タロウの観てきた!クチコミ一覧

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別れの唄

別れの唄

青年団国際演劇交流プロジェクト

シアタートラム(東京都)

2007/04/05 (木) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

満席。立ち見も出ていました。
最先端な字幕システムなのだと思いますが、声と文字の距離、一瞬の時間差がある分、字幕無しで楽しめるように作られてるフランス人が羨ましかったりもします。フランス語を覚えますか。それこそ「メルシー」くらいしかわからないので、その点、フランス語を音として楽しめるのは良かったのかもなぁと。
景色というよりは、余韻や間を味わう感じ。違いと共通点を笑いながら、日本人であることを再認識。観れて良かったです。

紅の舞う丘

紅の舞う丘

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2007/04/04 (水) ~ 2007/04/11 (水)公演終了

満足度★★★★

力強さを感じる舞台
「化粧」ということもあり、なにか最後の一歩、深い部分で、女性が観ると感じ方が増す部分、男にはわからない部分があるのかもしれませんが、モノヅクリへの思いが詰まった清々しい一本だと思いました。

起業という力強さ、勢いに溢れていましたが、「そっと紅を…」というような繊細さがもっと見えても良かったと思います。それだけ強さを感じ、元気をもらえる舞台だったということかもしれません。

ネタバレBOX

床は肌のイメージなのかなと。肌の上でいくつもの成分が戦って、一つになって、モノを作り上げていく。そこには時に添加物も含まれていて、でもだからこそ美しかったり。
個性的な役者さん達は、始め多少の違和感や戸惑いを感じます。しかし、とても魅力的で愛すべき存在に「化ける」瞬間があり、これは風琴工房ならではの魅力だと思いました。

チラシでも前面に出していましたが、紅の色が強過ぎて残らないのがもったいない気もします。ソファの印象か、最後の花の色も風景に馴染んでしまってました。鮮やかにぽっと一点だけ紅の色が残るようなそんな色使いが、どちらかというと好みではあります。

自分にではなく、母になるものへ、紅を。
素敵なシーンでした。
Angels in America

Angels in America

TPT

ベニサン・ピット(東京都)

2007/03/20 (火) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

「演劇」の面白さを満喫
描かれてるものはもちろん、その描き方も魅力的でした。
人種や宗教や感覚でわからない部分はありますが、その前に人と人であるということ。演説、語り、つぶやき、会話、叫び。言葉に力があり、次々に気持ちよく飛び込んできます。ユーモアや、切なさや、台詞がいきいきとしていました。
シーンの連続を見事に繋ぎ、重ねる演出。役者、音、光、美術、スタッフ、観客。演劇の魅力をいっぱいに楽しみながら合計7時間過ごすことができました。
楽しんでもらおう、楽しもうというエネルギーが気持ちよかったです。

Adam:ski

Adam:ski

スロウライダー

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2007/03/16 (金) ~ 2007/03/25 (日)公演終了

満足度★★★

増幅していく不安感ともやもや
後半に向かううち、不安感ともやもや(もちろんいい意味での)が増幅し始め引き込まれて行きましたが、前半のとっつきにくさが少し気になりました。設定が丁寧で細かい分、そこに「心理ホラー」の要素があるのだろうと追いかけようとしてしまったのが一つの原因だと思います。
一個で魅せる力技なホラーではなく、いくつもの種類の「こわさ」を組み合わせて作り上げていく繊細さを感じました。言葉にできないからこそ舞台なのだと思いますが「心理ホラー」というのとは、また違う気もしました。
作品世界を表現するために作られた、「客席を含めた美術」が見事です。三鷹でやることの意味、意思があったと思います。

ネタバレBOX

人間関係の構図が見えてからは面白かったです。人が変化していく「こわさ」を楽しむことができました。個人的には時間と状況で作り上げる、ラストシーンのタイプの「こわさ」が好みではあるのですが、メインではなかったこともあり、その部分では悔しかったりも。
虫の気配がもっと違った形で表現されても面白かったと思います。いない人物の描写が丁寧だった分、あっさりしてた気も。ぞわぞわしたかったです。

好みな分、要求も高く。
次回も観ようと思います。
狂想のユニオン

狂想のユニオン

イキウメ

吉祥寺シアター(東京都)

2007/03/16 (金) ~ 2007/03/21 (水)公演終了

満足度★★★

変化の流れか
開演前、チラシ、当日パンフ、映写で与えられる情報が、いまいち頭に入って来ませんでした。描かれることのないそのシーンが、物語に若干の距離を持たせた印象があります。
「設定を明らかにし、物語が展開され、ラスト。」というとこから変わりつつあるのかなと。
吉祥寺シアター、初進出は感じさせず。

ネタバレBOX

起承転結の「承」と「転」を重ね、SFをさらに溶かし始めた感じでしょうか。ぼんやりと世界を浮かび上がらせて、最後を委ねる。いつもの「終演後、外の景色が少し違って見える」とは違う感覚でした。
いやむしろわすれて草

いやむしろわすれて草

五反田団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/03/15 (木) ~ 2007/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

生きた言葉が切なさを。
「それだけの物語」から立ち上る何か。過去の言葉が現在を彩り、現在の風景が過去に染み込む。神話や夢とも違う、五反田団の描く日常は美しかったです。鮮やかな過去の言葉が後から来る感じが好きです。

美藝公(びげいこう)

美藝公(びげいこう)

KUDAN Project

ザ・スズナリ(東京都)

2007/03/16 (金) ~ 2007/03/21 (水)公演終了

満足度★★★

「無」から「有」への挑戦
半分わかっていながら最前列へ。お好きな方以外は4列目椅子席以降での観劇をお薦め致します。
前二作が、圧倒的なイメージの連鎖から生まれる質感や疾走感の果てに「無」に辿り着くのに対し、今回は「無」から立ち上げるという感じ。映像の見え方が違う分、席位置で多少感じ方は変わると思いますが、その「有」を生み出す部分の速度が思うように上がっていかず、なかなかイメージが走り出さない、そんな印象を受けました。
この二人芝居シリーズや、KUDAN Project、さらに言えば「演劇」が好きだからこそ楽しめる部分が大きかったと思います。

ネタバレBOX

がらんとした素舞台。黒。
アナウンスからの開演。らしさな開幕に「終わり」が始まったんだなぁと。

今回、「演劇」に乗っからず「演劇」に挑んだことと、最終章というお祭り感からか、いくつかの「無茶」が舞台上でなく創作過程にあったような気がします。演劇への思い、台本への思い(笑)、タップダンス、バイオリン、などなど。知っていればこそ楽しいのですが、知っているからこそ、その先を求めてしまったりも。

おなじみの繰り返し、映像との重なり、演劇でのTAKE2……物語上で戦っていた二つが舞台上では繋がろうとしている。そして、横移動の障子が、縦移動のフィルムに変わったあの瞬間。一つになった二つは、最後「無」でなく、無限に続いていく。KUDAN Projectだからこその、思いがつまったラストだったと思います。
再演とプレビュー公演

再演とプレビュー公演

ハイバイ

アトリエヘリコプター(東京都)

2007/03/14 (水) ~ 2007/03/18 (日)公演終了

満足度★★★

本公演が楽しみです。
休憩を挟み、約3時間で2本立て。
プレビューの「おねがい放課後」は、志賀さんを知ってるかどうかで面白さが変わってくるので、そういう意味では『舞台を初めて観る方に』お薦めするのは難しいとこです。
笑いながら観てると、やらかい部分にぎゅーっと迫ってきます。

ネタバレBOX

再演「ヒッキー・カンクーントルネード」
岩井さんバージョン。いつもの位置でも「妹」な中川さんは新鮮だったり。

プレビュー「おねがい放課後」
どうしても志賀さんを想像しながら観てしまう、変則的な面白さ。どっちの客席に座るかでオープニングのインパクトが変わるのは気になるところ。温度が高めな側の客席にちょっととまどったり。
ポップに駆け抜けると思っていたので(勝手)、ラストは少し不思議な気分。本公演だと、泣くかもなぁと。
廃校/366.0【後日譚】

廃校/366.0【後日譚】

NEVER LOSE

千種文化小劇場(愛知県)

2007/03/09 (金) ~ 2007/03/14 (水)公演終了

満足度★★★

空気は好みです。
確かに引き付ける「手法」は持っています。オープニングの入り方は期待させるものがありました。あの空気は大好きです。空気から物語が生まれたり、質が変化して行けばおもしろいと思います。
ノスタルジーを感じる程に場所・空間が描かれるわけではなく、感情移入できる程に人物・関係が描かれるわけではなく、空気のままで終わってしまったような印象を受けました。

ネタバレBOX

会場内に入ると、床を染める桜の花。散った様子から、何かが起こった後なんだなというのが伝わってきます。上空、奥から伸びる桜の枝の影が、花散る床に。それが満開の桜のようでもあり。

ラストは一個手前のシーン終わりで拍手しそうになりました。空間が変化したあの一瞬で終わっていたら気持ち良かったと思います。
廃校/366.0【前日譚:メガトン・ロマンチッカー】

廃校/366.0【前日譚:メガトン・ロマンチッカー】

メガトン・ロマンチッカー

千種文化小劇場(愛知県)

2007/03/09 (金) ~ 2007/03/14 (水)公演終了

満足度★★

イメージとドラマが結びつけば。
イメージやビジュアルで魅せる綺麗なシーンと、ドラマを語る部分の演出がうまく合ってないこと。また、ドラマ部分で「観てもらおう」という演技の役者さんと、「魅せよう」という演技の役者さんが混在していること。その二つが芝居を追いかけようとする流れを切ってしまう感じがしました。
そのせいもあってか、途中まで全体の構造が若干見えにくく。

ネタバレBOX

上空の桜の木が迫ってくる手のようにも見えました。予兆。
正面から観ていたのでまだ良かった方だと思いますが、ラストはせっかくなら雪のように辺り一面桜で埋め尽くしてほしかったです。
激情

激情

ポツドール

本多劇場(東京都)

2007/03/04 (日) ~ 2007/03/11 (日)公演終了

満足度★★

M列でした。
いつも徹底されてる部分がされてないような気がしました。マイクなのかスピーカーなのか、違和感のある空気。だったら、まだ聞こえにくい方が良かったです。

それぞれのシーンで「終わり」に向かう流れを切り、見せないようにしてましたが、そこが観たかった気も。ラストを観ると、やりたいことが別にあったのだろうなぁと。
「痛さ」ではなく「弱さ」を観たかったという、好みの問題です。まぁ、それぞれ強烈な弱さだとは思いますが、表に現れない部分の動きが観たかったなと。

ネタバレBOX

暗転明けの状態。季節の流れで部屋が乱れて行ってるのとは違うと思います。あと、屋根に垂れていた「美術」と感じてしまう糸。意味を汲み取れず、ただ気になってしまいました。
なんか、らしくない気が。

「1時間かけて謝る」「けんかの終わり」など、ぐだぐだした裏を切って『表を魅せる覗き見』より、『裏を観る覗き見』の方が好みです。となると劇場の大きさが変わってくるのか…。うーむ。
unlock#1

unlock#1

東京デスロック

アトリエ春風舎(東京都)

2007/03/02 (金) ~ 2007/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

Let's play 春風舎。
日々、創作のアトリエ公演。初日と違う部分もあるそうです。
「物語」の展開にではなく、空間にいることでわくわくする公演ってのもいいですね。楽しかったです。

花束を。

ネタバレBOX

今、書き込んでるのは完全逆ですが、Windowsデスクトップでした(笑)

移行を楽しみながら、人間に還る。2回転3回転…。

アトリエ紹介、公演情報がなんだかおかしくて笑いが止まりませんでした。春風舎と、青年団の俳優と、wiiをここまで魅力的に取り上げた作品は他にないです。

ISP(どれかは書かず)と、人⇔コンピューターと、疲労と、ラストはずっと笑ってました。ロボが、ロボが。
いとしいとしのぶーたれ乞食

いとしいとしのぶーたれ乞食

NANYA-SHIP

シアター風姿花伝(東京都)

2007/02/27 (火) ~ 2007/03/06 (火)公演終了

満足度★★

苦手でした。
開演前、物語を感じる美術空間の中で、客席(僕個人?)の空気が「さぁ、入ろう」としてる時に「魅せよう」と押して来られ、それじゃあと引いた頃に引き込むような感じがしました。うまく空気に乗れず。
犬役の人の動き、表情、仕草は観てておもしろかったです。

プライベート・ジョーク

プライベート・ジョーク

パラドックス定数

サンモールスタジオ(東京都)

2007/03/01 (木) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

好み!
天才達が投げ合う言葉一つ一つが刺激的で、気持ちよく。男なんで、その部分の面白さを120%楽しめてるとは思いませんが、かっこよかった〜(笑)
それぞれの天才の歴史と物語が結びつく瞬間は、ぞくぞくっとしました。

ネタバレBOX

何もしてないっちゃあしてないのですが、サンモールスタジオで観た作品の中で一番好きな美術でした。さすがパラドックス定数、魅力的に空間(劇場)を使ってくれます。足音、最高。
天井から下りた二つのライトが壁に「日食」「月食」を創り出す場面は、らしくない気もしましたが、綺麗でした。

文字映写は別に派手にしろということでなく、ただただシンプルに、もっと綺麗に見せてほしかったです。気持ちよく突き刺さる言葉だったので。
モロトフカクテル

モロトフカクテル

タカハ劇団

早稲田大学学生会館(東京都)

2007/02/23 (金) ~ 2007/02/26 (月)公演終了

満足度★★★★

追いかけます。
CoRichの書き込みに背中を押され。
情報としてしか触れることのないこういった題材を、同世代の表現者が取り上げ、快作に仕上げていることの衝撃。早稲田ということで情報だけでなく、空気として感じる部分もあるのでしょう。そういう意味でも上演場所の意味は大きく。ただ、外の音が少し気になりました。
それだけ引っぱっていく力はあると思いますが、もう少し短ければという気も。

観れて良かったです。今後の活動も追いかけます。

TOWER OF LOVE

TOWER OF LOVE

とくお組

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/02/21 (水) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

気軽に楽しめます。
今回ルデコということで。ふら〜っと。
前に一度「宇宙ロケットえんぴつ」を観たことがあったのですが、どっちかというと今回の方が好みです。

男だけ、わかりやすいゲーム・マンガ設定。
「笑い」に特化するのなら、今の形を続けて行くのが良いと思いますが、「コメディ」を観せたいのなら、女優さんが出てるのも観てみたいかなぁと。

ロッケンロールファイヤー!!

ロッケンロールファイヤー!!

ROCK MUSICAL PROJECT

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2007/02/20 (火) ~ 2007/02/25 (日)公演終了

満足度★★

縁あって。
「熱くてマジウザイ」なら、もっと熱くて、もっとウザクても良かったのになぁと。ドラマ部分でしっかり作ろうとしてたのが意外でした。もっとぶっ壊れててもいいと思います。

笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

駅前劇場(東京都)

2007/02/22 (木) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

庭へ、どうぞ。
毎公演、刺激的で未体験な感覚を劇場空間に圧縮、真空パックな高密度で魅せてくれる庭劇団ペニノ。これまでに入った「庭」は、おもしろいなぁと思いながら、気軽にお勧めできない空気がありました。一見さんには入りにくい洋食店。神聖さ漂う手術室。
その点、今回の庭は、お勧めです。「ゆっくりと、大切に」高密度な120分をお楽しみ下さい。

ネタバレBOX

ピアニカ、大学生、働き盛り、介護、仏壇。
一連の流れであり、鏡合わせであり、間に壁があるようで無い。

「会話劇」「"仕掛けがない"という仕掛け」。
観れて良かったです。
大人なのにバカ

大人なのにバカ

箱庭円舞曲

サンモールスタジオ(東京都)

2007/02/15 (木) ~ 2007/02/20 (火)公演終了

日常への侵入者
サンモールスタジオ。120分。

cinra magazine STAGE【世界の劇団】
http://cinra-magazine.net/vol.12/CONTENTS/STAGE/HAKONIWA.HTM

ネタバレBOX

120分は感じず。ちょっとした、でも驚きの仕掛けで、オープニングから引き込む。
ラスト、いつもと異質な「観後感」。新たな箱庭を感じたり。
UFOcm(ユーフォーセンチメートル)

UFOcm(ユーフォーセンチメートル)

あひるなんちゃら

王子小劇場(東京都)

2007/02/09 (金) ~ 2007/02/12 (月)公演終了

笑いあり涙なし
自由席、というよりは、席自由。

cinra magazine【世界の劇団】 http://cinra-magazine.net/vol.12/CONTENTS/STAGE/AHIRU.HTM

ネタバレBOX

ふら〜っと気軽に観れます。まぁ、場所が王子ではありますが。
「涙なし」の中にも、素敵エピソードだったり台詞だったり。「宇宙の花言葉は〜〜」のくだり等、個人的に好みです。

べんとら〜。

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