miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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RAIL RULE ROOTS -レール ルール ルーツ-(盛況の裡に幕を閉じることができました。ご来場に感謝いたします。)

RAIL RULE ROOTS -レール ルール ルーツ-(盛況の裡に幕を閉じることができました。ご来場に感謝いたします。)

THEATRE MOMENTS

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題508(12-251)
19:30の回(晴...といっても暗いので実はよくわからない)。19:02受付、開場。入ると佐川さんがいらして...(大きい)飴をいただく。お客さんひとりひとりに声をかけ、座席の案内、飴を渡して(今夜はおかわりOK)。今日のお客さんはスーツ姿の方が多いように思う。舞台、下手側に奥の天井から真下に下り、床を伝って客席後方まで5本の「白線」。客席と並行して2本、そのうちの1本は座席を横に伝っている。白いガムテープだろうか...。どうみても陸上競技のトラックで、それが会場を覆っているようにみえます。左右の壁際には四角いBOX(白)が4つずつ。19:34佐川さんご自身で前説、開演のブザーが鳴り、暗転...ゆっくり明るくなると...おっとと?

初日です。21:07終演。「説明」には75分とありますが、実際は90分ちょい。とても面白い。白線の意味、BOXはただの箱(椅子の代わり)ではなかった。役者さんの絵の具をぶちまけたような色使いの衣裳、照明を落とした時のモロクロシーン、全員、息の合ったパフォーマンス、どれもよかった。

いただいたチラシの中に「しゃべる女」がありました。Holidays(2011/10 Show windowをみてます)の公演に豊田さんが出演されるとありましたので、終演後声をおかけする。

ネタバレBOX

照明が灯り…佐川さんがそのまま同じ所にいて、一人で何か悩んでいる様子…初日だし…お芝居は始まったのかって?

物語の「始まり」の時はどんどん遡り、「終わり」もまた遠ざかりみえない。ほんの一時、この場所で、この物語。
自由にカタチを変え、水が流れるように、風に木の葉が舞うように、星々が天空を行くように、役者さんたちは狭いことを忘れさせるような流麗なパフォーマンスを見せてくれる。

「建物」の中にいる二人、エレベーターで上に移動、フロア指定は「テンキー」を使う。
それぞれのフロアは異世界そのもの。外はみえず、はたして「建物」なのか、わからない。
そんな状況で白い四角い箱が出てきて…それは無地のサイコロだった。役者さんが各面に書き込む、最前列のお客さんがそれを振り、出た目に従って話が進む。サイコロ1つ、また、2つの組み合わせ。そういえば前回みた時も、お客さんからお題をもらって、世界最長の「名前」を作っていた。また、このサイコロ、只者ではなく、お芝居の中でとても効果的な使われ方をされる。私がみた回は「カブキ」でした。あとは「ミュージカル」「アバャンギャルド」..こっちのバージョンもみたかった。

始まりも終わりもあいまいな摩訶不思議な時間と空間。

白線・・・railは進む道、ruleはサイコロが決める約束事、rootsは物事のはじまり・・・かな、それともしりとりかな?
 新譚サロメ   (改訂版) 

 新譚サロメ   (改訂版) 

ウンプテンプ・カンパニー

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/10/29 (月) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題507(12-250)
19:30の回(晴)。18:52受付、18:54開場。「ベルナルダ〜」に続いて2作目。以前(2011/10)、「絵空箱」で梅田さんの二人芝居をみていまして、またみたいなぁと思い続け、ようやくの観劇。とはいうものの「サロメ」は絵画(首…)でみた程度で、今夜も予習を怠ったのでありますが、当パン(カラー)に丁寧な解説があったので熟読。4面に客席(各2列、クッションは厚め)、入口入って奥に座ります。下手にピアノ、「樹」が二本、細いのと太いの、素材は何だろう(銀色?)、何かの繊維のようなものでできている。根のあたりにはいくつもの「石」、みな丸い。「大樹」の根元の石は2-3つ積み上げられています…賽の河原の石積みかと思った。みると舞台の隅のほうにいくつもの石。ほの暗く狭い所という印象を受けます。BGMはなく、お客さんの話し声、足音、などが聞こえる。19:16、19:26前説〜19:32男性が一人ピアノのほうへ、下手からハミングが聞こえ、暗転〜21:43終演。梅田さんにご挨拶。また、加欄さんにもお声をかけることができました。

ネタバレBOX

ある地域のしきたり、風習、護らなければならないもの、これらがお話の底辺にあって世界を支える。以前、大好きで読み耽っていたSF小説にはいろんな「世界」が描かれていました。幻想的なものからハードなものまで。今夜は、「雑遊」が異世界に変容、いくつかのお話が重なり合い、気がつくとピアノの音色が漂っている。どこまでも落ちて行くかのようにお話の中に引き寄せられる。赤く染まる大樹、かがり火のように煌く照明、周りは闇。

パーカッションが響き、空気が揺れる。

まだ途中…
さらば、愛しの映画ホテル

さらば、愛しの映画ホテル

ジ~パンズ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/06 (火)公演終了

満足度★★★★

無題506(12-249)
19:30の回(晴)。案内によると18:30受付、19:00開場。18:50会場着、開場時に受付をお願いする(全席指定)。なんとなく前回とほぼ同じ位置。「空から降るほんの小さな愛」からなので4作目。寂れた(は言い過ぎか)ホテルのフロント、テーブルにソファ。入口から続く真っ赤なカーペット。キーボックス...20室?
「FRONT」の文字、下手の壁には「晩鐘(ミレー)」。個人的にはかなり面白かったです。19:15ホテルの営業風前説(場内アナウンス)、19:33開演~21:16終演。

お月さまへ ようこそ

お月さまへ ようこそ

演劇集団ホシノハコ

ライブハウスBogaloo(東京都)

2012/11/04 (日) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

無題505(12-248)
19:30の回(曇)。新宿駅から代々木まで歩いてみる、会場はすぐわかりました。着いたのは19:05、受付、中へ。ライブスタジオ、ステージに向かって丸椅子4列の客席。段差がないので後ろの方は見えにくかったのでは…。左右に大きなスピーカー、舞台、下手にピアノ(マイクがある)、あとは暗幕がかけられているけど機材関係かな。黒一色(空調も黒)、天井は低く、ミラーボールがある。BGMにピアノのソロ。19:33BGMが変わって、19:38前説(場内アナウンス)。ここまで相当遅れているけど説明などなし〜21:02終演。

よく知られた作品…ということを知らずに来てます。ので、翻訳調のセリフに馴染めなかったのですが、少し前にみた翻訳物のお芝居もダメだったので、そもそもあわないのだと思います(すみません)。

それとは別に、すでに指摘されていることを含めて運営改善のお願いです。①受付がスムーズではなかった。名前を告げるといきなり「役者は?」と訊かれる。そのあとも直ぐには話が通じなかった。こりっちに登録しているのだから一般客もいるでしょう。②BGMが単調、というか1曲を延々と繰り返されるのは辛い、最後のほうでは「またか…」のような声も聞こえました。③開演が遅れそうなら、少なくとも開演予定時間前に状況をお知らせ下さい。遅れに遅れた前説で「今しばらくお待ち下さい」はないです。

ネタバレBOX

雑記
ピアノがある舞台が必要だったのだろうか。
いろいろ揃えるのも大変、でも、何かひとつ「らしさ(みためでもいいし)」があればと思いました。
仮面の黒装束はもっと工夫できたのでは…
「ハイネケン」に見えたけど、原作で指定されているのかな。
ガンベルトに予備弾があればカッコよかったのに。

ピエロの涙とボクの羽根

ピエロの涙とボクの羽根

東京カンカンブラザーズ

テアトルBONBON(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題504(12-247)
12:00の回(快晴…空は青く、暖かい)。早目に着き待っているとMOMOの方から走ってくる1名、みると、よくお会いするスタッフの方…久しぶり!でご挨拶。11:15受付(半券に番号シールを貼ってくれます)、11:24番号順に並び、11:30開場。パンフを受取り入ると…居酒屋だ。あれっ、こりっちユーザーの方と芝居の間の空き時間中に居酒屋に行ったのはいつだったか、そんなに前のことじゃない、また行きたいな…などと思ってしまうほどの造り。下手、調理場、カウンター、壁にはお品書、2階へ上がる階段があって、上手の壁には色紙、店の入口、外に出れば電柱が1本立っている。舞台は座って膝のあたりが地面、へそあたりが店の床面。木製のテーブルと椅子が2セット。奥には小さいけど一段高いところに小上がり。2階には窓。1-2列(平地)はパイプ椅子、1列目は小さく、2列目のは大きい(気配り)。11:55/12:02場内アナウンスでの前説。12:06、それまでのソウル系BGMに変わってロック調の曲に、暗転ー開演〜14:00終演。

ネタバレBOX

3作目になります。

天ぷら盛り合わせ、豆腐サラダ、大根サラダ、から揚げ、もつ煮込み、イカの一夜干し、肉団子、にらもやし炒め、冷しトマト、冷奴、塩昆布キャベツに加え、レバー、砂肝、ハツ、皮、つくね、アスパラベーコン、なんこつ、しいたけ、ピーマンなどの串類。一推しは〆サバで、新メニューは「山羊のすりおろし」「山羊のぶっかけ御飯」「山羊のサラダ」がホントかと思ったら「山芋」の間違いだった。

「んん?」と感じたところがちゃんとつながるお話で、なんて巧いんだと感心。

居酒屋と戸外の場面との切り替えもよかった。しっとりとさせながら次には爽やかさが続くお話。幼い時の「ともだちの約束」、途切れることのない絆、正直でありたいという気持ち。

終演後、前作のDVDを購入、本作もDVDになるそうです。
WAR Revolution

WAR Revolution

劇団EOE

池袋GEKIBA(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

無題503(12-246)
15:00の回(晴)。池袋駅、地上に出てみると西口公園ではイベント中、鮮やかな色の衣装で踊る人たち。14:45会場着、受付していただき中へ、舞台には役者さん、全席椅子席。

「WAR3(千本桜)」からで...たぶん7回目。メンバーが大幅に変わったのとお話が今までのエピソードを織り込んでいるので初見の方がどのくらい入り込めるのかなと思いました。私自身は、「ああ」「そうだったよ!」懐かしさもあり楽しめました。

でも、欲を言わせていただくと...集大成的なものではなく、もっと新しい展開があったらなと思いました。

【日替わりキャスト決定しました!】はなのいろ【水仙/桔梗】

【日替わりキャスト決定しました!】はなのいろ【水仙/桔梗】

Minami Produce

ルーサイト・ギャラリー(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題502(12-245)
12:00の回(晴)。少し早く着き、隅田川の方へ行ってみました。左手にはスカイツリーが大きく見える。会場はそこだけ時間がとまっているようなたたずまい。門をくぐり玄関へ進むとスタッフの方がいらっしゃる。靴を脱ぎ廊下の先に受付、開場まで1階で待ちます。天井は低く、木の色に懐かしさをおぼえる。大きな木製テーブルと椅子。11:30開場、かなり急な階段を2階へ、板の間で外の風景がみえる。座席はL字型、ザブトン席。入って右(こちらに1列椅子席あり)と奥(川を背にする位置)、奥に座る。飴色の床、柱、雨戸、障子。大きなガラス窓から外光が入り、音も聞こえてくる。覗いてみるとバルコニーがある。風にあたり眼下の流れを眺めるひとときのことを思う。

「とても個人的な~」からで「Minami Produce」は4作品目。先日、リジッターのお芝居で真嶋さん(よーく確認すると「タマコロ」「あゆみTOUR」)みたので、南さん+会場+真嶋さん、とどきどき感は高まるのでした。

待っている間、キョロキョロと眺めます、狭いながらも小さなところに装飾が施されています。廊下のやや薄暗いところなどなんとも言えない風情。手すりにつかまって上がったり下がったりする階段、パッと視界が広がる2階。今日は少し寒いけど、穏やかな日、風と陽が入り込むこの部屋で微睡めたらなんて思う。

そんな場所でみるお芝居。ゲームは苦手だし、「たけくらべ」は読んだことないし...。でも、すごくよかった。

12:02南さんの前説..の最中にピンクの猫が出てくる、首に鈴~14:00終演。終演後、真嶋さんに声をかけ、玄関でスタッフの方(いろんな劇場でよくお会いする)にも声をかけ、川の風を背に駅まで歩く。

ネタバレBOX

当パンにゲームのルールが載っていて読み始めるもののやっぱり無理。座っているとテーブルの上で展開されているゲームの様子(手さばき)は見えないのだけど、カードをめくるシーンではセリフ通りの数字だったように見えました。ということは、ちゃんと順に並べられていた…。

相続権を争うメンバー4人、ゲームの進行役兼審判1名、これにストーリーの中の人物が絡み、交差した時間世界で芝居が繰り広げられます。

過去3作品もひとつの時間軸ではありまでんでした。

これに「水仙」が重なってくることは「たけくらべ」を知らなかったので気がつきませんでした。「水仙」は始めから部屋の片隅にあったのに。

いつも終わった後、原作のあら筋くらいは知っておいた方がいいかなと思うのでした。
完全版・人間失格

完全版・人間失格

DULL-COLORED POP

青山円形劇場(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/07 (水)公演終了

無題501(12-244)
19:30の回(晴)。19:00会場着(全席指定)、A~ブロック別に椅子席が3列ずつ。
円形の舞台は...クレープのような薄くて大きい生地(そう思うと円形の舞台が加熱機にみえてくる)が何枚も重ねられ、周囲には照明が6つ、天井からはかなり低い位置まで下げられ5つ。D.ボウイの曲がながれている(Starman他)。上階にもスタッフ、場内アナウンスはここでやっている。開演少し前、谷さんが入ってきてちょうど反対側に座る。もともと太宰はダメで、今夜は改めてそのことを確認。19:34男が一人登場、開演~21:29終演。終演後、クレープの生地の上にはたくさんのトッピング。

ネタバレBOX

原作を読んだことがないので、原作との距離感がわからないが、お話は面白くない(すまないです)。

役者さんは巧く、照明は美しく、円形の世界が物語を支える、ここは満足。円錐形の照明のアカリの中に立つコロさんは、コロさん自身が光を放っているようにみえる。
天井からいろいろなものが落ちるが、最初に何か落ちると次は何かなと見上げてしまう。紙ふぶきやちゃぶ台がみえる。

葉蔵、作家を除き「黒」、そのあとはカラフルになった。天井から落ちてくるものも色鮮やか、劇中、敷かれている布を引きはがす、ときどき、役者さんは劇場の外へ出てゆく。

お隣の方はときどき舟を扱いでいる。そうかも…主人公が惹かれる女性たち、一人でも十人でもたいした差はないのではないかと思ってしまう…基本、繰り返し、天井から落ちてきたもので即興的に振舞うシーンも同じ。重ねる必要があったにしても、みえているのは役者さんたちだけ(このひとが、とか、あのひとが、とか)。
表に出ろいっ!

表に出ろいっ!

劇団ピアチェーレ

梅ヶ丘BOX(東京都)

2012/10/27 (土) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題500(12-243)
13:00の回(ときどき雨)。梅ヶ丘は初めて、少し早めに来て商店街を歩く。ハロウィンのイベントで賑やか、「国士舘大学」の案内が目についたので後で調べてみると「オープンキャンパス」。劇団ピアチェーレは「MOMOS」が初めて(こりっちの登録もこれが初めて)でしたが、劇団のサイトをみるとすでに数公演行われています。本日の3人、2年~3年生..前作の時も思いましたが、とてもそうは見えない(若く見えないっていう意味じゃないですよ...もちろん)。よくみにいく劇団や役者さんに引けをとらない。

野田さん(の作品)...は何十年も前、夢の遊眠社をみたきり。有名な戯曲だと思うけど、他の脚本も含め、その時以来みたことがない。ピアチェーレじゃなければみなかったはずですが、前回がとても印象的だったのでみにきました。小さな劇場で舞台には半円状にカラフルな「模造紙(左右)」と「布(奥)」でいのかな。1列目は桟敷、2列目からパイプ椅子、靴を脱いで中へ、板張りの床。舞台にはドーナツ型のテーブル..にみえたけど違いました。12:57前説~13:04開演のお知らせ~14:19終演。山下さんにごあいさつし駅へ。

次回作もこりっちに登録お願いします(みにいきますので)

ネタバレBOX

最初...頭の中で「?」が飛び交う、この髪型と古めかしいセリフ、これに加え鶏冠頭(ドラゴン・タトゥーか)まで出てきたので、前作の印象はすべて吹き飛ぶ。
よーくみるとテーブルは真ん中に穴が開いているのではなくて、トランポリンだった。当然、ジャンプする。父、母、娘が暴れまくる楽しくてたまらないお話。役者さんはノリまくり、飛び跳ね、セリフが噴き出し、汗も噴き出る。仕草や表情は子供のそれとかわらず、みんな駄々っ子、それがとっても魅力的。まるで幼稚園の中のよう、おもちゃの食器、電話、ジャングルジム、ぬいぐるみ、着ぐるみ。山下さんの「鶏冠」も終盤、ヘタってくる。たま~に大学生のお芝居をみますが、断トツに巧い。
星読み騙り / #garadama

星読み騙り / #garadama

ガラス玉遊戯

「劇」小劇場(東京都)

2012/10/25 (木) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題499(12-242)
14:00の回(曇)。「わたしのゆめ」からで3作目。この劇場で初めての対面式舞台。テーブルが2つ、それぞれに椅子が4つ。普段は舞台になっている「奥」の座席にしてみました。床はかなり濃いめのフローリングカーペットでしょうか。椅子席が3列(一部はパイプ椅子)。14:03前説..のはずがお客さんと星占いのやりとり...開演~15:39終演。少し離れたテーブル、客席後方の出入り口、セリフがある役者さんはもちろん、周囲の役者さんもみごとなくらい役になりきり。神経質に手をこすったり、目線をふらつかせたり、足を組みなおしてみたり。
繰り広げられる「営業」の表と裏。知らないこと(虚構)ではないので緊張感が増す。保険のセールスレディ、テレアポの常とう手段「名簿」。老獪なのか、薄っぺらいだけなのか営業マン、数字におびえる所長。張りつめたお芝居でした。またまた終演後前作のDVDを購入。

ネタバレBOX

黒いものを白、と言い切ることができる営業マン(海老名)。ホントにいるだろうなと思う、巧い。セールスレディも個性がよく表れている。続く
みんなの詩(うた)

みんなの詩(うた)

劇団なのぐらむ

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2012/10/25 (木) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★

無題498(12-241)
18:00の回(晴)17:30受付開場…だと思って階段で待っていたら、もう受付やっていた…声かけてくれればいいのに。受付してもらうと緑の整理券、もうひとつ黄色の整理券があってこちらが先に入場。どう違うのかよくわかりませんでしたが、客席に入ってみると中央ブロックの席には「予約整理券」の貼紙。チラシの裏をみると…各回40席を確保とあったのでこちらの方々のようです。これが嬉しいシステムなのかはよくわからない。予約していれば席はあるんだし、普通に先着順でもあまりかわりなさそうだし、でも、そうならちゃんと「公演詳細」に書いたほうがいいと思う。「普通の予約だと左右のブロックの席ですよ」と、つまり、中央の席はない、とか。

舞台床がかなり高い、座席に段差があるので3列目くらいからがいいかも。とても広い(横幅)畳敷きの大部屋、周囲は廊下、庭に出ることができて、2階建ての家屋。下手、手前に「一期一会(意味を持たせたのか/そうでないのか)」と書かれたのれん。テーブルが2つ、赤い照明があたって開演を待っています。

17:45、17:59前説(場内アナウンス)。BGMで「ローハイド」がかかっていた。18:05開演~19:23終演。こちらの劇団は初めて。

ネタバレBOX

開演のときにかかっていたのは「All Together Now(The Beatles)」、これも芝居に関係あるのか...「それでは皆さん御一緒に」なんだし。

爆発音(計3回)が聞こえてからトーンが変わり、工場の閉鎖、外国人雇用者、組合...現実味を帯びた展開になりました。最初の音のときこれはSFかと思ってしまいましたが、海外のニュースではみるものの、国内の企業で起きる(設定)とは考えませんでした。劇中、呟かれるようにそれほどシリアスならば「酒を飲んでいる場合ではない」はずだと思ったからです。

終盤、カタコトの日本語と日本語による「本心」の表現(ひとり通訳)はわかりやすかった。
チェンジ

チェンジ

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2012/10/23 (火) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題497(12-240)
19:00の回(曇)。18:30会場着、すでに受付開場。18:46中に入る。「ともしび(2011/6)」からで4作目。椅子に座って腰のあたりが舞台の床(黒)、中央に階段、客席との間に薄いカーペット(巾1mくらい)が敷かれていて、ここを役者さんが通ります。かなり手前に暗幕がかかっています。もう少しですよ、まだ目を閉じて待っていて下さいと言っているようにみえます。18:57前説、19:04誘導灯が消え、暗転〜21:19終演。北、過疎化が進んだ漁港、週1回診療に来ていたお医者さんが病に倒れ、代役でやって来たその娘、最新設備に囲まれたところから船で通わなければならないところへ、父との約束で3ケ月だけやって来たその娘。無骨でぶっきらぼうな者たち、肌を刺す冬の風。冷たい風を遮り、暖かさを与えてくれるものでいっぱい。それは芝居屋だから。今夜もカラダの芯から暖まるお話でした。もちろん、終演後、前作のDVDを購入...最後の1枚でした。今夜も増田さんは出口でお客さんを見送っています。

ネタバレBOX

年を重ねた親の世代〜その子供の世代〜そしてその次の世代。ひと、家族のつながり合い、思いやり、老いるということ。月日の進み具合が、妊婦のお腹の大きさ、動き、衣装、主人公のICレコーダーへの吹き込みでわかります。診療室を隔てる壁(薄布)、ひとつ命が生まれ、もうひとつの命が閉じる。二つの場所、一つの時間。こうあって欲しい…と願い、その願いが叶うのが芝居屋だと思っています。
高襟大運動会

高襟大運動会

高襟〜HAIKARA〜

Dance Studio UNO(東京都)

2012/10/20 (土) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題496(12-239)
19:30の回(晴)。押上に来たのはリハーサルのとき(2011/8)以来。駅に着いて迷う、地上に出ても迷う。ずいぶん変わりましたが、たまたま歩いた方向があっていたので順調に会場へ着きました。少し待って、階段に明かりが灯り開場(19:13)。受付を済ませると飲み物を選び、小さなボールを2つ手渡されます。それを持って中央付近に座ります。反対側は鏡、床は「トラック」となっていて、天井には万国旗...ではなく「高襟旗」。運動会でよくかかっている曲が流れ、座席(桟敷席)には大運動会のプログラム。19:44開演、開会式~前半戦~みんな一緒に「魅惑のお弁当」~後半戦と本格的な演目。子供(あるときは淑女)たちの運動会なので父兄の参加もあります。ここで積極的に参加しないと子供たちに怒られます(爆)。とにかく「高襟」、強く楽しくたくましく、そして美味しく。真っ赤なハイヒール、カラフルな衣装、小学生の体操服風衣装。小さなトラックを全力で駆け巡る4人。一部の演目を除いて写真撮影可ですので、撮りまくりましょう

ネタバレBOX

開会式は甲子園なみに「優勝旗返還」..これは、前日の勝者によるものかなと(終演後)想像。「旗」ではなく、今夜一番の「女」の舞。

玉入れと綱引きで参加できるので、メンバーと一緒にカラダを動かしましょう。

組体操なのか崩れてゆく体操なのか園児たち、応援合戦、リレー...唯一撮影禁止の「かくしてナンボ!」。

だいたい国旗掲揚(降納)をどこでやってるの...!!

みんな一緒に、もちろん手作りのお弁当、これがカラダを動かした後では格別に美味い。よーくみると「大人のお弁当」。
夢の星

夢の星

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2012/10/17 (水) ~ 2012/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題495(12-238)
19:00の回(晴、空に半分よりちょっと欠けた月)。夜、人通りは少なくゴルフボールを叩く音がキンキンと聞こえる。18:30受付(整理券:トランプ)、18:35開場。
青年団つながり・・・、2011/5「小瀧ソロ」(小瀧さんと渡辺さん)、で、2011/8「サよりよろしくバー」(渡辺さん)、同「パール食堂のマリア」(小瀧さん)で、本作、小瀧さん、という流れでみにきました。

いままで、公開稽古(リハーサル)をみたのは4回(高襟、サンプル、ポかリン記憶舎、かもめマシーン)。物語ができてゆく過程は完成品とはいえずとも面白いなと思いました。以前どこかで書きましたが「メイキング物」が好きなこと、音楽などでは「アウトテイク」。

下手、大きめのTV、カエル(ぬいぐるみ)がしがみついています。中央、テーブル、奥にカウチソファ、下にはラグ、グレーと赤のクッション、上手、横長のボックス家具、写真たて、ムーミン、雑誌、ナウシカ(原作漫画)、Casa、サッカーボール、ソフィーの選択、酒瓶、ランプ、その上には木製のブラインド、横に観葉植物、空気清浄器かな?
奥の壁(パネル模様)には小物が飾ってあり、左端で翼を広げているのはデビルマンか。ハンガーに衣服が掛けられ、イーゼルには丸い地球の写真。「星」らしいのはこれだけ。

18:58男性ひとり登場、テーブルの上の(花屋らしい)物件情報をながめる、19:01最前列の前に桟敷席ができる、19:03前説(65分)、19:04空調が静かになり開演~20:15終演。

同じ演技と(指示に基づき)変える演技...役者さんって巧いなと思う。それがだんだん笑ってしまうほどになるけど、役者さんは「まじめ(真剣)」。みていて「そこでちゃぶ台をひっくりかえしてしまえ!」と言いたくなるようなヨレヨレの演出がおもしろい。

当パンをみると、小瀧さん、12月に「RUR」。8月にリレーションシップで「ロボット」をみていて、これと比べながらみるものも面白そう。

グッドモーニング・ブルーバード!【ご来場ありがとうございました!】

グッドモーニング・ブルーバード!【ご来場ありがとうございました!】

P・Q・R

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2012/10/20 (土) ~ 2012/10/23 (火)公演終了

満足度★★★★

無題494(12-237)
14:00の回(快晴、ひなたは暑いくらい)。

13:00受付、そのまま改めて列を作り待つように…階段のところだと陽が直接当たって暑い、あれっ、何で整理券出さないんだろう(雨天の場合も同じかな?)…予約メールにもチケットにも「受付にてお渡しする整理番号の順のご入場になります」ってなことが書いてあるけど…?受付スタッフや制作は誰もみていないのか…な。

前回みているので2回め、横が広くなってます(前回の様子はP・Q・Rのサイト「ギャラリー」で)。男性陣の入替でかなり印象が違っていましたが、ダンサーの意地に変わりなし。終演後、斉藤さんにご挨拶。

女のみち2012

女のみち2012

ブス会*

ザ・スズナリ(東京都)

2012/10/11 (木) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題493(12-236)
13:00の回(小雨)。早めに行くともう行列、当日券の方々でした。一般席は指定、ブスシート(自由席)は1-3列目限定でベンチシート、もちろんこっち。しばらく並んでいたらスタッフの方が来たので念のため聞いてみると予約済み(自由席)の場合、別の列、ということでしたので、ちょっと離れたところに移動。12:20受付、入り口横で待つ、12:30開場。舞台は奥がカーテンで仕切られ、手前部分のみみえています。どこかの事務所のようにもみえ、上手には、冷蔵庫、テーブルに椅子。12:49前説、満席のため5分おしで開演とのこと。13:05まだ客入れ中、13:09諸注意、13:10開演~14:49終演。

前回、リトルモア「淑女」(清掃会社休憩室でのお話)みたいなものかなと思って来ましたが、カーテンの奥に突然現れた産婦人科診察台と漂わせている雰囲気が妖艶すぎる女医とナースの3人と女学生...会話がエロイ・・・診察することになって...あれやこれやで「カット」の声。AV撮影現場でのお話でした。
下手の壁が反転し、広くなり、テーブルと椅子が舞台前面に。ここに役者さんが座って、足を組むものだから...迫力。どぎまぎしながらの観劇、終演後、台本を買う。

FANTASISTA

FANTASISTA

夢幻舞台

中野スタジオあくとれ(東京都)

2012/10/19 (金) ~ 2012/10/21 (日)公演終了

無題492(12-235)
18:00の回(晴、東の空には闇が近づき、西の空はかろうじてまだ茜色)。17:30受付、開場。席に座って舞台をみると下手、白い布で包まれた「ニケ像」…輪郭。奥、半円形のステージが2段(それほど段差はない)、3辺の壁にはベージュ色の幕。18:04開演~19:48終演。

「ニケ」完成の前夜、平和祭、天国と地獄、天使(白)/地獄の番人(黒)。

みなさん、学生さん。説明よく読んでないので会場について気づく。確かにみなさん若い。年に数回公演をしているそうです。学生さんのお芝居もみようと思うのですが、平日はなかなか難しく年に数回。

ネタバレBOX

で、みていて感じたことを素直に記しますね。

お話そのものが持つべきもの、「読者」「聴衆」「観客」、を引きつけて離さない構成、役者の立ち振舞い、小道具を含め目に見える一切のもの、お話の進め方。こういったいろいろなものがあまり整理されていないように感じました。

たぶん、暗転を伴う場面の切り替え..というか、一時停止のような間隔が頻繁に現れるので情感が続かないのだと思います。また、暗転時にBGMを流して、移動する音などが聞こえなくなるようにしていないので、ぎしぎし歩く音がリアルに聞こえてくるのも不利。

カイン→メフィストで、7年(?)の時間が経過しているのが最初わかりにくく混乱。背景を変えているのでそれとわかるかというと...難しかった。
 女の子ものがたり 

 女の子ものがたり 

“STRAYDOG”

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/10/18 (木) ~ 2012/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題491(12-234)
14:00の回(晴)。13:10頃紀伊國屋書店着、娘に頼まれた「宝塚GRAPH」を買う。文庫のフロアなどを巡回し13:30会場へ。お客さんはすでに大勢。受付(全席指定)し、中へ。パンフを購入しようと並ぶと、本公演もくじ引きあり。前に見た「問題のない私たち(@高円寺)」でもくじがあり「当たり」...さぁ、今回は...当たり、サイン入りパンフ(河村さん)。

本作は3回目(前回 2011/5、2回みてるので)。ペットボトルの練習も、河村さん、住吉さんの歌、バンド、川村さんのサックス、何回みてもいい。「お客様、ご来店です」「いらっしゃいませ~」。今回はエンジ色のキラキラ衣装。13:51、最前列のビニール準備、14:00男3人による前説と練習~朝礼...開演~16:00終演。トークショー16:02~16:30。

ネタバレBOX

トークショーが爆笑モノ。楽屋でのバトル。増本さんのツボはまりっぱなしの司会、16歳少女の傍若無人さ、住吉さん/河村さんのネタ合戦。

もう、Liveには行っていないので劇中の演奏がこれまた新鮮。

哀しい記憶、大切だったともだち、家族、よくあそんだあの場所この場所、ピンクの空の色...そして今を生きること。

次があればまたみに行きましょう。



こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)

こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2012/10/18 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了

無題490(12-233)
19:30の回(雨)、初日。18:31受付(整理券あり)、19:00開場。前2列はミニ椅子。3列目から段差ありのパイプ椅子。今夜も「いつものように」います。でも、手にしているのはゲームではなく雑誌、よくみると「懸賞クロスワードGO!GO!」、右手にはペン。右肩にかけているバッグにはスケッチブックが入っていてクロスワードに飽きる(難しすぎたか?)とおもむろに構図キメのポーズをして...書く、が、その視線の先は...壁だ。お客さんの似顔絵を描いてプレゼントとかはどうか。BGM、ウルトラQ、スターウォーズ、Thriller、太陽がくれた季節、などなど。幕が下ろされているのでセットはみえません。白い布なので映像が映るのだろうと想像。ほぼ真ん中から下手側がひざ下くらいの高さになっています。19:30ハイテンション&土下座の前説、太田さんの子供さん紹介コーナー。開演15分頃、客席に「水」がかかるかも、ということで最前列の3人にタオルが渡される。このタオルずっとケンタウロスの背中にあったもので、そこで干していたのか。19:35開演~21:21終演。楽しい仕掛けや罰ゲーム。なんだけどお話全体としては少し薄味でした。

ネタバレBOX

ある日家族の前から姿を消す…探す…再会、というのは普通すぎる。個人的には舞台で首吊りシーンをみたくないのもある(それがなければ芝居が成り立たないくらいならいいけど)。

コーラ+メントス、へたれ反復横飛び、飛び出す車(床に溝があるんで不思議だった)、下ネタも笑える、わかりやすいぼったくり、幽霊は健気だ…左隣に座っていた女性お二人、突然、鼻、ズルズルで止まらない。

でも…。
朗読劇 夜は短し歩けよ乙女

朗読劇 夜は短し歩けよ乙女

演劇ユニット*エンゼルランプ

多目的スタジオ「プロモボックス!」(東京都)

2012/10/19 (金) ~ 2012/10/20 (土)公演終了

満足度★★★★

無題489(12-232)
20:00の回(晴)。19:28受付(整理券あり)、19:30開場(冷たい飲み物付)、満席のため各列の奥から座るように指示。「全席自由」で半分指定みたいなのは好みではないのだけどその通りにする。結果的に足を伸ばせる席だったのでよかった。ここは初めて。入って左、少し高くなったところが舞台、丸椅子6脚が2列。右が客席、目いっぱい椅子が用意されていて、どうやら満席のようです。逆三角形になっていて舞台側が座席数が多くなっている。周囲にはいろいろな機器。スピーカ(目の前のは「JBL JRX-100」)、モニター、デッキ、マイクスタンド..天井に照明とミラーボール。入り口で飲み物。椅子はパイプ椅子で前後左右にあまり余裕はありません。20:01開演~22:03終演。役者もお客さんも座りっぱなしの2時間。

1.受付開始時間がわからなかった。2.空調を調節しているみたいだったけど真下は寒い3.座布団があるとよかった4.朗読劇でとちっちゃダメだと思う。

ネタバレBOX

京都...というので、ゆったりとした会話かと思っていたのですが、かなり早口で、ときどきBMGに被って聞き取りにくかったです(スピーカの前だったからかも)。
役者さん、6人2列で12人いらしたわけですが、動くことがないので2列目の方も客席からみえるように段差をつければいいのにと思いました。

セリフの量に随分差があるのは原作がそうなのでしょう。原作は最初のほうを少し読んだだけで覚えていませんが、役者さんの表情、身振り手振りなどを眺めながら楽しく観劇することができました(でもお尻が痛い)。

目の前に情景があたえられるものとは違って、語り手から届けられるものによって想像と創造の世界に導かれる...そんなかんじ。

「樋口」の温容な雰囲気がよかったし、「黒髪の乙女」も今風の学生さんってこうなのかな...京都を一巡りしたのは遥かな昔々。

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