miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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ももいろナースステーション

ももいろナースステーション

アリスインプロジェクト

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/05/24 (火) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

ちゃんと予習していないと
会場の前の待人、雰囲気が違う。入口には沢山の花。開場時間を大幅に過ぎて開場。指定席C列だったので前の方だと思っていたら(費用対効果)最悪。1番前はいいとして、2〜4列は平地にただの長椅子。5列目からは階段状に。ということはCでは前が見えないということ。私の後ろのお客さんはもっと見えない。おまけに列の間隔が狭いので人が通るたび背中に当たるんだな。今までの指定席でダントツ最低。2番目は(また昔のことです)ブライアン・アダムスの武道館ライブ指定席。2階スタンド最後列。ということはすぐ後ろは立ち見。もちろん始まれば全員立ったのであります。あと、入ってすぐカメラの三脚が通路にはみ出しているから引っ掛ける。後から来たお客さんも。なんで客入れの時に置くのかな。今日はダメだ。ここは「廃墟」みてるし、いい印象なんだけど。以下、駄。

ネタバレBOX

ということで、まともに見えないまま終わりまで。前説も聞かずここまで書いた。……。終演後: 前半、ほとんどセリフだけ聴く(聴くしかないので)。? そんなに悪くないかも。どうしようもないので、少しお尻をずらしながら前の方の背中の両側からのぞき込む。舞台に大勢が出ているので棒立ちが多い。普段みるお芝居の演技とは別ものだと認識。話は細切れの連続であり、とっても都合良く進む。いいんだけど、あまりにも使い回されたネタばかりで新鮮味に欠けます。脚本をもっと工夫したほうがいいかな。 ファンの方がご覧になれば楽しいんだろうなと思いながらも…すみません。ひとりひとりはよーくみると個性的。初日で目立ったミスもなかったので、しっかり練習されたんだと思います。

なんていいながら、伊藤晴香さんはいい。

☆☆
お願いだから殴らないで

お願いだから殴らないで

MacGuffins

pit北/区域(東京都)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

黒にあう色を
王子まで戻って来ました、雨です。開場まで北とぴあのロビーで待ちます(小劇場のときは鑑定倶楽部で暇つぶし)。目の前は劇場入口。頃合を見計らって移動。受付開始、一人しか通れない階段を下り座席へ。たぶん前回と同じ位置。やはり、その場にきてみるとその時のことが「絵」として思い出されます。今みたらコメントしてるの私だけですね...で、場内はお客さんでいっぱいになりました、楽日だったんですね。黒いリングのような舞台、男が一人、映像が流れます。

ネタバレBOX

映像の中のやりとりは面白かったので、今日は行けるかと期待。じゃんけんでは負けないなんてしょーもない、なんて思っていたらちゃんとつながっていました。いつものようにドタバタは(本作に限らず)ダメでした。たぶん徹底していれば大丈夫だと思います。でも、なぜか突然のダンスならOK。お話は単純なのでみどころは役者さん…なのですが、どうも「らしさ」がうす味。ありえないシチュエーションをもっともらしくみせてナンボ。黒い床、黒い衣装…視覚的に単調なので何かがほしい。

☆☆
サリー【s'aeli】《当日券あります!》

サリー【s'aeli】《当日券あります!》

アフリカ座

TACCS1179(東京都)

2011/05/20 (金) ~ 2011/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★

悪代官は健在「人の話を聞けっ!」
初日に続いて楽日も。予約はこっちが先、席はぐっと近づきました。二日酔いと悪代官...日高さんは今日も熱演。表情、目、口元、首の傾げ方、背中でみせるところなど目が離せない女優さん。星さん、仕切上手。リナさん、感情がこもっていました。終演後、藍山さんの卒業式。

現在と昭和34年のダンサーたちのお話。メインの昭和、コミカルな部分や仲間同士の行き違いなどが織り込まれていて楽しいのですが、現在のほうはもう閉店が決まっている、という設定だからとはいえ、ちょっとおとなしすぎるように感じました。時代はちがっても、どちらもお客さんを楽しませるダンサー。
賑やかにやってもよかったのになぁ、と思いました。

私を月までつれてって

私を月までつれてって

劇団こんぺいとう

高田馬場ラビネスト(東京都)

2011/05/20 (金) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

1時間前
 メールに受付は1時間前からと書いてあったので素直に行動。始める様子がないので聞いてみると、30分前からです、という返事。サイトをみてもそうなっているのは知っていますが、メールに書いてあるんだぞ。初日でもないし、他にもいたらリアクションがあるだろうし、私だけの現象か、これはつまずきの始まりか。昨日までの私だったらそのまま帰っていたでしょう。頭を冷すため古本屋を冷やかそう…学生の頃は通りの左右のお店をはしごしたものです…しかし今日は日曜日、みんなおやすみです。好天、暑いです、逆効果であります。しぶしぶ受付、入場します。一番後ろでいいやと思いつつ、なぜか前列に。満席みたいです。前説が済み暗転…始まった…役者総出で舞台上は満員電車なみ。

ネタバレBOX

だいたい最初ケチがつくと後がダメなのは自覚しているので、おとなしくする。

結構いいじゃん。ドリーは遺伝子に絡めてたんですね、ヒトクローンかと思いきや、VPでしたか。好きなジャンルです。映画(「渇き」「ぼくのエリ 200歳の少女」がお薦め)でも、ヴァンパイアものは悲しい結末になります。そこはもう少し深めて欲しかった。心臓が必要なのに活動的なのは、まあいいとしても、研究所のメンバー、衣装のらしさなさすぎ。



脇山さん、よかったです。

終って外、はげしい雨が降る(B.Dylan)

追記:時間の件、問い合わせたのはどうやら役者さん。顧客満足度の高いところ(企業でもいいけど)だと、関係者に伝わって、原因の確認、他に発生していないか調査、受付で説明。なんていうフローだと思うんだけど…もっと多くのお客さんにきて楽しんでもらうためにも、役者/スタッフ問わず考えてみては? なので評価▲1

5/23追記:一晩経って。お話を進めなければならないので、役者はそのためにセリフを吐き、体は前のめりになりながらも、なんとか姿勢を維持しようとする。そうではなく、お客さんに伝えるという役割があるはず。話の筋だけが伝わればよいのであれば脚本を配ればいいし、そんなものよりパワーだ、というのならフルスピードでかけ回ればいいし。役者の先導を受け、お客さんは歩み始める。最初は真っ直ぐな道、角を曲がると急に交通量が多くなる。途中、自転車、バス、電車に乗ったり。そのたび、目にする風景はちがうけど、最初からつながっているもの。来し方を思い、この先を想いながら物語は続く。いつも通っている道、初めての道、街。雨は降るし、風も吹く。それはこの場所、この時間の中だけ、役者とお客さんには見える風景。一生懸命やりました、努力しました、というのは当たりまえ。観てもらったものの中から感じてもらうもの。他の劇団では出せないような「もち味」。これをつぎのメニューでみせてもらいたい。
【ご来場ありがとうございました】解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」

【ご来場ありがとうございました】解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」

趣向

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2011/05/21 (土) ~ 2011/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

緑と黒と白
横浜2つ目です。実家に顔だけ出して関内へ引き返します。ここは山の手側に伊勢佐木町の商店街、少し行くと映画館「ジャック&ベティ」。海側は、山下公園、氷川丸、ベイブリッジ、やはり風が強いです。カップル、親子連れ、そして結婚式の帰りでしょうかおしゃれなグループ。みんな楽しそう。海はとても青いとはいえませんがいい気分。場所は県民ホールの近く。ずぅーっと前、県民ホールで小澤さんとボストンを聴きました。小澤さんは「フンッ!」とか「ムンッ!」などと力が入っているようす。指揮者はひたすら「沈黙」と思っていた私はちょっとびっくり。歩いてすぐ劇場に到着。礎石には「平成22年」とありました。
開場時間、大スタジオに入ります。黒い空間にオレンジの座席。舞台にはグリーンのライトが当たっています。夜の体育館のようです。今日は体育館のお話。

5/23追記。

ネタバレBOX

滅多に横浜まででてこないのですが、本公演、熊川さんがでていらっしゃるということで遠征。「露出狂」「くちびるぱんつ」に続き3作目。広い舞台には何もなく黒一色。照明は丸、四角、三角、窓から入ってくる外光、回廊、芝生を描き分けます。白い衣装の役者さんは走ります。場面が終わると一心に駆け戻ります。客席後方からも登場。途中、客席にいた男性が舞台に(男性はここだけ)。一人であったり二人であったり、全員が並んでいたり。そのたび、照明はカタチを変えます。広い体育館の中、セリフも舞います。ここでも「ゴンドラの唄」が、全員が歌う場面も。入学から卒業。見逃さなくてよかった。終わってから「活かす会」のサイトをみました。5/22追記:ひとつ思い出しました。辻村さん、どこかでお名前を…と思っていたら、2月、LE DECOで「極楽」をみていました。

5/23追記:大きな劇場は好きではないので始まるまではちょっと不安。もちろん予習なし。いつも前の席にするんですが、本公演は指定席。やや前方。でも、今日は広い体育館。余裕でバレーボールも出来る。照明が当たる位置、それ以外の薄暗いところ。このコントラストが実に表情豊か。物音ひとつしない体育館、セリフが反響します。まるで体育館の入口からのぞき込んでいるようです。九つの人生、はじめは白かった衣装もだんだんと個性によって色づいてきます。山下公園に砂浜はないけれど、綺麗な、陽に輝く貝殻をひとつ見つけたようです。
フラグメント

フラグメント

健康少年

STスポット(神奈川県)

2011/05/20 (金) ~ 2011/05/21 (土)公演終了

継ぎ目だけがみえる
きょうは横浜です。家からは遠いけど実家からは近い。よく途中下車して本屋、地下街を歩いてまわった。みなとみらいには美術館、コンサートホールもあり、たまに足をのばします。駅を降りると風が強い、潮風…のわけはない。劇場入口でしばし待つ。受付時間になるが、先着順でやらないのはどういう了見かな?。コンビニだってATMだってちゃんと順番あるけど? まだ横浜なので続き(駄)は後で

ネタバレBOX

小振りの劇場。ひんやりとした舞台セット。手前にペットボトルがひとつ。下手には上から吊るされたペットボトル(水が入っている?)、ストッキングのようなもので吊るされ、長さは一様ではありません。床には天井のライトを受け、丸く照らされた部分と、ペットボトルとストッキングの数本の影。見つめていると…卵子と集まる精子(生命の源)を現しているようにみえてきました。もし、そうだとしたらこのセンスに脱帽です。雰囲気は悪くありません。が、始まってすぐ、今日もだめだと思ってしまいました。突然の取っ組み合いに続いて平面をなぞったようなお芝居。セリフも、表情も、動きも脚本として書かれた文字から浮かび上がってきません。感情を殺すところに何か意図があるのでしょうか。(以前みた映画のトークショーで監督がそういうのを聞いたことがあります。ひたすら棒読みです。そのときもよほど帰ろうかと思いましたが、効果はともあれ、意図があったということです)。ところが、一転してがなり立てる場面、激情、つながるものがみえません。ぶちまけられたペットボトル。セリフ(脚本)に力がなく無理矢理原稿用紙をうめたような文字群。ほとんど物がない舞台に芝居の「世界」が満ちてきません。唯一よかったのは、ダンス(ソロ)のシーン。但し、なぜここでダンスなのかは不明。

サリー【s'aeli】《当日券あります!》

サリー【s'aeli】《当日券あります!》

アフリカ座

TACCS1179(東京都)

2011/05/20 (金) ~ 2011/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★

Onstage
私もみてきました。ここも今までファンタジー系の作品をみているので、どうしてもそんな気分になります。歩いていると、もう暖かいというより暑いくらい。AV関係のものは時々みます(映画ですよ)…「名前のない女たち」「NUDE」「代々木忠の世界」「Milk 滴る女」、ポレポレでやっている「青春Hシリーズ」はちょっと違うか(青春とHが盛り込まれていれば、何を撮ってもOK)。今日はあらかじめ普通のお芝居だということですので。はやばやと前説(花言葉)ですが結構笑ってしまいました。わかっていても可笑しい。ではショーをみましょう。

ネタバレBOX

人数が多かったので、役とお名前を把握していません(お名前を覚えるのが苦手)。ステージのうえのショーを、舞台のうえでお芝居としてみせます。約半世紀を隔て、ふたつの舞台、場面は交錯し、ダンサーの思いはお互いを支え合っているのでしょうか。続けること、あきらめないこと、くじけないこと、頑張ること…。伝わってくることは当たりまえのことかもしれませんが、1人ではなかなか難しいこと。女優さん、衣装も艶やか。反対側の客席…はいろいろ…。
少し寒かったようです(場所によります?)。外はやっぱり暑い。

追記:ちょうどよいタイミング。予約していた「セピア色の昭和 記憶の断章」本間千枝子著、を借りました。女優→「舞台版 女優(「女優 岡田茉莉子」は読みごたえアリ)」→「千年女優」、好みのテーマ。Onstageというと「On Stage(Rainbow)」、「ELVIS ON STAGE」か。
バッコスの花ざかり

バッコスの花ざかり

劇団バッコスの祭

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/05/17 (火) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しさの詰め合わせ、しかも特盛
ここLE DECOではシリアスなお芝居しかみたことがなくて、今回初めて「楽しい」ものをみせていただきました。文字通り「あ」っという間の2時間。やっぱり役者さんを身近にかんじることができる場所+お話の妙+役者さんご自身の魅力は強いです。
確認したら「メゾン・ド・ウィリアム」は1/10にみていました。
お芝居で映画・・・よく行く映画館、ポレポレ東中野でみるレイトショーなんかが大好きなんですが、ミニシアターによく合う映画だったように思います。IMAXの超特大スクリーン+音響設備もよいのですが、小さなスクリーンに映し出される映像(もちろんその中の役者さん)だって負けてはいません。
手作りの優しさ、もぎたての香り、栄養たっぷりのお芝居。
DVDの申し込みをしたので届くのが楽しみです。

わたしのゆめ

わたしのゆめ

ガラス玉遊戯

「劇」小劇場(東京都)

2011/05/11 (水) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

伝わってくるもの
ちょっと時間が経ってしまいました。いつものように前でみたのです。今、改めて思うのは、「2001:A Space Odyssey」を「シネラマ」最前列でみたとき、ツァラトゥストラが鳴り響き、右:蒼い地球、左:スターチャイルド。あまりの幅広さに首を回さないとみえません。今回は、みえない、というほどではないのですが、役者のみなさん、いつみても、どこをみても、隙がありません。聞き手の演技をみれば反対側にいる話し手の様子がわかるようです。お互いの感情と感情との摩擦がこちらにも伝わってきます。教師と生徒、教師と親、親と子、そして教師と教師。自分の内側に入り込まれ痛みを感じてしまう。そこにある「ゆめ」をみて何を思う。

新しい宿に寄せて

新しい宿に寄せて

けのび

atelier SENTIO(東京都)

2011/04/19 (火) ~ 2011/06/21 (火)公演終了

満足度★★★★

で、みてきました(勘違い編)。
ここは2回目なので迷うことなく到着。少し待って中へ入ると女性が4人いらっしゃいます。今日は座布団席。なんとなく4人が前に出てきて始まったようです。

ネタバレBOX

最初に書きますが、「ワークインプログレスです」と書いてありながら、当然のように読んでいなかったので、観劇中かなり困惑しました。ぼそぼそと誰か/自分の「動き」に対して理由づけをしているのでしょうか、電車の音やトイレの音(?)などが聞こえる中、何が進んでいて、オチはどうなるのかさっぱりわかりませんでした。終盤近く、言葉を発する時間を1として、無言の時間9くらいあったかも。途中で演出の方から指摘があったり、お休みする役者さんがいたり。「ワークインプログレス」自体初めてですが、こういうものなんでしょうか...。普通のお芝居だったら座布団を投げつけるところです。終演後、反省会やトークがありました。やっとそのとき気づいた次第です。お話の内容は少し難しかったのですが、今日のような経験はなかなかできないものだと思います。どんな仕上がりになるのか楽しみです。
ロマン

ロマン

東京タンバリン

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2011/05/13 (金) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

月に吠えろ
三鷹に来ました。1回めはジブリ、2回めは「ミュシャ展(2010.6.25)」。「わが星」はみなかったけど来てみたかった劇場です。駅を降り、中央通りをゆっくり南下。途中、古本屋が2軒あったので引きずり込まれます。品揃えを確認し劇場へ急ぐのです。日曜の夕方、人通りは少ないです。到着、すぐ受付してもらえました。開場、広々とした舞台。柱の縦のライン、階段(舞台の殆どが階段)の横のライン、静謐な感じ。階段の途中に机があり、ノートPCが1台。男性が一人登場、パソコンで何かし始めました。

ネタバレBOX

大きな舞台は苦手なのですが、今回は最後まで楽しく観劇できました。ずっと階段を背景にお芝居するのかと思っていたら、一部を引っくり返して「部屋」を作ったり、階段下の室内と、その部屋の窓の外に見える(階段上の)部屋とのやりとり。喫茶店、スーパーの休憩室(?)などシンプルなんだけど「それらしい」舞台でした。大勢の人が行き来する場所、他に誰もいない公園。自然とみえてくる情景。作家と登場人物、同級生、スーパーの同僚。主人公は一気に階段を駆け足で登りつめ、手にしたと思っていたものがこぼれ落ちるのを見つめます。ラスト、同級生と満月に向かって吠え続けます。ちょっとお調子モノで、成り行きまかせ的な主人公に共感するものではありませんが、とてもよかったです。
タイトル、『「月」に吠える朝』(GAO)にしたかったのですが、夜のシーンなので断念。正直に言いますが、あそこで二人とも狼男になったりしないかな、などと思いました。
ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち

ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2011/05/12 (木) ~ 2011/05/16 (月)公演終了

指文字
東中野には縁があって、この劇場ができたことは知っていたものの、当時、芝居をみるということがなかった私にはただの建物でした。また、北口にあるBOX東中野が(今はお気に入り)ポレポレ東中野になったのは少し後のこと。さて、ちょうどよい時間に到着。しばらく待ってみるが、声がかからないので、もう受付しているのか聞くと、そうだということで…。えーと、ちょっとここで。普通、受付開始時間になったらお客さんに、受付はお済みでしょうか、とか聞かないかな?受付周辺には何人もいたが関係者の方?開場まで時間があるので少し歩いてみる。まわりに何もないことは知っているので、ただ歩く。「めんハウス」は昔のまま。時間になり外階段を上がる

ネタバレBOX

思っていた以上に高さがありました。舞台正面に机、下手に井戸、奥には2階への階段。舞台前にお二人、足元をライトで照らしてお客さまの案内、これは親切。でも、なんだか声が出ていない、接客の基本は声を出すことじゃないかな〜。開演時間が過ぎたら状況を説明したり、水がかかることがありますくらいのことは言えるのでは?別の芝居で血糊がかかったことがありましたが、そのままでした。そんなもんなのかな。水除けの練習をしたり、演出上タバコの煙がかかるという説明をする芝居もあるのに。
んーと、基本的に、お二人がメインのお芝居のようでしたが、手の先、足の先まで、体全体を使った演技に目をみはりました。手を伸ばせば必ず届くのだよ、と言っているようです。

お二人に☆×5、スタッフに▲2 = ☆☆☆
fuck you!! my love!

fuck you!! my love!

643ノゲッツー

OFF OFFシアター(東京都)

2011/05/11 (水) ~ 2011/05/16 (月)公演終了

トロピカル じゃなかった
チラシとタイトルの4文字言葉のイメージで臨んだお芝居。席に座ると眼前には幼児用の絵本、椅子、すべり台、壁には絵。手を洗いましょうみたいな絵も。本棚には...広辞苑、「ピカソ展」の図録(?)、「二十四のひとみ」に「名犬ラッシー」。保育園の話だったのですね。予習していないのはいつものことなので、泰然とし、小道具など眺めながら開園、じゃなくて開演を待つのでした。

ネタバレBOX

リフティングからお話がスタート。個性的な先生たちのお話だったんですね。(ドタバタ+ホラー)=相互に効果を打消し。面白いんだけど、なにか突き抜けません。どくろ→事故→たたり→恨めし...くならないのでもったいないです。

☆☆☆
家族の証明∴ JAPANTOUR 2011(全日程終了!有難うございました!!)

家族の証明∴ JAPANTOUR 2011(全日程終了!有難うございました!!)

冨士山アネット

アトリエヘリコプター(東京都)

2011/05/11 (水) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

不思議だけど親しみやすい
大崎は、以前、某企業を(2人で)訪問するにあたって地図を印刷、ビルの前まで行って「ここですかね」なんて言ったものの実は駅の反対側にいたという経験があります。今回も十分な調査をしたにもかかわらず、実際に駅を降りてみてなんともわかりにくい。だいたいの方向を目指して歩いているとお目当てのコンビニがあり、地図に従い角を曲がる...が行けども、それらしい建物は見当たらない。ここらかなと検討をつけてよ~くみると「株式会社東邦製作所(跡)」が会場でした。
ちょっと早かったので外で待っていると中へと案内を受けました。中から見ると工場らしさが際立っています。入り口横でDVDの映像がながれています。それは普通のお芝居ではなく、ダンスのようでもあり見たことがない動きをしています。セリフはありません。かなり気になりました。しかし、私はここまできても「今日は、家族の証明..さてさて、.しみじみとお芝居を堪能」などと思っていたのでありました。」開場時間が近くなりお客さんの数も多くなってきましたが、いつもとちょっとお客さんの層が違うような気もします。家庭の話だと比較的高い年齢層じゃないのかなと。時間になり開場です。シンプルな舞台、チラシのイラストです。白いテーブルと椅子。奥の床にはたたんだ服と靴。窓枠のようなものがぶら下がっています。ふたりが舞台に、ゆっくりとした動きで歩み出てきます。会話していますが、声は出ていません。ここにきてようやくDVDの意味を理解したのでありました。以下、ネタバレ

ネタバレBOX

こんな表現もあったのか、驚くやら楽しくなるやら。ゆ~っくりとした動きから俊敏な切り返しまで、テーブルや椅子を自在に使い、目は釘付けです。ジャッキー・チェンのアクションをより鋭利にしたような...かんじでしょうか、メジャーを使ったところなど「キメ」も美しく、そのなかに家族(親子、兄弟)の関係が描かれています。窓枠みたいなのは、洗面台の鏡ですね、そこにカメラがあって舞台奥にその映像が映し出されます。また舞台と映像とが同期を取っていたり。とにかくすごいものをみてしまいました。
嫁をオークション

嫁をオークション

猫舌コンプレックス

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/05/13 (金) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

らしさ
すでにコメントを寄せていらっしゃる方と同じ感想です。お芝居が始まってセリフを言う前、すでにその役柄になりきっていることが肝要だと思います。お話の展開に従って別の面がでてくることはあるにしても、最後まで「役を演じています(力みすぎ)」という雰囲気がまとわりついています。なので、終わった後、挨拶をしているときの役者さんの表情、これが当日一番よい表情でした。試行錯誤あっていいと思います。でも、チケットを手に座席に座ったときからお客さんは劇団(役者さん/スタッフ/演出家)がこの日のために用意した時間/空間に迷い込んでいるのです。ちょっとお尻がいたい、のどが渇いたなんていうことを忘れてしまうくらい惹きつけるものがあるべきです。繰り広げられるエピソードに「らしさ」がないので、面白さが積み上がってきません。舞台と座席との一体感に欠けていて、仲間内だけで閉じててしまっているように思えます。終演後、まだお客さんがたくさんいるのに役者が真っ先に客席の関係者と話し込むのもいただけません。繰り返すネタはこれでいいのか、感情表現はこれでいいのか、それ以前に「お話」としてどうなのか。あと、気になったのは、ネットオークションで具体的な企業名/サービス名を連呼していましたが、そうする必要はありましたか?

ガクラン

ガクラン

THE 黒帯

テアトルBONBON(東京都)

2011/05/11 (水) ~ 2011/05/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白くてよかった
中野は雨模様。チラシに惹かれて予約をしたものの出演者は全員男性(体格いいですね)。席もよかったです。いつものようにどんなお話なのかちゃんと予習せず観戦。舞台上に大きめのブロックのようなものが積み上げられています。壁なんでしょうか...。心地よいリズムにのってお話が始まりました。以下、ネタバレ

ネタバレBOX

数人、何やら掘り返しています。なにか話していますが何語なんでしょう?壁のようなものは、工場内であったり、研究室であったり、村を囲む山肌(?)であったり。時間ものなので、SF好きな私にはぴったりのお話。とくれば、ちゃんと未来からの殺人マシーンが登場する某映画顔負けの転送シーンもお約束通りありました。おっと、あの音楽だ...ではなく、腰砕けになってしまうヘナヘナ音楽。シークレットゲストの時間稼ぎ的パフォーマンスもあったりして、お話は楽しく進みます。その時代にはないはずのものを堂々と活用、ライトもうまく使っていい雰囲気を出しています。お客さんも声を出して笑っています。終演後のイベントも急場しのぎ的なユルさがなんとも言えない味を出しています。
笑えるお芝居で笑えたのでハッピーです。
PerformenVI~Paradiso~

PerformenVI~Paradiso~

電動夏子安置システム

吉祥寺シアター(東京都)

2011/05/07 (土) ~ 2011/05/15 (日)公演終了

またあわなかった
雨の吉祥寺。今回はダメでした。(たぶん)私以外のお客さんは大いに笑って楽しい時間だったのではないかと思います。全員のパフォーマンスの部分は☆5でした。劇場の広さを感じさせないスピードと密度。これだけでもみてよかったと思っています。でもお芝居の地の部分はあわなかったようです(評価できないので満足度は中間の3)。パンフに説明があった世界観等については、SF(たとえばファウンデーションシリーズ、DUNE)やファンタジー(アースシー)だけではなく、蓮華蔵世界のようなものまでさまざま。創ってしまえばなんということはありません。覚えにくいカタカタ名を別にすれば特に違和感などはないのですが新鮮味があるというものではありませんでした。このあたりからお芝居に入っていけずコメディ部分を含めてほとんどの間、なんでだろうなぁ、と考えていました。ラスト、ベートーヴェンの交響曲が流れますが、瞬間的に「時計仕掛けのオレンジ」を思い出してしまいます。雑念をもちながらお芝居をみると損をしますという例でした。

Dressing/日曜日よりの使者(5月4日のみ)

Dressing/日曜日よりの使者(5月4日のみ)

feblaboプロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2011/05/03 (火) ~ 2011/05/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

アルバムジャケットに囲まれて
ここは3回目です。「シンクロニシティー(POLICE」「ボストン(BOSTON)」「彩(Steely Dan)」など名アルバムのジャケットが壁にかけられています。駅から近いし、何にもまして、毎夜、さまざまな人生が語られるであろうバーを舞台に、少人数でお芝居を楽しむことができます。何気に予約したのが日曜の夜。あと2日を残すところでした。今夜はThe Beatlesの曲が流れています。「ガールズバーに男がいて申し訳ない」という締めくくりの言葉でお芝居が始まりました。部屋の灯りがおとされます。開店前ですね。お話が少し進み、だてさんが入ってきたところで、「シマッタ、もともとみる予定だったんダ...」ということに気がつきました。「とても個人的な物語」をみたとき、この公演の告知(だてさん出演)があり、みに行くことにしていたのでした。「観てきた!」にそう書いたのでした。もう少しで見逃してしまうところでした。まっ、それはそれとして、「したごころ」はお客さん側の物語、「Dressing」はお店側の物語。どちらもカウンター内にお二人。今宵も楽しい一夜でした。以下、ネタバレ

ネタバレBOX

バーやカフェ、教会、ロビー。こういったリアルな場所を舞台にしたお芝居には、そこにある空気までも舞台装置のような効果があり、どれも印象深いものばかり。あたりまえのように人(=役者さん)が出入りし注文したり、マスターに絡んだり。もともとマスターって、人の扱い(褒めたり、叱ったり、諭したり)が上手いというイメージがあり、お芝居にちょっとした味付けができるんだと思います。本作品もいろいろな人が登場。みなさん魅力的。野菜をつかったシーン...ネギが折れ飛んできました。

ラスト、出来上がったお通し、いい香りがしました。
ゆびさきパレット

ゆびさきパレット

創作集団『必志組』

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2011/05/07 (土) ~ 2011/05/08 (日)公演終了

一生懸命であること
活動期間が長いようなので、あとはあうか/あわないか、になると思っています。なかなかよい場所でしたが、ちょっと気になったことなど。

開場少し前から数人並んでいます。おひとりが中で飲むことができるかというご質問。カフェなのでそれもありかと...スタッフが中に入って確認。結局、開場後ということになったわけですが、こういった問い合わせは場所を考えれば想定できたはず。また、住宅街、道路は車も通ります。ちゃんと列をつくるように促すほうがよかった。逆に、終演後、役者が出入り口をふさぐかたちになっています。予定がある方もいらっしゃると思いますし、並んだ時からお帰りになるまで途切らすことのなく心配りができるか/できないか。

公演は3部構成。サイトをみましたが概要がでていません。一見の立場としては、こういった情報もありがたいものです。

場所柄、完全に暗くはなりません。お店正面のガラス窓から外光が入ってきますが、うまく利用しているようにも思えません。千駄木のカフェで行われたお芝居は「外」まで使ったものでした。

それなりの人数ですのでキャラクターに濃淡がでるのはしかたがないにしても、乱雑な感じは否めません。また、小さな声と大きな声がアンバランスです。静かな怒りというのもあるでしょうし、(ここでくるなと予想できることとはいえ)お芝居の流れが絶たれてしまいます。

前説の方、伝えたいこと/伝えなければならないことは、簡潔にしっかりと伝えましょう。聞くほうとしては「いつものこと」ですけど、初めての方もいらゃっしゃるでしょうし。役者さんは、演技のための準備を。それならばスタッフは何を聞かれても大丈夫なように準備を。

 女の子ものがたり

 女の子ものがたり

“STRAYDOG”

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/04/30 (土) ~ 2011/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

おおきくなってみて
なぜか赤坂で降りてしまいました。改札を出た直後前をみるとなんか風景が違います。あせって赤坂見附へ。もう開場しているので中に入れてもらうとキラキラしたお姉さん(役者さん)たちが席の案内をしています「いらっしゃいませ~」。??舞台に描かれてる風景とあってません。ここは海の近くでしょうか。つぎからつぎにお客さんが来ます。キラキラお姉さんたちは物販もします。そのうち男性3人が舞台上に、前説です。ここで水のよけ方とペットボトルキャッチの練習。水商売にかけているのか、と思っているうちにお芝居が始まります。客席にいたお姉さんたちが舞台上に集合、朝礼。いきなりの歌です。この先どうなっていくのでしょう。以下、ネタバレ

ネタバレBOX

原作は読んでいなくて、映画もみていませんが、◎×5くらいよかったです。途中、バンドの演奏と歌があります。友と別れた「今」からみれば遠く離れてしまった記憶の中の日々。3人の成長がよく表現されています。今日のことだけ考えていたあの頃、明日のことばかり考えていたあの時期、今振り返ってみて、自分は「悪くはなかったじゃないか」といえるんだろうか。実は、今日(5/7)も、みに行くのです。続きはそのあとで
で、行ってきました。ぎりぎりで予約したので最後列。補助席まででています。全体がよくみえます。海があって山があって、下手、奥の出入りするところは灯台なんでしょうか。ところどころ前回と違うところもありました。お父さんが水につかっている場面(下手→上手に)、ゴルフクラブを振るところ(サッカーに)などなど。終盤、お母さんを挟んで「小さな私」♀「今の私」のシーン、よく声もそろって美しく仕上がっています。原作が持っている力によるところが大きいにしても、舞台上の役者さんあってのお芝居なんだなぁ、としみじみ感じたしだいです。

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