『Black confession』 公演情報 法政大学Ⅰ部演劇研究会「『Black confession』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 映像鑑賞

    満足度★★★★


     舞台は大道具のみ。小道具を用いる場合は総て動作で表現される。ホリゾント中央と上下壁面の壁に1カ所づつ出吐け。総ての壁の下方は煉瓦積みになっている。小道具のグラスやカップが壊れる音、武器の剣が用いられる場合は抜かれる音、銃の場合は発射音、カフェへの出入りは鈴の音等総て音響で表現される。朗読劇の形式である。BGMに掛かる音楽のセンスが良い。

    ネタバレBOX

    「Black confession」2021.10.15 法政Ⅰ劇

     我々を取り巻く総ての状況が何者かによってコントロールされ、その専制者の意図の下に政治・経済・メディアは統制されている。一方、合理的で緻密、論理的で正確な理論と綿密な観察によって検証された事実だけを根拠に組み立てられた科学によって世界に対処する技術を持った科学者、医者等は、詭弁に踊らされる民衆には理解できないことが多いことを利用して古い伝説や俗論に残る魔術を扱う者とされ不測の事態や重大事件が起こると、その原因とされ殺されるなどの被害を蒙ってきた。
     今作は、この不条理の犠牲となった被害者を虚偽を用いて言いくるめ犯人自らの手足として使役して来た真犯人を暴く迄の物語である。当然の事ながらこの真犯人の犠牲者は1人や2人ではない。共謀していた政治家も実は真犯人に利用されただけの間抜けと見做される程にずる賢く悪辣極まる人物である。こんな真犯人に10年に及ぶ長期間育てられた少女は洗脳されてはいたが、その洗脳の頚城の重圧の下で矛盾を抱えたまま、自己肯定する術を身に着ける。現代日本の嘘八百の現状を生きなければならない若者達の不安を描いた作品と観た。

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    2021/10/16 00:16

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