満足度★★★★★
原田知世さんの「透明感」と、居心地のいい静寂に浸かりながら・・・
無言、静寂で薄暗い中、ダンス、パントマイム、
演技が融合して、静かに和やかに流れていくような舞台。
ちょっとした音や他の演者の動きに反応し合って、
舞台上の一人から6人の演者が緩急のアクセントで動く。
ストーリーはあるようですが、そこはよくわからないままでも、
今見えている世界を、人の動き、シーンの移り変わり
の流れに身を任せて、
劇場の薄暗い舞台に観客席にどっぷりと浸かりながら
静寂を楽しむのでいいのだと思う。
今回は内容を知らなくても事前に最後の3公演を予約。
毎回ラストシーンでは、この”居心地のいい静寂”が
終わってしまうことの寂しさを感じながら、
その寂しさから、自分にとってのこの舞台の価値を
毎回毎回改めて確認していました。
「シレンシオ」=静寂がテーマ。
原田知世さんのパブリック・イメージとしてある
「透明感」は唯一無二で永遠のもの。
数十年たった今も変わらない。
すべてはそこを中心に、アーティストが集まって形を
作っていったように思えました。
そして、カーテンコールで一瞬見えた知世ちゃんの
笑顔も10代の時と変わらなかったことを喜びつつ。