満足度★★★
世にも奇妙な物語チック
出口の無い空間にいつの間にか集められた人々が、見えない絶対者から出題されるゲームをクリアしたら脱出という不条理シチュエーション。
全体的にホラーっぽい雰囲気だとか超モデル体型の美女が出てきたりとただ観ているだけならまま楽しめるのだが、個人的には感覚上も理屈上もどうも消化不良感が拭えなかった。キャラクターに関しては度々現れる激情とそのコンテクストの浅さのギャップのバランスを受け止めきれず、哲学的な命題を隠れ蓑に都合よく纏めた感のあった展開には苦笑いを隠せない。
BGMのドラマテッィクさを頼りにしたラストシーンもこつ然と訪れた印象で、感覚が置いてきぼりを食らってしまった。以前からその曲に個人的な思い入れがあっただけに余計残念だった。