miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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ダブルレンティング

ダブルレンティング

劇団ぼるぼっくす

RAFT(東京都)

2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

無題83
今週はハズれが多いです。安定したお芝居よりは異質なものを、演技力よりは個性を感じたいと思いつつ、暑いなか開場まで待ちます。会場の左側が舞台、右側が客席(座布団1列、椅子2列)。壁の中央に扉、床はフローリング。この部屋を巡って、2組の入居者(手違いで二重契約、1週間だけ同居)、管理人、引越屋、隣人たちが騒動をおこす…。で、ダメでした。全然、面白くないです。話が軽いのであれば、役者がお客を引きつけなければならないと思うんだけど。似たようなものでは、先日みた毛皮族の「軽演劇」、しょうもない話だけど笑える、自然と役者に目がいく。だいたいマンションらしく見えないし、ギャグにひねりがない、それぞれのエピソードにつながりはない。多分、満席だったと思うので、ウケル人にはわかるんだと思います。

副題の「六畳間」、マンションなんだしどうかな…。

ネタバレBOX

ありえないものをそれらしく見せてしまう、これはいいけど、ニコチンで3分しかもたないとか、入居者である外国人(らしい)とか…もしかしたら、と思うまでのものが感じられなかった。てんやわんやの大騒動がほしかった。

雨に紅花 (無事終演いたしました!)

雨に紅花 (無事終演いたしました!)

くロひげ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★

無題82
相変わらず体調が悪いなか、せっせと劇場へ足を運びます。邦楽ロックには無縁(99.95%洋楽)なので、始まる前にかかっていた楽曲も知らないものばかり。開場時間の少し前から4F階段で待ちますが、人影がなく少し不安。ようやく開場、人当たりの柔らかい方が案内をしてくれます。えっと、暑かったでしょうとお茶までいただく。洗濯物を干してある(?)フロアをぐるっと回ると木造のプールとパイプで組まれたいつもの客席、席数は14だったか。フロアの2/3くらいを使った舞台。木の枠で作られたプール、内側は黒。外側には四方にタオルが敷かれています。プール内、奥には木製のテープル。ちょっとポンペイの噴水のようなかんじ。真上には空調、その風によるのか薄く張られた水面がさざめき、天井に反射しています。プールの外にはスピーカーが左右に2台。演出のコジマさんの前説を受け、ようやく始まります。

追記①チケットがいいです。水に滲んだようなタイトル(黒)と手をつないだ細い腕(水色)。

追記②(9/6)「生きている=水っぽい=やわらかい=しなやかに動く」。『生物学的文明論』本川達雄著。今日、読んでいてこの公演のことを思いました。

ネタバレBOX

どのような様子だったかは他の方のコメントにあるとおりで、2人の女性が同じ言葉を話す、ずらしながら話す、途中で役割を代え、ときには同じセリフを繰り返す。プールの外を歩く、内側を行き来する、横になる、座る、微睡む。役者さんはずぶ濡れになります。なにか水が空気のようにもみえてきます。どのようなお話しなのかなかなかわからないお芝居・・・今までは単に「アワない」の一言で片づけてきましたが、今日は、なぜか退屈することなく、眼をそらすことなく観劇することができました。お二人の爪が真っ赤なことを除くと、外見上共通なところはないようです。もう少し時間をおいてみないとうまく整理できません。一旦、ここまで。

プールの周りのタオル、黒でそろえた方がいと思います。そこもプールの一部ということで。ホントはこういったお話、作家の方や演出の方のお話を聞けるといいなと思いつつ会場を後にしました。
問題のない私たち

問題のない私たち

“STRAYDOG”

テアトルBONBON(東京都)

2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題81
STRAYDOG3作目、C組、映画未見。中野駅からの道筋、案内の方が立っています。会場へ入れば「いらっしゃいませ」の言葉とともに、役者自身が座席の案内をします。他愛のない話をしたり、ここは役者が通りますという説明、舞台上では水よけの練習をしたり。ここまでサービスが行き届いていると期待感倍増です。今日もいっぱいで、中央通路に座布団席。今回はC組のみの観劇…いまさらですが、他の組もみたかったと悔やむのでした。

ネタバレBOX

バンドと歌とダンス、かなりはじけています(1曲名:ギター出遅れ?)。ダンスを取り入れるお芝居は他にもありますが、なぜかここのはダントツに元気ですね。バックバンドが仲間、ということもあるのかもしれません。舞台の上、左右の扉、座席通路、キャットウォーク。会場を目一杯使っていますが、場所によって演技がおろそかになることはありません。場面転換と衣装の変化もスムーズ。合間に入ってくるギャグ、コンビニの接客など笑えるところも楽しかった。個人的には、住吉さんにもっと動き回ってもらいたかった。終演後、娘が待つ自宅へウキウキしながら帰ったのでした。。
私とアナタの間の距離は・・・

私とアナタの間の距離は・・・

演劇集団Nの2乗

「劇」小劇場(東京都)

2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

無題80
ここ2日ほど体調がよくないので、その影響があるのでしょう。今夜ももうひとつノレませんでした。舞台上、下手奥にカウンター、手前の方にテーブルと椅子が4セット。ここが刑務所、バー、食堂になります。場面転換では真っ暗にはならず、その様子が見えます。衝立て、灯り、テーブルクロスを使いそれぞれの場面らしさを表現しています。幻冬社新書に「加害者家族」(鈴木伸元著)というのがあるのですが、壮絶です。本公演、いつものようにお話の内容を知らずにみにきています。途中からわかるのですが、どうも違和感が拭い切れませんでした。

ネタバレBOX

家族が中心、姉妹、親子…。起きてしまった「事件」。深くは触れず、その後、周囲に起こったこともあっさりとやり過ごす(離婚、教師を辞めた…)。ベトナムからの出稼ぎはいいとして、家族とは何ら関係ないけど、そのままキャバクラに行くということでいいのかな。自分たちだけがよければ、とも受け取れるし、世の中、美談ばかりじゃないよ、ともいえるけど、何だったのでしょう。などなど、んーと、家族愛ではないし(いや、そうなのかな?それにしてはうす味すぎる)、償うことの意味を問うのでもないし…。どこに感情を持って行ったらいいのかよくわかりませんでした。役者さんはよかったと思いますし、黒眼鏡・黒ベルトの3人も面白い設定でした。照明によるスカイツリーとそれを見上げるシーン…オリガ食堂が繁盛してほしいと思ったのでした。

チケットにあった整理番号って何だったのでしょう。結局、意味はなかったようですが、それならば受付時に一言あってもいいと思います。
毒と微笑み

毒と微笑み

ブルドッキングヘッドロック

ザ・ポケット(東京都)

2011/08/04 (木) ~ 2011/08/10 (水)公演終了

無題79
昨夜に続いてハズしました。なんとなく昨日のお話と、(私には)雰囲気が似ていました。この類いのお芝居はあわないのでした。

ネタバレBOX

あわないときはすぐにわかります。今夜は満席のようで、指定席のため後方に座ります。舞台上に多くの役者さんがでています。シリアスなものではないし、コメディやギャグでもない、。セリフをかんでも大丈夫みたい...にみえる。開演後、すぐにあきらめたので、たぶん半分くらいは寝ていたかもしれません、途中休憩があったら帰っていました。
とーく・おぶ・ざ・でっど 序

とーく・おぶ・ざ・でっど 序

JOHNNY TIME

エビス駅前バー(東京都)

2011/08/06 (土) ~ 2011/08/11 (木)公演終了

無題78
先ほど終了。よもやこの場所でハズすとは思いませんでした。「したごころ、手話版」をみたのは7/31。ついこの前のこと。それまでも「捨てる。」「Dressing」など、ここでなければできない芝居をみてきました。入ってみて雰囲気が違うのでもしやと思ったところ…、なので、すみません全く私の事情でダメでした。

ネタバレBOX

芝居というよりは寸劇。アドリブなのか、そういったお約束なのか、ユルイ展開。気楽に立ち寄ってお酒を飲んで笑って…なのでしょう。
雪月花(セツゲツノハナ)

雪月花(セツゲツノハナ)

鉄骨マンションズ

池袋GEKIBA(東京都)

2011/08/05 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

無題77
雨の池袋です。時々激しく、雷鳴も聞こえます。電車も遅延、開演時間を少し遅らせ最後の舞台が始まりました。あらためて、「雪月花」って何だろうと思ってウィキペディアをみると、白居易の詩とのこと。「雪月花時最憶君」、なんとなくイメージがわいてきます。

ネタバレBOX

さて、ブログに8割の方が芝居未経験とありました。たしかに表情ひとつひとつがまだまだ役柄に追いついていないような気もしますが、時代設定や、音楽、効果音、客席後方から出てきたりして、全体の雰囲気は維持できていると感じました。

鬼と刀というとやはり妖刀「鬼切丸」。読んだのはずっと昔なので内容は忘れてしまいました。本作品、マッドサイエンティスト+フランケンシュタイン(人造人間)+ゾンビ、どれもお馴染みのアイテム、と言えますし、お話そのものには無理はなかったように思います。鬼の哀しみを女性陣がよく醸し出していました。ただ、糸瓜の眼が悪くなって(ほとんど見えない?)、昔、世話になった者に気がつかなかったことについては、みていて無理がありました(突然そうなったのわけではないだろうに)。また、「等価交換」というセリフには違和感を覚えました。タイトルに白居易を持ってきているのだから、これに呼応するような言い回しの方がよかったと思います。

さて、現代劇に取り組んだとき、どんなお芝居になるのか、楽しみです。
さよなら、なつやすみ

さよなら、なつやすみ

劇団EOE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2011/08/05 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

続・待っていた
さて、2日目にして最終日。結局最前列、通路右、昨日と同じ席です。昨日よりは聴きやすくなっていました。いきなり横道からです。The Beatlesがスタジアム級のライヴをやったとき当時のPAシステムではお客さんに歌声は届きませんでした。ギタリストが演奏中にアーミングするとチューニングが狂いました。大規模PAシステム、フロイド・ローズユニットの登場、そして映像システムなどのハード面での技術改革によってドームクラスのライヴでも高品質の音質とデジタル映像を楽しむことができるようになり、それにあわせて演奏技術も飛躍的に向上しました。

一方、演劇の場合、照明や音響によるサポートがあるにしても結局は、役者さんの体と声。これが一番大切なものだと思っています。WAR3のメンバーはそれを見せつけてくれます。立ち姿、視線、首筋に光る汗、頬を伝う涙。この劇団だけが、このメンバーだからできること、そう思います。さよならするのは辛くとも、ずっとずっとよい思い出として残ります。

【熊谷さんへ】

観劇2作目でお別れとなりました。WAR3で髪をおろすシーン、まだはっきりと目に浮かびます。やはり貴女はてっぺんに立つひと、メンバーをてっぺんへ引きずりあげ、押し上げるひと。今、巣立っていく貴女におくる言葉、月並みですが、ご卒業おめでとうございます。楽しい時間をありがとうございました。

そして【2011年組のみなさまへ】

初めてのお客さんはどうでしたか、舞台は楽しめましたか?自分が楽しめなかったらお客さんだって楽しめません。いろいろ感じることあったと思います。次回、大きく、とっても大きく成長、いや化けていることを期待します。楽しみにしていますね。

今回、評価していません、たぶんこれからも評価できない気がします。なぜって、なんだかんだあっても、私にとって最高の劇団だからです。

プロジェクト大山『キャッチ マイ ビーム』

プロジェクト大山『キャッチ マイ ビーム』

プロジェクト大山

シアタートラム(東京都)

2011/08/05 (金) ~ 2011/08/06 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題76
チラシに写っているシーンから楽しそうだなと思い観に行ってきました。真っ黒な舞台を前に時間まで待ちます。後ろをみるとお客さんがいっぱい。チケットの申し込みをしたのは6月、C席ということだったので3列目かと思ってたら最前列でした。暗転、始まって最初に目に入ったのは特大の真っ赤な横長の「いったんもめん」。真ん中にひとつ、顔だけが出ていて、大きなクリクリした眼で客席を見据えています。ひょえ~、眼を合わせると石になるかと思いました。はっきり覚えていませんが、1列目には5人くらいいらしたでしょうか?ちゃんと脚があります。ふとももから下だけがのぞいていて、足技をみせてくれます。この回はアフタートークもありました。

You Tubeに「トヨタコレオグラフィーアワード2010」のときの映像があります。

ネタバレBOX

基本的に特別な筋立てはないそうですが、みている方としてはやはり何かになぞらえてみています。赤と青(静脈と動脈というお話もありました)だと、イソギンチャクと熱帯魚。またストッキング(?)をかぶったような衣装のシーンでは「陸イグアナ」「海イグアナ」だったり。別に無理やりそう思ったのではなく、なんとなくです。一度思ってしまうと、それ以外のものには見えなくなるのでそのまま楽しむことにしています。コミカルな動き、舞台の手前と奥、左右でときどき同期しながらのパフォーマンス。チョコチョコ出ては引っ込むのは気弱な虫たちのようでもあります。ファッションショーのよう縦1列に歩いてきて、立ち止まりどや顔。こういうのはいつみても楽しい。そうそう、忘れてならないのが、古家さんがコケたことでしょうか。芝居+ダンス、たいしてみていないながらも、明らかにコケたのをみたのは2回目。1回目はフィットネスボールに足を取られたので、単独では今回が初めて。アフタートークで照れている様子がいい感じでした。

いくつか映像をみました、またみたいです。
さよなら、なつやすみ

さよなら、なつやすみ

劇団EOE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2011/08/05 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

待っていた
そう、ずっと。日付が変わってしまいましたが、昨日は8/6、66回目の「広島・原爆の日」。むかしむかしの今日8/7、私は平和記念公園にいました。もうすぐ8/15。そんな想いは少ししまっておいて、初めてのウッディシアターに足を運びます。おっとお祭りですね、多くの方が通りを歩いていらっしゃいます。お囃子の音も高く、粋な着こなしの男女、子供さんも楽しそうです。さて、最初から2回はみる、と決めたのはこの劇団だから。「WAR3」でみた流れる、いえ吹き出る汗はまだはっきりと思い出せます。今回、大幅にメンバーが変更になったことは最近知りました。引き続きで4人、猛烈なテンション。これに初舞台のメンバーと新しい劇場。正直なところ、最前列では聞き取りにくいところがありました。千本桜ではそのようなことはありませんでした。声が舞台から客席にだけ向くのではなく、あらゆる方向に散ってゆくようでした。似たようなことは吉祥寺シアターでも感じます。直接、耳に届くような会場こそがEOEにあっているのではないかとも感じました。ひとまずここまで。今日もまた行きます

べじたぶるーす

べじたぶるーす

劇団光希

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題75
はじめは「TRY娘」たちが、のんきに田舎に来て...みたいなお話を想像していましたが、なんとメチャクチャいいお話ではありませんか。なかなか素直になれない男たち、みていていらいらしながらもちゃんと本当の気持ちは伝わってきます。思わず背中を押したくなります。自分のことより相手を気遣う気持ち、言葉に出すとけんか腰だけど、芯は外さない。女性陣も好演。それぞれの個性がお話を織り込んでいきます。先にtetorapackさんが書いていらっしゃるようにセリフをかんだり、タイミングや人を取り違えたりがありましたが(それは課題としてちゃんとご認識いただくとして)、それらを含めてすべてが愛おしい。

開始時、腕相撲、かかっていたのはBorn to runですね(誰のバージョンだろう...)

ネタバレBOX

席に座って眺めると、どうも呑み屋が舞台のメインのようです。そこが畑になったり病院になったり、舞台転換も鮮やか。舞台奥も使い、照明の切り替えで心情がわかりやすく示されます。

8/8追記。飲んだくれて管を巻く男たち。ここに、東京から真子の友人が二人、農業を体験しに。しっかり者とちゃっかり者とのコンビの組み合わせ。そういえばこのお芝居、キャラクターの描き分けが上手ですね。みんないいひとなのは、土と自然と人の汗とで育てあげる野菜があるからなのかもしれません。耳が不揃いなウサギ(りんご)、とれたてのトマト。そうそう、人参もちゃんと食べましょう。
ミラクルスーパーマーケット

ミラクルスーパーマーケット

覇天候

萬劇場(東京都)

2011/08/02 (火) ~ 2011/08/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題74
大塚は初めて。開場時間となり地下へ。入ったとき感じたのは懐かしさ。私は以前スーパーに勤めていたのでした。なのでどんな舞台になるのか楽しみでした。入ってみてビックリ。よくできています。おもわず端から端まで眺めてしまいました。売り場の華やかさとは逆にバックヤードは散らかっていたなぁ。事務机に台車(ティッシュ、すいか、ペヤング、赤ワイン、トマト、きゅうり)、なんだかゴッチャに商品が積まれているけど、ホントはそうじゃないはず。周りを見ると、予定表、レジカゴ、POPが入っているダンボール。ハンガーにかかっているのは返品?

今日は楽しいお芝居でした。

ネタバレBOX

最近のお芝居、よくセミの声がします。当日配布された資料で出演者を見比べていて、店員の「香織」だけが「名」でヘンだなと思っていました。舞台上、エプロンの名札は「上村」です。たしかに、ここに上村と載せるとバレちゃいますね。「店員チーム」、3人ともいいです。「MSM」..ちょっとみると「MSN」。勘違いがお約束通り勘違いを呼び...、わかっているけどお約束だから。起死回生の即興大芝居も楽しい。触れば手が汚そうなセット。社会人ならではの苦労話。
パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2011/07/29 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

無題73
あいませんでした。セットや、上下左右をうまく使った演出は構図として美しいし、衣装、照明もよかったと思います。もちろん、役者さん、それぞれ味わいがあって、有隣堂というと伊勢佐木町かな、墓地は外人墓地のことかな、と思いめぐらしながら観劇。でも、あわなかったんです。台本を買ったので、もう少し考えてみます。

ネタバレBOX

■まだ雑記■
パズルのピースがたくさんあって、手に取るととても丁寧な仕上げになっている。身近に置いておきたいくらい。でも、それを組み合わせてできたものは「普通」の風景。全部集めないと「絵」にはならないけど、無理してでも予め決められた通りに組み合わせなければならない。ピースがピース自身の意思で自分の場所を探し求め、運命的とも言える必然によって隣のピースと邂逅。そこには時代に翻弄された小さな命だから分かり合えるものがあるはず。そして出会うものがなかったピースは、静かに、ひっそりと、自身の色を陽の色に染め変える。徐々に薄れ、風景に溶け込んでいつか忘れさられる。

■以下、思い込み■
「普通の仕事」を見つけるのは難しいと分かっているのだから、人一倍努力をするのではないかな。そうでなければ鞠子が惹かれる理由がないのでは?小さな店だけど、味にこだわりを持っている、そんな店だからこそ継ごうと思うのでは?食堂が少しも食堂らしくない。

海の色は…灰色じゃダメだと思う。横浜に灰色は似合わない。朝が来れば、陽が昇る海じゃないと。

綺麗な砂糖菓子でできたような街並み。 港の油臭さ、裏道のすえた匂いもなく、茶菓子にはビスケットがでてくる。カモメの声が聞こえるから港は近いのだろう。でも潮風は感じない。何も動かない。実際にはない観光用の絵葉書のよう。

悲しみ…不妊、体の中のデキもの、わが眼でみることもなく喪った子、頭の中の父…女性の視点。みていて、なぜか焦点が合わない、そういうことなのかもしれない。鼓動が聞こえてこない…違うな。こちらの波長がズレているんだ。最初は小さくとも重なってゆくもの。
温かい水を抱くⅢ

温かい水を抱くⅢ

木村愛子

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2011/08/02 (火) ~ 2011/08/03 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題72
木村さんは横浜育ち...私は横浜(市)生まれ、なんてどうでもよい動機からみてみようと思ったのでした。今日が初日ですね。椅子席の追加があって盛況。時間になって前説があり、そろそろ暗くなって始まるのかなと気を緩めていたら突然。

ネタバレBOX

ひとが倒れて...始まりました。ご自身で振付していらっしゃるので、なにかシナリオみたいなものがあるのかと思うのですが、みている側(それもダンスの知識ゼロ、観劇数寡少)として、どうやってみていようかそれなりに考えます。始まって、かなりの時間動きません。こういった場合、私の体内時計のスピードを落とさなければなりません。そうでないとついてゆけずに寝てしまいます。壁にもたれる、座る。耳を抑える、頭を抱える。歩く、周る。息を吸う、吐く。錆びついたロボットのような動き。首筋に汗。はなをすする。昆虫のように後ずさる。息が荒い。後ろに倒れ、大の字。横に跳ぶ。柱によじ登る、絡む。顎から汗が落ちる。キーボードを弾くような指使い。腰を落として構える。腕を高く掲げる、腕に引っ張られる...もちろん、早い動き、激しい動きもあります。

一部、音が入る場面がありますが、基本、無音。聞こえてくるのは床を擦る音、叩く音、息遣い。時々色調を変える照明。普通のお芝居とは響いてくるものが違います。
プラすマイなす竹

プラすマイなす竹

7%竹

新宿Fu-(永谷ホール)(東京都)

2011/07/26 (火) ~ 2011/07/30 (土)公演終了

無題71
Tシャツを買いました(原価割れ販売)。古風な会場、初めてです。椅子に座るとちょうどステージの高さは膝のあたり。笑いの渦に引きずりこまれるというのではなく、ときどき「くすっ」「くすくすっ」と笑ってしまうのでした。

滑稽を好みて人を笑わすことを業とす

滑稽を好みて人を笑わすことを業とす

毛皮族

リトルモア地下(東京都)

2011/07/23 (土) ~ 2011/08/09 (火)公演終了

満足度★★★★

無題70
◆ボディコン強盗◆強盗シーンはなく、もっぱらボディコン・シーンという嬉しい演目、今日も最前列で観劇&感激。いうことありません。そして今日は柿丸さんのお誕生日。普通の蝋燭にもたつきながらも火が灯され、タラリタラリ...と思ったのですが、さすがにそこまでは。これで3作品終了です。ライブがあたっていたら完全試合だったのに。江本さんご自身で売り込んでいた「奇形鍋」、もう予約しましたよ。

ネタバレBOX

受付は元に戻って整理番号順になっていました。町田さん、大阪からだったんですね(次の三軒茶屋、10月、は日程があえば)。高野さん(観客の視線にあわせているとしか思えない、親切だ)とともにボディコン全開。「洗車」は1回目わからず、解説付きの2回目で理解、これも何とも親切。お手製の交番がチープで舞台に花を添えていました。 
昆虫系[改訂版]

昆虫系[改訂版]

鵺的(ぬえてき)

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/07/27 (水) ~ 2011/08/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題64-補追
2回目です。前回、下手側がよく見えなかったので再観劇です。今日は最初から下手側に座るつもりでした。ほぼカイバラ(平山さん)の正面です。やはりこの位置のほうがいいですね。舞台を3つに分けると、①下手→沸々と煮えたぎる欲望②中央→引きずりこまれた者の諦め③上手→傍観者。3つの場所にそれぞれ役者さんがいるのでどこをみるのか選択しなければなりません。カラオケのシーン、かろうじてソファに座っているヒラサワ(本井さん)は、少しずつ眼をとじ息絶えます。周囲の喧騒は耳に入らず、消え入る自らの命を静かに見つめているようです。それを見つめるカイバラ。きょうは話をしていない方向をよくみたのですが、これでもか、というくらい役になりきっているようです。凍りついたような表情であっても、微妙な動きがあります。地獄をみている者の眼です。

ネタバレBOX

宮島さん、少し声が嗄れているように聞こえました。体重計もよくみえたし、冒頭のシーンも近かったし。ただ、やっぱりお尻が痛くなりました。
ピアノのへや

ピアノのへや

空間製作社

アイピット目白(東京都)

2011/07/28 (木) ~ 2011/08/02 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題69
初めての会場です。少し雨が降ってきました。音楽劇というのがどのようなものか予習せずに観劇。「観たい!」を書いたのが5/28、2ケ月が経ったことになります。舞台上の様子はサイトに初演時のものがあります。下手が少し違いますが、この「ピアノのへや」です。2つが切ないお話し。3つ目はちょっと元気になれるお話し。「T.MORI」と印されたピアノで奏でられる調べは美しく、世代をつなぎ、歌いつがれます。2話、最後のシーン、お父さんその衣装で出てきて、そうしちゃダメでしょ…見事にやられました。

花と魚

花と魚

十七戦地

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2011/07/28 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題68
四角い舞台の三方を座席が囲みます。会話は宮崎地方の言葉(であってますか?)で行われますので、少しわかりにくいところがありました。怪物が漁村を襲う、と聞くとどうしても「ゴジラ」を思い出してしまいます。当然、捕獲かどうかという議論になるので、本作品もここらについて、またこの話か・・・みたいな見方をしてしまいました。ところが姿かたち、正体などが徐々に明らかになるにつれ、どんどん引き込まれてしまうのでした。

ネタバレBOX

集団で村を襲う(移動する)描写・・・これは「トリフィド」に似すぎの感もありますが、海と陸との生存の逆転になるとは思いもしませんでした。元の形に組み上げられたご神体の姿(いつもSFの話ですみませんが)、「幼年期の終わり」のカレルレンをみるようです。

突然、魚になる、履物だけを残して...シーンとしては綺麗で印象的でよかったと思いつつ、SF小説だったら生まれてくる子供が...「光る眼」みたいになるんでしょう。
したごころ、手話版

したごころ、手話版

ヒロカワ企画

エビス駅前バー(東京都)

2011/07/28 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題67
手話によるお芝居は初めてのことでしたので、少し戸惑うのかなと思っていましたが、おなじみになったカウンターをはさんでのお芝居、確かに細かいところはわからないけど、役者さん、みなさん個性的だし、手の動き、表情がとても豊かだったし、なによりお客さんが楽しんでいることが伝わってきます。

ネタバレBOX

座席にあったチラシをみると手話による演劇がたくさんあることを知りました。そのなかに映画のチラシもあって、「あぜみちジャンピンッ!」(ポレポレ東中野上映中)、これは観に行くつもりの映画です。手話について知識はないのですが(しばらく前に「コーダの世界」澁谷智子著を読んだくらいです)、みえているのはまぎれもない「したごころ」。手話もひとつの言葉だし、もしかしたら「英語」「仏語」「独語」などいろいろな言葉で演じるのも面白いかなと思ったり。前回の時もそうでしたが、カウンターの中のお二人、いいですね。ホントに自然で、怒ったり、拗ねたり、笑ったり。

蒻崎さんがゲストの回があったのですね...みたかったー。

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