満足度★★★★★
やってくれました!
これまでの概念を覆す問題作、ホンマかいな。
ネタバレBOX
性犯罪者も開き直って屁理屈こねりゃあ粋な人に見えてきて、真っ正直に生きている人は人生の酸いも甘いも知らない野暮ったい人種に見えてくる、というお話。
純愛がダサく、変態が、戦後押し付けられた戦わないで解決を図るのが良いとされる道徳に対抗する主義主張かと思えるくらい、格好良く思えてきました。
思春期ゆえの過ち、林間学校でどのような暴行事件が発生したのかなと思っていると、えっ、女子トイレの覗き!ってことで肩すかし。しかし、単純な覗きかと思えた事件は藪の中のような奥深さがあり、真っ正直な人にとっては性犯罪に見え、告げ口することが正当化されるのでしょうが、覗き覗かれるという静かな行為は好いた者同士にとっては耽美譚であり、心の中は燃え上がっています。そこが分からないのは粋じゃない、変態万歳です。
校長は今回も校長でヘタウマ、愛人の女先生の性行為を徹底的に覗きまくるド変態男でした。
警察に訴えた愛人の夫の男先生が、男と女を知らない野暮な男に見えてくるのはさすがです。でも、変態でしょ!の一言で一瞬我に返りそうにもなりますが、痴漢王子の格好良さなどもあり、また変態万歳の流れに乗っかります。
ラストの、ある女子生徒に彼氏ができて、別の男子生徒にいつまでも友だちでいようという純愛路線にありがちな言動が、本当にダサく見えました。
そして、この男子生徒もまた一人、粋な道に進んで行くのでありましょう。変態万歳!
満足度★★★★★
地獄のこちら側の地獄
じわっとした恐怖と一瞬の恐怖、どちらも怖かったです。
ネタバレBOX
間引きされた実の妹とダブり、死んだ赤ちゃんが忘れられない君枝と、赤ちゃんを虐待したことから赤ちゃんから遠ざけられているキミエが親しくなり、症状が緩和されたように見え、良い方向に向かったと思った矢先、二人の似て非なる境遇から悲劇が起こりました。
赤ちゃん殺しに至るまでの過程の恐怖と絶望感は凄まじいものでした。窓ガラスに張り付いた君枝の姿も怖かったです。
賽の河原の子どもは最後は菩薩に救われるそうですが、こちら側の地獄では人間が心穏やかになることは並大抵ではないことが窺われます。
満足度★★★★★
意味のあるタイムスリップ
彼ら二人にとって、そして世界にとって意味のあるタイムスリップでした。
ネタバレBOX
催涙弾か何かの衝撃は二人を元の時代に戻せるだけのエネルギーがあったんですね。そして、その時代の人がまともに受けると死んでしまうだけのエネルギーだったんですね。
お父さんとお母さんの青春、まだくっついてはいませんでしたが素敵でした。お父さん、歌上手い!!リーダーが今でもアフガニスタンで医療に従事しているとは感動でした。
1968年、沖縄はまだ返還されていなかったこと、お母さんのお腹の中で体内被曝した人が大学生の年代だったこと、改めて実感しました。
まともな学生運動の頃は熱気がありました。私達もこの後の時代でしたが、高校の校則のことで熱くなったことを思い出します。そして、早く選挙権がほしいと思っていました。とても素敵なお話でした!感動しました!!
満足度★★★★★
しっとり、しみじみ、しんみり、
落ち着いたこんなお芝居もいいものです。
ネタバレBOX
『雨空』 今はお互いに好いたもの同士と認識しているものの、女の方に縁談があって断り切れず、指物職人の男は東京を離れようと考えるそんな大正9年頃の男女の話。
元々は姉の方を好いていた男ですが、大工だった女の父親が死んで困窮した家を救うために姉が商家へ嫁ぎ、失意したところを初めから男のことが好きだった妹に優しくされて、二人はいい仲になったようです。
女が三味線をたしなんでいたり、家に出入りする役者がいることや、その役者の言葉の端々から、父親が生きていた頃は随分と粋な感じの家だったことが窺えます。2月にお亡くなりになったのが十二代目ですから古い話になりますが、堀越の旦那なんて九代目市川團十郎のことらしいです。
思うように行かない世の中ですが、最後女が声を掛け、さて…、何も起こらないのか、何か決断でもするのか、余韻の残るお芝居でした。
『三の酉』 14歳のときに関東大震災で身寄りを無くし、以後芸者として生きてきた女が、彼女の言葉で言うところの「心の棲家」、即ち心から安心できる家庭というものを一度持ってみたいとしみじみ考えていたことを、馴染みの男がしんみり思い出す話。
昭和30年頃の粋な遊び方、心構えのようなものを教えられました。
満足度★★★★★
濃密
全ての人に濃密なドラマがある群像劇でした。
ネタバレBOX
気難しい90過ぎの大地主である父親と、父親の死を待つ商才の無い子どもたち、そして彼らを取り巻く人々の話。
ラストを見れば老いた人が尊厳ある死を選択する終活の話として帰結しましたが、全体としては全ての登場人物に濃密なドラマを設定した群像劇でした。
父親が急にまだらボケになったのには唐突感がありました。正常な意識の時に実行しなければならないとはいえ、いくら南方で辛い経験をしてきた元軍人だからといって、そして他に手段が無かったからといって、包丁で首を切りつける方法で自殺するものかなと思いました。
イケメンは罪作りです。三男と付き合い妊娠した看護師に嫉妬して、三男に好意を寄せていた高級マンションの男性職員は看護師を階段から突き落としました。でも赤ちゃんは無事でした。
老人には自殺させ、赤ちゃんには命を与えました。長田さんは、ここ最近実在の人物ばかり扱ってきたため歴史上の制約を受けてきましたが、今回初めて人を殺したり生かしたり、人の命を自由に弄んだなと思いました。やりたい放題は大好きです。
様々な相続を巡る悲喜劇がありました。地主の北澤家も相続破産すると言っていました。資産が不動産に偏重し過ぎて流動性が乏しいとそうなるのかなと思いました。
同じ高級老人ホームの階下に父が住む息子の話では、105歳のおばあさんよりも先に父が死ぬと、家が叔母のものになってしまうとのことでした。この息子は死にそうな父を生かそうと延命措置を取りましたが、おばあさんの死後今度は植物状態で生き続ける父が重荷になり苦しんでいます。
そのようなことも起こるのだろうと長寿社会の皮肉な現実に素直に驚嘆しましたが、良く考えてみると、子どものいない未亡人であれば義理の親の死後起こり得ることも考えられますが、このケースでは父が死んでも息子は代襲相続ができるので特にそのようなことにはならないのではないかと思い直しました。
客層には高齢者が多く、これらの演劇ファンが他の小劇場にも足を運んでくれたらなと思いました。
満足度★★★★★
驚きました。
単にロボットという言葉が生まれただけの作品ではありませんでした。
なぜ奥の深いストーリーが一般に広まっていなかったのか不思議です。
ネタバレBOX
原作はSF小説かと思っていましたが、元々が戯曲だったのですね。そして何より、てっきり鉄製のロボットの話だとばかり思っていましたからタンパク質的なものと知って驚きました。
ゲノムが分かっても生命体が作れないように、反乱後のロボット(人造人間)たちは工場内の肉のラインなど部品部品のラインを確保しましたが、ロボット、即ち子孫が作れませんでした。ゲノムと生命体の関係に触れた先進性に感心します。
部品を組み合わせる方法は、それを発見した科学者の書類が燃やされてしまったので誰にも分かりませんし、そもそも人間は殺戮され、建築家として手に職を持った一人が生かされていただけでした。
それでも、愛を認識した進歩型の男ロボットと女ロボットにとっては彼が創造主の種族であり、唯一の人間です。なるほどね、こういう形で人間とロボット、神と人間、創造主と知的生命体の関係が繰り返されていくのですね。
新しいロボットは人間と呼ばれ繁栄し、古い人間は神と呼ばれ死滅していきます。我々は何回目のロボットなんでしょう、そして今はどのあたりに存在しているのでしょう、考えさせられました。
10分間の休憩を入れて2時間40分の熱演でした。
満足度★★★★★
優しさと厳しさのある世界
個性豊かな俳優陣、面白くてジーンと来ます。
ネタバレBOX
新宿西口公園に住まいするホームレスたちの話。孤独を防止するための気配りや優しさがある反面、信頼を裏切った場合には追放されるなど、厳しい掟が存在する世界をコミカルに人情味溢れる形で描いていました。
食当たりしてトイレで死にかけていたところを助けてもらった恩義から、年寄りの面倒を見る若手の二人の関係は親子のようにも見えますが、過去をほじくりだしたりすることもなければ、未来を拘束することもありません。君子の交わりは淡きこと水の如しです。
でも、自分のことを話したいのもこれまた人情、酒の勢いで失敗自慢を何度も何度も話すのが可笑しいです。
世話焼きで商才に長けた男はあからさまに商売をしたため、目立ち過ぎて新宿のヤクザに襲われました。税金払ってない奴が仕切るな、儲かっているならどっちも税金払えと言いたくもなります。
こんな世界ですが、人が固定されている訳ではなく、亡くなる人、仕事を紹介されて出ていくも、仕事先で金を盗み、ここからも追放される男がいたり、実のところ夫婦喧嘩して飛び出していただけみたいな男は帰ったり、震災で親を亡くしたため故郷へ戻っていく者、原発事故の現場で働き金を稼ごうとする者がいたり、新しくホームレスになる者もいて、世代交代が起こります。ただし、優しさと厳しさの精神は引き継がれていきます。
そして何より、取材と称してここに出入りしていた男ですが、今は牛丼屋でバイトしていてルポライターになる夢を諦めているのですが、みんなと接触することで得られたものがあるはずで、絶対に夢を叶えてほしい、頑張ってーって思いました。
皆さんいい味出していましたが、おしっこチビったりする酒飲みの老人役の喰始さん、良かったです。
冒頭の缶コーヒーのプルトップを開けるという行為だけであれだけ笑いが取れるのも凄いと思いました。
満足度★★★★★
面白かった!!!
最初、くさい仕草が鼻に付くかなと思いましたが、役者さんたちがべたなツッコミを入れたりしてとことん徹していたので、すぐに馴染みました。
西村雅彦似のAKKYさん、周りから浮いたようなところがそっくりでした!
皆さん、個性的で、それぞれの役にぴったりはまっていて、素晴らしかったです。
満足度★★★★★
すごく情緒的
村に歴史あり。
ネタバレBOX
大雨でダムが決壊して子ども夫婦と孫を亡くしたお祖母さんの混濁した記憶に基づいた脳内風景を描いたようなストーリー。
楽しかった村祭り、戦争で男手が無くなった時代に獅子舞の伝承に努めた少女がいたよねー、ああ懐かしい。人間がほぼ滅亡した後のアンドロイドの世界も想像すると、こりゃ大変だー。
水害で子ども夫婦と孫を亡くしたと言っても複雑で、子どもの行方を心配して悲嘆に暮れているところを再度の鉄砲水にやられた夫婦の心境って如何ばかりかと思うと、本当に可哀想。
村に歴史あり。どんな村や町にだって悲しい思い出もあれば、きっと楽しい思い出だってたくさんあるでしょう。でも、大災害やゲリラ豪雨の多い昨今、他人事とは思えないものがあります。悲しい記憶に占められた中での終活は辛いですね。
ところで、戦時中にタオルとは言わないような気がしました。イメージとしても、木綿の手拭いを腰にぶら下げているという絵が浮かびます。
満足度★★★★★
ラストシーンも
見逃せない素晴らしい出来ばえ。
ネタバレBOX
1963年、ボイラー製造会社の社長の娘が誘拐される事件が発生。営利目的か、怨恨か。刑事たちの活躍と、数ヶ月前の出来事から真相が明らかになっていくという推理劇。
ラストシーンでちょっと頭が混乱してしまいました。サンモールスタジオからの帰り、新宿二丁目の交差点の手前辺りでスッキリしました。腑に落ちました。起きたことは起きたこと、迷宮入りにしてしまえってか。シリアスで面白かったです。
薄いスクリーン越しに過去の出来事らしく見せる手法は良かったですね。オープンリール式のテープレコーダー、昔風のステレオやテレビなど、小道具も雰囲気がでていました。
ところで、誘拐された小学生低学年の役として、可愛い子役の女の子が出演していました。夜の8時から始まったお芝居は上演時間1時間40分ぐらいでしょうか、終わったのは9時半を過ぎていました。労働基準法が気になりました。
満足度★★★★★
徹底してる!
褒め称えるしかありません。
ネタバレBOX
天皇家の世継ぎ争いを演出し、これに乗じて台頭しようとした華族らをあぶり出して殲滅することを企てた天皇が、いったんは成功したかにみえたその矢先、これら華族らの謀反に遭って殺されてしまい、大日本帝國の統治機構がまさにこれから変化していくのではないかと思わせるような話。
ストーリーも過激なら、いつものように音量も過激でした。光量も過激になったようで、ライトが目一杯輝くと、凄まじい放射熱量が感じられました。
徹底した独自性は集客力にも繋がっていて、評価し、感嘆するしかありませんでした。
満足度★★★★★
もう一度の決意表明!
解散を決めたある劇団の最終公演後の話ですが…、バラシのテクニック、劇団の人間関係、役者と才能、気持ちのことなど、普遍的な内容がコメディの中にギュッと凝縮されていて素晴らしかったです!
ネタバレBOX
大食い競争のように電光掲示板を使って90分のカウントダウン開始、時間内に撤収完了できるか興味津々。
野球を生涯の職業と志す者は、甲子園を目指す5回のチャンスで自分自身で見極めを付けることができるという。将棋も基本的に同じですね。
俳優は自分で見極めを付けることができない。いっそ法律を作って、30歳くらいで才能の無い者を定職に就けさせるようにしたらどうか。むしろホッとするんじゃないかって。
でも、そう単純じゃないからこそ、バラシた後にもう一回組み立ててお芝居やっちゃうんだねぇ。
結局解散せずに、元主宰も戻ってきて、またお芝居やるんだ。後で後悔しても知らないっと!!
満足度★★★★★
【夜の部】
『於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)』、別名『お染の七役』がこんなに面白いものだとは知りませんでした。
ネタバレBOX
七之助さんの早替りの素晴らしさ、驚嘆ものです。駕籠からどのようにして抜けたかなど今でも不思議です。ただ、一ヶ所、二ヶ所、久松の体型が七之助さんとあまりにも異なっていてバレバレという場面があったのは残念でした。
お染久松の話というより周辺のワルたちの話と言った方が適切な感じ、鬼門の喜兵衛の悪事がバレても平然とにやついたままというような態度も素敵。
雰囲気が一変した大詰の気が狂れたお光と女猿廻し夫婦?の踊りは見応えありました。
満足度★★★★★
これが実態なのか
無性に怒りがこみ上げてきました。
ネタバレBOX
無理偏にゲンコツと書いて云々のような理不尽な高校野球の世界を描いたストーリーかと思いながら観ていましたが、途中から地方の名士とも言える立場を利用した監督によるパワハラ、セクハラどころではない暴力犯罪、性犯罪の実態を知らしめる重苦しい展開となりました。
フィクションだとしても火のないところに煙は立たずで、多かれ少なかれ高校スポーツの世界ではこのようなことが行われているのかと思うと、腹が立って腹が立って仕方がありませんでした。
随分可愛い劇団名に騙され、題名も意味が良く分からないまま観ましたが、野球部がマインドコントロールして自由に操ることのできる人材を作り出す工場のようだという意味だと観終わってから理解できました。
ところで、冒頭の試合中継の場面で、ツーストライクワンボールとかの表現がありました。ストライクを先に言う時代の話なのかもしれませんが、それならば球場の電光掲示板がBSOの順番になっていたのは変で違和感を覚えました。
満足度★★★★★
本気(マジ)、ド迫力!!
こんなに真剣(ガチンコ)で本気(マジ)な芝居は初めてでした。
ネタバレBOX
女剣劇をやる人って凄い!1オクターブテンションが高く、遠慮容赦なくずけずけポンポン本音をぶつけます。
演技とは思えないマジな反応に、ドツキ漫才のような動きも加わって迫力がありました。
「座長に向いてない。辞めろ」、こう言われた沖縄の女座長さんも全体を通じて頼りなげで好演でした。ただ前座長の直系への遠慮があるとはいうものの、少し頼りなげ過ぎで無責任な嫌いはありました。ラストシーンで麗子と丸子の二人の座長の向こうを張った決めポーズでもあれば二人を見返すこともでき、また座員にも今後の決意を示すことができたのではないかとは思いましたが、そこがまだまだ未熟なところ、今後の精進に期待ということでしょう。
役者に持たれている陰の面も表現されていて芝居一座の雰囲気が良く漂っていました。
寸借詐欺の小悪人もとことん徹底的でしたね。
恋あり、笑いあり、ラストの臭い芝居で感動したのは初めてです。
満足度★★★★★
面白かった!!!
小説の題名からしておかしく、これからのストーリー展開が面白くなると確信しました。
太宰氏のキャラサイコー!
ネタバレBOX
推理劇になっていたとは驚きました。
ミスマープルもいたりして。
満足度★★★★★
熱く、面白く
全員が個性的で素敵でした。
ネタバレBOX
尾崎豊や、尾崎に憧れていた17歳頃の自分に勇気づけられながら理不尽な社会、会社を生き、妻を愛する男の話。
女だか男だか分からないような加藤美佐江さんが素晴らしかったです。カップルの臭い仕種に笑い、少年尾崎の股間を触りながらのエアギターには女を捨てたのかと思わせるぐらいの演技で笑わせてもらいました。
追い出し部屋の所長が非正規社員なんて強烈です。
ダメ社員として元東京バンビの二人も出ていて、元気でなによりでした。
満足度★★★★★
意外性もあって面白い!!
目的・真意は何か、どんでん返しありありで面白かったです!
ネタバレBOX
一人だけ素人を混ぜるとリアリティが出てくる、確かにそうですね。
小劇団の役者を雇うのもリアリティがあります。
最初の頃の集められた人々の会話シーンは少し長かったかなという気がしました。また、台詞がかぶったところもありましたが、美しい人は美しく、可愛い人は可愛く、面白い人は面白くて、皆さん芸達者でした。
それと、日替わりゲストが出てきての役者いじりで変に中断されることも無くスッキリしていました。本編中の役者いじりは面白かったですよ!
満足度★★★★★
こういう長編が観たい!
短編の内容が適度に飛んでいて、美味しく絡んで、イライラ、本音があって楽しかったです。
ネタバレBOX
お笑いにハマった女友達のこと、クズな芸人、派遣先の女子仲間、結婚できないサラリーマンたち、結婚できるかもしれない男女…。
やはり結婚できないであろう男たちの酔っ払い方が半端でありませんでした。靴を片方失くし、脱いだワイシャツをタスキのようにして斜めに結んだ姿は初めて見ました。
そして、私の一生を決めた食べ物は杏仁豆腐でした、みたいな優しいエピソードもあって、とっても素敵でした。
美しい女優さんの存在も嬉しかったです。CM中ドキドキしていました。
満足度★★★★★
女子高生ではなく女子高!!
劇団員の個性と客演陣の美しさが見事にマッチしていました。
笑いどころも多く、エンタテインメント性も豊かでした。
ネタバレBOX
女子高で何があったのか?!
卒業から10年、深夜の教室で開かれた同窓会で殺人事件が発生。刑事になっていた同級生を中心に犯人を探すうちに、参加者は全員殺された女性に恨みを持っていたことが判明、さらに女子高時代の自殺と思われていた事件が関係していた疑いが浮上します。そもそも今回の同窓会は自殺ではなく殺人だったと確信した一人の発案によるものでした。そして殺人だったこと、その犯人が明らかになり、復讐に燃える一人が10年前の犯人に対して銃を突きつけ、刑事が発砲を阻止しようと銃をかまえたところで暗転、銃声が2発。
高校時代と現在の切り替えがテンポ良く行われていました。
勝ち組負け組を意識する感覚の妙、謎解きの面白さの他に、高校時代に過ちを犯した女子高生も今や子供を塾に送り迎えする普通の主婦になっている不思議さが印象に残りました。
劇団員は個性豊かで強烈、客演陣では美冬役の下宮里穂子さんの二面性を表す表情、目付きが素敵でした!キャバ嬢も魅力的でした!!