aboの観てきた!クチコミ一覧

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わが星

わが星

ままごと

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

包んで、包まれて
「演劇」なのかなんなのかわからない、でも、よかった。幸せな気持ち、愛情に包まれた気持ち、愛情でつつみたい気持ちで見終えた。
主役の人が、ほんとに「女の子」だった。すごい。こんなに女の子そのもので存在してる人、見たことなかった。抱きしめたい。同時に、彼女に抱きしめられている気持ち。
脚本と、音楽と、演奏と演出と役者と、どのひとつもしっかり一つに向かって手をつないでた。どのひとつもはずれずに存在していた。
どれかひとつがはずれたら、壊れてしまう世界だと思った。
前日に他人のブログで知って勢いで行ってしまったけど、よかった。

ウィンドミル・ベイビー 

ウィンドミル・ベイビー 

演劇企画集団・楽天団

座・高円寺2(東京都)

2010/05/08 (土) ~ 2010/05/10 (月)公演終了

満足度★★★★

一人芝居ばんざい
上の階では『化粧 二幕』。期せずしてベテラン女性の一人芝居祭ですね。同じ時間帯なのではしごできませんが。

様々な役をやるので、舞台を所狭しと飛び回ったり、それを一人で1時間40分。しかも、それぞれが切なさを感じさせてすごいです。

日本人の大方さんではなく、「メイメイ」その人に見えました。
「ワンマン」に会いたかった。

ネタバレBOX

嵐の川を渡るところでは、ほんとうに激流が見えるような気がしました。
富士見町アパートメント

富士見町アパートメント

自転車キンクリーツカンパニー

座・高円寺1(東京都)

2010/02/27 (土) ~ 2010/03/14 (日)公演終了

満足度★★★★

贅沢で濃い時間
いっぺんに4本というのは贅沢ですね。A、Bと観たので。
赤堀さんの舞台は初めてですが、やっぱりよかったです。

ネタバレBOX

『魔女の時間』は、予想外の展開になっていくんだけど二人だけのやりとりで1時間はちょっと難しさを感じてしまいました。繰り返しのように感じる場面もあり。演技力の問題かどうかわかりませんが。
『リバウンド』『ポン助先生』は、笑いあり涙ありという感じで面白くまとまったものを見せていただいた感じです。
後者はとくに笑わせていただきました。元業界関係者なので親近感がわきもしました。
『リバウンド』の女性3人それぞれのやりきれなさが身につまされるところもあり、うんうん、という気持ちで観ました。コーラスがすてきだった。
でも、まとまらない印象の『海へ』の方がインパクトがありました。人の存在感が一番。変な人ばっかりなんだけど。
転校生◆フェスティバル/トーキョー09春

転校生◆フェスティバル/トーキョー09春

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2009/03/26 (木) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

みんな好きになれた
登場する人が好きになれるかどうか、が私の判断基準の一つです。
その点から言えば、登場しただれをも愛しいと思えたこの舞台は○でした。
でも、中高生の舞台や地域の市民ミュージカルを観てきたので、どうもイメージがだぶってしまいました。平田さんの舞台らしさがどこなのか、初めてのせいか、いまいちわからなかったです。

ネタバレBOX

途中で「投身」したように見えた彼女はなんだったのか?
すみません、やっぱり頭悪いのかよくわかりませんでした。最後まで引っかかってしまった。
PW

PW

演劇企画集団THE・ガジラ

本多劇場(東京都)

2009/03/06 (金) ~ 2009/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

体力がいる
いろいろな情報から、期待して観に行きました。
感想は、とにかく「疲れた」でした。
充実していたし、興味深く見ることができたし、集中して観ることができる舞台でした。言いたいこともわかる。
時制が前後したり、複数の情景の人物が同時に舞台にいても混乱しない、それが暗転なく進行するのはさすが。照明もいいし役者さんにも満足。
でも、感情より神経が疲れた感じがしました。

ネタバレBOX

どなったり言い争ったり投げたり投げられたり殴ったり殴られたりが終始続くのはしんどい。感情移入する隙なく進んでしまって、疲れました。
充実度はあるので、決して「はずれ」ではないですが。
劇読み! vol.3

劇読み! vol.3

劇団劇作家

TACCS1179(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

ほれぼれ
昨日に引き続き行ってきました。
今日は3作。
一作目の『月 白き水晶の夜』、すごかった。主役の役者さんもすごかったのだけど、脚本もよかった。2時間あまりが、全然長く感じられなくて、引き込まれました。感動してしまった。主役の高齢の女性のかっこよさ。ほれぼれしました。

ネタバレBOX

一部、画策する医者と職員の女性の部分に既視感があり残念でしたが、その女性もかっこよかったです。
エモーショナルレイバー

エモーショナルレイバー

ミナモザ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

殺伐
しっかり、殺伐を感じさせてくれました。それぞれがすごくはまっている感じがして、リアルでした。ほんとに、行き場のない感じ、不安に取り込まれました。
そしてエンジェルがすてきだった。これからもきっと気になる劇団になると思います。

トワイライツ

トワイライツ

モダンスイマーズ

鎌倉芸術館(神奈川県)

2009/06/04 (木) ~ 2009/06/04 (木)公演終了

満足度★★★★

切ない
蓬莱氏のつくる舞台というのを観たくて行きました。
とても切ないパラレルワールド。音が印象的でした。

一月三日、木村家の人々

一月三日、木村家の人々

青年団リンク 二騎の会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/05/23 (土) ~ 2009/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★

「グーで殴りたくなった」
・・とは、某登場人物のことば。
介護体験を持つ自分としては、無責任な家族を怒鳴りつけたい、「グーで殴りたくなった」気持ちを抑えるのに必死。乱入したくなるほどに参加している気持ちになったのでしょうね。
よく考えれば、殴りたくなるほど、彼らの存在感がすごかったのだと。

介護者としては、もう少し描いてほしかったところもあってのマイナス1点。これは、芝居としての感想ではないかも。

中国の不思議な役人【寺山修司×白井晃】公演終了

中国の不思議な役人【寺山修司×白井晃】公演終了

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2009/09/12 (土) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★

酔う
舞台に立ち上がった異境に魅入られました。
だから、筋の方はあまり追えなかった。むしろ、脇の人の方が魅力的だったり。
この世界をつくるのが楽しかったんだろうなという感じで見ました。美術も演技も堪能。たっぷり浸ることができました。
ただ、「支那」というときと「中国」というときとあるのはどうしてだろう? ちょっと疑問。
パルコ劇場は初めてでしたが、広さがちょうど良いですね。

ネタバレBOX

”切り抜きばあさん”の印象が強烈でした。役人の話よりこっちの方が中心だったのでは? と感じました。
迫力のある役者さんが溢れる舞台って、すごい、と、堪能。
罪と、罪なき罪

罪と、罪なき罪

リリパットアーミーⅡ

座・高円寺1(東京都)

2010/06/05 (土) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★

濃すぎる
関西の劇団って、どこもみんなこんなにサービス旺盛なんでしょうか?
どの人にも見せ場があり、どのエピソードも隅々まで行き届いて(入れ込みすぎるくらい)濃い二時間でした。
みんな魅力的。
どの人も、しっかりその時代、その人を生きていると思えました。
すごいですね。
なんだか、いくつもの舞台を見たような満足感です。

ネタバレBOX

歴史上の事実を描く場合、どこまでフィクションにするのか、難しいと思いますが、この事件の場合、”裏側”はフィクションですよね。
それをつくってしまうことにどういう意味があったのか?

「よし」のエピソードは話の大きな柱になっていましたが、私的には法と政治、ということのドラマに期待があったのでそちらが主流になったことは意外でした。

「よし」は魅力的なのでよかったのですが、司法の桎梏・法にかかわる人の闘いの意味が薄れてしまったような。
法の正義から言えば、「ニコライ皇太子」がどんなに聖人でも、「津田巡査」がどんなに堕落者でも法の正義は別、というわけですから。
化粧 二幕

化粧 二幕

座・高円寺

座・高円寺1(東京都)

2010/04/30 (金) ~ 2010/05/09 (日)公演終了

満足度★★★★

念願の舞台
かつて、一幕であったときに『アサヒグラフ』に載った舞台写真と脚本を読んで、一人芝居にあこがれるようになりました。最後と知って、あわててチケット購入。
化粧や着替えやアドリブを入れながらの一人芝居、さすがでした。アドリブでは、客席は暖かい笑いに包まれていました。

ネタバレBOX

実は、あこがれが強すぎたのかもしれません。
写真で見た渡辺さんは、もっと狂気がつのるのではないかと思っていたので。
それから、今日の後半の「化粧」は、鼻のまわりが赤くて、こっけいさが先に立ってしまって狂気さ(?)が、そがれた気がしました。
毎日違うのかもしれませんが。

でも、これを一人でやるということだけでもすごいと、それを目撃した満足感はありました。
『革命日記』

『革命日記』

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

つい入り込みます
重苦しい緊張場面が、たびたび入り込んで来る部外者で中断される笑い。
『一月三日』のときもそうでしたが、この会場は舞台と床が同じ高さで距離も近いので、つい入り込んでしまって、一緒に「疲れたー」と、なりました。
その世界ってそうなのかー、と思うしかないのですが、無理矢理議論を自分の土俵に持って来るやり方って、ありそうですね。

からんでくる外部者それぞれの「組織」との距離の取り方が様々で、とても興味深かったです。

ネタバレBOX

指導者「佐々木」から、議論を「私的感情」と決めつけられた「橘」が抗議していくところ、後ろ向きなのに、見えている肩から背中が赤くなって、「ほんとに興奮してるんだ!」と思ってしまった。顔を見るより、その色が彼女の気持ちを語っていると思いました。
楽屋

楽屋

The30’s

小劇場 楽園(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

年齢
初見です。
ちょっと、若い人の芝居に疲れた感じもあって自分に近い世代のお芝居を選んでみました。
よかったです。

流れとして、なんでそんなに興奮する? と感じるところもありましたが、年齢なりの達者さが快かった。

狭くて、中央付近に柱という制約の多そうな会場をうまく使っていられたと感じました。見づらそうだなと思った席でしたが、大丈夫でした。

次も期待しています。

ネタバレBOX

『斬られの仙太』をやる春日さんは、渡辺美佐子さんの『化粧』を思わせる演技で魅了されました。
やっぱり、こういう役はこういう年齢でないと無理だろうなと。

幽霊だったとわかってから、予想外の感動を覚えました。
「臭う女~におうひと~」終了しました、抽選会も終了!ありがとうございました、また次で

「臭う女~におうひと~」終了しました、抽選会も終了!ありがとうございました、また次で

劇団野の上

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/08/19 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

土とことばのパワー
冒頭、津軽弁おしゃべりのテンションとスピードがすごくて、「やばい、話がわからない!」と思いましたが、実は大丈夫でよかったです。

『ふすまとぐち』は、ちょっと特殊な一家という感じがしましたが、今回は、もっとずっと「あるある」感満載で、それがこれだけのドラマになってるのがすごいです。
モモジさん、おばさんが好きなんだなあと、爆笑しながらおばさんへの愛情たっぷり感じて観てました。
次作もすごく楽しみです。
方言芝居が東京にあふれるといいなあ。

ネタバレBOX

はじめの頃出た犬のエピソード、びっくりしたけどそれが最後につながってた。すごく「捨てる」ことも「探しに行く」ことも、どちらにもある重たさがちゃんと感じられた芝居でした。
それぞれのひとのやりきれなさもせつなさも嫌みさも、それこそ「臭う」芝居でした。
文今さんがんばれ、八十助さん、ほんとは優しいんだ、と、うれしくなりました。
でも、モモジさんの演じる子どもって、いつも強烈に「いやな子」ですよねー。けとばしたいくらい。芋久保のお母さんはちょっと救いがなかった。
キヨさん、もう一回出てきて欲しかったな。
女性がそれぞれに魅力的でした。
旅とあいつとお姫さま

旅とあいつとお姫さま

座・高円寺

座・高円寺1(東京都)

2010/09/03 (金) ~ 2010/10/09 (土)公演終了

満足度★★★★

夢のような
期待に違わない舞台って、希有ですよね。
特に、こういうファンタスティックなものって、妄想が高望みになってしまいがちだけど、裏切られませんでした。

どのひとり、どの部分をとってもすばらしかったです。
欲を言えば、流れがスムーズ過ぎた(うますぎる!)と思ったくらいです。どんな鍛錬を積んだのだろうと、ただただ見とれていました。

舞台美術もすてきでした。

これを子ども時代に見られる杉並の子ども達は幸せですね。

ネタバレBOX

最後に、魔法が解けるときの姫の狂乱は、自分をとりもどそうと親である私に向かってきた我が子を思い出し、涙が出そうになりました。

美しいけど不思議な舞台です。
国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)

国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/13 (月)公演終了

満足度★★★★

「ナシ」見ました。もっと見たかった
舞台の前提となる「その前」が、パンフレットに挟まれてたんですね。見ていなかったので(暗かったし)ちょっと話のすじをつかむのに時間がかかりました。
それでも面白かった。

セイテツ、サイコー!
サトミ、背中が生きてる!(座席の位置的に、後ろ姿が印象に残ってる)
エイリョウ、存在感あり!
カシュウ、いつからそこにいたんだ!
あかり(なんでこの人だけひらがな?)、セイテツと争う勢いが素敵!
ガモウ、スージー、私的にはもう一歩テンパッてほしかった。
でも、みんな素敵だった。

二転三転する話が面白く。
いや、やりかねないよね、と思わせる。

台本買ってしまいました。

「アリ」も見たかったです。都合つかなくて、最後だと言うことにも残念です。

ネタバレBOX

セイテツ王国の場面、よかったー。
スカッとして、でも最後に轟音が・・・
東北の心に灯りをともそう!シアターライブ vol.2

東北の心に灯りをともそう!シアターライブ vol.2

一般社団法人 日本演出者協会

笹塚ファクトリー(東京都)

2011/07/08 (金) ~ 2011/07/10 (日)公演終了

満足度★★★★

悔しさともう一度の覚悟
『臨界幻想』、たぶん、見た人の、いや、やってる人もきっとまるで今のことのように思ったろうな。
福島第一原発を巡る、所内労働者を含む周辺住民の物語。

役者さんがみんな力のある人ばかりと感じました。
だからリーディングでも迫力があった。
3.11を経験したから、その思いも力をくわえたかもしれない。

30年前に作られて、当時はSFと言われた物語が、もっとひどい形で現実となってしまった。
悔しくて、終盤は涙が止まらなくなった。

東野さんのダンスは、なんだか、放射線の攻撃に耐えて生まれようとしている胎児に見えた。

何を期待していったのか自分でもはっきりしないので、期待が満たされたかはわかりません。
でも、実現してこれからも関わり続ける覚悟を表明してくれた演出家協会さんに感謝。

自分も、改めて福島に通い続ける覚悟を思い起こしました。

臭う女(黒)~におうひとノワール~

臭う女(黒)~におうひとノワール~

劇団野の上

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/06/20 (金) ~ 2014/06/23 (月)公演終了

満足度★★★★

野の上ワールド
「いつもは津軽弁だけど今回は・・・」というので、まさかの東京弁か?と思ったら、南部弁全開でした。
いや、違い、わからんけどね(^_^;
冒頭、南部弁のシャワーに度肝抜かれますが、大丈夫、ちゃんと話はわかるようになってる。細かいところはわからないけど。

乗田さんも一喜さんも晴佳さんも百次さんも赤刎さんも、ぜっこーちょーです。
笑いながら引き込むノワールの世界・・・・
初めて見た葛西さんが、風体からして怖かった。

初日打ち上げについつい参加させていただいて、お声かけいただいて、もう目がハートでした。
次回には鳴海さんのお姿も見たいです。
あ、もうミーハーだな・・・

なんて言いながら満点でないのは、どこかもう一歩突き抜けて欲しいから・・・・
でも、この世界に浸れたのは満足。エネルギー補給できた思いです。

ろじ式 ~とおくから、呼び声が、きこえる~

ろじ式 ~とおくから、呼び声が、きこえる~

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2009/10/23 (金) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★

今度は外で
あこがれだけが勝手にふくらんでいたのかもしれません。
前回の琵琶湖の『呼吸機械』をぜひ観たかった。

ほかの方が書かれたように、最前列というのがまずかったのかも。
一人ひとりの表情に目がいってしまい、たぶんそれは、この劇団の目指す表現とはちがう見方になってしまったかもしれません。おもしろかったけど。
ぜひ、後ろの方で観られることをおすすめします。

「ろじ式のろじ」はすてきでした。投げ銭ライブやモンゴルパンとか、アジアの楽器口琴とか、「グルグルの畑」(?)とか、それら含めて、すてきな体験をした日になりました。

次回は、野外での舞台を観たいです。

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