さない、うるさ型の照明)
…音峯大樹(おとみね・だいき)さん(最後まで顔がよく見えなかった、劇団いいのか・・・?の公演で拝見したことのある役者さん)
マキ(主演女優だが、細かいところで引っ掛かり・引っ掛かり…)
…鳥居志歩さん(キャットウーマンな装いがあまりに似合い過ぎて、登場時、思わず「ホー」と声が出そうになった。生真面目過ぎる女優役を好演。2年前の『天国への登り方』「平山真由」役以来の女優さん)
転売バイヤー役の男優(大らかだがマゾ)
…村松ママンスキーさん(何度も舞台を拝見しているお馴染みの役者さん。相変わらず巧いなぁ)
ハルカ(ポリシーを持った、公演の製作)
…冬野泉さん(『辺獄の葡萄』の「シキミ」役以来の役者さん)

<喫茶店、他>
ちゃんみ(高齢者介護の専門学校生)
…寺園七海さん(ベレー帽がお似合いの、この作品の裏の主人公!)
まめたろ(マッチングアプリでちゃんみと知り合う、さえない勤め人だったが、実は…)
…瀧啓祐(たき・けいすけ)さん(こわっぱちゃん家の公演でお馴染みの役者さん)

<中学時代>
ナギ先生(シマダのクラスの担任。挫折を味わって来た教師3年目)
…田中園子(たなか・えんこ)さん(演じられた”自我を守るために、すっかり醒めてしまったオトナ”、世間には大勢いますよね)
シマダ(転校時の挨拶でケチがつき、周囲のイジメの対象に)
…河西凜さん(正視できない程、痛々しい役柄を熱演)
コナカ(シマダの隣りのクラスの生徒。シマダと推しバンドが同じ)
…杏奈さん(シマダの心の支えとなる女生徒を好演。だからこそ、最後のシーンは…)
そして、死んでくれ

そして、死んでくれ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2021/10/13 (水) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

強烈な作品。85年前に起こった陸軍“皇道派”によるクーデター未遂、「二・二六事件」を真摯に叩き付ける。上演前会場では事件の半年後に開催されたベルリン・オリンピックのラジオ実況中継が延々と流され、当時の空気感が醸成される。事件に興味を持ったなら、笠原和夫脚本の映画『226』が判り易い。(映画の出来は悪い。)

磯部元一等主計〈=大尉〉(小山貴司氏)、映画版では竹中直人。一線を越えた狂気のテロリストの目をしている。
栗原中尉(豊田豪氏)、映画版では佐野史郎。兵士を率いて行進する写真が有名。
安藤大尉(ナカムラユーキ氏)、映画版では三浦友和。決起への参加を最後まで保留し続ける。どことなく奥田瑛二に似ていて思慮深く理智的。
野中大尉(中西浩氏)、映画版ではショーケン。「我狂か愚か知らず、一路遂に奔騰するのみ」との句が有名。
河野航空兵大尉(熊谷嶺氏)、映画版では本木雅弘。思い詰めた文学青年の繊細さを感じさせる。
真崎大将(織田裕之氏)、映画版では丹波哲郎。斉木しげるっぽい、すっとぼけたコンニャク的応対がリアル。

この国を良くする為に、1483名の兵を率いて複数の権力者を暗殺し警視庁を占拠。「昭和維新」を掲げ、天皇親政の軍事国家の樹立を目指す。ほぼ史実通り、徹底的に削げるだけ削ぎ落とした出演者九人だけの密度の濃い「二・二六」。思い詰めた観念が迸り、噴出する情念が鮮血となって真白な雪を染め上げる。劇団チョコレートケーキが好きな方にお勧め。”暴力“とそれを突き動かす“強靭な精神”だけが世界を変える。

ネタバレBOX

物凄く面白いのだが、話の納め方が気に入らない。天皇に逆賊と罵られ、酔いが醒めたように一転して矛を収める一同。独り安藤の怒りがクライマックスになるのは映画と同じ。「天皇を敵に回してでも戦い抜くのではなかったのか?」、全てを捨てて参加を決めた安藤の慟哭。ここが日本人の限界なのだろう。
決起将校の妻として女優が二人登場するのだが、余り必要なシーンとも思えない。もう少し工夫してこの話を広く多面的に語れる役柄にするべきだった。

当時の日本は謂わば巨大な宗教団体であった。昭和天皇が教主(本尊)である。昭和恐慌にて東北の農村が貧困に喘ぎ、対極的に癒着した政財界は肥え太り、貧富の差は増々拡大するばかり。生活の立ち行かない家族を日本に残して、満州に派兵される若き兵士達。統制派(=陸大出のエリート、キャリア組)と皇道派(=地方農村出身者、戦地で任務に当たる)の対立もあった。「この”宗教“は正しいのに、この惨憺たる現状は運営している執行部が腐っているからだ。腐った奴等を斬奸して正しい組織に立て直そう。“教主”ならば我々の真意を必ず理解してくれる筈。」、そう信じて起こしたクーデターだったが、意に反して“教主”は激怒した。「蹶起(けっき)部隊」を「叛乱部隊」とし、自ら近衛師団を率いて鎮圧するとまで言い放つ。“教主”への過度な幻想と誤解が生んだ悲劇。そもそもこの“宗教”は果たして本当に正しかったのか?「天皇陛下、お先に参ります!」

天皇を守る為に自らが全ての汚名を背負うと云う忠臣的ヒロイズム。その美学の名の下に隠れた醜い自己肯定こそが、歪な現実から目を背けるこの国独自のシステムとして機能してきた。
そんな気持ちの帰り道、川崎駅で顕正会(日蓮宗系の新興宗教)の勧誘に遭った。
そして、死んでくれ

そして、死んでくれ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2021/10/13 (水) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 日本の本質を抉った。深みのある作品。ベシミル。2人の中核的登場人物の妻が、中盤までと終盤での歩き方の差で事態の質的変異を如実に表している演技や、服装や身だしなみ、小道具等がキチンと時代を表している点。音響・照明、脚本・演出、妻たちの演技のみならず役者全体の演技も良い。内容が現代に通じている点もグー。華5つ☆(追記後送)

ネタバレBOX

 1926年、2月。25日は雪が降った。事件当日26日も雪で、皇道派隊付青年将校に率いられた1483名の下士官・兵が決起。指揮した将校らが君側の奸と見做した総理大臣・大蔵大臣・前内大臣・教育総監・侍従長及びもう一つの国家の暴力装置・警視庁そしてメディア等を襲撃した。所謂2.26時件である。彼らの拠って立つイデオロギーは北一輝の「日本改造法案大綱」と謂われることがあるが、実際には今作に登場する磯部や栗原らに影響を与えたとされ、寧ろ隊付青年将校に共有された念としては矢張り北が指摘していた‟君側の奸“という発想だったとみることができる。因みに当時の陸軍内部には皇道派と統制派の派閥争いがあった。閥の違いは所謂参謀や将官の道が開かれている陸代卒の高級将校の多くが国家を総動員して戦争を遂行すべきだという主張をしていた統制派に対し、農村等から集められた下士官・兵らと実際に接し隊付将校として彼らと行動を共にしているが故に、民衆の苦境即ち事ある毎に姉妹が身売りされ苦涯に身を落とすような苦境を実体験として知り抜いており為に民を無視する日本の政治に対し、人間として当たり前の義憤を常日頃から感じ心を痛めていた皇道派に属する者が多かった。
試験管ベビーの輝虎配膳とえとせとら

試験管ベビーの輝虎配膳とえとせとら

試験管ベビー

G/Pit(愛知県)

2021/10/08 (金) ~ 2021/10/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ありがとうございます。
前作品に引き続き、2回目拝観させていただきました。
今回は、「歌舞伎」と「狂言」と「お芝居」の融合(?)という
今までになかった新感覚ノンストップ劇場!!
前知識もなく、
前作品の「ホームレスホーム」なんかと同じノリだと思って観に行くと
ちょっと面食らうかも・・・
今回は、とにかくスピーディー。
最初っから講談師さんに早口でまくしたてられ
場面はめまぐるしく切り替わる。
そのあまりのあわただしさに合の手を入れるのも忘れる程で
まるでジェットコースターに乗っているかのようでした。
観ていない人には何を言っているのかさっぱりわからないと思いますが
とにかく早すぎて頭の中で整理もつかぬまま芝居は進み
何がどうなって次どういう展開を迎えるのか全く予測不能だったため
観終わってからもしばらくは頭が混乱・・・状態でした。
まあ、レベル的には高い作品だったのかなとは思いますが・・・
最後に、このコロナ禍で本当にに大変だったと
代表の方も挨拶でおっしゃっておられましたが
そんな中でも常に新しいことにチャレンジし続ける
試験管ベビーさんの姿勢には頭が下がる思いです。
大阪公演も頑張ってください!!

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