ダブルレンティング
劇団ぼるぼっくす
RAFT(東京都)
2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
無題83
今週はハズれが多いです。安定したお芝居よりは異質なものを、演技力よりは個性を感じたいと思いつつ、暑いなか開場まで待ちます。会場の左側が舞台、右側が客席(座布団1列、椅子2列)。壁の中央に扉、床はフローリング。この部屋を巡って、2組の入居者(手違いで二重契約、1週間だけ同居)、管理人、引越屋、隣人たちが騒動をおこす…。で、ダメでした。全然、面白くないです。話が軽いのであれば、役者がお客を引きつけなければならないと思うんだけど。似たようなものでは、先日みた毛皮族の「軽演劇」、しょうもない話だけど笑える、自然と役者に目がいく。だいたいマンションらしく見えないし、ギャグにひねりがない、それぞれのエピソードにつながりはない。多分、満席だったと思うので、ウケル人にはわかるんだと思います。
副題の「六畳間」、マンションなんだしどうかな…。
雨に紅花 (無事終演いたしました!)
くロひげ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★
無題82
相変わらず体調が悪いなか、せっせと劇場へ足を運びます。邦楽ロックには無縁(99.95%洋楽)なので、始まる前にかかっていた楽曲も知らないものばかり。開場時間の少し前から4F階段で待ちますが、人影がなく少し不安。ようやく開場、人当たりの柔らかい方が案内をしてくれます。えっと、暑かったでしょうとお茶までいただく。洗濯物を干してある(?)フロアをぐるっと回ると木造のプールとパイプで組まれたいつもの客席、席数は14だったか。フロアの2/3くらいを使った舞台。木の枠で作られたプール、内側は黒。外側には四方にタオルが敷かれています。プール内、奥には木製のテープル。ちょっとポンペイの噴水のようなかんじ。真上には空調、その風によるのか薄く張られた水面がさざめき、天井に反射しています。プールの外にはスピーカーが左右に2台。演出のコジマさんの前説を受け、ようやく始まります。
追記①チケットがいいです。水に滲んだようなタイトル(黒)と手をつないだ細い腕(水色)。
追記②(9/6)「生きている=水っぽい=やわらかい=しなやかに動く」。『生物学的文明論』本川達雄著。今日、読んでいてこの公演のことを思いました。
問題のない私たち
“STRAYDOG”
テアトルBONBON(東京都)
2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題81
STRAYDOG3作目、C組、映画未見。中野駅からの道筋、案内の方が立っています。会場へ入れば「いらっしゃいませ」の言葉とともに、役者自身が座席の案内をします。他愛のない話をしたり、ここは役者が通りますという説明、舞台上では水よけの練習をしたり。ここまでサービスが行き届いていると期待感倍増です。今日もいっぱいで、中央通路に座布団席。今回はC組のみの観劇…いまさらですが、他の組もみたかったと悔やむのでした。
私とアナタの間の距離は・・・
演劇集団Nの2乗
「劇」小劇場(東京都)
2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
無題80
ここ2日ほど体調がよくないので、その影響があるのでしょう。今夜ももうひとつノレませんでした。舞台上、下手奥にカウンター、手前の方にテーブルと椅子が4セット。ここが刑務所、バー、食堂になります。場面転換では真っ暗にはならず、その様子が見えます。衝立て、灯り、テーブルクロスを使いそれぞれの場面らしさを表現しています。幻冬社新書に「加害者家族」(鈴木伸元著)というのがあるのですが、壮絶です。本公演、いつものようにお話の内容を知らずにみにきています。途中からわかるのですが、どうも違和感が拭い切れませんでした。
毒と微笑み
ブルドッキングヘッドロック
ザ・ポケット(東京都)
2011/08/04 (木) ~ 2011/08/10 (水)公演終了
とーく・おぶ・ざ・でっど 序
JOHNNY TIME
エビス駅前バー(東京都)
2011/08/06 (土) ~ 2011/08/11 (木)公演終了
無題78
先ほど終了。よもやこの場所でハズすとは思いませんでした。「したごころ、手話版」をみたのは7/31。ついこの前のこと。それまでも「捨てる。」「Dressing」など、ここでなければできない芝居をみてきました。入ってみて雰囲気が違うのでもしやと思ったところ…、なので、すみません全く私の事情でダメでした。
雪月花(セツゲツノハナ)
鉄骨マンションズ
池袋GEKIBA(東京都)
2011/08/05 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★★
無題77
雨の池袋です。時々激しく、雷鳴も聞こえます。電車も遅延、開演時間を少し遅らせ最後の舞台が始まりました。あらためて、「雪月花」って何だろうと思ってウィキペディアをみると、白居易の詩とのこと。「雪月花時最憶君」、なんとなくイメージがわいてきます。
さよなら、なつやすみ
劇団EOE
ウッディシアター中目黒(東京都)
2011/08/05 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
続・待っていた
さて、2日目にして最終日。結局最前列、通路右、昨日と同じ席です。昨日よりは聴きやすくなっていました。いきなり横道からです。The Beatlesがスタジアム級のライヴをやったとき当時のPAシステムではお客さんに歌声は届きませんでした。ギタリストが演奏中にアーミングするとチューニングが狂いました。大規模PAシステム、フロイド・ローズユニットの登場、そして映像システムなどのハード面での技術改革によってドームクラスのライヴでも高品質の音質とデジタル映像を楽しむことができるようになり、それにあわせて演奏技術も飛躍的に向上しました。
一方、演劇の場合、照明や音響によるサポートがあるにしても結局は、役者さんの体と声。これが一番大切なものだと思っています。WAR3のメンバーはそれを見せつけてくれます。立ち姿、視線、首筋に光る汗、頬を伝う涙。この劇団だけが、このメンバーだからできること、そう思います。さよならするのは辛くとも、ずっとずっとよい思い出として残ります。
【熊谷さんへ】
観劇2作目でお別れとなりました。WAR3で髪をおろすシーン、まだはっきりと目に浮かびます。やはり貴女はてっぺんに立つひと、メンバーをてっぺんへ引きずりあげ、押し上げるひと。今、巣立っていく貴女におくる言葉、月並みですが、ご卒業おめでとうございます。楽しい時間をありがとうございました。
そして【2011年組のみなさまへ】
初めてのお客さんはどうでしたか、舞台は楽しめましたか?自分が楽しめなかったらお客さんだって楽しめません。いろいろ感じることあったと思います。次回、大きく、とっても大きく成長、いや化けていることを期待します。楽しみにしていますね。
今回、評価していません、たぶんこれからも評価できない気がします。なぜって、なんだかんだあっても、私にとって最高の劇団だからです。
プロジェクト大山『キャッチ マイ ビーム』
プロジェクト大山
シアタートラム(東京都)
2011/08/05 (金) ~ 2011/08/06 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題76
チラシに写っているシーンから楽しそうだなと思い観に行ってきました。真っ黒な舞台を前に時間まで待ちます。後ろをみるとお客さんがいっぱい。チケットの申し込みをしたのは6月、C席ということだったので3列目かと思ってたら最前列でした。暗転、始まって最初に目に入ったのは特大の真っ赤な横長の「いったんもめん」。真ん中にひとつ、顔だけが出ていて、大きなクリクリした眼で客席を見据えています。ひょえ~、眼を合わせると石になるかと思いました。はっきり覚えていませんが、1列目には5人くらいいらしたでしょうか?ちゃんと脚があります。ふとももから下だけがのぞいていて、足技をみせてくれます。この回はアフタートークもありました。
You Tubeに「トヨタコレオグラフィーアワード2010」のときの映像があります。
さよなら、なつやすみ
劇団EOE
ウッディシアター中目黒(東京都)
2011/08/05 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
待っていた
そう、ずっと。日付が変わってしまいましたが、昨日は8/6、66回目の「広島・原爆の日」。むかしむかしの今日8/7、私は平和記念公園にいました。もうすぐ8/15。そんな想いは少ししまっておいて、初めてのウッディシアターに足を運びます。おっとお祭りですね、多くの方が通りを歩いていらっしゃいます。お囃子の音も高く、粋な着こなしの男女、子供さんも楽しそうです。さて、最初から2回はみる、と決めたのはこの劇団だから。「WAR3」でみた流れる、いえ吹き出る汗はまだはっきりと思い出せます。今回、大幅にメンバーが変更になったことは最近知りました。引き続きで4人、猛烈なテンション。これに初舞台のメンバーと新しい劇場。正直なところ、最前列では聞き取りにくいところがありました。千本桜ではそのようなことはありませんでした。声が舞台から客席にだけ向くのではなく、あらゆる方向に散ってゆくようでした。似たようなことは吉祥寺シアターでも感じます。直接、耳に届くような会場こそがEOEにあっているのではないかとも感じました。ひとまずここまで。今日もまた行きます
べじたぶるーす
劇団光希
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題75
はじめは「TRY娘」たちが、のんきに田舎に来て...みたいなお話を想像していましたが、なんとメチャクチャいいお話ではありませんか。なかなか素直になれない男たち、みていていらいらしながらもちゃんと本当の気持ちは伝わってきます。思わず背中を押したくなります。自分のことより相手を気遣う気持ち、言葉に出すとけんか腰だけど、芯は外さない。女性陣も好演。それぞれの個性がお話を織り込んでいきます。先にtetorapackさんが書いていらっしゃるようにセリフをかんだり、タイミングや人を取り違えたりがありましたが(それは課題としてちゃんとご認識いただくとして)、それらを含めてすべてが愛おしい。
開始時、腕相撲、かかっていたのはBorn to runですね(誰のバージョンだろう...)
ミラクルスーパーマーケット
覇天候
萬劇場(東京都)
2011/08/02 (火) ~ 2011/08/09 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題74
大塚は初めて。開場時間となり地下へ。入ったとき感じたのは懐かしさ。私は以前スーパーに勤めていたのでした。なのでどんな舞台になるのか楽しみでした。入ってみてビックリ。よくできています。おもわず端から端まで眺めてしまいました。売り場の華やかさとは逆にバックヤードは散らかっていたなぁ。事務机に台車(ティッシュ、すいか、ペヤング、赤ワイン、トマト、きゅうり)、なんだかゴッチャに商品が積まれているけど、ホントはそうじゃないはず。周りを見ると、予定表、レジカゴ、POPが入っているダンボール。ハンガーにかかっているのは返品?
今日は楽しいお芝居でした。
パール食堂のマリア
青☆組
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2011/07/29 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
無題73
あいませんでした。セットや、上下左右をうまく使った演出は構図として美しいし、衣装、照明もよかったと思います。もちろん、役者さん、それぞれ味わいがあって、有隣堂というと伊勢佐木町かな、墓地は外人墓地のことかな、と思いめぐらしながら観劇。でも、あわなかったんです。台本を買ったので、もう少し考えてみます。
温かい水を抱くⅢ
木村愛子
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2011/08/02 (火) ~ 2011/08/03 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題72
木村さんは横浜育ち...私は横浜(市)生まれ、なんてどうでもよい動機からみてみようと思ったのでした。今日が初日ですね。椅子席の追加があって盛況。時間になって前説があり、そろそろ暗くなって始まるのかなと気を緩めていたら突然。
プラすマイなす竹
7%竹
新宿Fu-(永谷ホール)(東京都)
2011/07/26 (火) ~ 2011/07/30 (土)公演終了
無題71
Tシャツを買いました(原価割れ販売)。古風な会場、初めてです。椅子に座るとちょうどステージの高さは膝のあたり。笑いの渦に引きずりこまれるというのではなく、ときどき「くすっ」「くすくすっ」と笑ってしまうのでした。
滑稽を好みて人を笑わすことを業とす
毛皮族
リトルモア地下(東京都)
2011/07/23 (土) ~ 2011/08/09 (火)公演終了
満足度★★★★
無題70
◆ボディコン強盗◆強盗シーンはなく、もっぱらボディコン・シーンという嬉しい演目、今日も最前列で観劇&感激。いうことありません。そして今日は柿丸さんのお誕生日。普通の蝋燭にもたつきながらも火が灯され、タラリタラリ...と思ったのですが、さすがにそこまでは。これで3作品終了です。ライブがあたっていたら完全試合だったのに。江本さんご自身で売り込んでいた「奇形鍋」、もう予約しましたよ。
昆虫系[改訂版]
鵺的(ぬえてき)
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2011/07/27 (水) ~ 2011/08/01 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題64-補追
2回目です。前回、下手側がよく見えなかったので再観劇です。今日は最初から下手側に座るつもりでした。ほぼカイバラ(平山さん)の正面です。やはりこの位置のほうがいいですね。舞台を3つに分けると、①下手→沸々と煮えたぎる欲望②中央→引きずりこまれた者の諦め③上手→傍観者。3つの場所にそれぞれ役者さんがいるのでどこをみるのか選択しなければなりません。カラオケのシーン、かろうじてソファに座っているヒラサワ(本井さん)は、少しずつ眼をとじ息絶えます。周囲の喧騒は耳に入らず、消え入る自らの命を静かに見つめているようです。それを見つめるカイバラ。きょうは話をしていない方向をよくみたのですが、これでもか、というくらい役になりきっているようです。凍りついたような表情であっても、微妙な動きがあります。地獄をみている者の眼です。
ピアノのへや
空間製作社
アイピット目白(東京都)
2011/07/28 (木) ~ 2011/08/02 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題69
初めての会場です。少し雨が降ってきました。音楽劇というのがどのようなものか予習せずに観劇。「観たい!」を書いたのが5/28、2ケ月が経ったことになります。舞台上の様子はサイトに初演時のものがあります。下手が少し違いますが、この「ピアノのへや」です。2つが切ないお話し。3つ目はちょっと元気になれるお話し。「T.MORI」と印されたピアノで奏でられる調べは美しく、世代をつなぎ、歌いつがれます。2話、最後のシーン、お父さんその衣装で出てきて、そうしちゃダメでしょ…見事にやられました。
花と魚
十七戦地
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2011/07/28 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題68
四角い舞台の三方を座席が囲みます。会話は宮崎地方の言葉(であってますか?)で行われますので、少しわかりにくいところがありました。怪物が漁村を襲う、と聞くとどうしても「ゴジラ」を思い出してしまいます。当然、捕獲かどうかという議論になるので、本作品もここらについて、またこの話か・・・みたいな見方をしてしまいました。ところが姿かたち、正体などが徐々に明らかになるにつれ、どんどん引き込まれてしまうのでした。
したごころ、手話版
ヒロカワ企画
エビス駅前バー(東京都)
2011/07/28 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題67
手話によるお芝居は初めてのことでしたので、少し戸惑うのかなと思っていましたが、おなじみになったカウンターをはさんでのお芝居、確かに細かいところはわからないけど、役者さん、みなさん個性的だし、手の動き、表情がとても豊かだったし、なによりお客さんが楽しんでいることが伝わってきます。