aboの観てきた!クチコミ一覧

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そんなに驚くな

そんなに驚くな

BeSeTo演劇祭

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/07/17 (土) ~ 2010/07/19 (月)公演終了

満足度★★★

におい
冒頭より、においがからみつくような舞台でした。うれしいにおいではないけど、それだけ迫力があったと言うことですね。

役者さんはみんな力がある方だと感じました。特に、唯一の女性の方がすてきでした。彼女次第という舞台じゃないでしょうか。
字幕が自然で、違和感なく見ることができました。

でも、タイトルほどには意外性は感じなかったです。
登場人物はみんな、普通人の感覚から、はずれてなかった。
もう少しはずれたのを期待していました。

Zyklon B (再演)

Zyklon B (再演)

Voyantroupe

サンモールスタジオ(東京都)

2010/06/02 (水) ~ 2010/06/07 (月)公演終了

満足度★★★

挑戦
初めての劇団で、劇団についての予備知識もなく行きました。予想外によかったと思います。
流れがうねるように展開し、どきどきさせられました。
発想もおもしろいし、魅力的な人物もいて、引き込まれました。

こういう話をちゃんとドラマにするのがすごいと思います。
今後も挑戦してくれることを期待します。

ただ、役者さんの年齢に合わない役の場合、どうしても生活感が感じられずせりふが「せりふ」にしか聞こえないのが残念でした。

服装もあえて時代を感じさせるようなものが少ない感じでした。狙ってかもしれませんが。

ネタバレBOX

いすなどの小道具(?)を動かすとき、あんなに大きな音を立てる必要があるのかと思いました。ただ乱暴にしか聞こえず。
殺伐感を出したかったのだろうか?

ウォレス・ドルチェ・ヴィヴィアン・モンロー・ガボールは、魅力的でした。
ただヴィヴィアン、叫んでいるときことばが聞き取れないときが何度か。

ティファニーは熱演でしたが、必死さがちょっと一本調子に感じられたのが残念でした。
アンリは、終始ポーカーフェイスに見えたのは意図してでしょうか。感情の起伏があまり感じられませんでした。だからウォレスの気持ちももっともだと思ったし、エルメスは空回りに見えてしまった。
カスパー彷徨

カスパー彷徨

unite d'Habitation

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/08/04 (火) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

ことばが降る瞬間
詩森さんとこのなので期待して行きました。
つくりは面白かったけど、主演の二人は勢いが先に立って見えてしまってちょっと残念。
勇さんからは、心の震えが見えた。言葉がいま、降ってきていると感じられた。これからに期待します。

Wannabe

Wannabe

柿喰う客

アトリエ春風舎(東京都)

2010/06/29 (火) ~ 2010/07/19 (月)公演終了

満足度★★★

そうだったのか
みささんの解説を読んで話がわかりました。だいたいしかわからなかったので。
「3カ国語+α」じゃなくて「英語+3カ国語」なのでとまどいましたが、みんなが笑ってるところは笑えたのでよかった。

ピンクパンサー持ってるティエンさんが年齢不詳的かわいらしさで印象に残りました。

たぶん客席はおなじみの方が多いのかな。暖かい雰囲気でしたが、初柿者は、ちとさびしかったです。
アフタートークによると、いつものこの劇団の作品とは違う感じだそうですね。

ネタバレBOX

「しちみ」さんは、死んじゃったのか? ラストがよくわからなかったです。
最後にユリカさんが何度も言う「ソウ ポンヨウ パ」って、「友達になって」かな?
大事な言葉だと思うのにわからなくて残念。
(彼女の母語は何語っていう設定だったのかも、なぞ。)
声紋都市-父への手紙◆フェスティバル/トーキョー09春

声紋都市-父への手紙◆フェスティバル/トーキョー09春

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/03/19 (木) ~ 2009/03/22 (日)公演終了

満足度★★★

まだ無理
「演劇の可能性を追求」はわかります。
でも、それ以上は私のような素人には無理だなと。
ひとつひとつの意図を考えながら見たのでひたすら疲れました。
声が重なるところも、できるだけ聞き取ろうとして、それも。
それでもいくつか、「おもしろい」と感じることがあったので、収穫がないわけではないけど、少なくとも自分好みではないなと思ったことでした。
もう少し『演劇」を見慣れていけばおもしろさを「わかる」というか、「感じる」ことができるようになるのかもしれない。ちょっとハードル高かったです。

ネタバレBOX

映像で、松田さんが少女の姿で出てくる場面があって、何人かはくすくす笑っていたけどほとんどの人は無言だったので、(表情を見たわけではないけど)笑っていいものかどうかと困惑。やっぱり、なにか意図があるのだろうと考えてしまいました。わからなかったけど。
ストロボ、印刷機、目の前で操作するって・・・、そういう方針なのでしょうけど、もう少し操作を隠してほしいと感じました。意外性はありましたが。
葬送の教室

葬送の教室

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2010/10/06 (水) ~ 2010/10/13 (水)公演終了

満足度★★★

かたまる
なんか、緊張が続いて、それを解く気持ちになれず、ずっと緊張を持続してみていたら肩がばりばりに凝ってしまいました。

佐藤さんすごい・・・・というのがまずの感想。
すごいというのはいろんな意味でです。そのどの意味でもすごいと思いました。
重たい雰囲気の中で、清水さんの歯切れのいい自然さに救われる思いでした。

ネタバレBOX

よくこんな題材を、と思いつつ、失礼ながら組み伏せるのがせいいっぱいという感じもしました。
組み伏せているだけでもすごいと思うので敬服します。
巻き込まれる思いもしました。

ただ、題材の重さに負けていないか。
たとえば津田さん、すてきだけど、彼女に焦点があたるとき、話の流れが唐突に見えてしまうのが残念。
詩森さんだったらもっとうねるようなドラマにできるのでは、と期待してしまいます。
津田さんと佐藤さんと岡森さんのところ、もっと見たかった。
ぜひ再演して下さい。

最初に出逢った『機械と音楽』、あれも再演でした。
すごくかっこよかったです。
『機械と音楽』再演版を越える舞台を期待して足を運んでいます。
だから、詩森さんのオリジナル作品しか見てないのです。
次もオリジナル、期待しています。

追加コメント

『機械と音楽』のときは、中のだれもが生きていた。必死で生きていた。と、思う。
比べると、『葬送の教室』ではどうしても、それぞれが立場の代表に見えてしまう。どれも考え尽くされた立場の人ばかりで、それは本当にすごいと思う。
だけれど、だれもが、立場を語っているように見えてしまう。
『機械と音楽』のはかなげな待子さん、地に足のついた津田さん、必死で切ない宮嶋さんが忘れられません。
柔らかいモザイクの街

柔らかいモザイクの街

サラダボール

アトリエ春風舎(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了

満足度★★★

演出がすてき
ちらしを読んで想像したのとはちがったけど、「早織さん」への愛情が感じられる舞台でした。
もう少し「飛んで」欲しかったのは、私の趣味で、作者の意図とは違うのでしょう。

アフターカフェは楽しませていただきました。

この演出家さんのは、また観たい気になりました。

ネタバレBOX

「地域発信型」の意味がどこにあったのかわからず、残念でした。
言葉では「東京」がたくさん出てくるけど、それは、「ここでないどこか」という意味でしかなかったような。

他の方が言う、「時代考証」云々は、あまり気になりませんでした。
早織さんの脳内環境だと思って観ていたので。

終わり近くのテンションの上がったところは、すごいなあとただただ感心。役者さんには満足しました。
『三文オペラ』

『三文オペラ』

オペラシアターこんにゃく座

世田谷パブリックシアター(東京都)

2010/02/04 (木) ~ 2010/02/07 (日)公演終了

満足度★★★

舞台は時代のもの?
一度見てみたかったこんにゃく座。
でも、オペラ自体よく知らないので「アンチテーゼ」がよくわからなかったです。悪い観客かも。音楽にも、うといので。
その時代でないと、時代ならではの意味が生きて聞こえない、見えないのかな、と感じました。
自分の好みはもう少しどろどろの方なので、軽い感じのつくりはちょっと物足りなかった。テンポが良すぎる感じで。

生声だけで勝負する出演者は凄いと思いました。
それと、舞台美術や衣裳は興味深かったです。

追加:
先にも書いたけれど、プログラムを読むと、オペラや音楽について基礎知識がないとおもしろさがわからない舞台なのでは、と思いました。
今の時代に向けたアレンジはされていたようですが、中途半端な感じで、これではもったいないなあと思いました。

無頼茫々

無頼茫々

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2009/05/10 (日) ~ 2009/05/18 (月)公演終了

満足度★★★

再演を待つ
なんと書いたらいいのか迷って今日になりました。
前回の『機械と音楽』がすご過ぎたのかもしれない。あれは再演だった。
これも、再演されたらきっと、もっとすてきになると思います。

前作は、論争をしながらも、その論旨からこぼれた意志や感情を感じさせる舞台だったと、今回もそれを期待していたのだと思う。
一人一人が魅力的でした。
『無頼茫々』も、その種を持っている。ぜひ再演を。
それを期待しての星3つ。

ふすまとぐち

ふすまとぐち

劇団野の上

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/02/19 (金) ~ 2010/02/21 (日)公演終了

満足度★★★

噛み応え
津軽弁全開。自分は秋田弁をかじってるからわかったけど、一般の東京人にはどうだったかな、と思った。でもというか、だからというか、東京でこれを直球でやってくれるのがうれしい。勇気づけられます自分としては。
ヨメ・シュウトメ・間に入ったムスコ(ヨメにとっては連れ合い)の微妙な感じとか、う〜〜ん、うまい。実は身につまされたり。観てて気持ちが痛かった。
噛み応えのある舞台、という感じかな。
作品以前に、姿勢を応援したいです。方言の芝居、どんどん出てきて欲しい。
ところで、アンケートに答えた人の中から、抽選で青森の野菜をいただけるそうです。産直芝居?(^_^;

ネタバレBOX

怪しい宗教の人たちとか、危ない雰囲気がすごく出てると思いました。
でも、火は・・・危ないですね。びっくりしました。
『太平洋食堂』

『太平洋食堂』

メメントC+『太平洋食堂』を上演する会

座・高円寺1(東京都)

2013/07/03 (水) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★

言葉が溢れた舞台
自分がタイトルからイメージしたのは、もっと「食堂」部分がふくらんだものだったのかもしれない。だからちょっと期待したものと違ってました。
実際は、ずっと言葉が続いていた。
すんごく体力のいる芝居だと思いました。役者さんも演出の方もみんな。
関わる方全ての熱意はとても感じました。
役者さんはみんなよかったけど、主役の間宮さん、僧の吉村さんがとくに良かった。

ネタバレBOX

他人と自分に怒りながら葛藤しつつ生きていく僧、危なさをまき散らしながら、それでも自分なりの誠意を持って必死に突き進む成田、ふたりの存在が突き刺さりました。
自分の感じた「ちがう」ところはたぶん、前提知識のない人にどれだけ届くかというところだと思います。
知っている方に向けた舞台ということであれば、もっと腑に落ちますが。
Believe

Believe

相模舞台同盟

相鉄本多劇場(神奈川県)

2009/06/06 (土) ~ 2009/06/07 (日)公演終了

満足度★★★

力入りました
全編パワー全開。いや、ここって毎回そうなんだけど、特に今回は。止まってるときがない。ついついこちらも力入って、終わったら疲れが……。
ちょっと物足りなかったのは、パワーの印象が前面に出て、「役者が楽しんでる」感じ(私がこの劇団が好きな理由)が薄く感じられたことかな。
私としては、パワーより楽しさを求めていたので、今回はこの評価。
好きな劇団ですが。変わってゆくのかな、これから。

ネタバレBOX

「2列目までは汗やつばきがかかるかも」という前説の言葉通りになりました。
初めて、カラーパンフがあったのでつい買ってしまいました。よく考えてみると、本番ではコスチュームプレイでないので、この衣裳って、パンフレットのためだけに作ったんですね。この劇団らしい懲りようだなと思いました。
劇読み! vol.3

劇読み! vol.3

劇団劇作家

TACCS1179(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★

全部違うのがいい
演出も役者もプロで、贅沢な企画。一日に何本も、は、見る方も気力が必要ですが、やはり贅沢ですよね。
全部毛色が違うので面白い。
短編をのぞき、いずれももう少し短くしたら、とは思ったけど、それぞれの世界はもっているな、と感じました。

乱歩の恋文

乱歩の恋文

てがみ座

王子小劇場(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/10 (水)公演終了

満足度★★★

堪能
演劇を堪能するというのはこういう体験なのだなあと感じさせてもらいました。
練った戯曲と、若くても練達と言いたい達者な役者さん揃いで、それを的確に活かす演出。(扇田さんは役者としても好きですが)
濃密な2時間15分でした。
長田さんの戯曲はそれぞれの人が生き生きしていてすてきです。

ネタバレBOX

長田さんの作品は好きなのですが、なんだろう、もう一歩食い足りない気がするのは。

どの人もどの場面もやりとりがぴったり、丁々発止も見ていて気持ちがいい。すごいひとが集まった舞台なのだと実感。

ただ・・・それがうまく流れすぎているという感がしないでもないです。
隆子の懊悩が、途中ではとても大きいのに、終わってみると「そんなこともあったね」くらいに感じられるのは、狙ったのかもしれないけど、自分的には物足りない気がしました。

うますぎるというのは変な感想だろうか・・・
熱帯樹

熱帯樹

シアターオルト Theatre Ort

atelier SENTIO(東京都)

2010/05/05 (水) ~ 2010/05/09 (日)公演終了

満足度★★★

もっと病的に
劇団にではないですが、こういうところを劇場にしてしまう心意気にエールを送りたいです。ただ、ちょっと道に迷いかけました。

舞台の端に演奏者。音楽も効果音もひとりでこなし、それぞれが的確ですてきでした。

当日パンフレットに「グロテスクさの中から生み出される美の奇跡を信じる」とありました。「恵三郎」「律子」「信子」には、それを感じました。
「勇」「郁子」は、健康的なぴちぴち感があって、言葉とのアンバランスを感じてしまいました。それも狙い?

ネタバレBOX

ネタバレではないんですが。
もともと、こういうせりふ回しは苦手なので、それを上回る引力、迫力が欲しかった。「郁子」さんは、膨大なせりふですごいなあと思いつつ、感情が「喜」と「怒」と「その間」という感じで、ちょっとパターンに聞こえてしまいました。
そして、もっと病的な迫力が欲しかった、というのは単なる好みかもしれませんが。
「勇」の、ジャニーズみたいな衣裳はなんででしょう?
寝台特急”君のいるところ”号

寝台特急”君のいるところ”号

中野成樹+フランケンズ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/05/20 (木) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★

慣れない分野
この劇団も作家も初めてです。
『わが星』がすてきだった柴さんといっしょに「WWW」やるというので見ました。

でも、全然味わいが違うのですね。
すみません、おもしろさがよくわかりませんでした。
たぶん、期待していたことが違ったのだろうと思います。

最後の壁の使い方は、面白かったです。

ネタバレBOX

「素に戻る」という芝居って、むずかしいのだと思います、きっと。
小泉真希さん以外、「素にもどった時」と「演じている時」のキャラが同じに見えてしまいました。
そこにもっとメリハリがあれば楽しめたかも。

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