タロウの観てきた!クチコミ一覧

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オールテクニカラー

オールテクニカラー

快快

半蔵門アーツファースト(東京都)

2007/05/18 (金) ~ 2007/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

ごちそうさまでした。
いくつかの作品で「渋谷」を描いてきた小指値。その中でも今回の作品は一番好みです。
肌触りというくらい、しっかりと作られた空気で連続するシーンが繋がっていく心地よさ。その時間の共有を許しつつ、勝手に飛んで行く身体。面白かったです。

hg

hg

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2008/05/09 (金) ~ 2008/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

渾身の一作。
後半は「伝えたい」という思いが、芝居の前に出てきてしまっている場面もありましたが、演劇の危うさと強さに真摯に向き合った渾身の一作。

ネタバレBOX

背負った十字架にも、支える柱にも見えるシンプルで力強い美術も印象的。

演劇的にストイックな前半。精神的にストイックな後半。
二つを演じ切った客演陣に拍手。
笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

駅前劇場(東京都)

2007/02/22 (木) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

庭へ、どうぞ。
毎公演、刺激的で未体験な感覚を劇場空間に圧縮、真空パックな高密度で魅せてくれる庭劇団ペニノ。これまでに入った「庭」は、おもしろいなぁと思いながら、気軽にお勧めできない空気がありました。一見さんには入りにくい洋食店。神聖さ漂う手術室。
その点、今回の庭は、お勧めです。「ゆっくりと、大切に」高密度な120分をお楽しみ下さい。

ネタバレBOX

ピアニカ、大学生、働き盛り、介護、仏壇。
一連の流れであり、鏡合わせであり、間に壁があるようで無い。

「会話劇」「"仕掛けがない"という仕掛け」。
観れて良かったです。
野鴨

野鴨

メジャーリーグ

THEATRE1010(東京都)

2007/11/01 (木) ~ 2007/11/30 (金)公演終了

満足度★★★★★

濃縮還元。
野鴨という「物語」を手にしたタニノクロウ。トーンのある「演出家」を手にした翻訳劇。それぞれの敷居の高さがうまく作用し、お薦めできる一本に。
空間とマメ山田・津嘉山正種、両氏の“存在”による世界への導入はさすが。結末が見えているからこその、そこに向かうそれぞれの人物の転がり方が印象的。

BORN TO RUN

BORN TO RUN

ギンギラ太陽's

西鉄ホール(福岡県)

2008/05/20 (火) ~ 2008/05/21 (水)公演終了

満足度★★★★★

ずるいっすよ(笑)
福岡出身なことと、翼をくださいっ!を観てることと、プラス要素が大きいですが、今回も笑って泣いて。「詰め込みすぎ!」が「盛りだくさん!」くらいになってて、個人的にはこれくらいで満腹。

岸田國士を読む!

岸田國士を読む!

Hula-Hooper

相鉄本多劇場(神奈川県)

2007/08/09 (木) ~ 2007/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇って自由。
開演前に配られた脚本を読み、この防御力の高い本をリーディングという形もある中でいったいどう上演するのかと、いらぬ心配。思いっきり吹き飛ばしてくれました。観ることができて良かったです。
リーディングという形を遊び、役者の魅力も前面に出しながら、最後はしっかり岸田國士の『かんしゃく玉』という世界を感じさせる。演劇のおもしろさが詰まった一本でした。あ、一発でした。
多くの人に薦めたい作品だったので、ステージ数がもったいないなぁと。

若草物語

若草物語

三条会

三条会アトリエ(千葉県)

2007/11/23 (金) ~ 2007/11/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

これだから千葉通いはやめられない。
「原作を知らないと」という言葉を、ものすごい勢いで正面からぶち抜いた演劇の塊とでもいうような一本。

シフト

シフト

サンプル

アトリエ春風舎(東京都)

2007/01/26 (金) ~ 2007/02/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

人間賛歌。
胸の奥、腹の底がもたれるような、ゆっくりえぐられるような感覚。しかし同時に、見える世界は情けないほど美しく。青年団の俳優の凄さを改めて。
「舞台を初めて観る方」というのが、おおざっぱにハリウッドエンターテイメントな万人へというのなら、確かにお薦めはしませんが、こういう作品こそ初めての観客を圧倒させ虜にする可能性を持っていると思います。単館系って、そういうことだと思うのです。

ネタバレBOX

ブレッシェル、アンソニアのシーンは最低で純粋で気持ち悪く綺麗。アフタートーク、挟み舞台の真ん中でチェル岡田さんと松井さんが向かい合っての半分対談。聖域のようなトーク。ああいう形もおもしろいなぁと。
Angels in America

Angels in America

TPT

ベニサン・ピット(東京都)

2007/03/20 (火) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

「演劇」の面白さを満喫
描かれてるものはもちろん、その描き方も魅力的でした。
人種や宗教や感覚でわからない部分はありますが、その前に人と人であるということ。演説、語り、つぶやき、会話、叫び。言葉に力があり、次々に気持ちよく飛び込んできます。ユーモアや、切なさや、台詞がいきいきとしていました。
シーンの連続を見事に繋ぎ、重ねる演出。役者、音、光、美術、スタッフ、観客。演劇の魅力をいっぱいに楽しみながら合計7時間過ごすことができました。
楽しんでもらおう、楽しもうというエネルギーが気持ちよかったです。

神様の夜〜プログラムD「さようなら」

神様の夜〜プログラムD「さようなら」

KAKUTA

ギャラリーSite(東京都)

2007/07/07 (土) ~ 2007/07/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

さようなら、きっとまた。
幸せな笑顔と、優しい別れが詰まった二本。

「花野」。映像を浴びる志賀さん(笑)と、その後の食事の景色は忘れられず。そういえば、川上さんの物語は味覚を感じさせるなぁと。

「草上の昼食」。「神様」を観ていることも、もちろんありますが、やっぱりやられてしまいました。観れて良かったです。

「岸田國士を読む!」

「岸田國士を読む!」

横濱・リーディング・コレクション

相鉄本多劇場(神奈川県)

2007/08/09 (木) ~ 2007/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

Aも観たかったなぁと。
Hula-Hooper『クニオと俺と。(入門編)』
※上演戯曲「かんしゃく玉」
http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=8336

ポかリン記憶舎『紙風船』
距離の美しさ、そしてエロさ。「そこにいる」だけで伝わってくる魅力は、「そこにいる」ことの素晴らしさを教えてくれます。

ネタバレBOX

岸田國士の言葉のしなやかな強さが素敵。
『紙風船』の「日曜がおそろしい」というひと言が、印象的で、ずっと心に気持ちよくひっかかってます。
東京裁判

東京裁判

パラドックス定数

pit北/区域(東京都)

2007/11/29 (木) ~ 2007/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

「お薦め」とかではなく、
今、最も観るべき一本。この題材に真っ向勝負を挑みつつ、エンターテイメントに仕上げることのできる唯一の若手かと。確かな人物描写と鋭い言葉のセンスは、時に笑いさえ起こしながら、ぐいぐい観客をその舌戦に引き込んでいきます。
空間との相性も抜群。普通席なら下りた正面、顔が見える席位置がお薦めでしょうか。傍聴席からの見え方も気になるところ。

キラリ☆ふじみで創る芝居『大恋愛』

キラリ☆ふじみで創る芝居『大恋愛』

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

なにもかもぶっ飛んでましたが、
真っ直ぐに突っ走り続ける若さ故の“大恋愛”『ロミオとジュリエット』を確かに目撃。

ネタバレBOX

『ロミオとジュリエット』は“いない”という一幕。それを二幕があっさり、色のついてないただ「子供」というだけの子供や、複数でロミジュリを演じることにより、演劇的に魅せてしまえてることもあり、どうも印象が弱いような気が。役者の魅力で持ってるシーンもあるものの途中から記憶がなく。二幕は対象が複数になったことにより、照れずに、ラブシーンを堪能。笑ったり、きゅんとしたり。

そして三四五幕。危険だと知りながら死神(鬼)へ近づいていく「だるまさんがころんだ」(気付かれなきゃ死なない、死ぬけど)や、喪服で踊りまくる「Go! Go! Heaven」に爆笑。「今はわからないまま踊り続けてる〜♪」は、確かに(笑)
戯曲から解放されていながら、戯曲を演劇的発声で放ち続けるエネルギーが、ロミオとジュリエットっぽくもあり。最後、五幕では、抽象的な美術から墓地の光景が浮かび上がり感動的でした。
第二章『流れ姉妹〜ザ・グレートハンティング〜』

第二章『流れ姉妹〜ザ・グレートハンティング〜』

真心一座 身も心も

赤坂RED/THEATER(東京都)

2007/10/05 (金) ~ 2007/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

拍手の起きる陵辱シーン(笑)
「小劇場界の大衆演劇」、最高のエンターテイメントでした。
一章の記憶は曖昧で、ゲストレイパーという設定も始まってから思い出す。高田さんて(笑) 聞こえてくる評判から、期待値高めで行きましたが。裏切らず、上回り。
高田さんはもちろん、体一つで真っ向勝負な千葉さんも素敵。チラシとは全く違うことになってる相島さんとのやり取りが可愛くもあり。
ひいきにしたくなる、まさに「一座」な雰囲気がいいなぁと。

苛々する大人の絵本

苛々する大人の絵本

庭劇団ペニノ

はこぶね(劇団アトリエ)(東京都)

2008/04/11 (金) ~ 2008/04/26 (土)公演終了

満足度★★★★★

きっと忘れたくても忘れられない。
雨の中、それらしき人々の列に混じり待機。時間になって、順番にマンションの一室に入っていくその感覚はまるで裏カジノかなにかのよう。そこに広がる冗談のような生チェコアニメな光景は美しく衝撃的で、そこで繰り広げられるペニノの絵本世界は短さを感じない濃密で特別な時間でした。

「邯鄲」「綾の鼓」

「邯鄲」「綾の鼓」

三条会

三条会アトリエ(千葉県)

2008/04/19 (土) ~ 2008/04/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

綾の鼓
シンプルで力強い物語。でやりたい放題。の関さん(笑)。
ならない鼓の音(笑)と、叩き続ける榊原さんが発する、その熱。

「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」

「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」

さいたまゴールド・シアター

彩の国さいたま芸術劇場・NINAGAWA STUDIO(大稽古場)(埼玉県)

2006/12/02 (土) ~ 2006/12/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

今までにない体験でした。
まだ、12月も途中ですが2006年のベスト1です。
ただ、これをベスト1にしても良いのかという気持ちが自分の中にあります。それは、見終わったときの「これから今まで通りに芝居を観れなくなるかもしれない」という、思いからです。
本物であるということ、年を重ねるということの圧倒的な力、コワさ。それはかっこよく、かっこわるく、下手で、上手くて、自分勝手で、真剣で、とても楽しそうでした。生きていました。
終演後、客席で涙が止まらず。帰りの電車、気付いたら泣きつかれて寝ていました。
観にいって、良かったです。

monde

monde

mon(2008年解散。現在は青年団若手自主大久保企画)

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/01/25 (木) ~ 2007/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

作り手とじっくり話をするような
「コラージュ」
女の子のエネルギーという部分で繋がってはいますが、前半、後半という感じで分かれてしまった印象がありました。後半おもしろかったので、前半がもっと重なってくればと。
短編ですが、ラストの上昇感は魅せてくれます。

「カラメル」
(Wキャスト:新田絵美(SLEEP)バージョン)
一緒に呼吸しているかのように、登場人物がその瞬間瞬間を生きていました。綺麗とか、美しいとかいう言葉よりは、「大切な、大切にされた」作品なんだろうなぁと。


『monde』
素直に良かったと思える公演でした。「つくりたいものをつくる」ことがきっとできたんだと思います。

ジンジャーに乗って

ジンジャーに乗って

快快

王子小劇場(東京都)

2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

2回目。
初日→4日目。くだらなさは倍に、構造はシンプルに。
1時間半を生きられない彼らが生きる一瞬一瞬が素敵。

お台場SHOW-GEKI城「Track Back System」

お台場SHOW-GEKI城「Track Back System」

MCR

フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)

2007/12/22 (土) ~ 2007/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★

上手いというか、ズルいというか。
持ってくる演目の選び方がニクい。一人一人のタレント力はさすがです。

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