ふどくの観てきた!クチコミ一覧

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効率の優先

効率の優先

城山羊の会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/06/07 (金) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

山内式ピタゴラスイッチ
ピタゴラスイッチのようにひとつひとつの積み重ねが効いてくる、構成の妙。

会社勤めの人は観るべき。
笑いながらも笑えなかった。社畜おそるべし。
社畜のアンチテーゼは愛欲ということか。

兄よ、宇宙へ帰れ。【ご来場ありがとうございました!】

兄よ、宇宙へ帰れ。【ご来場ありがとうございました!】

バジリコFバジオ

駅前劇場(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

祝10周年
10年続けるのはすごいことですよね。
現実には演劇は人を破滅させるものと相場が決まっていますが、この作品では演劇が人を救います。フィクションの中くらい、そんなファンタジーがあったっていいじゃない。

この10年の集大成というよりも、新たなバジリコへの挑戦が感じられました。

あいかわらず人形が素敵すぎる。
過去公演で使用された人形がロビーで販売されていたが、安い。安すぎる!
いいんですか、こんな値段で。買いたかったけど、帰りの電車のことと家での置き場所のことを考え、踏み止まりました。

もう一度観に行きたいが、スケジュール的に無理で非常に残念。

サクラにままごと

サクラにままごと

劇団「14歳」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★

劇団「14歳」のジャージを買いたかった...
今回の演出は江古田のガールズの山崎さん。
あいかわらず演出家の人選が攻めている。

ただ残念ながら、脚本との相性がいまいちだったかな。

次回はどの演出家を連れてくるか非常に楽しみにしている。

ポジション

ポジション

ナカゴー

北とぴあ カナリアホール(東京都)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★

満足、あるいはスジャータ
おもしろいけど怖い、怖いけどおもしろい。人間の暗黒面への光の当て方が巧み。

タイトル「ポジション」は重要なキーワード。

大新人

大新人

ENBUゼミナール

ザムザ阿佐谷(東京都)

2013/03/26 (火) ~ 2013/03/27 (水)公演終了

満足度★★★

卒業してからが大変なのよ
奥山さんらしい血のつながりの物語だった(家族の物語とはちょっと違う)。
卒業するゼミ生を意識して書かれたと思われる戯曲であったが、「ろりえ」の舞台ような爆発力がなかったのが残念でした。奥山戯曲にゼミ生の若さが掛け合わされば、もっとすごいものができたと思うんだけどなあ。

キャッチャーインザ闇

キャッチャーインザ闇

悪い芝居

王子小劇場(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/26 (火)公演終了

満足度★★★★

闇の向こう側
チラシがいい。語呂の悪いタイトルもいい。
大阪、新潟とまわってきているので、かなりこなれていたと思います。タイミングを合わせるのが難しいシーンも良い出来でした。背景の美術がシンプルながら力強くて好みです。照明もよかったです。

吉川さん四宮さん退団直後の公演「キョム!」は気迫とともに痛々しさを伴った作品だったと思います。その後も劇団員の退団を経験しながら公演を続けてきた「悪い芝居」の作品はある種の苦悩をモチベーションに創作活動がなされてきたのではないかと推測しています。
しかしここ何作かはその闇の中から抜け出してきた印象です。今作はいい具合に肩の力がぬけて、山崎さんの抱えるあれやこれやがうまく作品化できていたと思います。と同時に演劇をすることの、演劇をし続けていくことの決意を感じました。

去年京都に行ったとき街中で、自転車に乗った大川原さんとすれ違いました。ま、それだけの話なんですけど。

獣のための倫理学

獣のための倫理学

十七戦地

LIFT(東京都)

2013/02/19 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

真摯
推理劇っぽいものを観るとまず間違いなくがっかりさせられるのでなるべく観ないようにしているのですが、この舞台は観たいと思いました。それは(1)タイトルに惹かれたから(2)制作過程を公開しているブログが非常に内容があって充実していたからです。
ブログでは、ここまで手の内を明かしていいの?と思うくらい脚本を練り上げていく過程が公開されていてとても興味深かったです。またブログに掲載されている写真もどれも素敵。劇団のブログでここまで内容の充実したものは初めて見たかもしれません。真摯に取り組んでいる姿がとてもよく伝わってきました。

客席はステージをはさんで向かい合わせになっていて、わたしの席の正面には作・演の柳井さんが座られました。舞台に集中しながらも時折、気になってちらちらと柳井さんを伺うと、熱心にメモを取っていたり笑いながら楽しそうにお芝居をご覧になっていて、そういうのも含めて真摯ないい舞台でした。

仮の部屋

仮の部屋

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

彼の部屋
このテーマなら、もっと観念的でもよかったかな。
でもたぶん、軽やかな物語にしたいんだろうなあというのは感じられたので、加減がむつかしいところ。

n+1、線分AB上を移動する点pとその夢について

n+1、線分AB上を移動する点pとその夢について

アムリタ

早稲田大学学生会館(東京都)

2013/03/13 (水) ~ 2013/03/16 (土)公演終了

満足度★★★

蕎麦が食べたくなる舞台
というまとめ方はこの舞台のことをまったく言い表せていないが、事実、この公演を観て蕎麦が食べたくなったし、実際、蕎麦を食べに行った。

演劇とは、かように現実世界に影響を及ぼすものである。

4月に新入生に観てもらいたい舞台だった。きっと、演劇っておもしろい、と思ってもらえる、なんだったら、人生っておもしろいかもしれないと思ってもらえる、そういう現実へのアクセスができる力を持っていた。

主宰の荻原さんは、きっとマームとジプシーが好きだと思う。


スタッフにドラマトゥルクがいるとか、生意気な(笑

ネタバレBOX

ウソです。生意気ではないです。


蕎麦を食べるシーンがとってもよかった。
彼は味わいがあるなあ。
連続おともだち事件

連続おともだち事件

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★

安定のおもしろ
安定のおもしろである。2回観たが、2回目もどんなおもしろが行われるかわかっているのに、おもしろが減じない。
青木氏の書くセリフはもはやアフォリズムの域に達している。

ネタバレBOX

ラスト、校長が一品一品回収していく様は、動きはコミカルで、笑っている人もけっこういたけど、とても胸が痛むシーンだったなあ。

前半に頻繁に挿入される、アート・オブ・ノイズ「ロビンソン・クルーソー」からのジョーズのテーマにのせてのダンスも、彼らが津波を目撃して周章狼狽していることを知って観る2回目は、あのシーンすらもつらかった。

『                        』

『 』

荒川チョモランマ

日本基督教団 巣鴨教会(東京都)

2013/03/11 (月) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★

不幸も幸せもいつだってどこにでもある。
この地震じゃなくて、あの地震だった。だったら3月11日じゃなくてもよかったんじゃないの、と思ったけれども、そうか、3月11日はたしかに特別な日だが、1月17日だって、2月27日だって特別だし、逆に特別じゃないんだ。ということに気付かされた。
今もどこかで戦禍や災害で不幸は起きている。
無慈悲な神様のせいで、あるいは神様が居ないせいで。

教会の人間なのに神様を信じていない相川が、自分の(人間の)力ではどうしようもないことが起こった時、思わず神に祈る。それは人間の自然な感情なのかもしれないが、神様に祈っても乗り越えられないんじゃないかなあ、と思う。
このお芝居については「超克」の部分に期待したのだが、超克できたのかできなかったのかわからないまま登場人物たちは老人になってしまった。
あるいは「時間が解決してくれる」ってことか。
あるいは天空の星星から見れば人間の一生なんでちっぽけなものだということか。
(というのはちょっと拗ねた見方かな)

今まで考えたことがなかったが、三角関係をちゃんと三角にするためには必ず同性愛者が必要なんですね。

「ジャパニーズ・ジャンキーズ・テンプル」

「ジャパニーズ・ジャンキーズ・テンプル」

ハイブリットハイジ座

シアター風姿花伝(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

面白いか面白くないかじゃなくて好きか嫌いかだ
手加減のない、よい舞台でした。
なにもかにも過剰。見終わったらぐったりです。
南美櫻のドスの利いたかわいらしさも健在でした。

次回の公演が待ち遠しくて仕方ない。

ネタバレBOX

ラストの「告白ダンス」ループ。舞台上のダンスにばかり心を奪われて、客席後方で告白を受け止めるハコビ役田中裕子の表情を見逃してはならない。ハコビはどんな気持ちで苦行のように繰り返されるダンスを見ているのか。その苦行を強いているのは他でもない「ずれてる」と毅然として言い放つ自分なのだ。その切なさは登場人物ハコビとしての感情だけではなく、疲労困憊する仲間を見守る田中裕子の切なさのようにも感じられた。

そして、何か居心地の悪さも感じた。その感覚は何に起因するか。
田中裕子がこちら(客席)側にいることが端的に示すとおり、ダンスシーンに主宰の天野峻が加わっていることが示す通り、さらにはその天野峻が舞台後方ではなく先頭に立ち田中を見据えてることが示す通り、このダンスシーンは虚構から抜け出し、リアルの世界に極めて近い場所で行われている。(今回、天野峻が役者として出演しているのは当初配役された役者の降板のためと思われるが、主宰がこのダンスに加わっていることは演出意図と考えられる)。劇場での行為がリアルになったとき、我々観客は傍観者にならざるを得ない。その芝居は観客の前に提示されながらも観客を意識しない。だから、わたしたち観客は田中裕子に背を向け、彼女の表情が見えないのだ。
そしてさらに、私たちは怒っている芝居や泣いている芝居や悲しんでいる芝居を見ても、それは怒っているのでも泣いているのでも悲しんでいるのでもなく、芝居をしているということを知っている。一方、今回の繰り返されるダンスによる役者の疲労は芝居でも演技でもなくリアルな疲労であることに疑いは無く、ダンスのループはリアルを補強する装置の役割を果たしていると理解できる。
そうして次第にダンスは、わたしたち観客へ向けられたものではなく、田中裕子にのみ開示されているという気がしてくるのであった。
それが居心地悪く感じた理由です。
(居心地が悪くて嫌だった、と言っているのではありません)
飲み会死ね(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)

飲み会死ね(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)

宗教劇団ピャー! !

BankART Studio NYK(神奈川県)

2013/01/21 (月) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

自立、健康、卓球
ピャーの演劇は終盤において芝居の中に現実が侵食し始めることがひとつの特徴といえるだろう。役者においては演じている役の背後から、現実の役者の生活が立ち現れ、それがとても切実さを持って観客に提示される。
演じていても舞台に立っているのは演じられている虚構の人物ではなく演じていない役者その人というわけである。
一方、今回の舞台ではその逆ともいえるような、人は常に演じて生活している、ということが繰り返し語られる。芝居が終わり役者が退場する場面においてもそのことがわかりやすく表現される。さらにはわれわれ観客には観客役という役が割り当てられていたことも明らかになる。逆と言ったが、演じているけれど演じていないということと、演じていないけど演じているということはどうやら同じことのよう。
セミドキュメンタリとかアテ書きということとは違う、お芝居と現実の境界線のあいまいさ、みたいなもののをこれからも観せてください。

しかし、ロボの登場にはびっくりした。ピャーっぽくない。まるで、ろりえ。
構造は単純ながらなかなかよくできていて迫力があった。今後の公演で再登場があるといいなあ。

それから、安藤さんが出演されていなかったのがとても残念。安藤さんを観たかった。ピャーといえば安藤さんじゃないですか。

深海の庭。

深海の庭。

中野坂上デーモンズ

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/10/13 (土) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★

意外にも社会派
勝手に反社会的な内容を想像していたのですが意外にも社会派でした。
ただ、作品のモチーフとなっているハンセン病について知見が深まったとか、イメージが変わったとか、とても関心を持ったとか、そういったことは一切なく、でもそれはそれでいいのでしょう。

このお芝居、僕は好きです。
鼻水を垂らしながらがんばっている(いや、がんばっているというのは言葉が違いますが、ちょっと適切な語彙が思い浮かびませんので今はこの表現で)女優、三森麻美さん、浅見にかろさんのお二人がちょっとびっくりするくらい魅力的でした。
なんだろうなあ、演出の力なのか、女優さん自身の持ち味なのか。
いやきっと演出が女優さんの良さを引き出したのだと思います。

次回公演も観に行きたい。

チケット(上半身が魚、下半身が人間の形をしている。マグリットかな?)がとても凝っていて(お金もかかってますよね。チケットにそんなにお金かけて大丈夫?)、上半身と下半身がもぎられるのが忍びなかった。そして手元には下半身だけが残ってるっていう、なんとも言えない半券。
本の栞として使わせてもらいます。

ナイゲン【本ページは2012年版です。ご注意下さい】

ナイゲン【本ページは2012年版です。ご注意下さい】

Aga-risk Entertainment

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/09/22 (土) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

ああ!
おもしろかった!!


オープニング、それまでリアルタイムの時間を指していた時計の針が役者さんの手によって劇中の時間に変更される。
その瞬間、会場が一瞬にして会議が開かれている教室へと変化したのを感じた。
実に鮮やかな演出。
劇中も時間に対するコントロールが行きとどいていて、感心。

ふくすけ

ふくすけ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/08/01 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

舞台としての質は高いが
ぜんぜん入って来なかったし、入り込めなかった。

単純に、劇場が大きすぎたからかもしれません。

緑の指

緑の指

世田谷シルク

シアター711(東京都)

2012/08/15 (水) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★

渦を巻く物語
お話がぐるぐるぐると渦を巻くように進んでいく。
進んでいると思ったらまた同じところに戻ってきて、でも全く同じ風景ではなくて、それは円運動ではなくて渦状になっているから。指紋のように。

前半がちょっと長く感じた。
が、後半は加速度的におもしろくなった。

世田谷シルクと言えば、わたしの中では「ダンス」ということになっているのだが、今回も気持ちの良いダンスが観れたのではあるが、今回についてはその他大勢の劇団のダンスと変わらないなあという印象だった。
もっとオリジナリティのあるダンスをみせてくれていたと思うのだけれど。
わたしがシルクのダンスに見慣れてしまったせいかなあ?

シアターグリーンにて~立った立ったハイブリットクララが立った!!~

シアターグリーンにて~立った立ったハイブリットクララが立った!!~

ハイブリットハイジ座

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/08/17 (金) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろい! おすすめ でも下品
2時間30分の大作。中だるみ無く全力投球。無茶苦茶で散らかり放題の内容を最後はちゃん回収。ちゃんと?

どの役者さんもとても魅力的。
南美櫻さんはオープニングのダンスからちょっと尋常じゃない感じ。
まばたきをしない表情のコントロールがすごい。
キャラの濃い中で松下裕光さんの普通っぽさは輝いて見えた。

座り芝居が結構あり最前列以外の座席からはちょっと見難いかも。

汗だくで演じ切る役者さんたちに感動。
ただ、下品。


[千穐楽に再度観劇]
機材トラブルか、第1章、第2章、終章の文字テロップがプロジェクションされなかった。冒頭の日本語字幕は出てたのに.....
文字のデザインがよかったので、楽日しか観ていない人はちょっと残念。
2回観てもほんとに楽しめました。役者さんの器用さもよくわかりました。

3日間、おつかれさまでした。

荒野1/7【全日程終了・ご来場いただきました皆様ありがとうございました!】

荒野1/7【全日程終了・ご来場いただきました皆様ありがとうございました!】

鵺的(ぬえてき)

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/08/07 (火) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鵺的的
「鵺的」的世界を堪能。

ネタバレBOX

ともすれば推理劇になりそうな展開をさらりと回避する作劇手腕とストイックさに鵺的を感じた。

また悪だくみをしているのね

また悪だくみをしているのね

電動夏子安置システム

シアターKASSAI(東京都)

2012/08/07 (火) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

レイヤー状の
舞台の使い方がおもしろかった。

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