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水の行方、夏の端 -みずのゆくかた、なつのはな

水の行方、夏の端 -みずのゆくかた、なつのはな

カオスカンパニー

中野スタジオあくとれ(東京都)

2022/03/05 (土) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

好みのSF要素ではあった
=特にレトロさとかが(^-^)
でも淡々とし過ぎて
特に盛り上がりも無かった気がしたわねぇ

ネタバレBOX

で 結局のトコ
男の方は交換してまでモタセテいた心臓の寿命が尽きて
女性のロボさんが一人旅立って話っす

世界観の説明が不足しがちで
世の中でナノマシンとかサイバーな世界とか
どういう風に受け入れられてるとか
そこんとこを上手に説明しないとSFは楽しめないっす

逃げる羽目になった出来事を
合い間に挟むんですけど
臨場感出し過ぎて台詞が聞き取り難いー

産声上げるとこの背中のコードとか
子供図巻並みの大きさのガジェットのカラフルな
発光とかは良かったけどー
初期の頃のコミュニケーションは
大鉄人17の目みたく色の単色で
YES・NOを表現しても良かったのではーとか思った

トランセンデンスみたいなナノマシーン話とかにしてもー
とかは思ったが=牧歌的な生活内にある科学って
シュチエーションを狙った作品なのかしらね

衛星軌道上から落とすとか脱出とかいうと
クルースニク02限定起動とかいうセリフが頭をヨギリます・・
水の行方、夏の端 -みずのゆくかた、なつのはな

水の行方、夏の端 -みずのゆくかた、なつのはな

カオスカンパニー

中野スタジオあくとれ(東京都)

2022/03/05 (土) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

悪い人が一人も出てこない感じの作品でした。設定はいいと思いますが、少し平坦な感じで。もう少しドキドキ感があるとよいと思いました。最後どっちに向かったか。観客の想像に任せる感じなのかな?
次回も頑張ってください

水の行方、夏の端 -みずのゆくかた、なつのはな

水の行方、夏の端 -みずのゆくかた、なつのはな

カオスカンパニー

中野スタジオあくとれ(東京都)

2022/03/05 (土) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

奇妙な設定、二項対立を思わせる台詞などが物語を難しく感じさせる。独特な世界観だけに選ぶ公演になる。悪くはないと思うが、観せる工夫が必要ではないか。団体としての作劇(方針、方向)があるだろう。勿論、その転換を求めることではなく、台詞回しによってもう少し分かり易くなると思うが…。
(上演時間1時間35分) 

ネタバレBOX

舞台は、前(客席側)と後を仕切るような壁、中央に行き来できる硝子戸のようなものがあり、2つの異空間を繋ぐ。壁には蔦のような植物が見える。

物語が紡がれる場所が、分かり難い。冒頭、舞台奥の施設から逃げ出し、説明にある激しい嵐の夜、町の人に救われる。この場面が客席側の空間で描かれる。空間が違うことで、物語の場所や時間等が異なることを表している。さらにロボット・しのめ(龍澤利恵サン)が私たちは死んだ(壊れた)の?と助けてもらった人に問うことによって、来世と現世の狭間にいるような世界観も示す。物語では季節が廻るが、どれくらいの時が経過しているのだろう。が、それほど季節の移ろいは感じられない。

ナノマシンに係る技術開発は、その方向性の違いからか研究機関の上層部もしくは政府によって危険視される。搭載したAIロボット・しのめは、技術(保護者)的な役割を担った男・小笠原芳信(トモリト・シユキ サン)と共に逃避行へ。それが冒頭シーンである。そこが地続きの地球なのか、また衰退した未来なのか、観ている世界観がはっきりしない。SFらしい不思議な世界の表出とも言えるが、何となく落ち着かない。科学的な装置も出てくるがレトロのような。そこに今いる処と研究施設の新旧という対比を出しているのか?

物語では、二項対立を思わせる場面や科白が散りばめられている。セットにしても2つの空間は科学技術研究所のようであり、一方は長閑な町。舞台奥は人工光景であり、前面は植物がある自然風景。登場するのがロボットと人間。会話は、科学的な専門用語と哲学的な思索を思わせるーーロボットの製作ではなく、生むとなり、作りではなく育てるーーに言葉が置き換わる。科学的な話の中に哲学的な会話が挿入され、何を話しているのか混乱しそうだ。そして、しのめ が走り回る姿が、幼い(旧型)=教育をイメージする。

女性の姿をしたロボットであるが、AIの自己進化にしても ここまで人間と同一化した描き方では、SF世界観の不思議さが十分楽しめない。説明にある「小さな人々の贖罪」とは何を意味するのか、自分では疑問符が付いたまま。世界観をもう少し鮮明にし観客を物語の中へ招き入れ、同時に専門的用語の多用は控えて分かり易い言葉=台詞回しにしてほしいところ。
次回公演も楽しみにしております。

 命、ギガ長スW

命、ギガ長スW

東京成人演劇部

ザ・スズナリ(東京都)

2022/03/04 (金) ~ 2022/04/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/03/06 (日) 19:00

座席1階

80代の親に50代の子どもがパラサイトする8050問題を題材に、松尾スズキが手作り感満載のコメディー舞台に仕上げた。今回はクドカンと安藤玉恵、三宅弘城とともさかりえのコンビで味わいの違うステージに挑んだ。

クドカン×安藤玉恵の舞台を拝見。クドカンはアル中の50代息子と大学教授、安藤玉恵は80代の認知症気味のおばあちゃんと女子大生を変わり身で演じるのだが、やはり何といってもおばあちゃんと女子大生という落差のある役を演じたあんたまである。声色から雰囲気までキレのある演技で、途中にダンスシーンもある。最近のテレビドラマではメイクでごまかして、若いころも年老いた時もしゃべり方や雰囲気が同じという情けない俳優さんも散見されるが、ここはあんたまの実力というか、レベルが違うというか、プロ意識を感じた。

笑いのポイントは随所にあるが、あんたまの役どころが8050問題でドキュメンタリー映画を撮影しようとする女子大生。現実の8050問題はかなり深刻なのだが、その典型的な親子を「福祉関係者から紹介されて」撮影に入る、という設定だ。ドキュメンタリー取材ではよくある入り口なのだが、冒頭の二人の様子から、これがかなり怪しい。実はこの親子には撮影される理由というのがあって、こうした物語が松尾スズキの台本のおもしろいところだ。

初演と同様に、吹越満が効果音担当で活躍する。効果音といっても全部口でしゃべるというなかなか高度な技が必要と思える役割だ。役者の方は、エア、つまりパントマイムで対応する。こちらもなかなか困難なようで、客席はこれに見入るだけでもおもしろい。

ある意味、夫婦漫才のような流れで舞台が進行するが、そのオチはかなり笑える。ともさかの方の舞台は見ていないが、この舞台、あんたまにははまり役かもしれない。逆に言うと、安藤玉恵ならではの舞台なんだと思う。もう一つ思ったのは、クドカンって俳優なんだな、という妙な納得感だ。

見どころ満載の舞台。人気の大人計画だけに、スズナリは超満員であった。

ネタバレBOX

「やらせはだめよ」というセリフが最初の方にあるが、実はこの8050親子はドキュメンタリーの注文に合わせて見せ場を作る「プロ」の疑いがある、というのがこの戯曲の妙だ。問題の深刻さをことさら強調するような作りのドキュメンタリーがないとは言えない。映像メディアへの痛烈な一撃なんじゃないか、と笑えなくなるのだ。
純愛、不倫、あるいは単一性の中にあるダイバーシティについて

純愛、不倫、あるいは単一性の中にあるダイバーシティについて

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2022/02/18 (金) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/02/19 (土) 13:00

座席E列4番

タイトルの通り多様性極まる(笑)イマの恋愛(と少しの家族)事情を浮き彫りにする会話劇。客観的に見る分には納得できるが、いざその渦中に身を置いたら受け容れかねないだろうなぁ、と思いつつ観劇。
1つの場がすぐ次の場で「……ということがあってね」な内容とされるつなぎ方はエッシャーのメタモルフォーゼを想起させ、スムーズな語り口を実現させて巧みで、会話の端々に散見されるウイットもアマヤドリらしさか。
また、登場人物名が「一般的な名前」でなくニックネーム的なもので、その人物の主義主張やバックグラウンドに密接なのか?とも思ったが読み取れずちょっと悔しい。(笑)
「弓道」は実は「求道」ではないか?と思って観ていたし、不倫妻が「さわやか」とはどういうこと?とか、そんなことを考えさせるのも策略なのか?(笑)
なお、本作がお披露目となる新劇団員さんたちもステキで今後の彼ら(とアマヤドリ)にさらなる期待。
しかしこういう長いタイトルの場合は主催者側で早めに略称を決めて公表して欲しいな。(真顔)

短編集『10のN乗な世界』

短編集『10のN乗な世界』

劇団文机と熊

天満天六・音太小屋(大阪府)

2022/03/05 (土) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★

世界史、日本史、数学好きにはたまらないかも❗次も期待できる劇団です!次回芸術創造館も行きたい❗テンポが絶妙‼️

水の行方、夏の端 -みずのゆくかた、なつのはな

水の行方、夏の端 -みずのゆくかた、なつのはな

カオスカンパニー

中野スタジオあくとれ(東京都)

2022/03/05 (土) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

舞台は未来の地球、遥か彼方の星から永遠に逃避行の旅を続けている女性型アンドロイド(瀧澤利恵さん)とその教育係(トモリト・シユキ氏)。土砂降りの雨の中、行き倒れた二人に小さな町の住人(たまさんとあずきさん)が手を差し延べる。今では世界の果ての誰にも興味を持たれなくなった寂れた惑星、地球。妙な電波が受信され、住人の二人(太田篤実氏〈脚本も〉と黒柳寿弥氏)は解読を試みている。

旧ソ連圏のSFっぽい静かなムードの会話劇。選曲がなかなか凝っていて、急にメタルが轟いたりする。小道具のアンドロイドへの通信機が、分厚いiPadに各色の光がピコピコするレトロ風味でカッコイイ。

ネタバレBOX

かつて地球はナノマシン(超極小機械)に自己増殖機能を付けたものを宇宙開発に運用したが、グレイ・グー(無限増殖による暴走)を起こし制御不能となった。その後ナノマシンは自己進化を遂げ、新生物として人類とは別の方角へ向かったようだ。
姉を亡くした天才科学者(舩津健司氏)はAIに魂を宿らせようと研究、友人にその子の教育係を頼む。その危険な研究は上層部に察知され、全てのデータの破棄を迫られる。アンドロイドを連れて教育係は宇宙の果てから果てへと逃げていく。

ラストは教育係が死に、アンドロイドは新生物となったナノマシンにいざなわれ、未知の世界へと旅立ってゆく。

話は悪くないのだが、詩情が足りない。歌で言うなら、ガッチリと論文のように書き込まれた歌詞に見合ったメロディーがない。もっとタルコフスキー的に宗教的暗示を散りばめても面白かったかも。
七日目の朝に

七日目の朝に

ONE AND ONLY

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2022/02/25 (金) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

2月27日午後、下北沢にあるステージカフェ下北沢で上演されたONE AND ONLY朗読ライブVo.23を観てきた。これは、上演されたのが交流のある脚本家・加藤英雄の作品『七日目の朝』と言う関係からである。この団体の公演では、朗読の途中や合間に楽器の生演奏が加わるが、今回はギターとフルート。出演者9人にミュージシャン2人に対して、コロナ渦の影響からか観客は自分を入れて6人という大変贅沢な環境で鑑賞することとなった。

舞台は、長い遺恨を持つ川を挟んだ二つの町「東町」と「あざやか町」の商店街。川の埋め立てを機に商店街を合併しようという区の構想に乗り気な「東町」とそれに反対の「あざやか町」。その話し合いが行われている会場に、両商店街を股にかけた、まるで「ロミオとジュリエット」のような恋愛騒動が持ち込まれたり、埋め立てられる川の精や住んでいる魚達が人間の姿になって乗り込んできて合併ではなくもう一つ新しい商店街を作ったら良いのではと言う提案を投げかけたりとドタバタの大騒動に発展。その結果は・・・

という話で、事前情報では80分の上映時間であったはずが前説では90分、実際には100分という長さの作品となっていた。100分というと朗読ライブのスタイルだと長く感じられるのだが、今回は中盤からの進行がスピーディーだったり、オリジナルの歌とダンスがあったりと長さを苦痛に感じさせない面白さがあった。話の中心である二つの商店街の会長役を務めた中野聡と神成健太郎、そして区の職員約の山崎はん菜の熱演が成功の鍵と言えるだろう。
ただ、一つ気になったのがフルートの音量。実はこの楽器、思っているより音量が大きいので1人台詞の時に音が重なると台詞がやや聞き取りにくくなったのが残念。
それと、個人的に気になっている役者、松木里江と内海里依の演技もなかなかの出来映えであった。
加藤英雄ワールドの楽しく不思議な世界を堪能させてもらった。次回も楽しみだ。

ダンシング・ヒロイン

ダンシング・ヒロイン

自由劇場

アトリエS-pace(大阪府)

2022/03/05 (土) ~ 2022/03/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

大学でできないのか聞いたところ、大学から学外の人物は大学に入れたら❌とのこと。同じ旧国立大学(現在は独立行政法人)で対応が異なるのは、学生可哀想。アホな行政の為に学生が可哀想すぎて…。
内容はSFが入っていて、現実味はないけど、言いたいことはスーと入ってきた。少し泣ける内容で、次回から応援したくなりました‼️

水の行方、夏の端 -みずのゆくかた、なつのはな

水の行方、夏の端 -みずのゆくかた、なつのはな

カオスカンパニー

中野スタジオあくとれ(東京都)

2022/03/05 (土) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

システムの構築や専門用語が多々出てきた時点で内容が頭に入ってきませんでした。

ネタバレBOX

最後どんでん返しとかも無くラストだったので物足りなかったかな。
THE LAST SHOW

THE LAST SHOW

制作「山口ちはる」プロデュース

新宿シアタートップス(東京都)

2022/03/02 (水) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/04 (金) 14:00

100分。休憩なし。

キミガミテタ明日

キミガミテタ明日

TEAM 6g

萬劇場(東京都)

2022/03/02 (水) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしい舞台でした!
素敵なセリフが散りばめられていて心温まる、明日からも人生楽しもうと思わせてくれる作品でした。
役者さんも良かった!次の公演も是非観たいです。

おとし屋 -SEDUCTRESSES- EPISODE2

おとし屋 -SEDUCTRESSES- EPISODE2

SMASH ENTERTAINMENT

上野ストアハウス(東京都)

2022/03/04 (金) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

地下アイドルオールスターズによる夢の祭典のような。心身共に疲れ果てうんざりしていた心がいつしか癒され再生し、ラストの全員によるダンスの頃には、驚く程気分良く楽しかった。それは凄く不思議な気分で虚構による治癒効果か?こういうことがあるから人はいろんなものに接するべきだ。所詮頭で考えたところで世界には太刀打ち出来ない。

日本版『チャーリーズ・エンジェル』、決めの衣装は『キャッツ・アイ』調でエロカッコイイ。
星宏美さん(元めろん畑a go go )、雪乃しほりさん(元仮面女子)、水野ふえさん(元仮面女子)、寿春歌さん(バクステ外神田一丁目)、有川結女さん(Super★Angel)。
地下アイドルグループの雄、仮面女子(アリス十番他)を擁するアリスプロジェクトのファンが多く会場を埋める。ペンライトやサイリウム持参で水野ふえさんの歌のシーンは盛り上がる。
雪乃しほりさんのアニメキャラのようなスタイルが目を惹く。悪党役の永井良氏も細かい工夫が効いていて良い。
殆ど美術もセットもないのだが、テンポの良さと展開の速さ、出演者一人ひとりのキャラの魅力で飽きさせない。この演出と脚本から同業者はかなり学ぶ点があるのでは。スピード感が心地良くシーン終わり毎にフッと感情の余韻を残すテクニック。
ラストの全員で送るダンスは素晴らしかった。「来たお客さんを全員満足させてやる」とのアイドルの意地を感じた。サービス精神が尋常ではなく、客席との一体感は流石。観客を手の平に乗せてくるくる回してみせる、アントニオ猪木のプロレス哲学に通ずる。かなり面白い。

ネタバレBOX

14年前のホンの為か、ヲタクの描き方が古い。もう一周回ってちょっとキモカッコイイ見せ方もあるのでは。
台詞のトチリがちょこちょこあり、観てる側もハラハラするのだが、その時の他の演者のカバーが良い。これぞアイドルグループ出身の強味、雰囲気や勢いで無理矢理場を成立させていく。場数の経験値が物を言う。
寿春歌さんの役が韓国人で、愛称が『トッキ』(ウサギ)。設定が細かい。星宏美さんのストーリーには直接関係ない、内面の揺れがスパイスとなって作品世界に効いている。
おとし屋 -SEDUCTRESSES- EPISODE2

おとし屋 -SEDUCTRESSES- EPISODE2

SMASH ENTERTAINMENT

上野ストアハウス(東京都)

2022/03/04 (金) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

気軽に楽しく観ることが出来ます。あり得ねぇ~,ストーリーが浅い,個々の落とし落とし屋の苦悩の背景が見えないなどの感もありますが,そんなことは気にせずに,彼女たちの演技や魅力に注目しましょう。楽しい演劇時間になります。

はれわたる

はれわたる

演劇集団SINK

阿佐ヶ谷シアターシャイン(東京都)

2022/03/02 (水) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

コロナ禍を正面から若者の心に視点を。そこにあるコロナ禍の家族の心情も経済状況もしっかり取り上げて。それを見ている満員の観衆も没入して、久々の舞台を観て受け止める心臓は限界を超え張り裂ける。目からは、脳の指令によりずっと、涙がマスクを濡らす。感謝だけです。脚本に、演者の皆様に、舞台を用意して告知したスタッフの皆さんに。

君に会いたい

君に会いたい

しゅうくりー夢

ザ・ポケット(東京都)

2022/03/02 (水) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「なんとかサスペンス」といったTVドラマを見ているようだ。ベテランから若手まで、俳優さんの面構えも決まっていて安定の演技である。登場人物は10人だが関係性もしっかりしていて、それぞれに見せ場があり、脚本が良く練られていることが分かる。

お話は元公安のはみだし刑事「居在家(いざいや)」とその同僚の御影池のコンビが警視庁捜査一課の高御堂の(一応の)指揮の下で連続殺人犯を追い詰めて行くというもの。ハードボイルドをうたっているが私立探偵ではないので孤独感は薄く、(主人公に関しては)暴力的でも無いので古典的なハードボイルドとはちょっと違う気がする。まあスピンオフということなのでそれは他の作品で観てほしいということなのだろう。

何度も流れる曲は1967年のザ・ジャガーズのヒット曲「君に会いたい」である。表題はここから採ったのだ。あまり本筋と合っていないと思っていたが、あの人とあの人のことかとこれを書いている内に気がついた。作者が(自分自身と)この曲が大好きだというのはよく分かった(微笑)

ネタバレBOX

「なんとかサスペンス」のようだというのは、それならTVで見れば十分ということにもなる。有名俳優さんが出ていないのは弱みにもなり、完成度の高さはマンネリ感にもつながる。悪く言えば時間潰しで何にも残らない。そのためTVドラマでは特殊な環境が舞台だったり、豆知識的なものを入れて、ストーリー以外の何かを持ち帰ってもらおうとしているのだが、ここでは何もなかったような気がする。まあテレホンセンター(の受け答え)がそれだったのかもしれない。そして小劇場的な尖ったところもほしいけれどそれはちょっと贅沢すぎるか。

昔の事件の真相は二転三転し含みを持たせて一応の結論に達する。そして現在の事件は未だ決着に至らず最後の謎のシーンは次作の予告となっている(のかなあ?)。

頼井が大地に接近した動機が胸糞悪く、尚子が空に惹かれて行くのもちょっと無理があった。まあ想定内ではあるけれど。しかし役名がほとんど忘れていて読めないのには参った(泣)

「作者が(自分自身と)この曲が大好きだというのはよく分かった(微笑)」
と書いたのは表題を本筋でなく副筋から採ったのは松田環さんの「主役は私よ!」という主張が感じられたということ。勘違いだったらごめんなさい。
後ろに近づく淋しさ以外は

後ろに近づく淋しさ以外は

排気口

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2022/03/04 (金) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2022/03/05 (土) 18:00

価格3,000円

以前より高評価を聞いていたが今回が団体初見。思いのほかコメディ寄りでナンセンスな展開。ある意味、小劇場演劇らしい。一見、よくありがちな芝居をするように見せかけて全く明後日の方向への会話にするという、観客を翻弄し続けるところが人気の秘密なのかもしれない

ネタバレBOX

配信をしていないようだが、確かに配信向きではなく現場で観たほうがよい作品のようである
 、恋をする

 、恋をする

肉汁サイドストーリー

荻窪小劇場(東京都)

2022/03/04 (金) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2022/03/05 (土) 15:30

価格3,200円

やはり肉汁サイドストーリーらしい、ラブストーリーと言っても一筋縄ではいかない。
人間の業というか性(さが)というものを見せつけられる、辛い世界

ネタバレBOX

ノンナが一体、何をしている人なのか最後まで謎であった。
トヨキとハリマのエピソードは生の舞台よりも映像に向いているであろう。
透き間

透き間

サファリ・P

京都府立文化芸術会館(京都府)

2022/03/04 (金) ~ 2022/03/05 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

はじめてサファリ・Pのお芝居を観劇する前に、佐々木ヤス子さんのスペースを聞いていたおかげで楽しめました(^^)
京都と東京での座席の見え方、あらすじは読んでおく、演劇というよりも美術鑑賞のような舞台…
セリフの掛け合いをする演劇ではないです。
まさにその通りで、役者さんのしなやかな体の動きが「キレイ」で、怖くて悲しくて、こんな舞台がある事をはじめて知りました(^^)
東京公演も無事に公演出来ますように!

ジャバウォック【3月2日~3月3日公演中止】

ジャバウォック【3月2日~3月3日公演中止】

劇団肋骨蜜柑同好会

小劇場 楽園(東京都)

2022/03/02 (水) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/05 (土)

価格3,700円

5日19時半開演回(110分)を拝見。

肋骨蜜柑にしては珍しく、わかりやすい筋立て・人物設定。
コロナウイルス的な厄難「怪鳥」に振り回される人々の有り様が快調なテンポで描かれ、110分の上演時間、アッという間に過ぎていった。
ヒトによって見え方が異なる「怪鳥」の”正体(=真実)”については、途中で大方読めたものの、その出現のメカニズムは…ホンマ、よう、あんな理屈、考えつくもんやなぁ!と感心しきり。

という訳で、殆ど”完成品”だと思っていた肋骨蜜柑同好会が、実はまだ変わっていく可能性を秘めた肋骨”未完”だと認識させてくれた本作、誰に対しても、素直に面白かったと言い切れる快作だった。

ネタバレBOX

【配役】
<田瓶(たがめ)市役所農林整備課有害鳥獣対策室>
森末欽二(優柔不断だが、心優しき管理職の室長)…吉田覚(よしだ・かく)さん
郷田留美子(全てに前向きな、神社の娘)…小島望さん
若瀬和人(赤羽美鳴の入院先を訪ねていくうち、いつしか恋に?)
…水口昂之(みずぐち・たかゆき)さん
<株式会社ハッピーライフ>
湊本真弓(亡くなったテキヤの親分の、愛娘)…永田佑衣さん
隼田猪四郎(亡くなったテキヤの親分の、配下)…室田渓人さん
<山根生物学研究所>
神宮寺恭平(主任研究員。平田とは若い頃からの因縁が…)…安東信助さん
<第一発見者>
赤羽美鳴(平田の大家。夫はハッピーラインの顧問弁護士だが失踪中)…嶋谷佳恵さん
<元大学教授>
平田久一郎…フジタタイセイさん

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