ロボット 公演情報 演劇集団リレーションシップ「ロボット」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    驚きました。
    単にロボットという言葉が生まれただけの作品ではありませんでした。

    なぜ奥の深いストーリーが一般に広まっていなかったのか不思議です。

    ネタバレBOX

    原作はSF小説かと思っていましたが、元々が戯曲だったのですね。そして何より、てっきり鉄製のロボットの話だとばかり思っていましたからタンパク質的なものと知って驚きました。

    ゲノムが分かっても生命体が作れないように、反乱後のロボット(人造人間)たちは工場内の肉のラインなど部品部品のラインを確保しましたが、ロボット、即ち子孫が作れませんでした。ゲノムと生命体の関係に触れた先進性に感心します。

    部品を組み合わせる方法は、それを発見した科学者の書類が燃やされてしまったので誰にも分かりませんし、そもそも人間は殺戮され、建築家として手に職を持った一人が生かされていただけでした。

    それでも、愛を認識した進歩型の男ロボットと女ロボットにとっては彼が創造主の種族であり、唯一の人間です。なるほどね、こういう形で人間とロボット、神と人間、創造主と知的生命体の関係が繰り返されていくのですね。

    新しいロボットは人間と呼ばれ繁栄し、古い人間は神と呼ばれ死滅していきます。我々は何回目のロボットなんでしょう、そして今はどのあたりに存在しているのでしょう、考えさせられました。

    10分間の休憩を入れて2時間40分の熱演でした。

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    2012/08/31 08:44

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