u-noの観てきた!クチコミ一覧

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ZOKKYののぞき部屋コレクションPart1

ZOKKYののぞき部屋コレクションPart1

ZOKKY

ギャラリーLE DECO(東京都)

2005/10/28 (金) ~ 2005/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

メッシュ越し、でも届かない至近距離
ルデコ1の場所自体をうまく活かしてのぞき部屋演劇上演。観ているはずの自分が、その姿を見られているような気恥ずかしさも。

ネタバレBOX

ただでさえ金髪+メイド姿の女優を覗き見るという視覚だけでもちょっと背徳感さえ感じるシチュエーションなのに聴覚、嗅覚までも使って翻弄するその企画力に脱帽。

作品自体も直エロに走るわけではなく、ギリギリの線を心得た上で、どこかバカバカしさを
残して短時間ながらもちゃんと起伏あるものにまとめあげている。そのスタイルはたしかに奇を衒ってはいるが、役者の選定・演技も含めて完成度の高い演劇に仕上がってるといえよう。
ドラマ進化論 ※5/31-6/6に公演延期

ドラマ進化論 ※5/31-6/6に公演延期

北京蝶々

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2007/05/31 (木) ~ 2007/06/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

β版を活かし、プラスに変化
物語としての図式がスッキリ見える構成になり、作品としての完成度は大幅アップ。企画としても十分成立。68分。

ネタバレBOX

無理に書き込まずに話の核を明確にすることで女優二人の対立の図式や多数派の行動原理もよりわかりやすく。追加された映像やテレビの使い方も効果的に。
さらにはβ版のアンケートを元にしたはずの本公演は、アンケートや作家としてのスタンスに対してもある形の答えというか意思表示を提示している。
わずか1ヶ月でここまでもってきたとしたらその構築力はすばらしいし、最初からこの着地点を決めていたとしてβ版を作ってたとすると作家の思考は恐るべし。
SHOW CASE DAY 2『着信』

SHOW CASE DAY 2『着信』

POTALIVE

こまばアゴラ劇場ロビー待ち合わせ (東京都)

2007/08/11 (土) ~ 2007/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

正にミニPOTALIVEらしい構成
まちの物語を拾いつつ、想起した話とパフォーマンスがうまく絡み合い、ポタライブの楽しさがコンパクトにまとまった逸品。50分。

ネタバレBOX

ボーダレスな話の数々が混じり合う展開と、物々交換の面白さ、そしてキーとなる言葉が最後まで活きるつくりはホントに1時間も経っていないのかと思うほど頭や視覚がフル回転。この作品がSHOWCASEだけだというのはもったいない。入門編として再演すべき。
三月の5日間

三月の5日間

岡崎藝術座

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2008/07/25 (金) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

台詞がすごく支配的なんだけど、
仕掛けが戯曲のそれを超えた瞬間から作品として大きく独歩。その方向性と意外性はかなり面白く、チェルフィッチュ関係なく必見かも。88分。

ネタバレBOX

元々の作品では役者の力量に因るところが大きいスタイルも別のアプローチが見事なくらいハマってる。仕掛けも含め、これらが戯曲を読み深めて、場を意識した結果、ちゃんと理由づけられて導き出されているところがまた奥深い。いや表現方法は全然おバカな感じなんだけど…(^_^;)

新百合ヶ丘でやったことはそのまま上野には持って行けない(それは観てみたらあまりに納得)そうなので、まずはある種成功とも言うべきこの新百合ヶ丘での公演はいろんな人に観てもらいたい気がする。そして上野ではどんな表現方法を見せてくれるのかがすごく気かがりでもある。






最初、技量も追っつかないのにまんまのスタイルで始めちゃったときにはどうしようかと思っちゃったよ~^^;;

(ネタバレ追加)
新百合ヶ丘Ver.の一番の特徴は途中休憩の後、劇場の外に客を連れ出して、新百合ヶ丘の街を見せながら続きを上演したことである。車も行き交う街の雑踏の中では劇場内と同じような語り口だと台詞も聞こえない。大きくなる声、大きくなる動きは必然と共に生まれ出てくる。それが過剰すぎたりミュージカルにまで発展する様にはあまりに馬鹿馬鹿しく、それがまた可笑しくもあり、違う感覚で違う芝居を観ているよう。劇場の中でチェルフィッチュの模倣のようなスタイルが徐々に表現法が大きくなっていくのはここに繋がってくるためだったか。

また神里演出は"帰る"ということに注目をしていた。
初日の金曜の夜はまさに新百合ヶ丘の駅から家路につく人々の前で渋谷の街から逆行してホテルに帰るシーンを演じる。同じように坂を上って帰るのにその道程の違い、そしてリアルに帰る人々がわずかに気にしつつも、でも足を止めない様子は芝居とのギャップもあってとても興味深く、舞台の背景として見事に成立してたのである。
MOTHER

MOTHER

劇団青年座

紀伊國屋ホール(東京都)

2008/11/21 (金) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

こってりお芝居なんだけど、
ノンフィクションでないのはわかっているんだけど、文壇や歌壇の関係性ってきっとこうだったんじゃないかと思わせる位作り込まれている。

ネタバレBOX

きっちり芝居がかってるのも、幽霊と話せたりするのも、子供達が見えないまま表現されるのも、すべてがこの物話を成立させるためのエッセンスとして作用している。

なにより話の中心にいるキムラ緑子演ずる晶子像の存在感は素晴らしすぎ。立ち振る舞いから息づかいまでその一挙手一投足まで目が離せないほど。この完璧なまでの三部作の最後を飾るにふさわしい芝居だった。
雨と猫といくつかの嘘.

雨と猫といくつかの嘘.

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2011/01/30 (日) ~ 2011/02/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

シンプルだけど、奥深い…感じ。
複雑な家族模様のいくつもを見せられてるのだが、それでも最後には平凡の素敵さを噛みしめ思い知る、そんな心に染みて残るような作品。73分。

ネタバレBOX

話としての芝居のウソ加減も、想像力を使わせる見せ方の匙加減もちょうどよい感じの心地よさ。だからこそよい芝居を観たという満足感が残るんだと思う。

この座組の役者さん達は安心して観られる。きっと主宰との関係性もかなり密になっているんだろう。みんなの方向性が一緒でブレてないからこそ作品の力として大きく作用している気がする。

2/3は青☆組10周年のイベントとして『100万回生きたねこ』のミニリーディングが。主宰が読んで、本編より少しコミカルな寸劇を役者陣がして。なんとも楽しくも絵本の世界と舞台の世界を結びつけるような粋な企画でした。こういうお楽しみも公演毎にあるとよいですね^^;;
界

POTALIVE

小竹向原駅北口改札前待合せ(東京都)

2007/03/02 (金) ~ 2007/03/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

お散歩日和のお散歩観劇。
街から想起する物語を、案内人に連れられ、語られ引き込まれ。小竹向原編は絶妙なコース取りと川を核として、界(さかい)をテーマとした物語の深みと広がりが秀逸。土地の色々な歴史・時代を調べ、巧みに話に組み込んで。微妙にしか絡まないパフォーマーの在り方も味といえよう。

彼のことを知る旅に出る

彼のことを知る旅に出る

ペテカン

新宿シアタートップス(東京都)

2007/09/20 (木) ~ 2007/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

絶妙なバランスのせつない話。
彼について、一人一人が話す思い出。語られていく毎に全体が見えていく構成の妙、笑いとしんみりのさじ加減が素晴らしい。118分。

ネタバレBOX

関係ないように見えるキャラクター達が、本心で彼のことを語り出したときに繋がって見えてくる物語。それは彼女の気持ちと呼応するように大事だった彼の姿、そして彼女にとっての彼の存在が浮き彫りに。

最初にテーマのように歌われる歌、そしてみんなで奏でる歌、佐藤みえこさんの歌は物語にぴったりハマりすぎるくらい。500円で売られてるCDは買い!だと思います。


…そして見終わって、すぐに家に帰らなきゃと思った。
家で用意されてたカレーライスはいつもよりもおいしかった。
東京裁判

東京裁判

パラドックス定数

pit北/区域(東京都)

2007/11/29 (木) ~ 2007/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

緊張と緩和が調和したエンタメ。
大きな題材のここを切り取ったか、というピンポイントの選択で、その全景をも想起させる、フィクションに見えない真実味あるフィクション。82分。

ネタバレBOX

緊張感ある芝居は基本ながら、時折織り込まれる笑いが見事なバランスを生んでいる。史実がある以上結末は分かっているのだけれど、彼らなら何か変えていけるのでは、と思わせるような展開だった。シンプルながら最後まで舞台から目を離せなくなるくらいのめり込ませる話の作りは秀逸としかいいようがない。これぞ野木作品の真骨頂。
Hプログラム『燈』

Hプログラム『燈』

POTALIVE

こまばアゴラ劇場ロビー待ち合わせ (東京都)

2007/08/23 (木) ~ 2007/08/25 (土)公演終了

満足度★★★★★

灯りと水を辿って歩く夜の街
街の祭の後、駒場を流れる空川の跡を進む。案内に引かれ、話に惹かれ、知らない道をこっそり進む時間は短いのに凝縮。58分。

ネタバレBOX

夜だけの演目なのに、静かな闇の時間に街の裏手や本当に細い道までも散歩する。そのコースの選び方とドキドキ具合はプログラム随一か。

川を追う、水を追う、それはいつのまにか駒場の大火に繋がり、防火の水へと流れていって。水と火に着目した話にさらにもうひとつ話を乗せての広がりは無理なく求心力を強めて◎。

24日は駒場の商店街の祭の日。最初はパフォーマー泣かせのイベントかと思ったが、自然の賑わいは今の街の人々の姿を自然に見せてくれて。それは物語にも大きく作用。期せずして後半の静けさとのコントラストを演出してくれる結果に。
界

POTALIVE

小竹向原駅北口改札前待合せ (東京都)

2007/05/20 (日) ~ 2007/06/02 (土)公演終了

満足度★★★★★

季節も変わると芝居も変化。
新緑の小竹向原の街は3月とは別の景色。再演とはいえ目につくものが違うとこうも印象まで変わるものか。約120分。

ネタバレBOX

パフォーマーの動きも暑いくらいの気候にあわせたようにかなり元気に。距離感も近めで動きが話の中に積極的に入ってくるように感じたり。同行の観客の反応さえ芝居の雰囲気を変える要因に。時間や景観の変化と共に動き続けるのがこのスタイルなのかもしれない。
勝手に、王子トリビュート

勝手に、王子トリビュート

ZOKKY

王子小劇場(東京都)

2008/01/14 (月) ~ 2008/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

ブランクを経ての待望の再起動。
いきなり3演目を用意して、メインイベントの合間に上演。どの演目もすばらしきおバカを堪能させてくれて。新境地の覗き方も新鮮で◎。

ネタバレBOX

開場時間前に劇場に到着し、競争率激しい待ち行列を勝ち抜き、なんとか全演目を制覇。
タイトルをうまく活かしたトリビュート作品は、どれも覗き穴からの視界を計算し尽くした上で、微妙なエロとどうにもならない距離感で観客を翻弄する。そこには作者のこのスタイルに対する思い入れと気合いと才能を感じずにはいられない。
八月納涼大歌舞伎

八月納涼大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2008/08/09 (土) ~ 2008/08/27 (水)公演終了

満足度★★★★★

第三部を観劇しました。
事の外よい席だったので舞踊も飽きることなく細かいトコまで観れて。お目当ての「愛陀姫」は流石歌舞伎座を使ったエンタメに。176分。

ネタバレBOX

野田歌舞伎の蛇腹のセットや日本の史実に乗っけた脚本も面白い。それでいて筋はアイーダから逸脱していないのだからその手腕は見事。お約束の象も忘れてないし。

全編現代口語で敷居を低くし、その上で達者な歌舞伎役者が軽やかに面白く演じるのだから楽しくないわけがない。

主役はタイトルからすると七之助の愛陀姫なのだけど、意のままにならず翻弄される濃姫の勘三郎、そして頭から最後まで肝のシーンには必ず存在し、次を指し示す福助の細毛もある意味主役のような存在感を表していて全てのシーンが見せ場とも思える展開に仕上げていたのがすごいと思った。
五反田の夜

五反田の夜

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2011/11/17 (木) ~ 2011/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

色々な"間"の取り方が素晴らしい。
劇団員派生的、でもこれぞthe五反田団テイストな作品。当日キャンセル待ちにもめげずに是非とも最後1ステに足を運ぶべし。81分。

ネタバレBOX

作品として世の中にチクリと刺すような視点を持ちつつも、不意を突いたり、はにかんだり、そして直球にと様々な笑いが全編にちりばめられている。

タイトルにも書いた計算したわけでもない"間"の見せ方もすごいのだが、言葉のチョイスも絶妙で、かっちりとした脚本がなくとも劇団員が集まるとここまで意志疎通され、完成された作品をチームとしてくれるのだと改めて敬服する。

この作品が2000円というお求めやすいお値段にもかかわらず、5ステで700人程度の人しか観られないのは観劇界(←そんなのあるのか?)としてあまりに大きな損失と言わざるを得ない(^_^;)。制作さんには舞台を極限まで狭くさせるぐらい桟敷を出してもらうくらいの覚悟の受入れ体制で観たいと思って来てくれた観客に作品を提供してもらいたい。

それにしても山田の急病による降板は残念至極。彼のファンとしては肉祭りのブースの片隅にでも佇んでいてほしかった^^;;

他役者としては女優陣のポジショニングがさすが。宮部純子さんの美人度と、西田麻耶さんの超おばちゃん具合、後藤飛鳥さんのしれっとした態度に中川幸子さんの巻込まれ加減の噛み合わない噛み合い方は見事です。男優陣の怪演はいうまでもないですが。



会場に向かうときに、新宿駅南口構内の成城石井でジャムを買うつもりだったのに時間がなくて寄れなかったのだが、さすがにこの芝居を観た後の帰り道では寄る気が起きなかった・・・
ハマニ イルマニ

ハマニ イルマニ

POTALIVE

横浜伊勢佐木町商店街内・伊勢佐木町ブルース歌碑前待ち合わせ(神奈川県)

2009/03/27 (金) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

観光では見ない横浜を散策する。
普通なら到底歩かないような道を歩き、そこに築かれた時代を感じ取る。横浜の見たい絵と見えなかった絵面の両方に圧倒。176分。

ネタバレBOX

一つ次の道やちょっと隣町に入るだけで様子ががらりと変わる複雑さがなにより興味深い。経てきた時間の違いがくっきりと浮き彫りに。

起伏の多い街は歩くのは大変だが、そのおかげで眺められる景色には感嘆してばかり。止まって見せる場所の工夫にも感心。

観客同士が同じ芝居を見てる、というベクトル以外にイベントとして共通の目的を持たせたり、共通の話題になるようなものを提供することによって、この一団が終演時にはかなり打ち解けてるようになってる工夫が素晴らしい。短時間でこういう空気を作り出す作劇はもしかしたら初体験かも。
モロトフカクテル

モロトフカクテル

タカハ劇団

早稲田大学学生会館(東京都)

2007/02/23 (金) ~ 2007/02/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

現代の視点で過去の出来事を巧く捉えてる。
斗争文字も書けない、大学側を当局と呼ぶことを知らない世代が学生運動その後の今、を描いた作品。知らないということを前面に出して書いてるにもかかわらず非常に興味深く面白く作られている。

別れの唄

別れの唄

青年団国際演劇交流プロジェクト

シアタートラム(東京都)

2007/04/05 (木) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

会心の一撃。
お通夜という神妙な状況下でのフランス人と日本人の異文化交流。それぞれのすれ違いが絶妙に笑いを誘う傑作。

ネタバレBOX

日本家屋でフランス人妻の通夜、キリスト教なのに線香あげてて、喪服の日本の家族に急いで飛んできた普段着のフランス人の父母、色々な異なる組み合わせの中、解ろうとする気持ちと解らずにすれ違うことが混在する。そんな中からも共有し合うものが見つかってくる、人って分かり合えるのねって最後は思う新作にして名作。


これ、字幕が上の方に出るので、作品としてしっかり観たいのなら後ろの方が良席。
museum

museum

POTALIVE

駒場東大前駅西口改札前待合せ(東京都)

2007/03/03 (土) ~ 2007/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

歩いてみるとミカタに変化。
今目の前に成り立つ街を案内人に連れられて、知らないところに目を向けたり、話を聞いてもう一度見直してみるとそこにある風景が変貌したように見えて。今回は話が重めな分、パフォーマーが判りやすくコミカルだったり。今日の天気同様はじまりと終わりでは全く違うものが見られて面白かったです。

ポタライブプロトタイプスA

ポタライブプロトタイプスA

POTALIVE

京王井の頭線渋谷駅西口改札前待合せ(東京都)

2009/03/14 (土) ~ 2009/03/14 (土)公演終了

満足度★★★★★

個々の発表が作品に変化する。
一人ポタライブも個性が出てて楽しかったが、その後キャストが相互で選んだ作品を再構築すると物語に幅と深みが出てくる。面白い企画。

ネタバレBOX

この回は偶然にも小さな女優さん達ばかり集まって。集団創作に選ばれたのは全員が出たいと言った中村早香さんの作品。
役者さん達の演出力と演技力が試されるように2時間ほどで全員参加の作品が高い完成度で提示されたのには驚き。下手なインプロよりもはるかに面白い企画だと思う。観る方もすごく時間取られたけど。
天国

天国

ブラジル

ザ・ポケット(東京都)

2007/07/18 (水) ~ 2007/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

理由ありの人達の日常の、
ちょっとした事から動き出す事態を、わずかな幸せと間違った一途さと猜疑心と笑いとを取り混ぜて展開。112分。

ネタバレBOX

長期雇用の保障もなく、機械のように動いて働き、感覚さえも麻痺し始めてる期間工達。些細なきっかけで投じられたひとつの波紋は極端に狭い世界の中で妄想を膨らませ、行動に及ぼさせ。それが事実と重なったとき、話は加速度をつけて転がって。

決して観てて清々しい感じの芝居ではないけれど、各々のもつキャラの面白さ、暗転毎の時間の流れ具合、撒いた小ネタの回収、わかりやすいものまで含めた大小さまざまなどんでん返しと飽きさせることなく見せてくれる。隔離された何もない寂しい環境下で、何かにすがってるからやっていけてるのか、やっていけないからすがってしまうのか。男達の行動のバカバカしさは憂いをも含んで…。

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