満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/07 (金) 20:00
価格2,500円
無題2034(17-037)
20:00の回(雨)。19:59開場、20:10開演~21:09終演、~21:14トーク終了(佐東さんおひとり)。
ゆれる身体とその周りの空間。空間が歪むというのは相対性理論から導き出されるそうだけれど
感覚的にすら理解できないのに本作の佐東さんは、そのゆったりとした動きが実はAPPARATUSの物理空間でさえゆさぶり、撹乱し、突き動かしているようにみえるのでした。
いつものようにその効果とタイミングと色合いが精緻に構成された照明は冴えに冴えます。冒頭、淡い明かりは佐東さんの表情をギリギリの線で隠し続け、顔のない、意思と個性を喪った身体のみが揺れているような妖しさは怖ろしく。
直射と反射、床面から射す光が一種のスペクトル模様となって佐東さんの身体を浮かび上がらせ
壁が蛇腹のように浮き出る。幻覚とはこういう意識状態なのかと意識するのでした。