金閣寺 The Temple of the Golden Pavilion 公演情報 KAAT神奈川芸術劇場「金閣寺 The Temple of the Golden Pavilion」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    見応えはある
    三島由紀夫の作品を、宮本亜門が舞台化。基本的に何もない舞台上で、椅子や机やロッカーなどをさまざまなものに見立てる手法で、全体に抽象的で幻惑的な表現が多いが、物語自体はきちんと原作の流れに沿っている。実際の金閣寺は舞台上に登場せず、画像で1シーンだけ現われるだけだが、金閣寺に捕われた主人公の苦悩は巧みに表現されている。主たる登場人物の演技も見事だし、大駱駝艦による動きの滑らかさもまた作品の感触にフィットしている。柿落としということもあるのか、舞台美術・音響・照明・装置等、劇場のポテンシャルを存分に発揮しているが、何と言っても休憩込み3時間出突っ張りの森田は健闘である。終演後のオールスタンディングなど、ジャニーズ系のお約束っぽい部分はちょっと気になるが、商業演劇としては一定の成功と言ってよいだろう。

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    2011/02/16 13:51

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