
愉快犯
柿喰う客
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2011/01/21 (金) ~ 2011/01/25 (火)公演終了
満足度★★★★
荒唐無稽(^_^)v
ある意味で他愛ないストーリー。劇団員のフィジカルの強さを信頼してか、私が初めて柿を観た『傷は浅いぞ』同様の斜面の舞台で、柿らしい荒唐無稽な物語が展開される。マンガを読んでるような面白さ、と言ったら失礼なんだろうか(^_^;)。

もう一度、この手に
シベリア少女鉄道
インディペンデントシアターOji(東京都)
2011/01/06 (木) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★
思いの外…
ここは、話は以前から聞いていて興味もあったのだけれど、キチンと観るのは初めて。あまり面白くなかった。今回は8編からなる短編オムニバスという意味で、通常の公演とは違うらしいのだが、一種のメタ演劇を目指している感じで、周囲で大笑いしている人もいたので、こういうのが面白い人もいるんだろうな、とは思った。

大人は、かく戦えり
シス・カンパニー
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2011/01/06 (木) ~ 2011/01/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
壮絶(^_^)v
ものすごく面白いコメディだった\(^_^)/~~。11歳の息子たちが喧嘩した2組の夫妻4人での話し合いが始まるが、話は思わぬ方向にそれまくって……、という、当事者にとっては悲劇的な出来事が、観客はとてつもなく面白いコメディになってしまう。大竹しのぶ・段田安則・高橋克実・秋山菜津子という役者陣の力量も見事で、超早口のセリフもしばしばあったり、とにかく笑わせてもらえる80分だった。

葬送の教室
風琴工房
ザ・スズナリ(東京都)
2010/10/06 (水) ~ 2010/10/13 (水)公演終了
満足度★★★★★
観るべし!
実話ベースの話だが、定型化せず、奇も衒わず、丁寧に起承転結を積み上げて作られた作品という印象だった。エンターテインメントではないので、非常に重く緊張感に押しつぶされそうにもなるが、良し悪しは別にして、こういう作品を観ないのでは、芝居を観る意味はないんじゃなか、とまで思う。観て良かった。

ЖeHopмan【シャハマーチ】 池袋盤
電動夏子安置システム
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/09/07 (火) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
ちょっと上級編かもね
脚本に基づいて役者が演じている、という意味では演劇なんだけど、他の劇団ではやらないようなことを、一貫してやっているのはスゴイ。今回は、一連のジェノルマ・シリーズなんだけど、少しルールが加わって(変わって)上級編という雰囲気があるような気がする。しかし、12人の役者陣が細かい部分を丁寧に演じてて、何回観ても見落とすだろうなぁ、というような動きがいっぱい。それを見つけたときが楽しい。この劇団のロジカル・コメディの見方が分かっていれば、とんでもなく面白い作品だと言える。

忘却曲線
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2010/09/06 (月) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
力作だった
タイトな構成に緻密なテキストを重ねた脚本を、役者陣が丁寧に演じた力作だった。人間を根本では信じていることが感じられ、希望を見せるエンディングも印象的だった。

GOOD DESIGN GIRL LOVES ART!
NICE STALKER
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/06/30 (火) ~ 2009/07/05 (日)公演終了
満足度★★
ウーム
3つの短編を上演しての75分だけど、結局は全部観ないと分からない、みたいな感じがあって、ちょっとシンドイ。やりたいことは分かるのだが、1回観ただけだと成功していない気がする。

眠るために目醒める
reset-N
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/06/25 (木) ~ 2009/06/30 (火)公演終了
満足度★★★
試されている感じ
昨年の『閃光』の続編を観ているようだった。演劇を作る過程での役者達と演出家(作家?)の2つの思惑が並行して作品は進行するが、全体にこちらが試されているような居心地の悪さを感じた。

不完全版「幸福論」
tea for two
「劇」小劇場(東京都)
2009/06/25 (木) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
いつもながら巧い
3話構成で、2人ずつ4組の物語が巧みに交錯する。トリッキーな仕掛けが終盤で収束する劇作に特徴がある大根の脚本だが、今回は、一つ一つの物語は正統な会話劇として作ろうとしているように見える。それでいて、3話の絡み合いが巧みな全体の物語を構成しているのは、いつものながらの巧さを感じる。西尾早智子vs倉田知美の3話の迫力が凄い。

無気力宇宙船メロディライナー55号
劇団東京都鈴木区
遊空間がざびぃ(東京都)
2009/06/23 (火) ~ 2009/06/24 (水)公演終了
満足度★★★★
ショーもない、けど、いい話
23世紀の宇宙船で起こる、ショーもないコメディだが、話の骨格はどこにでもありそうなものながら、細かい部分を楽しく作ってあって、かなり楽しめる。
基本的に悪い人が出てこないので、安心して観ていられるのはアリガタイ。細かいギャグを楽しめるかどうかがカギだが、私は楽しめた。よく考えると、男優2人・女優4人という構成での上演だが、女優がいっぱい、という印象がないあたりは、巧く作っていると言える。

海と雨とフェスティバル
乱雑天国
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2009/06/19 (金) ~ 2009/06/23 (火)公演終了
満足度★★★★
意外に真面目
動物電気の松下幸史のユニットだが初めて観た。動物電気っぽいコメディなのかと思っていたら、笑いのファクターはあるものの予想外に真面目。
短編4話で一つのストーリーを展開する70分程度の舞台だが、適度に笑わせて少し泣かせる。いい話だった。

ありふれた惑星
てがみ座
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/06/10 (水) ~ 2009/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★
観る価値大いにあり。
2話の内、期待した『カシオペア』は丁寧な「いい話」だけれども、実は個人的な違和感がちょっとある。もう一つの『鉄屑の空』はフィクションっぽいけれど、かなり面白い。で、それらを繋げたアイデアはステキだった。

ユニゾニア-鏡の国のコロス-
双数姉妹
笹塚ファクトリー(東京都)
2009/06/10 (水) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

炭酸の空
津田記念日
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/06/03 (水) ~ 2009/06/07 (日)公演終了
満足度★★★
人物は描けてる
イライラする(これは必ずしも悪い意味ではない)芝居だった。理解はできるものの、登場人物に共感できないのがイライラ感の原因。それは、とりあえず人物像は描けているということなのだけれど、エンディングに向けての展開が納得できるかは、ちょっと別物の気もする。タイトルは象徴的な意味を持つのだけれど、それも充分に活きているとは思えなかったのは惜しい。

ロング・ミニッツ
feblaboプロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2009/05/30 (土) ~ 2009/06/02 (火)公演終了
満足度★★★★
よくできたSF(?)サスペンス(?)
巧い、と思った。最初は普通のバーでの物語かと思っていると、途中からSF要素が2つ入って、エピソードの積み重ね方も巧く、1時間強をワクワクして観ることができた。

SURROUNDED ALWAYS
年年有魚
新宿眼科画廊(東京都)
2009/05/27 (水) ~ 2009/06/09 (火)公演終了
満足度★★★
初めての劇団
初めて観た。どういう芝居を作りたいのかは良く分かるのだけれど、登場人物の性格設定に初め違和感があり、物語にスンナリ入れなかったのが惜しい。

邪宗門
月蝕歌劇団
ザムザ阿佐谷(東京都)
2008/08/27 (水) ~ 2008/09/01 (月)公演終了
満足度★★★★★
面白い!
寺山らしい構造の作品を、月蝕風に解釈して好演。あまりにも面白いので9月1日にも観に行ってしまった。若い役者陣が力を伸ばしてきていると思った。

I do I want
空間ゼリー
サンモールスタジオ(東京都)
2008/06/13 (金) ~ 2008/06/22 (日)公演終了

hg
風琴工房
ザ・スズナリ(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
重さと明るさ
水俣病を扱った新作で、テーマは確かに重い。重いものを重く書くのはたやすいだろうし、今は評価が確定してる問題を今の評価で書くこともたやすいだろう。脚本に定評のあるこの劇団、そんな安易でないドラマが観られるだろうと期待しての観劇だが、やはり、良い芝居だった。
各1時間ほどの2話構成。第1話は、作品中では年代は明らかにされないが1956年のチッソの会議室。第2話は現代で、胎児性水俣病患者を中心とした授産所「みかんの家」。52年を経ても、水俣病が今に繋がる問題として、未来に続いていくことを、希望を持って描いた作品になっている。 舞台から与えられているものを自分がしっかりと受け止めているかどうかは、自信が持てない、そんな気にもなったりする。

大人になって、好きになった
ボールベアリングドラゴンズ
東京アポロシアター(東京都)
2008/03/21 (金) ~ 2008/03/23 (日)公演終了
満足度★★★
いい話だった
説明に「…(特に女子)」とあるけど、男が観ても感じるところはあると思う。書いてある通りの、いろいろある日常のある部分を描いた1時間の3人芝居。テキストが良く、言葉の選び方とか持ち出し方が巧みで、大したことは起こらないのにドラマがある。