ITOYAの観てきた!クチコミ一覧

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非常の人 何ぞ非常に ~奇譚 平賀源内と杉田玄白~

非常の人 何ぞ非常に ~奇譚 平賀源内と杉田玄白~

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2013/07/08 (月) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

マキノさん作・演出+佐々木蔵之介さん、岡本健一さん、篠井英介さんの競演!
「エレキテル」の平賀源内と、「解体新書」の杉田玄白の
波乱に満ちた男同士の友情と嫉妬と葛藤の物語。
マキノさんによる、この二人の関係の変遷が熱く語られました。
私の大好きな三人佐々木蔵之介さん、岡本健一さん、篠井英介
さんの競演、男優5人のチームワーク、奥田さん、篠井さんに
よる複数の役の演じ分け、もちろん篠井さんによる女形、
ときに可笑しく、ときに残酷に、でも語り口は軽妙に、
熱いけれども史実は冷酷に、この作られ方はあくまでも
プロフェッショナルです。
それにしても男色が普通に文化?遊び?として存在していた感じが
実にうまくさらりと描かれていて興味深かったです。
いや、そっちの興味という意味ではなくて^^;)>

盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-

盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2013/07/06 (土) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★

なんといっても宮沢りえさんの飛ばしっぷりがイイ。

なんといっても宮沢りえさんの飛ばしっぷりが良かったです。
もっともっとガンガン行ってもらったらなお良かったけれど。
そうやって考えてみると、宮沢さんは他作品では、
おとなしい役ばっかりで、ぶっ飛んだ役とかあまりお目に
かかれない印象が強い。
普段と違う面が観れて、とっても良かった。

古田新太さんほかのみなさんは、ベテランの安定感。
「反体制」の物語だということ以外は、細かいことはわかりません。
エネルギーは感じるけれど、「そのころのアナーキーな勢い」?
を表現しているであろう脚本と、実際に演じられている
現代の、今の舞台の上とでは、明らかに違うようで釈然としない。

象

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/07/02 (火) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

大杉漣さんの演技を堪能。舞台上を埋め尽くす古着も壮観。
東京千秋楽です。
別役実と聞いただけで「難解」と覚悟の上での観劇と、
最近は、難解でわからなくなっても、気にせずに
そのまま流されるように受け止めて観てます。
案の定、よくわかりませんでしたが、
受け止められるところを受け止めればいい、
それでもいいのでは、と。

その中で何といっても大杉漣さんの演技!
テレビドラマで観れない、味わい深い部分を堪能。
それと、神野三鈴さんの包容力、奥菜恵さんの繊細さ
が良かったです。

『わが闇』(再演)

『わが闇』(再演)

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2013/06/22 (土) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

本筋も凄いが、大倉さんの笑いサイコウ!パンフレットまで最高!
東京千秋楽、遅くなりましたが書きます。

もう初演から6年も経ってしまったのですか・・・。
映像の斬新な使い方が、6年経った今でもその斬新さは際立ったまま!
登場人物たちの描き込みが深くて。
親子夫婦の葛藤。
誤解されて、わかってもらえなくて。
それでもみんな生きていく。

それにしても、大倉さんのコメディパートは本当に受ける!
おっかしくてしょうがない。
それと相変わらずパンフレットの凝りよう充実ぶりがハンパ無い!
さすが印刷物フェチのケラさんです。
1,500円でこんなにできるのでしょうか?
登場キャラクターの舞台上で描かれなかった表情や
エピソードのスナップ写真があって、実にほのぼのします。

カタルシツ『地下室の手記』

カタルシツ『地下室の手記』

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/08/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

原作の凄さと脚色の巧みさ。安井順平さん小野ゆり子さん好演!
痛い。
痛すぎる…。
またまた自分を舞台で見せつけられてるようで…痛いです。
こういうことを、ここまで端的にリアルに深く描いた作品は、ジャンル、媒体に関係なく初めてで、投影しすぎて、泣けました。
観客の人達は、どうしようもない変な人のデフォルメされたフィクション、悲喜劇、とか思うのでしょうか。

原作が「ドストエフスキーの」というから、ある程度当然難解を予想していましたがそんなことはなくて。
ネットで原作のあらすじを探して読むと、時代描写の違いはあれどほぼ舞台通りの内容が書いてある。
1864年の作品が現代でも通用する、原作の凄さと脚色の巧みさ。
これだけの話を、終始笑わせながら軽妙に引っ張っていく。

話は、40歳になって、社会を拒絶、地下室にこもることを決めた中年男の物語。
男は、ネット中継のカメラに向かって、これまで一番心残りだった女との話を語り始めた。

安井さんが、舞台に向かって日常会話のように話し始める。
そして中継を始めると、舞台奥のカーテンには、動画に対する視聴者の書き込みの文字がリアルタイムで映し出される。
この動画試聴者の書き込みのアイディアが秀逸。
舞台上の変化にいちいち突っ込まれるのが面白い。
(今回は終盤カーテン閉め忘れ?で、一部の文字は読めませんでしたが…)

安井さんもイキウメでは、理論派の役を一手に引き受け、SF的な解析・説明をすることが多い。
今回も理屈をこねるけれど、それよりも一歩も二歩も踏み込んで、体裁や理屈を超えた、非常にカッコ悪くてみっともない、本音・本質を演じる。
競演の小野さんは、チラシからはもっと脇役かと思いきや、とっても重要で魅力的な役を、実に生き生きと演じていて印象的でした。
(NODA・MAP『南へ』や、柿喰う客・女体シェークスピア002『絶頂マクベス』出演、気づきませんでした。そしてなんと大森南朋さん夫人!)

ネタバレBOX


人生でめったにないような、映画やドラマのような人生を変えるかもしれない最後のチャンス。
偉そうな屁理屈をこれまでいろいろ言ってはいても、結局その一歩を踏み出せない。
ここまでお膳立てがあっても、身震いがして動けない。

これまで、自分の人生に他人に踏み込ませなかった。
他人の人生にも一切干渉しないようにしてきた。
しかし、それで生きていると言えるのか。
死んでいるのと同じではないのか。

痛い。
痛すぎる…。
どうしよう。
ジャングル・ジャンクション

ジャングル・ジャンクション

演劇集団キャラメルボックス

THEATRE1010(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

男組に続いて同日、女組観劇!林さん,バリバリ?スーパーヒロイン樹里さん,鹿殺しチョビさん,特に悪ボス坂口さん必見!
ラブストーリー、刑事サスペンス、SFヒーローアクション。
3つの小説の登場人物たちが出会い、彼ら自身が物語を
結末に向けて進めだした。
果たしてそれぞれの物語は、無事ハッピーエンドを迎えられるのか?

キャラメルらしいよく練られたコメディ+ファンタジー。
ダンスシーンもあって実に楽しかった。
このちょっと前の小劇場、小劇団っぽい雰囲気がイイ。

今回男組と女組の両方を同じ日のマチネ、ソワレで連続鑑賞。
女組は、女優8人+男優1人の構成。
この中で、女刑事役の菜月チョビさんのみが「劇団鹿殺し」所属のゲスト。
「キャラメル」と「鹿殺し」という毛色の違う劇団同士のコラボが面白い。

また、主演の林さんや、バリバリ?スーパーヒロインぶりの原田樹里さん
など、これまでは、脇だったり、おとなしかったりした女優さんたちが
従来と違うキャラクターを演じているのが
キャラメルファンとしてはとっても楽しく観ました!

特に前述のお二人に加えて、ボケ役・悪ボスをガハハ笑いで
見事に演じた坂口理恵さん!さすがです。

さらに、紅一点ならぬ黒一点の畑中くんが、他の女性キャスト達
から軽くボコボコに責められるシーンに爆笑!
他では見れません。

ジャングル・ジャンクション

ジャングル・ジャンクション

演劇集団キャラメルボックス

THEATRE1010(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

まず男組観劇。鹿殺し2人との化学反応楽し。紅一点、実川さん頑張る。
ラブストーリー、刑事サスペンス、SFヒーローアクション。
3つの小説の登場人物たちが出会い、彼ら自身が物語を
結末に向けて進めだした。
果たしてそれぞれの物語は、無事ハッピーエンドを迎えられるのか?

キャラメルらしい、よく練られたコメディ+ファンタジー。
ダンスシーンもあって実に楽しかった。

今回男組と女組の両方を同じ日のマチネ、ソワレで連続鑑賞。
男組は、男優8人+女優1人の構成で、うち2人は
劇団鹿殺し所属のゲスト俳優さんで、実にパワフルでアク強し。
キャラメルの俳優さんたちの中で、いいアクセントになって
影響も与えていたと思います。
紅一点の実川さんも、とってもかわいらしかった。

小野寺の弟・小野寺の姉

小野寺の弟・小野寺の姉

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2013/07/12 (金) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

近年躍進目覚ましい、木南晴夏さん推し。
奇妙で不器用、でも思いやりのある小野寺の姉弟の物語。
ある日、家に自主映画の撮影隊がやって来る。
しかしこの日の夜、ユーミンのラジオ番組で、
弟の投稿が読まれることになっていた。
それは、なかなか直接言えなかった、姉への大事な
メッセージだったが、撮影はトラブルの続発から遅れ、
そのラジオ放送の時間が迫っていた。
果たして放送を聞いてもらえるだろうか…。

いつもは突出したキャラで中心になっている片桐はいりさんが、
今回は自主映画のメンバーや弟の行動に対して右往左往する
とっても珍しい、受けの立場で、それがとっても良かった。
対して、向井理さんは3枚目でぐずぐずダメダエメな弟を
朴訥に演じてこちらもよかった。
他に、平田敦子さん、片桐仁さん、山内圭哉さん、
ユースケ・サンタマリアさん、という豪華な共演者が
それぞれの立場で求められている役を手堅く好演。

その中で個人的には、近年躍進目覚ましい、木南晴夏さん推し。
で、こちらも好演。
深夜番組の問題VTRに出演していた時から気にしてました。

シレンシオ

シレンシオ

ネビュラプロジェクト

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/07/02 (火) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

”居心地のいい静けさ”。3度目千秋楽。七夕。
別記の通り、内容を知る前にとにかく3公演を予約。
この日は3度目の観劇で、千秋楽。(感想は1度目の書き込み参照。)

やっと見つけた?”居心地のいい静けさ”も今回限り。
名残を惜しみながら無事終了でした。

原田さんにとって、おそらく1983年の「あしながおじさん」
主演以来だとすると30年間は、本格的な演劇出演からは
離れていたわけですが、確かに熱く語ったり、
激しくぶつかったりするような芝居はイメージしにくい。

今回のように、「静かな」踊り、マイムと融合したような
ダンス・パフォーマンスは、子供のころクラシックバレエ
を習っていた知世ちゃんにとって、まさにぴったりの内容
だったと思います。

次にお会い出来るのは、コンサートでしょうか…。

シレンシオ

シレンシオ

ネビュラプロジェクト

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/07/02 (火) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

2度目の観劇はソワレ。
今回、内容を知る前にとにかく3公演を予約。
この日は2度目の観劇。
(感想は1度目の書き込み参照。)
展開はすべて知ったうえで、舞台上の穏やかな流れを楽しむ。
”居心地のいい静寂”を観客席に深くうずくまりながら
(理想は大きなソファだけど。)、
浸る幸福感に病みつきになってしまったことを認識。

シレンシオ

シレンシオ

ネビュラプロジェクト

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/07/02 (火) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

原田知世さんの「透明感」と、居心地のいい静寂に浸かりながら・・・
無言、静寂で薄暗い中、ダンス、パントマイム、
演技が融合して、静かに和やかに流れていくような舞台。
ちょっとした音や他の演者の動きに反応し合って、
舞台上の一人から6人の演者が緩急のアクセントで動く。

ストーリーはあるようですが、そこはよくわからないままでも、
今見えている世界を、人の動き、シーンの移り変わり
の流れに身を任せて、
劇場の薄暗い舞台に観客席にどっぷりと浸かりながら
静寂を楽しむのでいいのだと思う。

今回は内容を知らなくても事前に最後の3公演を予約。
毎回ラストシーンでは、この”居心地のいい静寂”が
終わってしまうことの寂しさを感じながら、
その寂しさから、自分にとってのこの舞台の価値を
毎回毎回改めて確認していました。

「シレンシオ」=静寂がテーマ。
原田知世さんのパブリック・イメージとしてある
「透明感」は唯一無二で永遠のもの。
数十年たった今も変わらない。
すべてはそこを中心に、アーティストが集まって形を
作っていったように思えました。

そして、カーテンコールで一瞬見えた知世ちゃんの
笑顔も10代の時と変わらなかったことを喜びつつ。

ミュージカル「シルバースプーンに映る月」

ミュージカル「シルバースプーンに映る月」

Quaras

東京グローブ座(東京都)

2013/06/14 (金) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

和製オリジナル・ミュージカル!新妻さん明るく元気で前向きで上手くて、戸田さんの安定感はさすがの実力!
洋館に住む義兄弟、使用人たち、そこに訪れた富豪令嬢、
生まれた直後に分かれて10数年初めて母に合う娘、
そして夜毎歌う謎の女・・・。
G2さん脚本演出の和製オリジナル・ミュージカル!
出演の新妻さんは明るく元気で前向きで余裕で上手くて、
さらに戸田さんの安定感はさすがの実力!こちらも余裕でユーモラス。
ピアノ等の生演奏に合わせて歌う。
ベースは勘違いコメディに、親子、兄弟の和解、恋、幽霊?・・・。
笑ってホロっとさせて軽い感動でじんわり終わる、いいお話しでした。

父よ!

父よ!

アル☆カンパニー

シアタートラム(東京都)

2013/06/25 (火) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

じわじわと味わい深い。
誰が父親を引き取るか、話し合うために四兄弟が実家に集まる。
父親が留守の中で、皆、見栄を張りながらも、面倒を見るのは無理だと言い合う。
しかし、次第に本音が見え始め・・・。
みんな苦しいのにそれは言わない4人。
ラストはホロっとさせられて、良かった。

いつもは狭いスペースが多いアル☆カンパニーですが、
シアタートラムはゆったりして見やすくて快適でした。
(でも次回は戻ってしまいますが。)

天使はなぜ村に行ったのか

天使はなぜ村に行ったのか

熱海五郎一座

サンシャイン劇場(東京都)

2013/06/21 (金) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★

今回は春風亭昇太さんに座布団一枚。いや二、三枚!
三宅裕司座長の軽演劇団「熱海五郎一座」公演。
誰にでもわかる笑い、台本に沿った作りこまれた喜劇を演じ続ける劇団なので笑いもベタです。
おなじみのメンバーに今回のゲストは、浅野ゆう子さん。
三宅さんが村長である、過疎化が進んで老人しかいない超僻地の村に、考古学者の浅野さんと渡辺リーダーが訪れる。
村に伝わる芝居で村おこしをするというのだったが、実は、裏にはとんでもない企みが隠されていた!
登場人物は、浅野さん、渡辺リーダー以外はほぼ老人ばかり。
高齢化と過疎化問題を扱った・・・というような重さはみじんもなく、良く考えるとそれすら吹き飛ばすようなブラックな展開。
それでも、お話はいつものように進む。
これを誰でも親しめる偉大なるマンネリととらえて楽しめるかどうか、評価が分かれるところ。
その中では、春風亭昇太さんの劇中ネタというか小話というか、これがいつになく面白かった!

つく、きえる

つく、きえる

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/06/04 (火) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

谷村美月さんと、田中美里さん目当てに。外国の人が震災を実際に取材して執筆、創作しただけでも凄いと思ってしまう。
新国立劇場の「シリーズ」割引チケットは毎回買ってます。
単独ではとても観ない作品がラインナップされていたりするからですが、
本作は、個人的に大注目している谷村美月さんと、好きな田中美里さんが
出演していたこともあり鑑賞。
大きな動作は無く、何やら朗読劇のように淡々とシュールに進む。
前情報はなるべき入れないで観るほうなので、
「震災」がテーマだというのは、観ていて途中でわかったのでした!
震災を扱っていても不倫も同様に大きく扱っている感覚が
その時点でもすでに、やはり日本人には無いものだなあと。
谷村美月さんは、まるで童話のようにファンタジーな雰囲気、
夢見心地の少女を好演してました。
全体としてはやはりシュールと一言で言うしかない。
流れに身を任せて観ていたら終わったという感じ。
その中でもやはり、美月さんと少年のとっても純真なやり取りと、
美しい星空が印象に残ったのでした。

震災については、劇作家だけでなくクリエイターの人たちは
何らかの影響を受けざるを得なかったとおもいますが、
海外から実際に来て取材した外国の人はそんなにいたのでしょうか?
放射能で大変なことになると海外に避難した人もいた中で。
そう考えると、取材し執筆しただけでもすごいと思ってしまいます。

不道徳教室

不道徳教室

森崎事務所M&Oplays

シアタートラム(東京都)

2013/06/08 (土) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

不道徳さに、ドキドキ、憧れ、女子高生トリオのギャグやダンスも何ともかわいらしく可笑しくって良かった!
不道徳さに、ドキドキ。
ここだけの話、憧れも…。

物語は、時間が前後に錯綜しながら進む。
誰が誰を見たのか、手を怪我したのはいつか、
だんだん時系列がわからなくなってくる…。

しかし、相変わらず岩松さんの書くセリフは面白い。
そして今回、岩松さんのいつもの芝居には無い要素である、
女子高生トリオの友達同士のギャグや踊りが何ともかわいらしく可笑しくって良かった!
こういうシーンを絶対楽しそうに演出してる、岩松さんを見てみたいものです。

レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル

東宝

帝国劇場(東京都)

2013/04/23 (火) ~ 2013/07/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

何度観ても毎回感動してしまう、作品としての密度の高さ。
今シーズン3回目のレミゼは、今回の中では最も前で最も中央の席!
キム・ジュンヒョン・ジャン、笹本玲奈エポニーヌ、知念里奈フォンティーヌ、この3人の組み合わせは、個人的にはベストキャスト。
これだけ何度も観ているのに、また今日もそれぞれのエピソードで泣けてしまうのは、メイン数人だけを中心にした作品ではなく、その周りの登場人物一人一人にも人生があり各場面でそれが見せ場になっていることだと思います。それに加えて、歌も同じフレーズが歌う人物を変えて何度も出てきて、自然と覚えて身近に感じてしまいます。これらは他のミュージカルにはない特別なことと思います。

効率の優先

効率の優先

城山羊の会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/06/07 (金) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

石橋けい、吉田彩乃、松本まりか、絶妙のキャスティング。
とある企業のオフィス。
上司、部下、取引先、元恋人、陰口、セクハラ、パワハラ、ケンカ…よくある?仕事風景…だったはずが、あることをきっかけに狂い始める。

抑えた演技でエロい 石橋けい さんら、絶妙のキャスティング。
他には特に、情緒不安定??な吉田彩乃さんがすごい。

私の好きな、囲み舞台でした。

彼の背中の小さな翼

彼の背中の小さな翼

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2013/05/21 (火) ~ 2013/05/31 (金)公演終了

満足度★★★★

大作ではないけれどキャラメル・ハートウォーミング。今年のキャラメルは多作主義。
真柴あずきさん単独での作・演出、俳優も5人、
もう一方の「ナミヤ雑貨店の奇跡」の合間を縫うようにして
同じ劇場での並行公演(?)。
今年のキャラメルは、震災後の体験などから、とにかく
1作でも多く公演する方針の模様。
「自分たちにできることはとにかく芝居を打つこと」と。

作品としては同劇団のハーフタイムシアター(1時間作品2本連続公演)
形式の1本くらいの規模感で、サンシャインを使い切っている。
キャラメルならではのSF風の「ナミヤ~」とは違い、現実の世界だけの
青年の成長譚、親子のきずなを描いたさわやかな青春もの。
SFやファンタジーではないけれども、それでもやはりキャラメルテイスト
のハートウォーミングな話になっていて良かったです。

坂口さんはじめ、芸達者な人たちの中で、自由奔放な役柄の
清水由紀さんが実にのびのびとしていて、
際立つようになっていたのがとっても印象的でした。

アジア温泉

アジア温泉

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2013/05/10 (金) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

ちすん さん、良かった。日韓交流をテーマに、ロミジュリをベースにしたお祭り舞台。
日韓交流をテーマに、ロミジュリをベースにしたお祭り舞台。
メインとなる物語は、民族間の争いで、恋人を殺された女性も後を追う。
人が死んで哀しい話なのに、終始お祭り、歌、踊り、笑いがあり。
唯一、「笑い」では「しょうもないコント」も挿入されたりしたが、
万人受けを狙ったものでしょうが、冗長、冗漫でいらなかった。
韓国語には日本語の字幕が電光掲示されていたので、
日本語も韓国語に訳してくれれば、なお良かったと思う。

役者では、終始、和やか穏やかに微笑んでした、ちすんさんが最高。
これまでも何度かお見かけしましたが、その中でもとってもいい役だったと思います。

ネタバレBOX

死んだ二人も、荘厳な式、舞踏の中で天に上り天で結ばれる。
白い大きな帯状の布が天井から何本もつるされて、演者はその端を持って踊る・・・
このエンディングは美しく壮観でした。

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