満足度★★★
時には
ダンスと朗読とピアノもいいものかと。
ネタバレBOX
どのダンスがどのシーンに該当するのかあまり良く分かりませんでしたが、マシーンとは空から来た神のようなもの、即ち飛行機のことだということは説明で分かりました。確かに偉大です。
分かり易いパフォーマンスとなると、ダンスというよりもパントマイムに近くなります。釣竿に掛かった魚のシーンはまさにそうでした。
ダンサーが両側の客席ギリギリのところでグイッとパフォーマンスしたりして、あれは一つの客イジリですね。私もゥンガっとビックリしました。
満足度★★★
『Madman Moody Mood』観劇
難解でした。
ネタバレBOX
薬物摘発捜査の際に夫が警察官に撃たれて死んだのは、カバンから拳銃を取り出そうとしたと誤解されたからですが、そのような動きをしたのは感情の起伏が無くなった夫が何も考えずに普通に行動しただけのことで、そもそも薬物によって精神に異常をきたした夫の脳の一部を除去する違法手術を認めてしまった自分に原因があったということに脳外科医である妻が気付いて後悔するというサスペンスを軸に、不思議の国のアリスの作者や妄想のアリスなどが出てくる難解な作品でした。
薄笑いのアリスはアリスっぽかったです。
警察官は何も悪くないのに、手を動かして喋り倒すパフォーマンスの後、精神的に追いつめられて自殺を図りました。あのパフォーマンスを一晩中やると精神が異常に高揚してしまうのか、喋りのスピード感など役者さんの力量には目を見張りました。
不思議の国のアリス自体が単に眠って見た夢の世界の話などではなく、強烈な刺激を受けることによってしか見ることのできない一段階上の妄想の世界の話だということでしょうか。
満足度★★★
あっち方面かあ
あっち方面から離れた作品も考えたらと思いました。
ネタバレBOX
人生はシナリオに書かれた通りに進むのかと思っていたら、冥界の盟主は魂の自由を謳っていて束縛することを禁止しているそうで、結局シナリオ通りに強制的に進めていた会社は冥界警察に摘発されてしまいました。
ということは、人生にはシナリオは無いのかと思うと、ラストで苅屋君の頭上にシナリオが落ちてきました。シナリオはあるけど無視できるということらしいですが、新婚旅行に行って飛行機事故で死ぬという最後のページを読んで飛行機を避けるのはちょっとずるいし、その後は何も書かれていないわけですから、やはり人生にはシナリオは無いと考えて良いのかもしれません。
オカルト好きや黄色い髪の人が登場していました。この作者は降臨なども好きなようですが、こっち方面から離れた作品も考えたらと思いました。
ところで、前説で若手二人が結果的には端役の先輩俳優からスリッパで思いっ切り頭を叩かれていましたが、完全にボケとツッコミの範疇を逸脱しています。そんなパワハラ被害に遭う人生は嫌だー、そんなシナリオこそ無視して破り捨ててほしいと思いました。
満足度★★★★★
右往左往
素晴らしい!!
アナウンサーを始めテレビ局のスタッフ、下請スタッフ、参院選立候補者、政治評論家、登場人物全てに存在意義がある、それぞれの職責を全うし切った感がありました。
ネタバレBOX
昼過ぎ時点の出口調査で、大テレ出身者の候補者が次点というデータが届いたことが発端となって巻き起こった大騒動。
ネットカフェ候補者渡辺晋吾のつぶやきによって多くの日雇い出口調査員に何らかの記入ミスが誘発されたのでしょう。局は右往左往し、他の候補者の買収疑惑が発覚し、告発すべきか、少なくとも番組内で告発すべきかで議論が重ねられ、最終的にはその候補者の引退発表によって渡辺晋吾も当選できたという構図。
初演のときに気になった点は今回全く気にならず、完璧だと思いました。
素晴らしい人間成長ドラマでした。
ところで、開票集計のときに、二位大島、三位前田とありました。あっちゃんの方が分かり易いのかもしれませんが、AKB総選挙を取り込む時事ネタなら今年の順位でも良かったのではないかと思いました。三位渡辺。
満足度★★★★★
不意を打たれました!
伏線が効果的に活かされたストーリーでした。
ネタバレBOX
訳ありな二人が何組かと結婚詐欺師、それに地元の青年部の若者たちが加わってのお見合いパーティ。
お茶農家の父親は頑固で家を飛び出て音信不通だった長女をトコトン許さないし、次女も恋路の邪魔をされた恨みがあって長女を憎んでいました。
誤解がドタバタを生み、ドタバタの中で次女も含めて、想いの通じない複雑な何組かの関係がほぐれていくハートフルなストーリー展開は素敵でした。
一年後にまたみんなが集まるくらいに仲良くなった参加者たち、そして分娩のためにこれから病院へ向かう長女に対して有線放送を通じて録音メッセージが贈られるシーンは、数多いお芝居の中でも記憶に残るラストシーンの一つに数え上げられるくらの名シーンでした。
みんながお祝いの言葉をワイワイ言っているだけのように思わせておいて、これから生まれてくる赤ちゃんと妻に対する亡き夫のメッセージが不意にしかもさりげなく流れてくるなんて素晴らし過ぎでした!
満足度★★★★
堕ちていく。
伸していく(のしていく)。
ネタバレBOX
大昔の女子プロレスには、エログロ、見世物というイメージがありました。一世を風靡して健康なスポーツ興行としての地位を確立したかに思えましたが、人気に陰りが見えると興行主は安易な方向へと舵を切りました。
興行主に恩のある天馬カケルはその方針に従い、真っ逆さまに堕ちていき、最後はあだ花のように散りました。
興行の世界の裏表を目の当たりにした小鳥遊ひかりは、カケルと出会う前の単なる演劇オタクの少女から、酸いも甘いも噛み分ける大女優への道を歩き始めました。二人の関係はナナという現場で出会った中島美嘉さんと宮﨑あおいさんのようです。
昭和のアイドル歌謡曲、初戀みたいなのはとっても素敵!
メガネっ娘のときもメガネを外しても可愛い、ゆうこりんをもっと可愛くしたような木村希さんでした。
満足度★★★★★
男の美学
素晴らしいストーリーに練り上げられていました。
ネタバレBOX
屋敷の住人の男性はちょっと棒読みっぽく、女性は甲高くて棒読みっぽく、いきなりへこんだのですが、如何せん男性は二人ともイケメンで渋くて魅力がありました。
その渋い男性二人が女性に対するそれぞれの思いを自覚して、そして女性の気持ちを一番に考えて出した結論は男の美学という感じでした。
お見合いコーディネイター、実は結婚詐欺師役の末永遥さん、その改悛振りはとても素晴らしく、かつてのグラビア美少女が素敵な女優さんになっていることに嬉しく思いました。
結婚詐欺師だったと分かっても、彼女のために尽くそうとするマザコン資産家にはちょっと都合良すぎるとは思いましたが、見合い参加者の一人である警察官のかつて降格させられたこともあるくらいの人情味の厚さがここでも発揮され、さらに館の男たちの男の美学が加わって素晴らしいストーリー展開になっていました。
満足度★★★
【ローライズVer.】観劇
嫌なパターンでした。
ネタバレBOX
悪いことが起こりそうになると金魚が身代わりに死ぬ…、家族に病人がいたりして気が弱っているところへ人の弱みにつけ込むように変に神秘的な方向へ持って行こうとするやり方は大嫌いです。
殴られた後に抱き締められたかった…、殴ること自体典型的なDVです。そして、DVを受けた後で優しくされると癒されたと感じるならば、それは徹底的に暴力者から刷り込まれた結果です。後で優しくすれば暴力は許されるようなDVを肯定する考え方は認められません。
母娘関係を修復するためのシミュレーションでも、いったん手を挙げてその後抱き締めるような練習をしていましたが、いったん手を挙げた瞬間もう見るに耐えず嫌な気分になりました。
ドタバタコメディでしたが、全体に明るくなくスカッとしませんでした。
満足度★★★★★
メルヘン
個と種のことを考えました。
ネタバレBOX
最後のゾウガメの話と、最後の日本人の話と、その最後の日本人の一家が旅芝居をしていた頃の話。
甲羅の張り具合で成熟度が知れる、生き物それぞれで異なる嬉し恥ずかし乙女心の描き方は繊細で素敵です。
ペットに名前を付けるということは最後まで責任を負うこと、飼い馴らすを考えることと同じですね。
孤独を厭わないゾウガメです。いずれ訪れる単なる個としての死だったはずが、カモメ郵便の知らせが届いたせいで種の絶滅という大事の当事者になってしまいました。知りたくもない情報も耳に入る情報化社会でした。
下手側の奥にロケットのようなものがあり、後で灯台だと判明しましたが、四方八方にコードが伸びていてやはりロケットに見えました。
別の星から地球に戻ったのでしょうか、最後の日本人は日本で売春を生業として生きていますが、一夜を共にした男は北へ、彼女はアサクサへと別れていきました。原発の事故処理で一時的に来る労働者はいても、国籍とか住民票的な意味での日本人はもう他に誰もいないのでしょう。
私も一気に絶滅危惧種の一人になってしまいました。
隕石の落下後飢えてドタバタしながら息絶える恐竜のCGをよく見掛けますが、実際は食料が減ったとしても少しくらいはあって、最後の恐竜は自分が最後の一頭だと意識することなく個としての生を全うしたのだと思います。
日本人も銘々が個の人生を送っている間に誰もいなくなってしまうのでしょうか。自分も当事者だと気付かせてくれる持って行き方は秀逸でした。
満足度★★★
アングラ的
その割にはラストで一人ひとり役者紹介する丁寧さもありました。
ネタバレBOX
前説的パフォーマンスでバーのママ荒浜バキ靖子が男だと気付き、アチャー、真は男かーッ、そりゃそうかーって正直思いました。後の祭りでした。
義理の兄妹の恋愛で、兄の方にわだかまりがあって一歩が進めず出奔。戻っては来たものの、明確な意思表示ができずウジウジ、それもそのはず、ロボットの形状をした段ボールなのですから。怒ったバキに殺され、妹は兄を田舎の島に持ち帰って鳥葬にしようと死体をバラバラにする何ともシュールな展開に。
ただ、バーのバンドのメンバーが入ってきてその様子を見てもただ段ボールをハサミで切っている程度にしか感じていなかったのはどうなんだかと思いました。一瞬ギョッとくらいしてよ。
舞台で火を使ってもいいタイニイアリスです。本当にちゃんとした料理を作って食べていたのは凄いです。
満足度★★★★
熱トーク
熱かったです。
ネタバレBOX
背中に手を添えて、人生について何かを話し掛けてくれるようなちょっと切ないものを期待していましたが、そうではありませんでした。
仮面ライダーにはなれないことに気付き、仮面ライダーになるには改造を受けなければなりませんからね、それではと、ライダーの中に入るアクション俳優になりたいと思ったりもしたけれど、それをスーツスターって言うんだ、最初何のことだか分からなかったです、でもやはり特に目指したわけでもなく、そして仕事を選ぶときもライダー関連の職種を選んだのかというと明確にそうだとも言えず、それでも今では仮面ライダー新シリーズの企画会議に呼ばれる立場の各業界の人たちの、プロデューサー不在の中で企画会議が次第に熱を帯びていく様子を描いた話。
一応決定していた新シリーズの企画がスポンサーの反対でダメになりかけているということで、初めはお互いに二流どころをけなし合っていたものの、次第に代替案がまとまっていき、みんなで勝手に熱く盛り上がっていったところで、米国のスポンサーの許へ行っていたプロデューサーからスポンサーを説得できたので元のままでいくという連絡が入りシャンシャン。
美少女系ライダーや、ブリやハマチをモチーフにしたライダーは次回シリーズで活かしてくださいね。熱いトークは決して無駄ではありません。一流どころへ一歩前進です。アイドルの弱味につけ込んでいるアシスタント・プロデューサーを除いてね。
満足度★★★★
エ、エーッ
のある風景。
ネタバレBOX
怒涛のコント集。
最初の、「裸婦かよっ!」で方向性は決まりました。
瞬間芸からちょっとしたものまで。オチがあったり無かったり、オチが無くてもいいものはいいですね。
そして、家族愛でジーンと来たり。
ベテランの技、びっくりするくらいの美人さん、個性的で面白い若手たち、皆さん素敵でした!
ただ、年老いた館長さんだけはピッタリハマっていませんでした。
満足度★★★★★
贅沢!
坂本鈴さんの作品は初見でした。どれも素敵でしたが、俳優陣も素晴らしかったです。
ネタバレBOX
若い四人の女性劇作家による作品の競演、どれも素敵でしたが、「Compassion」はアフタートークでも話があったとおり、私があの男ならあの場を離れているな、そもそも成立しないなと思いました 。
黒川陽子「彼女たち・第一部」 美容室、接客トークをしているうちに客と美容師が同じ男と付き合っていることが分かり揉める話。
客よりも幸せ度が優位であってはならないという前提の接客トークから、次第に本音になっていく過程が素敵でした。
オノマリコ「Compassion」 交際を申し込み断られた女に未練があり、もう一度だけ公園で会いたいと待っている男のところに、知らない女が近寄ってきて絡んでくる話。
いつ彼女が来るか分からないのでその場に居続けたいとも思いますが、あまりにも面倒な女だったので私ならいったん退去します。
ただ、売春が1,000円で、情報は10,000円、場合によっては一文字10,000円という発想は素晴らしく、現在のネットにおける課金制度のようです。ちゃんとした情報ならまだいいですが玉石混交、彼の場合はタレントから相談に乗ってほしいとメールが来て一度応じてしまってドツボにはまったケースみたいでした。
モスクワカヌ「バースデイ」 男の誕生日に自作のケーキを作って待つ女と、その女にいたずら電話をする女の話。最初、妻と愛人のせめぎ合いかと思っていましたが、ケーキを作る女も妻とは限りません。妻と思い込んでいるだけだとしたらもっと怖く、ケーキを焦がして燃やしてしまうのも納得がいくように思えます。
因みに、バターを湯煎する代わりにサラダ油を使うというのは目からうろこでしたが、風味のことを考えるとバラさない方が無難だと思いました。
アフタートークでの、人はみんな不幸なのにちゃんと生きているというお言葉には共感しました。
坂本鈴「親指姫」 現代版シラノ・ド・ベルジュラック。親指姫と小指侍という恋を取り持つ二人のメール代筆屋の話。スピード感があってコミカルでポップ、現代風で素晴らしかったです。相手も本人も代筆任せ、会うとときめかないというのには笑います。
そして、代筆者の存在に気付き、じゃあその人に恋するかと言えばキモオタで一蹴、素晴らしかったです。
アフタートークでの仕切り具合にも性格が出ていると思いました。
黒川陽子「彼女たち・第ニ部」 さらに別の女の存在に気付いたりして諦めがついたりつかなかったり。ラスト、切り過ぎて男の髪型に似てきたというオチに、諦め切れない女心も見えて面白かったです。
俳優陣では長瀬みなみさんが印象に残りました。
満足度★★★★
干物っていいね
一度は見るべし。
ネタバレBOX
二度目は慣れが入るべし。一度目のようなあの感動はありませんでした。でも絶対一度は見るべしです。
金儲けに走る悪人を懲らしめ、火山の噴火を食い止め、一部流れだした溶岩を戻し、生き別れた父親と再開し、育った家族とも仲直りし、他の親子の人間関係を修復するヒーロー星之助の物語。敵も徹底的に悪いやつでもなく、星之助も意外な展開に驚いてよく笑っていました。
干物を食べさせて幸せな気分にさせる…、バラを盗もうとした盗賊にイカの干物を食べさせて、濃縮したアミノ酸のせいでしょうか、それとも星之助が言うように家族の愛が七輪に染み付いているからでしょうか、アハハハハと脳が麻痺するくらいに幸せな気分になる盗賊、あのイカのシーンが一番好きです。
中村まゆみさんもすっかり水を得た魚のようになっていました。
メイキング映像のように、ラストに組体操を連続的に再現するシーンは面白くて楽しめました。いいサービスだと思いました。
満足度★★★★
人は弱い
人の弱みにつけ込むことは大嫌いです。
ネタバレBOX
マザーと名乗る教祖が不妊の男女の弱味につけ込んでマザービレッジという新興宗教的な組織を作り、子供を欲しがっている多くの男女を集めて集団生活を送る話。
マザー自身も不妊で悩んでいたのが組織を作るきっかけでした。そして、不妊をずっと夫のせいにしていたのですが、集団生活者の中の女性が一人妊娠し、その相手がマザーの夫だということが分かりマザーの無力さが露呈しました。いずれこの事実は全員に広まることでしょう。
ホントこういう気色悪い集団が嫌いですから、組織の崩壊が予想される結末にホッとしました。
ミスユニバースジャパンに選ばれた人やファイナリストの人など、皆さんスタイルバツグンで流石でした。
満足度★★★★★
矢口っちゃん事件!
200年近く前も今も何も変わっていません。
ネタバレBOX
「人はこんなことはするもんじゃない。」、繰り返し出てくる言葉です。
普通の人はそんなことはしないと思われるような行為でも、自己中心的で、自由に生きることしか考えていないヘッダ・ガブラーにとっては、元恋人への自殺教唆が判事に知られ、今後判事に指図され、拘束され続ける立場になると分かってはもう我慢はできません。
打算で結婚した彼女は、結婚しても心はヘッダ・ガブラーのままでした。そんな彼女が選んだ道は自殺でした。
このようなケースだったら、普通の人でもそんなことをするような気も少しします。
判事のずる賢さ、元恋人の天才肌で病的な神経質さ、夫の出世欲には貪欲ながら学者バカな感じ、そしてヘッダの美貌の持ち主ではあるが盛りが過ぎることへの焦りの感情など、良く出ていたと思いました。
この夫、今後上手く立ち回れば一番おいしい生き方ができるように思えます。まるで矢口っちゃんの元夫のように。(例えとしては、矢口っちゃんのことがいつまで記憶に残っているかが問題ですが。)
満足度★★★★
【空】観劇
家族愛のことを考えて、勢いで書いたという印象の作品でした。
ネタバレBOX
家族は一緒に住まないといけないという風に、家族に関してちょっといびつな価値観を持ったきょうだい、特に長姉が、家族はどこにいても家族ということに気付き、普通の家族に戻る話。
きょうだい9人が全員養子だったということで、絆を保つには一つ屋根の下ということだったのでしょうが、全員が家業の旅館業に従事していたら、むしろいざというときの相互扶助ができず、一族の存亡リスクが高過ぎます。
当たり前のことに気が付いて良かったねって感じでした。
長姉の恋人が当てたロト6で旅館の借金の返済をするというのは都合が良過ぎます。
役者さんたちはイキイキしていました。
鈴チームのときは全然違うのでしょうが、空チームのあれだけアゴに特徴がある役者さんをイジりまくっていれば、つい役者さんの名前を呼んでしまうのも分かります。
満足度★★★
夢の話は
すぐ忘れてしまいます。もう憶えていません。
…私も“りさいくる”。
ネタバレBOX
我が娘か、恋人か、どこかに行ってしまわないように、病気と思い込ませて寝かせつけることで部屋に閉じ込める粘着質な男とその女性の話。
ベッドが置いてあったのが、以前観たときと異なっていて新鮮でした。
彼女の分身たちに様々な単語を素早くぶつけ、連想するイメージを即座に言わせて夢の成り立ちを表現するようなシーンは、即興風ということが分かっているので実につまらない感じでした。じゃあ、本当に即興でやったら良いかというと、言葉に詰まらずに気の利いたことを言うのは無理ですから、それは止めた方がいいのですが。
最後、彼女を絞め殺し、男は睡眠薬を飲んで、シュールな『おやすみなさい』でした。
満足度★★
実質
10分。
ネタバレBOX
一緒に暮らしている何とかの方舟のような暮らし方でした。
小学校から絵画教室に帰宅する女の子、先生は知っているのでしょうか。どういう事情でこうなってしまったのか知りませんが、本当の親御さんが可哀想です。
何とかの方舟のような暮らし方のその主宰が死んでも、頭は何でも良いのでしょう、新しい主宰を引き込んでこれからもこれまでの生活を続けるようです。
実質10分の内容を、同じ台詞を何度も繰り返し、役者を持ち上げて運んだりするパフォーマンスを入れて、体力と相談しながら40分に延ばしたような印象でした。
満足度★★★★★
面白い!!
不条理が不条理と思えない現実。
ネタバレBOX
『小さな家と五人の紳士』 認知症と老人虐待のシーンは今や条理に基づいた重要な問題です。
ミミズやダンボールに収まっている人を勝手に自分のものだと思って眺めている光景は、相手に影響を与えない限りにおいて水槽の中の宇宙を眺めている星新一のショートショートのようでもあり、ここまでは従来の感想と同じですが、思うのは勝手ですから、尖閣諸島についても中国は勝手に思うだけにして頂戴とふと思いました。
『カラカラ天気と五人の紳士』 一等が青酸カリ、外れ一等が棺桶というクイズで当選した人たちの話。
分別ある者は死ねないが、死を意識して積極的に待つことはできる。うわあ、これってゴドーのことだと思いました。また一つ勉強になりました。
青酸カリが重曹だと知って女たちは電車に飛び込んで自殺しましたが、ゴドーでは自殺に失敗してゴドーを待ち続けます。普通に死んではいけませんってところがミソです。