帰還の虹
タカハ劇団
駅前劇場(東京都)
2014/07/23 (水) ~ 2014/07/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
どっしりと。
久しぶりの観劇に久しぶりの劇団さんを。
骨太な、しかし少し変わった切り口の戦争もの。
単なるお涙頂戴の歴史物に留まっていないのは現在の日本の状況が作品にそうさせたのか、客席側の受け取り方なのか。
一人で観に行ったのだが友人と観に行ったとしたら
帰り道どんな話をするだろう。
作品の話をできるのだろうか。
戦争の話をできるのだろうか。
そんなことを考えながら帰途につきました。
三十女
ペテカン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/10/13 (水) ~ 2010/10/21 (木)公演終了
満足度★★
実験公演なら・・・。
「台本が無い」事でリアルなヤリトリを見せたい、という趣旨もそれが劇団というものを15年続けてきた彼らだからこそできるワザであることもわかるのです。ただしこの企画をやる時に当然観客から「台本があろうが無かろうが面白い方が良い」と言われる事は予想できたはずで。今回「台本が無いことで面白かった」部分は決して多くはなく、「台本があって稽古を積み重ねて面白い作品を作れる」劇団をずっと見てきた者にとって、とてもつまらない作品であった。馬鹿にされた、とすら思った。これからも劇団を続けていく上で劇団の役者の力を鍛えたいとか、試したいとか、マンネリを脱したいとか、15周年だから変わった事がしたいとか、色々な思惑があったのかもしれないがあくまで「実験」であるならばそれにふさわしい宣伝であるとか値段設定にするべきだったと思う。そうでなければつまらない作品を見せられた観客の劇団に対する信頼度を踏みにじる行為にもないかねないと思う。もし万が一この公演で出来上がったものが彼らの「新しいスタイル」であり「画期的な作劇方法」でありこの試みが大成功の手ごたえのあるものであったとするならば、悲しいことだなぁと思うのです。
わが町
JAM SESSION
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
ど真ん中の剛速球。
何度か「わが町」を観たことはあるのですがはじめて泣いてしまいました。
スピード感あふれる展開と想像力を刺激される演出にやられました。
最後の群唱、素晴らしかったなぁ。
パラデソ
タカハ劇団
小劇場 楽園(東京都)
2010/05/02 (日) ~ 2010/05/11 (火)公演終了
満足度★★★★★
泣けた。
たまらなく優しくせつない。タカハ劇団はけっこう観てるけど最高傑作と言ってもいいと思う。ものすごく個人的な物語がものすごく多くの人に共感を与える作品になっている。
大人の時間
演劇企画集団THE・ガジラ
吉祥寺シアター(東京都)
2009/11/19 (木) ~ 2009/11/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
ちゃんとサスペンス。
最近のガジラ作品はサスペンスというよりはホラーな印象で長年観てきた私にとってちょっとヤリスギというか(狙ってるのかもしれないのですが)作品に入り込んで感情移入することをかたくなに拒否されてる気がしてたのですがこの作品は久しぶりにサスペンスな作品になっていて大満足でした。有薗さんがあの役をやったのは最初意外でしたが素晴らしかったと思います。
モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】
タカハ劇団
座・高円寺1(東京都)
2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
現代の闘争感
初演も観たのですが私はこちらの方が全体としては好み。劇場が狭いと客席と舞台に一体感が出やすいとか小さな芝居までしっかり見える、とかはどうでもいい話で。演技をする舞台以上に余白としてポカンとした空間にこそ想像力の持ち込むスペースがあり、余白そのものが今回の舞台美術のすばらしさだと思いました。
楽屋
海千山千プロデュース
OFF OFFシアター(東京都)
2009/06/16 (火) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
満足度★
だいなし
期待はずれ。JAM SESSION西沢氏の演出だけに楽しみにしていたのだが。これが西沢氏の演出かと疑うほどの明らかなパワー不足。舞台の空気感があれだけ狭いOFFOFFなのに客席後方まで全く届いてこなかった。パワーの無い役者と役者が動けない美術とボソボソと鳴ってる音響と???な音楽。あまりにちぐはぐで1時間10分が長く、辛かった。
ワーニャ伯父さん
華のん企画
あうるすぽっと(東京都)
2009/02/19 (木) ~ 2009/03/01 (日)公演終了
満足度★★★★
私は好きです。
木場ワーニャを堪能した。描かれていない部分に思いを馳せられる良質の舞台でした。口では哲学めいたことを言いつつ、自堕落なダメーな人たちなんだけど3幕くらいから急に愛おしくなっちゃいました。
GOD NO NAME
タカハ劇団
駅前劇場(東京都)
2009/02/12 (木) ~ 2009/02/17 (火)公演終了
満足度★★★★
澱のよう。
役者さんがそれぞれいい味を出していた。バランスがよかった。脚本的には
もう少し描かれて無い部分を足してでも理解させて欲しかったという思いと、ちょっと語りすぎなんだよなー、という思いとがあった。音や美術などによる『鈍さ』が何とも気持ちが悪く、かつ美しい。
女の平和
JAM SESSION
「劇」小劇場(東京都)
2009/02/13 (金) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
泣けた。
60分の作品でもあれだけ詰め込めるのだなぁと関心。
群読と大音量の音楽に泣かされました。
笑えた直後に泣けて
何も考えずにも楽しめるし
深く考えさせられもする。
良い作品でした。
プラスチックレモン
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2008/10/31 (金) ~ 2008/11/05 (水)公演終了
満足度★★★★★
ひょっとこ流、静かな芝居?
相変わらず動くし喋るし踊るし、話も大風呂敷もいいところなのですが、いつもよりもシットリ度アップ。お得意の騒がしいシーンに油断?していたら直後の静かなモノローグに一瞬で背後を取られてカウンターされたような感覚に何度も背筋がゾクリとしました。このままこの劇団が静かな演劇の路線に行ってしまったら嫌だなぁと思いつつも堪能いたしました。
東海道四谷怪談
JAM SESSION
赤坂RED/THEATER(東京都)
2008/10/08 (水) ~ 2008/10/12 (日)公演終了
満足度★★★★
日本の春夏秋冬。
9日ソワレ。非常に美しくも泥臭い見せ方が好感触。細やかさと豪快さが同居する感じはこの劇団の持ち味か。開演前は2時間はちょっと長いかと思いましたが飽きずに観られました。大きい音楽も好み。
動転
コマツ企画
新宿シアターモリエール(東京都)
2008/10/02 (木) ~ 2008/10/05 (日)公演終了
満足度★★★★
個人的には好きだけど。
やりたい放題の感あるもなかなか興味深かった。歴史ある小劇場であるモリエールでやるべき舞台だったのかもしれない。下手ウマなのか下手なのかは個々人の判断に任せますが。小劇場の世界にいる人、昔いた人にはオススメだが普段舞台を見慣れない人にはこれでもかというほど敷居が高くまったく理解できないかもしれない。
ラーバルメモリ
DMF
SPACE107(東京都)
2008/09/11 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了
祝/弔
クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)
OFF OFFシアター(東京都)
2008/09/04 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了
満足度★★★★
本日は「弔」。
昨日の「祝」に続いての「弔」。
「祝」がスピード感の「Show must go on」だとすると
「弔」の共犯関係は永井愛さんの「ら抜きの殺意」といったところか。
皆さんもおっしゃってるように「弔」の方が完成度が高い。
一つは父役の猪股さんの力によるもの。
もう一つは単純に戯曲によるものだと思います。
その辺はネタバレBOXで。
両方見てなんぼの「イベント」だったんじゃないかと。
だって片方観ただけじゃ明らかに消化不良ですもの。
祝/弔[祝─駅前劇場側]15日本日千秋楽
クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)
駅前劇場(東京都)
2008/09/04 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了
満足度★★★
「祝」から。
劇団初見。
もう本当にイギリス風のウエルメイドなドタバタコメディー。
マイケルフレインの「NOISES OFF」や
三谷幸喜の「Show must go on」なんかに通じる感じ。
もしくは中期のチャップリンの映画とか。
しかし良くも悪くもこちらだけ観ただけではすっきり家に帰れない感じ。
「弔」の方のメインキャストなんだろうけど
前半にちょいちょい出てくる人々が多すぎて、
しかもその後物語に絡まないから
序盤で人間関係を見失う。
これだけの作品を書ける作家さんなのだから
よほどクレバーな方だろうし、
今回のような仕掛け(2館同時公演)が無ければ
すっきり腑に落ちる良い作品を作ってることに違いない。
だとしたら観ているこちら側が
いかにおおらかにこの仕掛けと企画を楽しめるかな気がする。
「弔」も何とかして観たい。
ボクコネ
タカハ劇団
駅前劇場(東京都)
2008/08/14 (木) ~ 2008/08/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
駅前でも大丈夫。
役者一人一人が好演。すっとぼけた設定とゴドーのような時間つぶしもラスト前のシーンで納得。確かに楽日頃にもう一度観たくなる。
血が出て幸せ
クロムモリブデン
新宿シアタートップス(東京都)
2008/07/29 (火) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
満足度★★
期待ハズレ?
初クロム。
期待ハズレというか。
客席の関係で非常に観づらい席ではあったのですが
それを差し置いてもイマイチ。
小笑いはできてもそれ以上にはならず。
あんだけスピーカーをこれ見よがしに仕込んでるのだから
もっとすごい音がするのかと思った。
劇場の選択ミスですか?
これまた期待ハズレ。
恋人ができないが、もういい
箱庭円舞曲
OFF OFFシアター(東京都)
2008/07/12 (土) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
満足度★★★
初見。もうひとこえ。
劇団初見。プロフェッショナルに徹しきれていないアマチュア感が
垣間見れて、OFF・OFFの狭い空間でさえも物語の空気で
完全には埋めつくしきれてないのが残念かつ致命的。
ちょっと古臭いくらいの直球勝負ができそうなのに
下手な変化球を下手に連投しすぎて
直球も変化球も中途半端になってしまった印象。
別の人が書いていたが声の出し方が不快な方が数人。
その中で役者では高木充子が好印象。
プール
タカハ劇団
王子小劇場(東京都)
2008/05/02 (金) ~ 2008/05/06 (火)公演終了
満足度★★★★★
ポップかつ重厚。
2日目ソワレ観劇。まだまだ若い劇団?ながらここ数公演とも脚本、演出、スタッフワークともに安定した実力を感じる。私も個人技中心だった「49日後…」よりこっちの方が高感度高し。単なるB級ホラーで終わってないのが良い。