Rezarの観てきた!クチコミ一覧

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しゃぼん玉の欠片を集めて※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

しゃぼん玉の欠片を集めて※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2013/08/08 (木) ~ 2013/08/13 (火)公演終了

満足度★★★★

シャボン玉
突飛な展開が、あるわけではないが、心に沁みる作品でした。それぞれの立場での、理想、現実、過去の郷愁、言い訳、日常の中での些細な事の意味の大きさ。触れることはできなくても、確かな温もりを感じる、優しさに包まれた作品でした。相変わらず、魅力的な役者陣でした。

ネタバレBOX

登場人物達の背景が映し出す現実は、決して甘くはない。たとえ家族や友人でも、入れない領域や、力になれないこともある。致し方無い中でも、どうにかしたい想いや切なさに潜む、温もり、優しさの視線が、大西さんの本の魅力だと思いました。

正代幸子役(久松夕子さん)の肩で息つく姿も、首の傾げ方にも、一言では、言い表すことのできない思いが溢れていて、素晴らしかったです。

幸子の孫の優香役(光藤依里さん)も、とても良かった。笑顔も曇り顔も、言葉に出さない想いが溢れでます。瞳が饒舌!
そして、やはり相原さんは、魅力的でした。島村真理役(相原奈保子さん)会社経営の現実の厳しさも知りながら、人の痛みがわかる優しさ女らしさが、輝いてました。又、ぜひとも、ぜひとも、出演して頂きたいです。
春琴 Shun-kin

春琴 Shun-kin

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2013/08/01 (木) ~ 2013/08/10 (土)公演終了

満足度★★★★★

評判通り
過去ご覧になった方々の、満足度が高いので、観劇。評判通り、素晴らしい作品でした。正直なところ、深津絵里さんに、あまり魅力を感じていなかったのですが、特に素晴らしく魅力的でした。照明も心情も、陰影が醸し出す濃厚さが、良かった。ナレーター役の方の豊かな朗読、佐助の若かりし姿も晩年も、素晴らしかった。三味線の音色も素晴らしく、作品に深みを、与えていて良かった。

ネタバレBOX

人形を使うことで、より幻想的であったり、よりリアルに感じたり・・・
畳の使い方も面白く、様々な空間を作り出すのに成功してました。
鳥の見せ方とか、蝋燭の炎とか、…魅力的な演出でしたが、日本『和』を強く意識して演出されているような感や、ラストの三味線が潰れるシーンに、やや、過剰に感じる点も、あった。

全役者さん、素晴らしかったのですが、春琴の痛みや弱さよりも、佐助の美しさを、強く出していた演出が、ちょっと、気になりました。
ので、カーテンコール6回だったけど、、、私の中では、そこまでには、、、大満足なんだけど、、、



『Curtain』&『We are Heroes』(めがばプロデュース)

『Curtain』&『We are Heroes』(めがばプロデュース)

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2013/06/17 (月) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

Curtain
公演に気づいたのが、19日の夜。慌て予定調整して、見に行った甲斐のある作品でした。
プロデュース公演と言うことで、いつもと違うメンバーも参加していましたが、ラストまで、観客を惹き付ける、滝さんの本と演出は、とても魅力的でした。

もちろん、『We are Heroes』も、みま~す。

ネタバレBOX

カーテンの開け閉めで見せる、取り調べの場面転換が、面白かったです。各キャラの性格や、何故警察にくる事になったかの事情が、テンポ良く的確に、展開されていくので、惹き付けられました。

カーテンの裏(奥)側には、警察署の一室が、広がっていて驚いた。
一室と言っても、一般人が申請や事務手続きする場所のような造りで、その後の展開が、納得いくものでした。

偶然や作為が入り乱れ、ミステリアスに拍車がかかり、迎えるラストの真実、惹きこまれっぱなしでした。

相変わらず、空気は濃厚でした。
本公演でも活躍してる役者(前川史帆さん、大里冬子さん、星祐樹さん、新行内啓太さん、山上広志さん、吉田瑞樹さん)が、やはり良かった。

特に、良かったのは、山崎役、神谷役。
万引き常習者、山崎役(大里さん)は、場内の笑いを一身に集めながら、己の脆さ故の言動が、良かった。
ギャラリスト神谷役(前川さん)、プチセレブな風吹かせ高飛車な女。駐停車違反ごときで、警察で手間とらされるイライラ感も、良かった。
コートの持ち方や手袋いじる姿にも、キャラらしさや、秘密が、、、
ラストの事情聴衆、深い心情表現が良かった。
不思議の国のアリスより

不思議の国のアリスより

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/07/01 (月)公演終了

満足度★★★★


Rとは、真逆のシリアス物でしたが、とても魅力を感じました。それにしても、Rと同じ作家が、書いたとは思えないほど、かけ離れてるようで、相反する物の寄り添わせ方に魅了される、宇野戯曲は見逃せない。

『真実』にすがりつくと、突き放される。
求めて止まないのに、逃れたい『無意識』の存在を強く感じました。
役者陣のレベルも高く、見応えありました。

中でも、やはり川添さんが、素晴らしい。こんなに違う作品なのに、両作とも主軸となり、違う役柄を演じきるのが見事でした。


突然、私事、自慢?話ですが、終演後、川添さんと、お話させて頂き、握手までして頂いちゃいました~♪やっぱり、カワイイ~♪

不思議の国のアリスより

不思議の国のアリスより

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/07/01 (月)公演終了

満足度★★★★★


いやぁ~!すっごっく、面白かった!シュールコメディの極みでしょ?って、『笑い』ほど、好みと言う名の感性で、区別されるものはないと思っていますが、私は、とても面白かった。

テンポが速いので、衣装の可愛さや、キャラ設定の可笑しみに流され、粗筋の上澄みをすくってしまうと、馬鹿馬鹿しくさえ思える不思議の国。奇妙なキャラが、各々に持つポリシーと言う名の偏執に、潜む真実や、宇野流美学と哲学が、魅力でした。

そして、川添さんは、見た目もキャラ(アフタートーク等で垣間見る)も、清純派カワイイ系なのに、女の打算的多面性の見せ方が、上手い。舞台を引き締め、世界観を色濃くしていたのが、素晴らしかったです。

正直言って、ハイジャックさんの作品群は、好みが別れる。と言っても、誉め言葉としてです。
今作品は、いつもとは違う雰囲気です。
無難な線など狙わないけど、突飛な事で終始することない個性や魅力は、ハイジャックさんでしか味わえないので、見逃せません。
テンポが速いので、収集しきれなかった事も、あったような気がして、もう一度観たいけど、時間が・・・
『M』は、もちろん予約済み、楽しみ~。

マリオン

マリオン

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/06/15 (土) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

小夏さんの魅力満載
切なさが突き刺してくる痛みを、柔らかく包み込んでくれるような、愛と優しさに満ちた時を、過ごせました。

大人の女の感性と、少女の透明感が輝いて、とても魅力的でした。

命が求めて止まないもの、支える想いと、生み出す力に、思いを馳せました。 

ネタバレBOX

青組公演は、『忘却曲線』から5作(『青色文庫』以外)観ているが、タイプ的には『キツネの嫁入り』に近いタイプかな?極極極私的、感想ですが、、、
ほんのりSF的な未来の世界で、『春』を売る女性(娼婦)と男性客の会話
娼婦の育った過去の時代と環境や、旅芸人だった家族との回想

ゾウガメの120年余りの物語(メルヘンチックなんだけど、人生と大差ないように、思えました)

3つのストーリーの紡ぎ方が見事で、複雑そうだが、解りやすかった。
場面転換の演出も良かったし、特に、マッチやロウソクの炎の温もり明るさ、微かに漂う残り香が印象的で、とても作品の雰囲気に合っていた。
タンバリン、カスタネット、ちょっとガラクタ?チックな缶製?な太鼓、、、、等で奏でる曲、暗闇の中での会話、暗めの照明等々、とても良かった。

ゾウガメの会話や心得には、笑いながらも、感慨深かった。ばぁーば(福寿奈央さん)マリオンおじょー(大西玲子さん)が、特に素晴らしかったです。ゾウガメの歩みも、とても良かったです。

真っ直ぐな純真さ、憧れ、ときめき、憂鬱、陰影と、様々に揺れ動く心情を、見事に演じわける役者陣が、とても素晴らしかったです。

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

リピート
物語を知っていても、キャスト達の『想い』に突き動かされる姿に、引き込まれ、どっぷりと物語の世界に浸かり、笑ったり涙しちゃったり、心を揺さぶられます。このキャスト達の演技力が、物語を色濃く深くするので、何度でも観たいと思うし、見る度に深く、より研ぎ澄まれていく感が、魅力的です。
ゴベリンドンの旨味を凝縮して、洗練させているので、是非とも、多くの方に、観ていただきたいです。

ネタバレBOX

やっぱり、ジョウキゲン(わかばやしめぐみさん)を、抱きしめたい!と思ってしまった?!?!?!

そして、ウチワで、大いに参加しちゃいました♪
ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

まさに、おぼんろ!
又、リピートせずには、いられないと思う作品でした。
限られた劇場空間のはずなのに、達者な役者陣が、巻き起こす空間は、限りなく広がる感が、魅力的です。

まさに、おぼんろワールド全開で、キンキラリンのラブだね!切なさは拭いきれないけど、物語的には、好きです。

シュワロヴィッツの魔法使い

シュワロヴィッツの魔法使い

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/03/29 (金) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

素敵な作品でした
いつもの感じの良い受け付け後、振り返れば、すぐに広がる物語の世界に、ワクワクしながら客席に向かう。

前半の何気ない会話や、謎めいた住民や島の状況の真実が、明かされてゆく後半が、鮮やかで納得できる見事な脚本・演出でした。

役者陣も、その役柄らしい髪型に衣装を身に付け、その心情で佇むので、顔つきも変わって見え、とても魅力的でした。

約2000年の物語の一部ということですが、他のパートも、是非ぜひ観たいので、公演お願いします。

ネタバレBOX

横長に使った劇場は、物語上の埠頭(演技スペース)を通って、客席に付く。
客席の天井には、船の帆をたたんだ(帆は収めた?と言うのかな?)雰囲気が漂い、埠頭との仕切りが、船縁になっている。埠頭にたどり着いた難破船をイメージした客席でした。

蔦が絡まる埠頭の塀も、雰囲気良かった。なので、まさかあの裏に、違う世界が、広がるとは!
流石でした。
『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!

『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/03/23 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

親愛なる我が総統
アウシュビッツ初代所長ルドルフ・フェルディナント・へースと彼の予審に関わる3人のポーランド人(判事、精神科医)の物語。
誰もがもっている、善悪、愛憎、強さ脆さ、葛藤がある故に信じることに執着したのか?

動きの少ない4人の会話劇は、静かに進むが、心の奥底の想いは激しく、惹きこまれました。
後半のへースの激しさが、より作品を深く濃くしていると、感じました。


史実を元にしているが、その元凶の一つでもある、人間の真相心理の真髄を、あぶり出すかのような脚本・演出・役者陣が、素晴らしかったです。

劇団を支えるスタッフの方々の、親切丁寧な対応も、とても素晴らしく、感謝です。

しかも、公演の半券を持っていれば、料金無料とは!観客サービスにも、感謝です。

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/25 (月)公演終了

満足度★★★★

21日に観劇
公演2日目ですが、10分前には、ほぼ満席で、20代から還暦前後の方迄と、幅広い客層に、支持される理由や魅力を、痛感した作品でした。

登場人物全てに、大きな変化があったわけではないが、国語や数学等の学問より大きなものを学び得たと思えた、素敵な作品でした。

ネタバレBOX

私の母は、昭和10年生まれですか、作品中の夜間学級の生徒達と同じような、学力ですが、免許習得してます。
漢字の読み書き以前に、平仮名書いているつもりで、カタカナが混じっていたり。
九九算も怪しいので、暗算は苦手ですが、紙に書けば、なんとかなるし、計算機が強い味方です。
なぜなら、母も幼い頃に、父(私にとっての祖父)を、病気で亡くし9つ下の弟が一歳の頃は、おんぶして、学校に通ったそうです。なので、弟が泣いてしまうと、授業の妨げになるので、母は校庭に出てお守をしていた為、学校には行くけれど、勉強は、ほとんどできなかったそうです。
私は、子供の時から、母の事情を知っていたので、私が教えてあげると言っても、母にとっては、今更、勉強するのも、面倒なようでした。
なので私も、母に夜間学級を勧めたのですが、母の意思で、行きませんでした。
手紙等は、私が代筆してましたが、母は口が達者で、おしゃべり好きな社交的な性格でしたので、読み書きは正確にできないけれど、会話レベルの文章の理解度は平均です。

それが幸いしたのか、母は、私が生まれる以前に、運転免許を、習得してます。
父が昭和40年に、運転免許を習得し、商売をやっていたので、母も手伝う為に、42年に運転免許を習得したそうです。(府中試験所にて、200人受験者中、女性は2人しかいなかったそうです。)
母の学力で運転免許を習得できたのは、私も疑問でしたので、聞きました。
学科試験は一回落ちて、二度目に合格できたそうです。
父と一緒に、車に乗っていたので、標識の意味は、なんとなく覚えていたそうです。
ただ、文章の理解度は低いし、漢字はほとんど書けないので、記号を覚えるような感覚的に記憶したそう で、縦列駐車、駐停車禁止、交差点、左折等、漢字は書けなくても、名称や意味、状況は解るのでなんとかなったようです。問題の意味も答えも、なんとなくで、正解したのもあるようです。
そんなんで、運転免許を習得は怖い様ですが、私を出産する前日迄運転し、稼業を手伝っていたそうで、無事故で50代後半まで、運転してましし、父より商才があると、私は思っていました。商才というより、商魂逞しいタイプという方が、正しいかもしれませんが・・・(笑)
その後、我が家は商売替えをし、母は外でパート勤めもしていました。

そんな、母の姿を見てるので、全登場人物が、よりリアルに感じました。

きっと、綿密な取材をしながらも、デリケートな問題も含むので、大西さんが感覚的に、捕えられたイメージも、キャラに上手く活かしていると、思いました。

生徒の宿題である手紙が良かった。手紙だから、言えることもあると、改めて思いました。

学力に、自信がない故に、消極的に、なっていたり
自信が無くても、歩合をごまかされて、卑屈にならず、明るく積極的な、不用品回収業の青年
社会の枠の一つである学校に、疑問を捨てきれない若者
又、生徒の姿から、励まされる教師と
年齢も国籍も性格も違う人々の触れ合いの中、学問だけでは答えの出せない生き方を、学べた感が良かったです。

いつもより、シンプルな舞台美術でしたが、演技スペースや教室の周りの一段低いスペース、客席通路からの出はけ等、教室や体育館、校外授業と、違う世界として活かすのに、成功していると思いました。

冒頭の黒板の文字を消す音が、学校という世界に引き込んでくれ、良かった。

特に良かった役者さん
竹道秀(正村徹さん)、吉野(土屋士さん)、弥生(光藤依里さん)、堀内(山岡竜生さん)、不用品回収業の青年(すみません、配役名を忘れてしまった)
『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!

『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/03/23 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

あの記憶の記録
初演時より、ちょっとだけ脚本が変わったようですが、やっぱり見事な脚本・演出・役者陣で、大満足でした。

ドキュメンタリー番組より、感慨深いと思った素晴らしい作品でした。


日澤さんが、若手演出家コンクールで最優秀賞受賞された『親愛なる我が総統』も、予約済で、とても楽しみです。

ネタバレBOX

客席の造り方は、『熱狂』と同じでした。
初演時と違う角度から観たいと思い、会場入った突き当たりにて、観劇しました。

全役者さん、素晴らしく、マバタキにさえも、想いが募っていると思いました。

初演とは違う角度から観たので、妻達の愛と優しさが、より深く感じました。

重いテーマを扱いながらも、やっぱり、ラストが素敵です。

照明も、とても効果的だと思いました。


初演とは、サラ先生との会話が、若干変わってるとのことです。
『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!

『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/03/23 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱狂
初演以上に、凄味を増して、いっそう素晴らしくなっていました。ストーリーを知っていても、引き込まれっぱなしでした。
役者さんの佇まい、視線、息づかいも、全てが、時代の空気を生み出し、すっかり飲み込まれてしまう空間でした。

ネタバレBOX

会場の右一面以外の、三面が客席になっている。会場入って正面の壁に三片と、右側に一片の、ナチスの旗印の幕が飾られ、ほぼ満席だったので、まさに、ヒットラーの演説を聴きに来た、民衆が集まっているようでした。

残席3席しかない状況を、場内スタッフは把握しており、すぐに、席につけて、感謝です。
前説で、日澤さんから場内温度等の説明もあったが、スタッフ自ら、観客席を回り、温度確認までされていたおかげで、快適に過ごせて、感謝です。

照明も、とても印象的でした。
「俺とあがさと彬と酒と」第1回公演『ふたりマクベス、マボロシ兄妹、ほか短編』

「俺とあがさと彬と酒と」第1回公演『ふたりマクベス、マボロシ兄妹、ほか短編』

DULL-COLORED POP

アトリエ春風舎(東京都)

2012/12/27 (木) ~ 2012/12/31 (月)公演終了

満足度★★★★

魅力的な三人でした
二人芝居ならではの醍醐味を、味わいました。

ネタバレBOX

《まぼろし兄弟》

幻想が幻滅して現実になる的、発想や展開は、面白かったのですが、妄想が広がり続けるような感がしてしまい、個人的にはやや苦手なタイプ。

役者さんは、とても良かったです。

息遣いや音響、人影と、とても印象的で、作品に深みが加ったと思いました。
椅子のみの、ほとんど素舞台を活かした、演出は好みで、他の作品も観たいと、思いました。


《ふたりマクベス》
こちらの方が、好みでした。

マクベス役の声が、前半、大きすぎて、気になってしまいました。もったいなかったです。後半苦悩の場面の方が、断然良かったです。

マクベス夫人の女の艶っぽさ、脆さ、可愛さ、逞しさ、打算、怖さ、、、、、全て魅力的で、目が離せなかったです。

にしても、2作品共に、岡田あがささんが、とても素晴らしかった。
人気があるのも、納得で、初見の私も、惚れました!!!!!(笑)
純真な少女、可愛い恋人、母の包容力、、、、、女性の持つ多面性を、とても魅力的に見せてくれ、今後も注目したい女優さんです。
アンドロイド版『三人姉妹』

アンドロイド版『三人姉妹』

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2012/10/20 (土) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなか良かった
ロボットもアンドロイドも、手の上げ下げや首を傾げる仕草等、動きもスムーズで、まるで感情を持っているかのようで、技術の進歩に驚きつつ、物語の世界に、きちんと生きていたと思いました。
空気を読めないのは、ロボットに限らず、人間にもいるのですが、ロボット達の得手不得手等の感じを上手く活かしていたと思うので、作品としての魅力を感じました。

役者さん方は、さすがの青年団と思いました。

『サンタクロース会議』『サンタクロース会議 アダルト編』

『サンタクロース会議』『サンタクロース会議 アダルト編』

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/12/14 (金) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★

子供参加型
子供参加型なので、会議に参加する形で、子供達の発言する姿が、健気で、癒された。
素朴な疑問やら、純真故の突っ込みに、思わず爆笑したり苦笑いしたり・・・楽しめたけど、大人一人で言った私にとっては、やや物足りなかった。
やっぱり、子供向け。

泳ぐ機関車

泳ぐ機関車

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2012/12/13 (木) ~ 2012/12/25 (火)公演終了

満足度★★★★★

素晴しかった
夢があるから頑張れる人生だが、くしくも脆く崩れても、立ち上がれると信じられる作品でした。
『泳ぐ機関車』に、込められた祈りが、儚くも美しく、逞しく、素敵でした。

達者な役者さんばかりで、各キャラの歩んできた道(人生)が、浮かんでくる、見事な演技でした。
素晴らしい美術と舞台装置で、開演前から部分的に当てているスポット照明も、とても雰囲気があり、素敵でした。

ラストも圧巻!

ネタバレBOX

舞台になる倉庫の敷地内に入ると、衣装をまといメイクした役者さん達が、出迎えてくれます。客が来場しただけで、喜んで下さるような、大歓迎ムードの温もりの中で、テキパキ受け付けと、入場案内。
席確保後、会場出て再入場したら、
『おかえりなさいませ』と声をかけられ、驚きました。
まるで、百貨店か一流ホテル並の対応に、感謝するばかりです。

美術も、素晴らしかったですが、衣装や靴、髪型や小道具も、その時代やその役柄らしさが出ていて、良かったです。
炭鉱主が炭鉱夫に、酒代を渡す際には、聖徳太子の一万円札だったりと、全ての客に見えなくても、細部迄こだわる姿勢が、全ての場面の空間を、色濃く深くしていると思いました。
達者な役者さんばかりで、各キャラの歩んできた道(人生)が、浮かんでくる、見事な演技でした。

ハジメ(大手忍さん)の少年らしい優しさ脆さ、ラストの逞しさ、素晴らしかったです。

遊廓、ダンスホール、飲食店の経営と、ヤリ手の祖母である野毛綾華(板垣桃子さん)も、素晴らしかったです。
戦争の哀しみも乗り越え、復興と金儲けを両立させるかのような、シビアさがありながらも、孫や親族には甘い、情の見せ加減が、とても良かったです。

会社の資材横流しするなど、子悪党振りが冴えていた親族夫婦(原口健太郎、もりちえさん)が、味のある演技で、とても良かったです。
ブラックルーム

ブラックルーム

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2012/12/15 (土) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

七鬼神編
五邪鬼編と同じ部屋、別の時間。拉致された7人の人々が生き残りを懸けた物語。究極の選択肢は、頭脳ゲームで、勝ち抜く事。

ゲームの経過やラストも、読めないけど、納得しつつ、惹きつけられっぱなしでした。

五邪鬼編と違った恐怖がありつつも、役者力の高さは同じです。視線や佇まいが醸し出す空気は、濃厚で、魅力的でした。

2作品の魅力が、全然違うので、是非、両方みることをお勧めします。
よく有りがちな『密室物』とは、格も質も違うので、『密室物』に固定観念やイメージがある方々には、特にお勧めします。

ネタバレBOX

互いの手っが読めないまま、直接、自分の手は汚さないけれど、生き残る為には、自分の選んだカード(人物)によって、違って行く様は、五邪鬼編と違った恐怖がありつつも、魅力がありました。

ゲームの進行方法も、逃れられない呪縛のようで、、、自ら選んでいたとは!!!
ブラックルーム

ブラックルーム

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2012/12/15 (土) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

五邪鬼編
100文字位の短文のあらすじだけにしてしまうと、個人的には得意ではないタイプなのに、メガバさんが織りなすと、客を惹き付けてやまない凄い作品と化する。
二転三転では済まず、先が読めそうで読めない展開とラストは、見応え抜群で、滝さんの本の凄さを堪能しました。
予期せぬ事態に、揺れ動く心、譲れない想い、己さえ気付かぬ生命力と執着心は、壮絶さを増し、怖かった程、、、見事で、役者さんの力量の高さを、痛感しました。
ブラックルームの名のごとく、黒い壁だが、所々浮かぶシミや文字の意味が見えてくると共に、真実も見えてくるラストは、凄いっ!です。

もちろん、七鬼神編も、見ます。

生きてるうちが華なのよ。

生きてるうちが華なのよ。

グワィニャオン

萬劇場(東京都)

2012/12/12 (水) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

あ~ビックリ!!したぁ~!
場内案内は、ゾンビ姿の役者さんがやっていて、ドキッとしましたが、ゾンビ役に徹し、無言で手振り身振りと視線で、案内する様は、流石でした。

休憩7分含む役2時間20分、休憩の入り方にも笑い、休憩中もニヤニヤしちゃいましたが、役者様、お疲れ様です。

老若男女解り易い笑いと、ホロリとした、良作でした。

ネタバレBOX

キャラ立ても良かったし、役者さんの個性と魅力が、活かしあっていて良かったです。

ライフラインを守ると正義感があるんだけど、おとボケな武田(西村太佑さん)には、かなり笑わされました。

いかにも住職らしい、賛九(竹内俊樹さん)の話し方や物腰、とても良かったです。

自衛隊救護班長(久光真央さん)の、穏和なんだけど、頼りなげな感も、面白かったです。

救護班員の木場(月野原りんさん)の『キリッ』とした空気も、アクションも、キレがあり、かっこ良かったです。

服部真往(坪野谷暁さん)、心に響くことも多かったので、大人の役者さんが、中学生役を演じてらっしゃるのかと思ったら、なんと、中学3年生!!とは思えない、演技力でした。

坂井道郎(咲野俊介さん)、父の愛と哀愁、とても良かったです。

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