ヨウの観てきた!クチコミ一覧

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ミツバチか、ワニ

ミツバチか、ワニ

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2010/03/04 (木) ~ 2010/03/08 (月)公演終了

満足度★★★

ゆるおも
ゆるくにわかにフフフなテンションで、かなりどーでもいい内容を70分か80分。無駄に空間を使用しているというより、空間を無駄に使用しているというニュアンスの方が近い気がするのは気のせいか。
肩の力をおもいっきし抜いて気楽に観ていられる舞台。

『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!!

『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!!

津田記念日

王子小劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★

世界の終わりと夜明け前
内容は全く異なるが、村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の「世界の終わり」部分の読後感や、市川春子『虫と歌』あたりの感性を想い起こさせる雰囲気があった。
だが全体的に舞台としての仕上がりはもったいないなという印象。脚本の世界観がわりと好みだったので余計。

ネタバレBOX

非日常的な世界観を説明なく観せるのは好きな手段なのだが、後半指示代名詞での抽象的な会話が展開する所あたりから、観てる自分と観ているものの間に感覚のズレができて、クライマックスにはどうも白けてしまった。
そういった演技に関して、あるいは場転や間など演出面が洗練されていなかったことなど諸処原因はあるだろう、体感時間が上演時間より長く感じた。

「エレベーター音楽」の想像力は美しく魅力的だった。あの音響も好き。
日本の音楽ってあまりこの感性を持っていないような(持っていても純粋な形で出来ていない)気がするのだけど、音楽って本当はこういうことだろうと思う。
モダン・ラヴァーズ・アドベンチャー

モダン・ラヴァーズ・アドベンチャー

架空畳

テアトルBONBON(東京都)

2010/07/24 (土) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

言葉を活かしきれてない
終わった後に悪い意味でポカンとした記憶が。
いくら言葉の大風呂敷がトリッキーな色彩を放っているとしても、演出的な部分でもっと、ヘンテコな世界を強引に説得させるケレン味がないと、演劇として気持ちよく満足出来ないなあ、と。
例えば音響の音量レベルとか、全体を通しての緩急のバランスとか、そういった細かい部分の演出で、皮膚の薄皮あと一枚貫いてこないむず痒さを感じる。

ラクダ

ラクダ

範宙遊泳

王子小劇場(東京都)

2010/07/14 (水) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

満足度★★★

なんだったんだろう
緩急自在のセンスのよさと奇妙な気味の悪さをカタルシスにまで高めて観せてくることができる団体だと知っているだけに、終演後脱兎のごとく帰宅したくなるほど居心地の悪さが残る舞台だったのがどうも不思議でならない。
ことごとく観客をノらせない役者のテンションは、むしろ作為なのかとさえ思った。
毎度おなじみの水へのこだわりにはゾクゾクさせられる。

眠狂四郎無頼控

眠狂四郎無頼控

松竹

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2011/02/16 (水) ~ 2011/02/27 (日)公演終了

満足度★★★

書き割りもデジタルな時代
背景の書き割りデジタル映像がコロコロ変わるので、舞台上が小さなセットだけでも視覚的には寂しく感じない。なるほどエコだな。
剣の動きに合わせて映像で白い光が動くのが幻想的。デジタルだから可能になった殺陣シーンの光合戦はかなり見物。ただし、映像幕と人との間の関係で一階の中央寄りの席でないと効果は半減。
内容はド王道。ただGACKTスピードに合わせてるのか、すごくゆっくりに感じるのでセカセカしてる人には不向き。
GACKTの吐息が聞きたい人にはお勧め。

動け!人間!

動け!人間!

鰰[hatahata]

アトリエ春風舎(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/05/05 (水)公演終了

満足度★★★

動け!・・・ないなぁ・・・
プログラム『は』あるいは、なんとなく「深海魚」と呼ばれている方を鑑賞。
間違いなく、「よくわからない新しいパフォーミングアート」だったのだが、よくわからなすぎて、受け入れるタイミングを逃したままパフォーマンス終了。
「よくわからない」こと自体は個人的に嫌いじゃないのだが、パワーや感覚といった、「よくわからない」ままにでもこちらが受け取ることができるための媒質の存在を探しあぐねた感覚。
表現する身体も多くが日常の中の遊戯のようだったのだけれど、そこに舞台という空間に乗せる上での精度を求めてしまうのは無粋なことなのだろうか。

ストーリーは単純、男と女のあれやそれ。
ほろほろ笑える場面も多かった。

ヴィジョン

ヴィジョン

ミームの心臓

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2010/09/01 (水) ~ 2010/09/06 (月)公演終了

満足度★★★

声明のとんがり具合の割に
案外想像の域を出ない出来だなと。
世界に感じている窮屈さが、10代っぽい陰謀論的で観念的な視野で構成されてる様は、ほほえましくもあり、はずかしさもあり。
ある種の人の意識変革には有効になり得るかもしれないが、文化や芸術のだだっ広い懐を知ってしまっているような人間にとってみれば、こんなもんかと思うやも。その点どうも前作の方が地に足着いてそうで興味がある。
とても若いので、これからどうなっていくのか期待。

役者の演技がほとんど中途半端でキツかった。やりきってないのはともかく、芯の通ってないフラフラとした身体は特に外国設定だと説得力が見えない。
自己陶酔的な演技に向かいがちな役を、時々ハッとさせるようなシビアな演技で演じた主人公の少女役の子はちょっと気になった。

ぼくらのアイドル

ぼくらのアイドル

味わい堂々

OFF OFFシアター(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/21 (水)公演終了

満足度★★★

初日観劇
初日は終演後に急遽リピーター無料招待を出すほどなんだか裏や表でいろいろなことが起こっていたようで、あまりそれで判断してもらいたくないだろうが、言っても内容はそれほど変わらないと思うので、初日の公演で判断。
正直これは好きでない。
辻褄が合ってるのか合ってないのかわからない全体的なとっちらかり感は狙いなのかもしれないが、いい効果となる所まで到達しているとは思えず。
シャドーボクシングで攻めてくる相手と対戦するような、なんだかもどかしい感覚だった。

ところで一度暗転中に舞台上で謎の閃光が一瞬見えたのはいったいなんだったのかがすごく気になる。強烈に明るかった割に発光源は灯体ではなく舞台上だった気がしたのだが・・・

東 京

東 京

THE TRICKTOPS

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2010/03/19 (金) ~ 2010/03/21 (日)公演終了

満足度★★★

恋愛センチメンタルin東京駅
羨望と期待と失望が入り組んだ上京人の東京観が根底に流れていて、センシティブな東京観を期待していると肩すかしを喰らう。
そして展開はあくまで男女の恋愛話と、東京駅ですれ違う名も知らぬ人達が互いに相手を見合うその瞬間。
時間軸や空間が交錯する構造の面白さを演出が観せきれていない印象。

リズム

リズム

643ノゲッツー

OFF OFFシアター(東京都)

2010/03/10 (水) ~ 2010/03/16 (火)公演終了

満足度★★★

白組を拝見
序盤の内輪受けは置いとくにしても、残念ながらコメディとしては自分の肌には合わなかった。若者の描き方に妙なリアルさがあり、特に前半はイライラげんなりしてしまったのが大きな要因。
けれども中盤以降の謎が右往左往しだしてからの展開はなかなか引き込まれた。

愛獣-改訂版- 全公演日程無事終了いたしました

愛獣-改訂版- 全公演日程無事終了いたしました

MissPRs

サンモールスタジオ(東京都)

2010/02/03 (水) ~ 2010/02/07 (日)公演終了

満足度★★★


よくわからないのだがこういうテンポでこういう雰囲気の芝居はなんていうんだろう。新劇的?小劇場を観始める前に抱いてた「小劇場」の一つのイメージってああこんなだったなと思い出した。
こういう感じが好きな人はいるのだろうが、残念ながらその雰囲気(演出)と、直接的なリードをとる台詞の数々がむず痒すぎて、自分には合わなかった。
そして個人的にはダンスがあまりいただけなかった。要所要所感情や展開の動きを言葉ではなくダンスで表現する試み自体は好ましいし、ダンスも美しくはあったのだが、物語的な「言葉」の役割を、少なくとも代替する熱動を表現しきれていたかというと、いまいちよく響いてこなかった印象がある。結局言葉でバッチリ補っていたのもちょっと。

ジョニーと同居人の同居生活のくだりのステキさには拍手。

わたしたちの白梅事変

わたしたちの白梅事変

黒ヰ乙姫団

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2010/06/04 (金) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★★

実験的?
同じような演劇空間を目指している舞台でもっと意識的に観せている例を他で体感しているので、特にスタイルが実験的だとは思わず。内容もラストにはにやりとさせるブラックさがあったものの、それまでがどうも記憶に残っていない。いつもの公演と比較して実験的だったということであろうか。
個人的に社会情勢並べ立ててぶった切る的な表現に胸焼けがするタチだというのもあるだろうが。
挿入の物語は一つの出し物として完成度が高かったけれども、「挿入」の域を越えていなかったのは、やはりオムニバスをメインでやっているという劇団だからなのだろうか。

ロクな死にかた

ロクな死にかた

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2011/02/03 (木) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

満足度★★★

もっと動いて欲しい
言葉が言葉として、ダンスがダンスとしてバラバラに配置されてるなあというのがビックリしてしまった点。ひょっとこの、言葉と身体動作の音楽的配合センスに惚れていた自分にはあまり嬉しくないわかりやすさだな、と。
身体が言葉とわけられた分、舞台の見方としては言葉の、つまり物語の力に集中することになったのだけれど、話も話で謎解きホラーのごく具体的な導入が次第に抽象的に拡散していくような感覚で、さらに身の置き場が混乱してしまい、結果、キャラクターや展開が破綻してないか?とか、おかあさんとか出てくる意味あるか?ラスト取って付けたようでないか?とか。合理主義立場のツッコミ精神がフルに働いてしまった始末。
正直他の方の評価の高さを鑑みるに、どうも自分の見方がメケメケに混乱していただけなのかもしれないとも思うのだが、でも自分にとってこの公演は楽しくなかったのは事実。もっとひょっとこには動いて欲しい。ひゅっと息を呑ませて欲しい。

選曲センスは毎回ドツボだけれども今回は特に好き。曲欲しい。ミックスした曲なのかなあ。

おどろきのしろさ

おどろきのしろさ

サルとピストル

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/02/16 (火) ~ 2010/02/21 (日)公演終了

満足度★★★

世にも奇妙な物語チック
出口の無い空間にいつの間にか集められた人々が、見えない絶対者から出題されるゲームをクリアしたら脱出という不条理シチュエーション。
全体的にホラーっぽい雰囲気だとか超モデル体型の美女が出てきたりとただ観ているだけならまま楽しめるのだが、個人的には感覚上も理屈上もどうも消化不良感が拭えなかった。キャラクターに関しては度々現れる激情とそのコンテクストの浅さのギャップのバランスを受け止めきれず、哲学的な命題を隠れ蓑に都合よく纏めた感のあった展開には苦笑いを隠せない。
BGMのドラマテッィクさを頼りにしたラストシーンもこつ然と訪れた印象で、感覚が置いてきぼりを食らってしまった。以前からその曲に個人的な思い入れがあっただけに余計残念だった。

ネタバレBOX

観ていて一番気になったのは、拳銃で撃たれた直後は痛そうにしていたのにしばらくすると平気そうになっていたこと。そういう小っさいリアリティのなさでフワッとしていた部分もあったように思う。
狂騒パレード

狂騒パレード

メッテルニッヒ

明石スタジオ(東京都)

2010/08/05 (木) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★

あやうく睡眠
何より脚本がもったいないなと。百物語に入って以降の怒濤の散漫さに思わずうそーんと吹き出してしまいそうになった。あのシーンを観ていて、言葉との距離を測れていない時分に書いた、一歩引いてみた形としてはなんとなく整ってはいるけれどよく見ると謎なアクロバテッィクさをみせる文章を思い出し懐かしい気持ちに。

アンドロイド演劇『さようなら』

アンドロイド演劇『さようなら』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

あうるすぽっと(東京都)

2010/11/10 (水) ~ 2010/11/11 (木)公演終了

満足度★★★

発展途上中
人型はロボットよりも近い分だけ見る目が厳しくなる。自分としてはまだ不自然に映る動き。
しかしポストパフォーマンスが組まれた回を観たので、まだこれは発展途上中の技術だということで納得できた。
口の動きや声が後ろから声がすることに感じた不自然さは、技術的には咥内にステレオを埋め込んだり動きをなめらかにすることですでに解消可能らしい。けれどジェミノイドの一般化に重点を置く方針で技術開発をしているのでそちらはちょっと後回し(?)
でもあと2、3年もすれば市場に出回るとか。理論的には過去の映像からプログラムするのも可能らしく、ゆくゆくは各地に名優アンドロイドを置いたり、遠隔操作での世界同時多発上演構想も。すごいなこりゃ。
今度のロボット演劇の方も観るので、性質の違いを確認したい。

truth truth truth

truth truth truth

カラスカ

明石スタジオ(東京都)

2009/12/10 (木) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★

コメディという謳い文句だが・・・
台詞に笑える要素はあるのだが、演技が笑える沸点には届いてない・・・というシーンを多く感じでしまい、観ている最中に妙に冷静に。
めくるめく展開というにはあまりにチープすぎる、コテコテのベタコメディというには演じ切れていない、中途半端さが残る舞台に見えてしまった。

『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/06/01 (火) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★

やりたい事は嫌いじゃない
大きく二つのキツさを感じた。
会場の暑さから起こる慢性的な不快感を吹き飛ばすような、「この会場」である意義が作品に見いだせなかったことが一つ。この内容なら空調のちゃんとしたところでやってもらいたかった。
演劇の呼吸が上手くとれていなかったことがもう一つ。特に無闇に数多く長い暗転には、まだまだ二次元と三次元の質量差を把握しきれていない(か、その質量差に手をこまねいている)演出という印象を受けた。
これは多分演出をスマートにするだけで2時間切って観やすくできる芝居だなと。

『世界の終わり』を囲む短編

『世界の終わり』を囲む短編

Minami Produce

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/02/23 (火) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

Bを観劇
説明文などから、個という存在が持つ特異なザラザラとした感触を表現するという意味での「10%の理解者を求める」ような芝居を想像していたのだが、キャラクターも展開も、案外マンガ的に彩られていてちょっと肩すかし。
マンガついでに言うと、内容でもちょっと触れてたがどことなく白泉社系列の雰囲気。

獣従承知(じゅうじゅうしょうち)

獣従承知(じゅうじゅうしょうち)

角角ストロガのフ

王子小劇場(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/20 (月)公演終了

満足度★★★

百夜一夜
これはもっとクリアに中身が見えてきていいはずの舞台だと思う。全体を通して前後の因果関係や各空間の関係を上手くさばききれずにごちゃっとしながらもふわっとしていた印象。後半の一部は明確でよかったが。
各キャラの心理の動向、次の動作や言動の動機の筋が把握できず、どうも一人の統一的な個人に見えるキャラクターが少ない。そのため大人数がいっぺんに動いているシーンを観ていても、なんだかスタイルに動かされているなーと感じてしまった。
物語上の必然性はともかくとして、視覚は存外に楽しい。
セットといい衣装といい視覚的な面にはかなり気を配っていたあの中での小道具の主張力。

ネタバレBOX

「ネガティブの倉庫」とか、いや意味は確かに伝わってはいるんだけど…と言葉の使い方も度々気になった。
感覚的に伝わりやすいベターな言葉を逃し続けてる感が歯がゆい。
ラストも蛇足のように思えるのだが。

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