miss_youの観てきた!クチコミ一覧

201-220件 / 2395件中
うわまふた

うわまふた

日本大学大学院芸術学研究科

日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)

2017/08/29 (火) ~ 2017/08/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/29 (火) 18:00

価格0円

無題2125(17-128)

18:00の回(晴)

17:33受付、開場、いつもの入り口ではなく遠回りをし~方向感覚を喪う~不思議な、アート、世界に入り込む。

対面式の座席配置、今夜の作品は単なる発表というレベルではなく、ホールの空間(すべての位置関係)、音響、映像、照明が見事に冴え、7名のダンサーによる、今まで観たことのない作品となっていました。

会場に一歩踏み込めば、現実にではなくとも、その黒く高い天井を見上げていると、海ができてから一度も明かりが届くことがなかった深海に身を置いているような感覚が襲い、そこに生きる原始的な生命の儚さと力強さを感じるような気がしました。

18:00開演と少し早い時間帯でしたが、観に来てよかったと思います。

ヘンリー六世

ヘンリー六世

ゲッコーパレード

北千住BUoY(東京都)

2017/08/25 (金) ~ 2017/08/29 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/08/27 (日) 13:00

価格2,800円

無題2124(17-127)

13:00の回(晴)。

12:30(地階)受付、開場、ドリンクあり。

会場の「BUoY」...かつて銭湯とボウリング場であった...は3回目(うち1回は2階で)、「蕨」以外でのゲッコーパレード公演は初めて。この微妙な関係がなんとなく気持ちに関与している気がします。

適当に座っても、立っていても、歩いていても、撮影してもOK。

移動する演劇では「リンドバークたちの飛行(2016/12@旧加藤家)」..各部屋をツアーしながら、「増殖にんげん(2011/8@LE DECO)」はバザーのように観たい役者さんのスペースへ行く、「みっちゃんのことは~以下略(2017/8@APOC)」...ライヴのオールスタンディング風。 など何回か経験しました。

本公演、空き空間(変な日本語)にあるのは、模様が描かれた「柱」。照明機材、マイクが吊られ、観客がいるのに人気のない不気味さが壁に染込んでいるように思える。

一人でいたら背中を流す音が聞えてきそうな雰囲気。

13:05前説、開演~14:28終演。

ヘンリー六世は未読、結局「戦(勝ち負け)」と「神(信仰)」のお話ではないか、というのが終わっての感想。

位置によっては「オブジェ」が役者さんと被る。普段ならよく観える位置に移動するのに今日に限ってはまったく観えなくなる場合意外には動かなかったように思う。

何百年も前の亡霊たちが地の底から現れ、静まりかえった銭湯、戦闘による1日の汗を流す者達に、聴こえない声で語る戦記。それを身を隠しながら観ている。そんな気にさせる空間だったようです。

踊る阿呆を見る阿呆

踊る阿呆を見る阿呆

みつあしの猿

荻窪小劇場(東京都)

2017/08/25 (金) ~ 2017/08/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/26 (土) 18:00

価格2,300円

無題2123(17-126)

18:00の回(曇)。

17:30受付、開場。正面奥、白く細長い板(鯨幕かと思いました)。上部には吹き出し口のようなものから細い枝状のものが伸びている。桟敷+クッション2重、ミニ椅子、パイプ椅子+ザブトンという座席構成。

気がつかないくらいの音量で流れる曲「A Hard Day's Night」。

17:56前説(70分)、18:00開演~19:10終演。

脚本の吉田広大さん、役者の伊盛信乃さんは、はちぶんのいち第一回公演「大人的精神論/大人的外見論(2017/1@GEKIBA)」二人芝居を観ていて、吉田さんは「手、向ける(2017/4@CCAA)」を伊盛さんは「すきすきこっちむいてホイ(2017/6@参宮橋」を観ての本作。

他の方では
小口舞馨さん「パピヨン(2016/4@眼科画廊)」のスタッフ。
皆川依璃(準主宰)さんも「手、向ける(2017/4)」で。

終演後でいいので「配役表」があるとありがたいです。

とてもよくできた「猿」に驚嘆。それらしい色の衣装、どこで仕込んだのかその身のこなし、表情や仕種。

いつもの日常からホンノ数センチしかずれていないのかもしれないもうひとつの日常的な風景。

ディック(P.K.Dick)やブラッドベリ(R.Bradbury)のような幻想的なトーン。

しばらくすると正面の「白と黒」がマグリットの「白紙委任状」のようにみえてきた。

日常の溶け具合、モゾモゾした感じ、かみ合わない会話、役者のみなさんのムーヴメント、椅子の使い方も好みでした。

kokoro.dat

kokoro.dat

Borderline

こった創作空間(東京都)

2017/08/26 (土) ~ 2017/08/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/27 (日) 17:00

価格2,500円

無題2122(17-125)

17:00の回(晴)。

16:30受付、開場。小さなテーブルと丸椅子の舞台。

16:56前説(新山さん)、飲み物可、85分。

初めて観たのは「狂伽一閃(2013/4@pit北)」。で、この前観たのは「RULE(2015/3@Broader House)」なので約2年半。

時々のぞいていたブログに公演の記載があったので観にきました。「アンドロイド」というコトバがありますます期待しながら。

役者さんの(過去観た)作品を(お名前で)検索してみると

(人違いでなければ)案浦彩華さん「オトナ/コドモ(2013/3@ひつじ)」演出にお名前あり。自分のコメントに、案浦さんとちょっとお話した、とあります...ホントか?。さらに調べていると「ザ・キャラクター(2015/12@江古田)」のスタッフにも。この頃はダンス公演にしか行っていないので未見。

奈良有里子さん「さよならをあげる(2014/8@バビロン)」。
橋本直也さん「RULE」。
升野紗綾香さん「白つめ草の記憶~「ジョセフへの追想」によせて~(2017/5@荻窪小)」。

開演前に「当パン」を読みました。「(号外)新聞」の体裁をとっていて、広告もあり、新聞社名にも気遣い。

17:00開演~18:30終演。

小さい頃に観ていたアニメにアンドロイドやロボットがでてくるのは当たり前で、10代後半から読み出したSF小説(もちろん、アニメ、マンガ、映画でも)で加速したのはいうまでもありません。

もっともここ数年映画を観る機会は少なく、それでも「エクス・マキナ(Ex Machina)」など、時々。

「サイ」と「ウィ」のキャラクター(性能/役者さん)の違い、「数値化ポッド←謎の装置、キャベツ、実は気のいいマッドサイエンティスト。

アンドロイド物の多くは哀しい結末で終わるものが多いのではないかと思うのですが、本作、そうではないのでその点もよかったと思います。

「アンドリューNDR114」を思い出す優しいお話でした。

勅使川原三郎「月に吠える」

勅使川原三郎「月に吠える」

KARAS

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2017/08/24 (木) ~ 2017/08/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/24 (木)

価格5,000円

無題2121(17-124)

19:30の回(晴)。

19:05開場、19:35開演~20:47(5分間のカーテンコール)、20:52~21:08フランス芸術文化勲章伝達式。

プレイベントには行けず、アップデイトダンスNo.48「「イリュミナシオン」以来。

D列だったので4列目かと思っていましたが、A~B列は未使用。

座ったときの目の位置と床面の高さとが近いので光の演出効果がよく観えず (╥_╥)。

光の血管か神経線維のような照明、横からの照明で多層感を出しているもの、闇に輪郭から溶けてゆくもの、音もなく闇から現れるこの世のものとは思えない浮遊体、閉じられた光に対する怖れ。

衣裳も純白からカラフルな色合いから黒までシーンによって変えていました。

音楽も純~濁まで協調性を崩すようなノイズが遥か上空から空圧を伴って伝わり響いてきます。

アパラタスより広い立体空間に5人のダンサーが描く軌道は無限(夢幻)に続くのではなかろうかと思わせるのでした。

カフカのサーカス

カフカのサーカス

アルトー館

d-倉庫(東京都)

2017/08/22 (火) ~ 2017/08/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

価格3,500円

無題2120(17-123)

19:30の回(曇)

18:45会場着、普通に2階で受付(整理券あり)、やや押して19:10、1階へ下り、外を回って(普段は舞台奥の扉)、舞台を通り客席へ。

振り返ってみると、このあたりから世界は反転し、場内ではすでにサーカスが始まっていたようです。

開演前の舞台上はまだ作業中、という状況からすでに囚われの身。

「アルトー館」は初めて。観たことがあるのは清水穂奈美さんだけのようです(それでも久しぶり)。

開演前、違和感(夢なのに)があるのにそうではない(夢ではない)と考えてしまう時間。

一般的な演劇ではなく、(冒頭を除き)コンテンポラリー寄りでもなく、「見世物」としての猥雑さと物哀しさを感じました。

日常的なものが入る余地のない閉じられた「サークル」。花火が開いた一瞬、観えたような気がする異界のパフォーマンス。

それにしても、入っているだろうとずっと思っていて、途中、上下がわからなくなったけど、やはり入っていた清水さん。

【SAF11】TangPeng30 B

【SAF11】TangPeng30 B

TangPeng30【シアターグリーン学生芸術祭Vol.11】Bグループ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/08/15 (火) ~ 2017/08/22 (火)公演終了

鑑賞日2017/08/21 (月) 19:30

価格1,500円

「セッカン。」

無題2119(17-122)

19:30の回(曇)

18:50会場着、もう受付していました。19:00開場、最前列はミニ椅子、2列目に座ります(クッションあり)。

ただ、それなりに窮屈な座席、お隣で勢いよく団扇を振り回されると....

AかBか考え、襟マキトカゲのTANG PENG 30 GROUP「B」に。

襟マキトカゲは旗揚げ公演「少女博愛主義(2015/2@だるま座)」を観ています。

望月香菜子さんは「カリヤド(2016/4@バビロン)」「或夜の感想(2016/6@ST)」も。

舞台中央、そこだけ照明があたったところになにか紐でくくられたものが。その大きさとよく聴く「音」から「・・・」ではないかと想像。

19:26前説(3組で約100分)

19:31開演~20:03終演。

冒頭、意表をついた、奇妙な、そしてとても不自然な動き。

「セッカン。」とは「折檻」のことだと思いながら、これはどう受け止めるのか? ブラック・ユーモア ???

過去のことでも未来のことでも、仮定の話でもなく、リアルなものを扱っているのだと思うのですが、もうひとつ掴みきれず。

短短結婚譚

短短結婚譚

劇団SHOW

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/08/15 (火) ~ 2017/08/22 (火)公演終了

鑑賞日2017/08/21 (月) 20:30

価格1,500円

無題2118(17-121)

AかBか考えTANG PENG 30 GROUPは「B」に。

尚美学園大学の演劇は初めてですが、こりっちの過去作品を確認すると、

「栗☆兎の芝居 行動展示(2016/4@RAFT)」のスタッフ欄に黒澤多生さんとむらのほなみさん。むらのさんは「凡人の言い訳(2016/3@眼科画廊)のスタッフでも。黒澤さんは「うたうたゆたう(2016/4@吉祥寺YORU)」。宇津木千穂さんは「あゆみ(2016/6@アートスタジオ)」。

20:36開演~21:19終演。

タイトルに「結婚譚」とあるものの華やかさはなく、重荷を引き摺るような日々がなんとか崩壊することなく続いている(ようにみえました)。

味気ない食事の毎日、その代わとして食事をするバイトなのか、電飾を施したビニール傘だけが何かをしのぐよりどころで、ドーナツ状になった服の内側はやはり水溜りにみえる。

普通だったら「箱」ですべてが喪失するのではないだろうか。それすらも超えて続くものってなんだろう。などなど。

不思議な場所〜メキシコ前夜〜

不思議な場所〜メキシコ前夜〜

マドモアゼル・シネマ

神楽坂セッションハウス(東京都)

2017/08/19 (土) ~ 2017/08/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/20 (日) 17:00

価格3,000円

無題2117(17-120)

17:00の回(曇)

16:31受付、16:36開場。ラジオの天気予報のようなものが流れています。

17:06前説が終わり、一気に「夢の中へ」~この導入部分には結構ドキッ!!としました~18:21終演。

今までとずいぶん印象が違う。「家族」を描いたダンス作品、それはなんとなくではなく、はっきりと「家族」、というテーマを持った作品だとわかるもの、は2度目。リジッター企画:森脇洋平さんの「踊る家族(2015/3@サニーサイド)」。

燃える陽光の赤がダンサーの肌を照らし、白い花嫁も染まる。

照明と音楽が情景に彩を与え、作品により親しみを感じる。

ゆったりとしたものから立ち上がることができなくなるギリギリまでの振付はマドモアゼル・シネマならでは。

それは異国での生活を思わせるようでした。

ツアーを終えると「踊りの祭典2017(11/11)」@新宿文化センター。

雨季

雨季

演劇ユニットG.com

王子小劇場(東京都)

2017/08/16 (水) ~ 2017/08/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/18 (金) 14:00

価格4,000円

無題2116(17-119)

14:00の回(曇)

13:13受付(整理券あり)、13:31開場、奥に客席。

G.comは7公演目。「聯綿」に続きストルガツキー原作。

「ストーカー」「収容所惑星」(ハヤカワSF)以外書店で目にすることは滅多になく(あるとすると群像社のものがロシア文学コーナーにか?)、レム以上にストルガツキーを読む人は少ないのではないかと。

私も読んでいませんが、場内に入れば薄暗いトワイライトゾーン。白い縦線(雨脚にみえてくる)、色を喪った世界。閉じた世界。ちょうどアシモフの「ファウンデーション」シリーズ(1950年代)を(何十年振りかで)再読しているところ。夏はSF。

14:00前説(10分休憩、150分)。14:05開演~15:00、休憩、15:11~16:32終演。前説の方、表情がはっきりとはわからない位置。これも意図した演出なんだろうかと思いながら聞いていました。

ウィンダム「呪われた村」1957、クラーク「幼年期の終り」1953、スタージョン「人間以上」1953、の味わいも感じながらの観劇。

原作は1960年代に書かれたようですが、再読中の「ファウンデーション」にも喫煙シーンが頻繁に出てきます。ここらが当時の囚われた世界の残照なのかもしれません。

これにレーザーがとび、「狂気」が大音量でかかる。「狂気」「恐怖の頭脳改革」「Yessongs(の「危機」だけだけど)」この3枚がよく聴くアルバムベスト3。

起こっているであろうことと比較してひとりひとりの小ささ。積極的に抗うことも受容することもせず、目の前の「穴」を避けるだけ。

ヒーローはいない。天才もいない。

次回公演「虚数」ということは「レム」か。序文をどう扱うのだろう?

「みにくい白鳥」を借りたので返却までに読破できるか?

黒と白と幽霊たち

黒と白と幽霊たち

バストリオ

北千住BUoY(東京都)

2017/08/15 (火) ~ 2017/08/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/15 (火) 19:30

価格2,300円

無題2115(17-118)

19:30の回(雨~曇)

18:50受付(舞台のみなので待つ)、しばらくして地階へ誘導される。

ゲッコーパレードの皆さんが会場の掃除中。椅子を用意してくださりそこで待つ。

黒田さんから次回作「ヘンリー6世」のちらしをいただく。

新聞家(2017/7)で来たときよりずっときれいになっている床。

19:40 2階へ移動、横長の会場、下手の窓の先に列車が通る、階段上がって奥に客席。

19:46前説、開演~20:59終演。

「YOUNG YOUNG MACHINES(2016/7@KREISALON)」が初めで5公演目。

コンクリートむき出しの会場にいろいろな音が響く。とても深い感じがする。
叩く、擦る、ねじを巻く、踏み潰す、水が落ちる、マッチをする、歩く。
話す、語る、叫ぶ。
撒き散らされる紙。
マイクで増幅され多重にループする音の渦巻き。

今夜は音で構成された作品という意識を強烈に感じる。

Liveを感じる。

1701年~(元禄時代:赤穂事件)~長い時間~8月6日、8月9日、8月15日、今日は72年後の8月15日。

中野志保実さん「動く物☆(2016/4@RAFT」「ドッグマンノーライフ(2016/6@ST」「夏の夜の夢(2017/3@サンモールスタジオ」。
稲継美保さん「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話(2015/2@トラム」
「(飲めない人のための)ブラックコーヒー(2013/6@楽間)」「女王の器(2012/2@アルテリオ)」...あっていますか?

みっちゃんのことは死ぬほど好き だけど、生きてていいかな

みっちゃんのことは死ぬほど好き だけど、生きてていいかな

べろべろガンキュウ女

APOCシアター(東京都)

2017/08/14 (月) ~ 2017/08/15 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/08/14 (月) 19:30

価格2,000円

無題2115(17-117)

19:30の回(雨)

19:13受付(整理券あり)、19:20開場、19:26前説(50分、うち20分が立ち見)、開演、ツイキャスの画面に時刻が表示されている~20:05、桟敷設定、~20:26終演。

1.構想三ヶ月少女【カット版】を観てみました。
2.過去公演の画像を観てみました。戯曲を公開しているのですね。
3.進信也さん客演の「家族百景」は川崎で観ました。
※多摩美の演劇はよく観にいっていて湯川さんが出ているので。

小出実樹さん:多摩美に勅使川原さんのゼミがあるのは知っていましたが、そこでダンスを習っていらっしゃるとは不思議な縁です。小出さんは「朝まして(2017/7@BASE)」を観ました(でもよくわからず、すみません)

土橋美月さん次は、岩井さんの人間嫌い「かわいいチャージ」ですね。「人間嫌い」は5公演目。先日、倉垣まどかさんを「いろいろなおんな(@OFFoFF)」で観ました。

小島あすみさんは「飛ばない教室 または、わたしのいないその場所(2017/1@RAFT)」

津嘉山珠英さんは「冗談だからね。(2015/4@HACO)」や「降っただけで雨(2017/5@眼科画廊)」他

記憶違いで新開知真さんも「降っただけで雨」でした。「あゆみ(2016/6@明大)」では制作にお名前。

平台で囲まれた360°展望の舞台、最初は円の中に立って、終盤は円の縁に座ってと観にくいことこの上ない。

ツイキャスの映像を写し、大音量で音楽が流れるのでセリフはほとんど聞こえないし音楽が止まっても口パクしているので聞こえない。

内容を推察するのにも360°の展開に遮られる

耳元で大声を張り上げてもなかなか言葉が伝わらない、静かなときも言葉が通じない。

言葉は想いとすると、そういう関係を示しているのか。

身近なシーンとして思い出す観客、なんのこっちゃと戸惑う観客、あるいはしばし静観する観客。

わたしは観劇数だけは多い(内容はすぐ忘れる)ので、こういった演出にはもうほとんど反応しないのですが、こういうものとして上演する意図にとても関心があります。アクティングスペース内で起こったことはすべて演出家の意図(ハプニンも意図かもしれない)するものが発現している、と思いながら。

都会も街も、姉妹も、いくつもの関係も、周囲の喧騒とはずれたところにいる当人だけの問題。

会場、見えている部分はとても普通。普通であることが苦痛ということなのだろうか。

まとまりなく...

SAI International Dance Pre Festival 2017

SAI International Dance Pre Festival 2017

SAI 実行委員会

さいたま市文化センター(埼玉県)

2017/08/13 (日) ~ 2017/08/13 (日)公演終了

鑑賞日2017/08/13 (日) 10:40

価格0円

無題2114(17-116)

10:40の回(晴)。

開場時間の少し前に着くとすでに大勢の人...で、どうみてもダンス公演にきた方々とはみえず。よーくみると「A.L.P 2017 SUMMER」、全然わかりませんがとにかく人がいっぱい。

10:00開場~19:30終演。終演後、表彰式があるという案内がありましたが事前に聞いていなかったので帰りました。

ダンス公演は「小ホール」、開場前、開演前になってもほとんど人がいません。ホームページをみても実にさっぱりしていてこれで人が集まるのか?でした。

同じ埼玉県は戸田市の「関東大学学生ダンス連盟Σ」の公演は開場まで2~3時間待ちの行列なのに。

無料なのはありがたいのですが集客が大雑把な気も。当パンに「Audience Award:1作品」用の投票用紙が挟まれていましたが、通しで観た/お目当てのダンサー以外を観た/って方、何人くらいいたのでしょう?

■参加資格
・ダンスジャンルの制限なし
・年齢制限なし
・作品時間:10分以内(出はけ含む)

■賞&受賞者公演(2018/5@さいたま芸術劇場)
SAI Award :ソロ・デュオ・グループ 各1作品
Jury Prize:ソロ・デュオ・グループ 各1作品
Audience Award:1作品

当初は40組(うちおひとり当日棄権)。

A~H組まであり、間に25~30分の休憩。この時間に2組による場当たりがあってここも観ることができました。位置の確認や振付の微妙な調整などが目の前で行われています。舞台上にダンサーが大勢いるので合間を縫ったりして。

それが終わると本番、さっきみたものが「作品」として演じられる、こういった展開ははじめてで、とても面白く思いました。

演劇では、公開稽古に何度か行ったことがありますが、本公演は別の日。公開ゲネになるとほとんど本番と変わらず。

10分として50組=8時間強の長丁場。
最初は(振付)中村駿さん、上村有妃さん、亀頭可奈恵さんの3組を予定していましたが結局全編通しで観ました。

照明は多少暗めになるもののずっと変わらず、終わったらお辞儀をせずそのままはけるというルール。何だか味気なく感じました。


さざっと過去公演をお名前で検索すると(ちがっていたら御免なさい)

A~D組

大森美沙さん「Dance Performance ~ロンド・カノン形式による創作表現~(2014/10@江古田」。
トビハさん「驚愕と花びら#03(2016/5@バビロン)」。
佐成哲夫さん「ダンスがみたい! 新人シリーズ15(2017/1@d-倉庫)」。
根本和歌菜さん「大型(2016/8@すみだ)」。
山口裕子さん「ラ・セゾン・デュ・フリュイ・ドュ・ラ・パッション(2014/2@セッションハウス)」「ダンスがみたい(2017/1@d-倉庫)」。
小谷葉月さん「UDC14th『-14とよ-』(2015/3@セッションハウス」。
三輪亜希子さんは「プロジェクト大山」他。今日の作品は六行会での公演と雰囲気が近い。
加藤明志さん、水島晃太郎さん「UDC13th「13sun-愛燦々-」(2014/3@セッションハウス)」。
藤島美乃里さん「ぴちぴちちゃぷちゃぷ15(2015/5@アートスクエア)」。
松隈加奈子さん「UDC13th「13sun-愛燦々-」」「既に溢れている(2015/8@上野ストアハウス)」。
濱口有衣さん「勤労花嫁(2015/6@バビロン)」「PUPAⅡ(2015/11@PRUNUS)」。
岡崎彩音さん「ピュア魂2(2013/7@PRUNUS)」「PUPAⅡ」。

三人家族2017

三人家族2017

福島県立小名浜高等学校

調布市せんがわ劇場(東京都)

2017/08/09 (水) ~ 2017/08/09 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/09 (水) 18:30

価格0円

無題2113(17-115)

18:30の回(曇)。

18:00開場、舞台上には、仏様、木魚、鈴(りん)、座布団。

小名浜高等学校の生徒さんによる作品。

6年間、変わったこと、広がったもの、深刻になったもの。短くはないその6年間を体験した生徒さんたちの声の中に生きるということが聴こえてくるようです。終演後のしっかりしたレポートも立派。

不思議なものです、上演中は役に集中していて、カーテンコール、客だしでは正に高校生の表情。

今年も高校性による演劇の大会が始まります。また観に行きたいと思っています。

幸福は今日もヒトゴミを歩く

幸福は今日もヒトゴミを歩く

劇団5454

ザ・ポケット(東京都)

2017/08/09 (水) ~ 2017/08/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/11 (金) 19:30

座席D列

価格4,000円

無題2112(17-114)

19:30の回(曇)。

18:50会場着(MOMO,BONBON,HOPEはお休み)、受付(指定席)、19:00開場。

中央に丸テーブルと椅子、下手、ひとつ高い位置ににデスク、客席寄り手前に切り株(?)、フラットながら高低差(階段)をつけたひんやりとした美術。開演するとだんだんとエッシャーの無限階段のように見えてきました。

19:28前説(アナウンス、90分)、19:32開演~21:03終演。

こちらは初めてですが、板橋廉平さん「美しい日々(2015/8@萬)」。

ひょっこり船「ベルラックのアポロ(2017/6@旧加藤家)」で驚きの再会があった大迫綾乃さんが出演されているので観にきました。

始まってしばらくは(とても)普通のお芝居で、ずっと4人で進み、意味が分からない2人が付いてくるだけで、なんとなく「あれれ??」でしたが、そこからが本作の本領発揮で、抜群の構成、本質の探究、意味づけがシンプル、見事でした。小説でも、映画でもなく、「場」を共有する演劇だから体感できる面白さではなかったかと思います。

演劇ユニット燃ゆる塵芥旗揚げプレ公演

演劇ユニット燃ゆる塵芥旗揚げプレ公演

燃ゆる塵芥

王子スタジオ1(東京都)

2017/08/12 (土) ~ 2017/08/12 (土)公演終了

鑑賞日2017/08/12 (土) 13:00

価格1,500円

無題2111(17-113)

13:00の回(曇~晴)

12:30受付、開場、靴を脱いで中へ。入って奥が舞台、道路側に客席。

先に、気になったことを

予約返信メールに「受付開始は開演の60分前、開場は開演の30分前」とありましたが、実際は30分前の受付。

開演予定時間を過ぎての前説でしたが5分前にできたはずだし、開演が遅れそうならここで告知するのでは?

13:13開演~14:00終演。いくら「ブレ公演」といっても遅すぎるしその後の暗転も長く感じる。

といいつつ、チラシに「演劇をはじめます」とあったのと、くるめるシアター、木霊(早稲田ですね)の方が出るとあったり、舞☆夢☆踏の三木雅之さん(声の出演)は学生会館の「Live」に出ていらっしゃいました、ので前夜に予約。

バブルの前から男は添え物だったのか、「対話」に値しない存在としか描かれていない。着眼点は面白そうですが、何かもう一工夫あればと感じました。

たとえば、「ポリバケツ」ですが、「女の断捨離」の象徴として、なんでも捨てることはできるけど二度と取り出せないという設定だといいかなとか。
※「You can check out anytime you like… but you can never leave」から着想。

まだまだ習作ではないかと感じましたが、次回作がどうなるのかとても気になります。
※「旗揚げ公演」は2018/2ですね。

crisisters!!!!

crisisters!!!!

日本大学藝術学部演劇学科

日本大学芸術学部(江古田校舎)北棟・小ホール(東京都)

2017/08/03 (木) ~ 2017/08/05 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/05 (土) 13:00

価格0円

無題2110(17-112)

13:00の回(曇)。

12:15(北棟小ホール)会場着、受付(整理券)、12:31開場。

先日観たダンス公演「平成29年3・4年次度総合実習ⅣB(洋舞)」のときには何もない舞台だったのに、今日はどどーんと造り込んでいる。

13:06開演〜14:30終演。

4人による家族の話。終わってしばらくして、みそじん「ドアを開ければいつも」の味がする、と思うようになりました。

それは、母が亡くなり、父と同居する長女と墓参りの前夜にやってきた3人の妹との会話。

脚本に6人も関わっているのに不自然さはない。

東大の演劇も天井ぎりぎりまで造るけどこちらも重厚かなりの労作。

小さいものから大きいものまで。一度も開けられることのない窓の向こうに映る葉の緑色なども。なぜ細かいものが置かれているのかもさらっと会話の中で。

13:00前説(90分、カメラ撮影あり)、13:06開演~14:30終演。

日芸の公演を初めて(意識して)観たのは生活図鑑「凹(2013/9@サブテレニアン)」、そこからすぐ「白昼夢」に行って今に至るまで数多くの傑作/奇作/怪作/難作を体験してきました。いろんな意味で刺激的なひとばかり。

それらに比べると本作はビックリするくらい真っ直ぐ。

失礼ながら、日芸、江古田(&実習)でこんなお芝居を観ることが出来ると思っていませんでした。

4人のちょっとこじれた関係、少しずつ見えてくるお互いの生活がすっと入ってくる脚本、そして役者さんの素直な演技。

どこかで観たことがある方がいらっしゃるかなと調べてみましたがみなさん初めて。ちなみに、神代樹里菜さんが出ていた「カラカラ天気と五人の紳士(2016/12未見)」に伊盛信乃さんのお名前。「大人的精神論/大人的外見論(2017/1@GEKIBA)」「すきすきこっちむいてホイ(2017/6@参宮橋)」を観たのがこじつけながら近いところでしょうか。

ゴドーを待ちながら

ゴドーを待ちながら

文学座附属演劇研究所

文学座アトリエ(東京都)

2017/08/04 (金) ~ 2017/08/06 (日)公演終了

鑑賞日2017/08/04 (金) 18:30

価格1,000円

無題2109(17-111)

18:30の回(曇)

17:40受付(予約順に整理番号)、18:00開場。

「木」が一本、合わせ鏡のように奥が深くなった舞台。

もともと著名な戯曲も海外戯曲も不条理も嫌いなのですが、研究所のみなさんが公演をというので観に来ました。が、撃沈してしまいました。

10分休憩込みで180分との案内、かかっているのはディランか?18:30ブザーが鳴り前説。いつものように前説の方は、左右、場内を見渡し、はっきりした口調で説明している。

18:34開演~20:01、休憩、20:11~21:28終演。

さすがに背中が痛くなりました。

本作、鮭スペアレ「かあいい日本~ごどーちゃんの居る77の風景~(2014/2@DECO)」、トツゲキ倶楽部「ゴドーを待ちながらを待ちながら(2013/10@BOX)」、ダンス作品ですが勅使川原さんの公演(2015/12@シアターX)くらいしか接点がなく、「不条理演劇でwikiってみると、ベケット、イヨネスコ、ジュネ、カフカ、カミュ等々、お名前を見ただけで...ということもあり、普通ですと観ません。

今後、異色作を連発する劇団でも観ないような気がします。

研究所は、演出部に学生時代に観ていた方が入ったのがきっかけで「萩家の三姉妹(2016/5)」から観るようにしています。

今回もその流れで来たわけですが本格的な本作は想像を遥かに超えきった作品でした。

ペア(で全員?)で出てくる展開はとても面白いなと思いながら、会話には「????」。「ポッツォ」と「ラッキー」のお二人は意外にも面白いと感じました。

この戯曲に重ね合わせるものがなかなか見つからず、その場でなんとかしようとしても無理、どうしようもないことを痛感しました。

中高生による野外劇!!

中高生による野外劇!!

鮭スペアレ

子どもみらいセンター芝生広場(東京都)

2017/08/06 (日) ~ 2017/08/06 (日)公演終了

鑑賞日2017/08/06 (日) 14:00

価格0円

無題2108(17-110)

14:00の回(晴)。

5月の「夏の夜の夢」に続いての発表会、今日も暑い。

20分ほどの習作。物語/演劇というよりはコンテンポラリーダンスに近い気がしました。

動いても動かなくても何をやってもよい。それでも途中から入った清水さんとの違いは相当あるとして、どうやって(追いつくだけではなく)超えるのか。

観客の目に映っているのはただの芝生、それを自身(役)が観ているはずの景色に変えるのが役者。あらかじめ与えられた時間内に何ができるかではなく、何をしなければならないか。

何のために稽古をするのか、さらに、役以前にひろく学ぶべきことがあるのではないか。

自然と自分に置き換えて考えていました。

生徒さんたちもワークショップできっといろんなことを感じ、考えたのだろうと思います。

室内のボードにいろんなコメントが貼ってありました。

伝えることは難しい。

リハーサル、お客さんも多く賑わったようで、もう少し早起きすればよかったかと。

屋根代わりの布が大波のようにうねり役者が水しぶきを受ける様は夏の屋外ならでは。

左右の端で座っている時間にも何かが欲しい気がしました。

CARNIVAL!!~Rio!!!!!~

CARNIVAL!!~Rio!!!!!~

TABATHA

GALAXY(東京都)

2017/08/05 (土) ~ 2017/08/05 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/08/05 (土)

価格3,000円

無題2107(17-109)

19:00の回(晴)
タバパvol.3ですが「Xmas PARTY!!!!! in キラリふじみ(2016/12@キラリ)」も観ているので4回目。

ちょっと迷い会場へ。縦長のスペース、奥にDJコーナー、入り口で1ドリンク...みると中川さん。とりあえず壁際にあったベンチシートに座って待つ、始まればいつものように床に座るか立見。ドキュメント映像とダンス、DJという構成。お客さんにはダンサーのみなさん多し。

当パンに撮影OK、SNS拡散OKとありました。

黒サイドと極彩色サイドの2面、どちらもTABATHAの持ち味を発揮したスピードとパワー、とメガネ。

目と鼻の先に迫る身体、絶妙な距離感、柔と剛、粋な新体操パートなどなど、満喫。

このページのQRコードです。

拡大