独立愚連飯店
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2017/04/19 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/28 (金) 14:00
価格3,900円
無題2047(17-050)
14:00の回(晴)。Bチーム
13:05会場着、受付(整理券あり)、13:30開場。
下手に小さなカウンター、丸テーブルが3つ、壁に織物、実に質素な美術。
13:55前説(アナウンス)、14:01ワルキューレの騎行が鳴る、開演~15:48終演。
「笑うゼットン」が2013/5、4年経ちました。
どの作品もお話の展開が巧く、常に「で、それで、それからどうなる?」と思いながら観ています。
田久保さん、たしかにH-TOA「ワンさんの一生とその一部」の中華料理屋の店主!!
学生時代(くるめるシアター)から観ていてその明るさはますます光度が強くなっているようです。
今日から始まった横森さんのメイキングも楽しみのひとつ。
トリスタンとイゾルデ
KARAS
シアターX(東京都)
2017/04/26 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
価格3,500円
無題2046(17-049)
19:30の回(晴)
19:10会場着、19:12開場、19:35開演~20:29終演。
巨大な洞窟をイメージする舞台、波打った両サイドの幕は永い年月を刻みつけているようにみえ、繊細な照明の動きは闇の緊張感を最高潮のポジションで維持する。
いつにもましての大音量。
お二人の間には、絶対の距離があるように思え、
触れることができない、超えられない、見えない境があるように思え、
その空間には恐ろしいほどの感情が激流として流れ込んでいるように思え、
お互いにあらゆるものを飲み込もうとしているのではないかと思うほど。
終演後、訊いてみると照明機材は劇場のものだけだそうで、よく出来るなぁ~と思いました。アパラタスの時と同じように鰐川さんが照明しているんだと思いますが、一度実演してほしいものです。
みかん、ヒカリ、到達
mooncuproof
旧加藤家住宅(埼玉県)
2017/04/27 (木) ~ 2017/04/30 (日)公演終了
鑑賞日2017/04/27 (木) 19:00
価格2,000円
無題2045(17-048)
19:00の回(晴)。
ゲッコーパレードを観に来ているこの会場(普通の家)で初めて他のユニット公演。この「家」..ということで観に来ました。
18:40受付、開場、靴はビニール袋に。「ハムレット」の客席が舞台、座席はキッチンと隣の部屋の2面。畳の上に蜜柑がひとつ。ザブトンの上に紙片...書いてあるのは「使用テキスト」らしい。
18:58前説(85分)、19:01開演~20:32終演。
みなさん初めて。当パン、サイトをみると萩谷さんと別府さんは慶應の「STEPS Musical Company」に所属していたとありました。慶應つながりだと「ミュージカルサークルEM」で「成れの果て(2016/3@バビロン)」「ダイフク様の信ジ方(2014/3@風姿花伝)」。
ときどきあるのが、劇中、自分が何処にいるのか分からなくなること。人物の相関関係、いつなのかどこなのか。本作はそれがかなり尾を引きました。あまりにわからないので当パンをみると「あらすじ」。あ~、読んでもわかりませんです。「アーティファクト」ってなんだろう!!帰宅後wikiってみると「人工物」とな。ということは「リプリカント」と同じ?
どういう社会なのか、旧態依然の「発電所」は原発のことを言ってるのか?どうして「みかん」なんだろう。
個性的発声と振付はもう少しこなれると面白くなるのではないかと(観たのが初日なので)、もっと歌うような感じ。
なんとなく、先日王子で観た「グーグス・ダーダ 」との近似性(「壁」と「違い」)を感じる。
AL(I)CE
青山学院大学演劇研究会
青山学院アスタジオ(東京都)
2017/04/15 (土) ~ 2017/04/16 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/04/15 (土) 15:00
価格0円
無題2044(17-047)
15:00の回(曇)。
会場は青山通りを挟んでキャンパスとは反対側。
14:35受付開場、スタッフのみなさんはスーツ姿。舞台には全面に白い布、AL(I)CEの文字。
14:46前説(60分)、15:03開演~16:02終演。
青山学院大学演劇研究会は3公演目。「トキグスリ、売ってます。(2016/10)」「Night Prism(2017/3)」。
ウサギ役の山下桜さんのガイド(ちょっと謎の余韻を残しながらの進行ぶり)がとてもよかったと思います。
奇をてらうことのない演出は観ていて気持ちのよいもの。
川、5枚のコイン→三途の川、六文銭?
2つの世界(物語)を交差させながらも分かりにくくなりがちなところを抑えた展開でしたので混乱することがありませんでした。新入生歓迎公演に向けとしてもよいお話だったのでは。
グーグス・ダーダ なになにもなになにもない NO nothing nothing nothing
果てとチーク
王子小劇場(東京都)
2017/05/01 (月) ~ 2017/05/02 (火)公演終了
鑑賞日2017/05/01 (月) 15:30
価格500円
無題2043(17-046)
15:30(公開ゲネプロ)の回(一時雨)、やや押して15:20受付、15:23開場、15:32前説(70分)、15:36開演~16:50終演。お休みなのと、家から(比較的)近いのと、早稲田(くるめるも森も観ているし)らしいのと、500円というのと、阿部はりかさんも観たことがある(「雨湯口」2015/9@RAFT)ので観に来ました。振りかえるとこの弱気の選択がよくなかったのかもしれません、もっと前向きに観に行かないと。
コの字の客席(基本1列ずつ)、コの字の「|」の位置が正面風、開場時に役者は舞台で雑談などしていて「いかにも」な演出に「?」。
福澤香織さん「脱衣する蛹(さなぎ)2014/8@大隈講堂」。
升味加耀さん「歩行船(2015/3@キッド・アイラック)」。
金澤卓哉さん「くちべにきって(2015/7@BASE)」。
堀紗織さん「余白の音(2016/4@どらま館)」「スケルトンの呼吸(2016/8@BASE)」。
これらの作品はみな面白く、印象に残っています。
受付時間近く、スタッフの方が出てきて何か説明をしていましたが、後方に並んでいると聴こえませんでした(たぶん押している、ということだったのでしょう)。また、その時、雨が降り始めたので(お客さんに言われる前に)少し中へ誘導するくらいの気配りがあってもよかったと思いました。
追記:「劇団さんいらっしゃい」観ました。無隣館の演出というと野宮さんと一緒かな?
エビデンスダンス
お茶の水女子大学 芸術・表現行動学科 舞踊教育学コース
なかのZERO(東京都)
2017/04/28 (金) ~ 2017/04/28 (金)公演終了
鑑賞日2017/04/28 (金) 19:00
価格900円
無題2042(17-045)
19:00の回(晴)
チケットを持っている/取り置き/ネット予約、当日に分かれて列、その列のまま18:22ホール開場、18:30開場、19:03開演~19:50、休憩、20:00~20:50終演。
プロジェクト大山古家さん委嘱作品「てまえ悶絶」、韓国からの招待作品「Coicidence and Harmony」を含む11作品。
昨年、ちょっと合わず...で今年も。
よかったのは4年生小作品「bow bow bow!」と韓国の方。
古家さんのP.大山作品は面白いと思うのですが、「P.大山の作品」として観たことがあるためかやや違和感。
どうもいろいろなダンスのなかで観たいものがずれているのだろうと推察。クラシックではなくヘヴィメタルを聴きたいというのと同じでしょう、とても優しく、若々しい感じがするのですが2日前に観た「トリスタンとイゾルデ」と比べると...と思ってしまうのでした。
4年生のほとんどは「はつこいの味はうにの味(2016/1@新生館)」に出ていらした方々ですね。
開演前、私が座っていた列では飛び石にお客さんが座っていて、中学生と思われるお二人がどうしようか迷っているみたいでしたので、一つずれ、声をかけ、並んで座れるようにして差し上げました。なんとなく聞こえるのは、ダンス公演は初めて、知り合いのダンサーがいる。休憩時間、終演後熱っぽく語り合っている姿はなぜかとても羨ましく、いつも「初心」で観たいものだと思いながら帰ろうとすると、あらためてお礼を言われ照れる。
〆
ゆうめい
新宿眼科画廊(東京都)
2017/04/21 (金) ~ 2017/04/25 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/04/24 (月) 19:35
価格2,500円
無題2041(17-044)
19:30の回(曇)。
19:15会場着、受付(当日券)。入り口側(桟敷+椅子)と左壁沿い(椅子)にL字客席。
舞台には妙なソファ、帰宅してから調べるとダンボールソファというそうな。近づいて見ると畳のような感触。珍妙な動きが新鮮。
19:36前説(中澤さん)、開演~20:36終演、~21:00トーク終了。
「実体験を基にしたお話」ということでありましたが、物語の題材は「体験」を基に創作されるのではないかと思いながら観ていました。実話でも創作でも何らかの体験があって生まれるのではないかと。
誰にもひとつはあるかもしれないエピソード。
全体に「よくある(よく聞く)話」で笑いもおこるエピソードの積み重ね。
必ずしも明るくはない「過去」がいつか堪えられない痛みとして現れるのではないかと感じながら。
中澤さんは「Pi&Co.」で2015/9から観ていて初めての「役者」。少し前、地階の会場で観た「凡人の言い訳」(普段の生活の一人語り)に趣向が近いか?
先日、読了後返却した「全裸監督(約700頁)」の狂気じみたギラギラ感とは正反対の風俗表現(ひたすら暗い)。
モニターの風景(黄色と緑、青い空、蝶、自転車、人、電車 すべてが繰り返される日常風景)と鬱屈した舞台とが印象に残る作品だったと思います。
客席に(ご本人が)在学中に大変お世話になった方がいらして、直接お礼の気持ちを伝えることができた。やはり実際、会場に来てみるものだとじみじみと。
ガールリターンズカタナトゥーユー
AnK
live space anima【2020年4月をもって閉店】(東京都)
2017/04/22 (土) ~ 2017/04/22 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/22 (土) 18:05
価格2,000円
無題2040(17-043)
18:00の回(雨)。
17:40受付、開場。
「エドジダイゲキシリーズ」は初めてなのにシリーズ完結篇!とのこと。
正面、赤い毛氈で覆われた高座らしきもの、こじんまりとした客席はお客さんでいっぱい。
狭い舞台なので、全力疾走は無理、そこを走ろうというのがまた粋で楽しい。
プロジェクターの使い方も実にシンプル、一切の装飾を排した低コスト版。
18:01、3人ご登壇、狭いのに3人揃って正座、前説(原田さん)、みな終わっても客席を見つめたまま。何かあるのかと客席後方を振り返ってみればみなさんうつむき加減。目を合わせないようにしているらしい。これで勝敗はみえたか。
18:05掛け声とともに開演~18:47終演。
今までの公演見ていなくても大丈夫、とても楽しい内容。「人情」が走るほどに吹き出る汗のように
ほとばしる。3人の絶妙な「軽さ」がなんともいえない。
原田さんは、先月、お布団「対話篇(眼科画廊)」。
久保佳絵さんは「ダンスがみたい! 新人シリーズ15(2017/1@d-倉庫)」「横浜ダンスコレクション(2017/2@赤レンガ)」。
堀内萌さんは(AnK以外では)「地獄篇 ―賽の河原―(2014/1@王子)」。
南島俘虜記
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/04/05 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/04/19 (水) 19:30
価格2,500円
無題2039(17-042)
19:30の回(晴)。18:50受付(整理番号付)、19:10開場(10番ずつ)。
中央の舞台をゆるく囲む座席配置、その舞台にはベンチ(ベッド?)が2列、椅子も、ぐるっと濃い緑に囲まれている。※Geki地下「えのもとぐりむ作品集」の緑(葉)美術や、2月、天井~壁全面が木片で覆われた「BankART」の1Fでヌトミックの公演を観たときにも感じた捕らえられた感。頭上には日差しを遮るためか枯葉らしきもの。開演前、数人が出入りする。
19:27前説(90分)、19:33開演~21:06終演。
予習をしていなかった(当パンも配役しかみなかった)ため、ここがどこで、いつで、キャラクターの関係など知らないまま開演。
しばらくの間微妙な違和感が漂う。帰宅してから検索すると「俘虜記」など説明がありました。
もっともこの「微妙さ」が面白いときが多くこれからもあまり予習はしないような気がします。
「ベイブリッジ」が出てきてようやく気づく。
A~C組のなかで本日観たのはC組。
尾崎宇内さんはてがみ座「空のハモニカ(2011/9@「劇」」他。
新田佑梨さんは日芸在校時やホロロッカ「海に騎りゆく人びと(2016/9@眼科画廊)」他。
坂倉奈津子さんは「現在地(2016/12@春風舎)」や小田さんの「聖地巡礼(2017/2@RAFT)」。
石松太一さん「パール食堂のマリア(2011/7@星のホール)」「初雪の味(2013/1@アゴラ)」他。
大村わたるさん「(飲めない人のための)ブラックコーヒー(2013/6@楽間)」。
小寺悠介さん「Manhattan96 Revue vol.2(2015/12@梟門)」。
当パンを読むと「無隣館二期生の卒業公演」を兼ねているとありました。文学座附属演劇研究所「研修科」も2年間で、この1年公演を観にいってました。
濃い、匂いたつような緑に囲まれたところにいる男女。単純にみると、この時点での勝者と敗者か、どちらも閉じていてたしかにこれでは絶滅危惧種。
途中「日本沈没」のことや「大脱走」するのか、横井さんや小野田さん、始まりは何が原因だったのだろう、などなど余計なことを考えながらみていました。現実(情勢)のほうが相当先を行っているように感じながら世界はこんなにも寛容なのだろうかと自問。
夜空が僕らをみつめてる
東京農業大学 農友会演劇研究部
農大劇研アトリエ(東京都)
2017/04/13 (木) ~ 2017/04/16 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/04/16 (日) 14:05
価格0円
無題2038(17-041)
14:00の回(晴)。1階で受付(入館証)、階段で5Fへ、椅子に座って待ち、13:30開場。
農友会演劇研究部は前作「クロノス(2016/12)」を観ていて2公演目。脚本の辻野正樹さんを存じ上げなかったので原作物と気づかず。田中夏生さん、中島樹さんは前作に続いてですね。
「あらすじ」に「屋上」とあり、たしかに塔屋はよくできているなぁと思いました。
周囲の手すりもちゃんとできている。
卒業後、何年かしての再会、甦る過去、というテーマはよくあるので、そこをどうやって面白く、緊張感を保ってラストに至るか、が演出の腕の見せ所。
シアターリーグで原作を読むことができるので超斜め読み。ただ、いきなりの「前身タイツ」と誤字...。
「宇宙人」「UFO」が来ているのか、コンタクトできるのか。そのあたりは宇宙の成り立ちや光速という物理的限界などから無理だろうなぁと思っているものの大学のサークルなので楽しければOKもありか。
屋上という「狭い場所」から時間線を遡って、一種の謎解きに繋がる部分が弱いような気がしました。原作によるのでしょう「自殺」に至る動機がもうひとつ。ここはひとつ「他殺」になると面白くなると思いますが...。
できれば、カラッと楽しいお話にも取り組んでほしいなと思いました。
手、向ける
劇団あの窓
CCAAアートプラザ四谷三丁目ランプ坂ギャラリー(東京都)
2017/04/14 (金) ~ 2017/04/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2014/04/15 (火) 12:00
価格1,200円
無題2037(17-040)
12:00の回(晴)。元幼稚園。教室がイベントスペース。地階が会場らしく、途中でスリッパに履き替え下りてゆくと小さな子供たちが絵を画いています。
その左側の部屋が会場でした。こちらは初めて、もう少しで見逃すところでしたが日芸のみなさんということで観に来ました。
メルヘン調の美術、壁に小さな頃の写真、絵、隅には地球儀、メトロノーム、天井にランドセル、駄菓子、中央に女の子(眠っている)、3辺に椅子席。
現3年生。1年生では「少女博愛主義(2015/2@だるま座)」、3年生では「イッポンのマイク(2016/1@教室)」など(学年)世代による公演も何作か観に行きました。
吉田広大さん「大人的精神論/大人的外見論(2017/1@GEKIBA)」ですね?
12:00女の子の寝言風前説(40分)、開演~12:45終演。
母親、祖父母、友人、先生。とても素直なお話と演出、女の子と母親、女の子と祖父母とのやりとりが実に巧い。ちょうど開場前に眺めていた子供たちの絵画教室が(偶然ながら)刺激となり、その流れでお話を観ていたので、子供が成長する過程の悩みや葛藤がとても身近に感じられました。
主演の新田千佳さん、祖父母役のお二人も好演、笑いも実に爽やか。
ランドスケープ
砂と水玉
シャトー小金井 2F(東京都)
2017/04/14 (金) ~ 2017/04/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/14 (金) 19:30
価格2,500円
無題2036(17-039)
19:30の回(晴)。武蔵小金井は初めてなのに事前に地図をよーくみていなかったので迷う、2度も迷い焦る。ようやく会場についたのは19:20、受付をしていただき入口側の席(椅子)に座る。
縦長の会場を横に使ったコの字の客席、奥には撮影カメラ。19:36前説、19:38突然、弾けるように疾走~20:36終演。
「Birthday(2016/7@テルプシコール)」を観ていて2公演目。甲斐美奈寿さんは「大型(2016/8@すみだパーク)」を観ているので3公演目。
本作でも少しセリフがありましたが大丈夫でした。スピードあるシーン、コミカルなシーン、帽子を使った演出、ソロ。テルプシコールが黒の舞台(会場)で、本作では白。こちらのほうがずっと合っているように感じました。客席とのアイコンタクトもありドキドキしながら。
演出振付の市松さんはゲッコーパレード「リンドバークたちの飛行(2016/12@旧加藤家)」演出のおひとり。旗揚げ公演に出ていらっしゃいましたが、まだこの時は観ていなかったので、初めて。で、全然予想もしていなかったのでビックリしたのが受付にいらしたゲッコーパレードの崎田ゆかりさん(少しお話)。会場に着いたときチラッと「似ているなぁ~」と思ったのですが、焦っていたのでそのまま席に座ってしまったのでした。
KUDAN
TOKYOハンバーグ
座・高円寺1(東京都)
2017/04/12 (水) ~ 2017/04/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/13 (木) 19:00
座席1階I列
価格4,000円
無題2035(17-038)
19:00の回(曇)。
18:25会場着、18:29開場。初日(前夜)の2列後方(I列 右後方席)。
リピートできるのはこの枠だけだったので前夜帰宅後予約(残1枚でした)。
3.11の戯曲化。2011年からの年月。2013年12月(初演)からの年月。
初演時にも出ていたのは光藤さんと小林(英)さん?
舞台美術/大河原敦さんも代わらず(でも舞台の印象は全然違う)。
黒を基調とし、照明によって情景に変化が生まれ、白と青のおふたりは周囲とは違った独自の時間の中にいるようにみえるのでした。
白い月と青い地球、死と生。
1945.8.6/8.9@ヒロシマ・ナガサキも1954.3.1@ビキニ環礁も60年以上経ってしまいました。
ダンスについて
芝居(演劇)とダンスの組み合わせは少々苦手です。
物語との接点が薄いダンス、ダンスの中の会話/セリフなどはちょっと夢から覚めてしまいそうになってしまうからです。
そうであっても、そんな違和感をもたせない秀作はあるものです。リジッター企画、森脇洋平さんの作品もそのひとつ。
本作で初めてみる風戸さんの振付。ダンス作品は大きな会場でのソロも群舞でも発想/表現力しだい。
以前にも書きましたが、風戸さんは津田記念日の「Every Day(2011/6@OFF OFF)」を観ていて、
TOKYOハンバーグでは「しゃぼん玉の欠片を集めて(2013/8@ワーサル)」が初めて。そのすぐ後にk.a.n.aさんとのダンス公演(@キッド・アイラック)があったのに失念するも「月見草一夜 ツキミソウヒトヨ(2014/3@がざびぃ)」でダンスを観たことがあります。
振付は初めて。
思い入れによるのでしょうが、とても真摯な振付だったように思います。大人数の群舞でここまで調和をもたせ、流れを体現していたのに感心。
パフューム
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2017/04/07 (金) ~ 2017/04/15 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/07 (金) 20:00
価格2,500円
無題2034(17-037)
20:00の回(雨)。19:59開場、20:10開演~21:09終演、~21:14トーク終了(佐東さんおひとり)。
ゆれる身体とその周りの空間。空間が歪むというのは相対性理論から導き出されるそうだけれど
感覚的にすら理解できないのに本作の佐東さんは、そのゆったりとした動きが実はAPPARATUSの物理空間でさえゆさぶり、撹乱し、突き動かしているようにみえるのでした。
いつものようにその効果とタイミングと色合いが精緻に構成された照明は冴えに冴えます。冒頭、淡い明かりは佐東さんの表情をギリギリの線で隠し続け、顔のない、意思と個性を喪った身体のみが揺れているような妖しさは怖ろしく。
直射と反射、床面から射す光が一種のスペクトル模様となって佐東さんの身体を浮かび上がらせ
壁が蛇腹のように浮き出る。幻覚とはこういう意識状態なのかと意識するのでした。
KUDAN
TOKYOハンバーグ
座・高円寺1(東京都)
2017/04/12 (水) ~ 2017/04/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/12 (水) 19:00
座席1階G列
無題2033(17-036)
19:00の回(曇~雨)。
18:40会場着(全席指定)、18:45/19:00前説(光藤さんの声でアナウンス)。19:04開演~21:10終演、ロビーには沢山の人、当パンをみると30名余の役者さんたち。
初めて観に行った「髪結う時」@千本桜2011/5、本作初演が2013/12@ウエストエンド。ワーサルでもなく、サンモールスタジオでもなく、下北沢でもなく、高円寺1。初演時の2倍くらいのキャパでしょうか?
個人的には大きな会場は好みではないのですが、てがみ座が「空のハモニカ」を下北沢「劇」小劇場(2011/9)から同じ高円寺1で再演(2013/8)したときの新鮮さに負けることのない内容でした。
若い新メンバーからベテランの方々、初めての方から観に行ったことがある方、落ち着いた舞台美術(ドリス式円柱風)、風戸蒔さんの振付(照明/音楽)、光藤さんも舞台に。
大西さんが3/11を扱った作品では「愛、あるいは哀、それは相。」がありますが、それは手をかざせばいつも「暖かさ」を感じるのに、本作では冷たさで...ではなく、絶望でもなく、諦めではなく...生きてゆく限り問い続けるものを現しているように感じるのでした。個であり、集団であり、種を超えた何かでもあるものを。
生まれたての光をみることのなかった命。疫病、飢饉、公害、厄災、温暖化、多くの争い、人類的にみれば大量虐殺、地球的にみれば大量絶滅。
身近なところにその萌芽があるのかもしれません。
澄み切った空気といい色の舞台だったと思います。
過去作は除いて(お名前で検索してみると)観ていたのは、
小山貴司さん waqu:iraz「わたしたちのからだは星でできている」2016/7@青少年センター
白石花子さん 劇団晴天「羽とままごと」2016/11@SOOO dramatic!他
友澤宗秋さん 劇団わらく「壁あまた、砂男」2014/1@雑遊
星野真央さん 「ベルナルダ・アルバの家」2016/3@サニーサイド
本多由佳さん みそじん「ひなあられ」2016/9@風姿花伝他
永田涼香さん B.LET'S「中ノ嶋ライト」2017/2@「劇」小劇場他
風戸蒔(振付)さんは「最後に歩く道」2015/11@サンモール以来、お話できとても嬉しい。
本作とはまったく関係ありませんが「原子心母(牛のジャケット)」というアルバムがあり、たまーに聴いています。
農業少女
N&T合同企画
サブテレニアン(東京都)
2017/04/01 (土) ~ 2017/04/02 (日)公演終了
鑑賞日2017/04/01 (土) 13:30
価格1,700円
無題2032(17-035)
13:30の回(小雨)
13:00受付、開場。
入って、左右に客席、対面。舞台には黄色のテープ(線路)、隅には(たぶん)稲穂。壁に薄地の布。
お茶がふるまわれる。
先日、文学座研究所演出部による自主公演があり、同じ戯曲だったので演出の違いを観にきました。
会場は開演前から大賑わい、ほとんどが友人知人なのだろうかと思うほどで調べてみると。
岩崎佳音さん「イッポンのマイク(2016/1@江古田)」、羽場小百合さん「見ズ溜マリニ映ル青空ハキレイデ。(2015/4@ここ)」...ということは日芸?
客入れ~開演がつながっているのはいいとして、まったくの普段の(私的)会話が続き開演時間が過ぎてもなにもない。13:36前説(90分)、13:38開演~14:53終演、役者は客席で知人と話し込む。
構内公演ではよく見かける風景ですが、余韻も何もないのですぐ退散。
感じたこと:肝心なところでカムのは残念、終始声が大きすぎるように(無理して大声に)感じました、衣裳と壁の布が何を現しているのかよくわかりませんでした、床のテープが目立ちすぎるように感じました。
ハムレット
ゲッコーパレード
旧加藤家住宅(埼玉県)
2017/03/31 (金) ~ 2017/04/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/31 (金)
価格3,000円
無題2031(17-034)
20:00の回(雨)。
19:30受付、開場。
6公演目にして初めての雨。
初日、客入時にはThe Beatlesの初期ナンバー。
20:02前説~開演~21:08終演。
今夜もキッチンにはものがあふれ、冷蔵庫、棚もいっぱいで少しでも空いているのは床だけ。
男、暗闇、夜食、ここまでとその後の妄想とが混濁、初日にして大騒動。
普段の生活ではよくあるハプニング、それをまったく普通のことのようにやり過ごす演出(機転)。美術のこだわりも大増量。
「Let It Be」の「Be」はハムレットの「Be」のことではないかと思いながら駅まで傘を差し、歩く。
追記
19:30会場着、ザブトン2列+椅子1列。
「アンティゴネー(2016/4)」からで6公演目(初めての雨降り)、初演が2016/8、場所は同じくキッチン。もともと「家」で芝居を?というので観に来たのがずっと続いています。
大きな固定座席のホール公演よりも小さな会場、ギャラリー、倉庫のような所、野外のほうが好み。「家」では贅沢貧乏の「ハワイユー」を観たのが2016/5でこちらとほぼ同時期、観客数も15名くらいだったと思います。
100%住人と周辺のお話、家の外で生まれた戯曲を招き入れ歓待(?)したときお話と、全然異なる印象で甲乙つけがたい仕上がりです。
役者さんが近いことには慣れていてどこから出てきても驚かないはずが「この家」ではお話の展開、並行宇宙のように部屋を移動したり、上下移動があったり、お話の中にちょっとだけ入ってみたり、戸外に出たり。
個人的には(本作以外でも)演劇論はいらない。充実した時間だったと感じられればそれでよく、終演後原作を読むこともできる。
玄関入って左にある本棚をみるのも楽しみの一つでいつも1~2冊くらいは持っていたり、読んでいたり。
「蕨」なかなか漢字では書けない。そこは、昔々、住んでいたところ(駅の反対側だったけど)、永い時を経て、再び現れた不思議な空間。
ダンス専科2017
セッションハウス
神楽坂セッションハウス(東京都)
2017/04/01 (土) ~ 2017/04/01 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/01 (土) 19:00
価格2,000円
無題2030(17-033)
19:00の回(曇)、18:30受付、開場。
ダンスクラス5人の講師による振付作品。ダンサーの中には一人で2作の方も。
プロジェクト大山、平原慎太郎さん、住玲衣奈さん、大西彩瑛さんは「可能性の獣たち2017@あうるすぽっと)」で、古茂田梨乃さんは「マドモアゼル・シネマ“春の祭典”」で、加藤泉さんはいつもですとスタッフとして、今夜は日舞+洋舞で。
19:01前説(105分、10分休憩あり)、19:04開演~19:55、休憩、20:06~20:51終演。
プロジェクト大山は初めて観た「キャッチマイビーム」のオープニング(のちっちゃいバージョン)。
日本舞踊は、和服と扇子の静かな作品に加え殺陣のような振付も。
太田ゆかりさん作からは力強く骨太なコンテンポラリー作品群。
あうるすぽっとでも神秘的な作品だった平原さん。黒い板(?)に群がる影...あ~、これはモノリスのように見えるなど刺激的、シルエットになるシーン、最後の崩れ落ちるシーン、聴こえてくる音も。
多色多才な作品とダンサーのみなさんでした。
夏の夜の夢
青年団リンク・RoMT
サンモールスタジオ(東京都)
2017/03/10 (金) ~ 2017/03/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/20 (月)
価格3,500円
無題2029(17-032)
14:00の回(晴、暖)。13:30受付(整理番号がありますがどんな順番なのでしょう、少なくとも整列順ではない)。
初日は、L字、入って左奥でしたが本日は正面、最前列のミニ椅子は追加?
今日も舞台上には役者さん、でもとてもリラックスしているように見えます。
14:02前説(山田さん、日替わりとのこと 150分)、14:07開演~16:40終演。
楽しさ倍増、よく笑いました。客席との一体感、劇中劇のハチャメチャさ、歌声の華麗さ、振付の神々しさ、とても楽しく、キャラクターが輝いている。
当パンをみていたら石渡さん立教の映身出身、ということは新座キャンパス(一度ダンスを観に行きました)でしょうか。ttu山田さんが第2期なので7~8期かな?
THE SQUAD
関東大学学生ダンス連盟Σ
戸田市文化会館(埼玉県)
2017/03/17 (金) ~ 2017/03/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/19 (日)
価格2,000円
無題2028(17-031)
3/18(土)13:00の回、3/19(日)14:00の回。どちらも晴れ。
昨年、初めて観て次年もと思っていました。その時、だいぶ長い列ができていたので早めに会場着。
3/18 10:40着、ホール階段で待機、少し後に着いた方からは外の列、12:33開場
3/19 10:40着、もう外の列へ(この時点で40人位)、列はどんどん伸びます。13:00開場予定が結局13:25に、約3時間待ち。
1回目は前方席、2回目は後方席。後方の方が全体が見えてよかったです。Opening M01~ Finale M22まで15分休憩を含めて約3時間。
満席。
ストリートダンス、と言うのでしょうか、普段観ているコンテンポラリー系とは違い、照明(変幻自在)、音楽(大音量)、衣装(カラフル)とダンサー(大人数)。
勅使川原さんの公演も照明と音楽が独特の個性をもって使われていますが、本公演では、すべてが客席に向かってビッグバンのように展開し、観客と一体となって作品が動いていくように感じます。
スタッフの方を含めて何人の方が携わっているのでしょう。また来年も観たいなと。
@昭和女子大の「ダンスワークス発表会」も沢山のお客さんがくるのですが、開場2時間前に整理券配布、開催時期が7月なので並ぶのはたいへん。本公演も、まだ寒い日や雨天のことを考え、事前に整理券配布してもいいのではないかと思いました。また、戸外、スタッフが並んでいる同僚と長く話し込んでいるのはどうかとも。
一方では戸田駅までの道沿いにスタッフがいるのはよく配慮できているなぁとかんじました。