やまけんの観てきた!クチコミ一覧

1-20件 / 25件中
デカローグ1~4

デカローグ1~4

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2024/04/13 (土) ~ 2024/05/06 (月)公演終了

実演鑑賞

プログラムAを鑑賞。デカローグ1&3はどちらも普遍的な物語だとは思うものの、プログラムAだけを観た現時点では 1980 年代のポーランド・ワルシャワを描いた映画をなぜわざわざ2024年の日本の国立の劇場がしかも演劇でやるのかが全く見えなかった。特に、なぜ演劇でこれをやるのかという点については大いに疑問。プログラムAについては団地の一部を模した舞台美術が全く機能しておらず(機能するように使えておらず)、単に見づらいだけでなく空間の使い方があまりにルーズで(どこまでが部屋でどこに壁があるのかなどが不明瞭)それがいちいち引っかかる。観客の想像力に都合よく甘えるべきではない。

Le Fils 息子

Le Fils 息子

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2024/04/09 (火) ~ 2024/04/30 (火)公演終了

実演鑑賞

家族の不和を描く劇作家フロリアン・ゼレールの筆の巧みさが冴え渡る一作。最悪の結末が容易に予期できるだけに避けがたく終わりが近づく様が観ているこちらの心も削る。

ネタバレBOX

だが、そんな観客の心を弄ぶかのようなラスト——最悪の結末は避けられたのだと思わせておいてそれが父の願望でしかなかったということを明かすその手つき——はその巧みさゆえに邪悪ですらあるように感じてしまった。それは物語や描かれる主題による要請というよりも観客の心をより揺さぶるために選ばれた結末ではなかったか。あのようなかたちで心を揺さぶることを私はよしとはできない。
内容が内容だけにトリガーワーニングも必要だったのではないかと思う。
La Mère 母

La Mère 母

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

同時上演の『Le Fils 息子』と同じく家族に訪れる危機を巧みに描いた一作。家父長制を基盤とする「家族」に生じる歪みを描き、子が自立した母に訪れる「空の巣症候群」を通して「母」という存在を問い直しているという点では今の日本で上演する意味も大いにある作品だと言える。
だが、上演時間の大半を母の「狂気」を描くことに費やし、しかもそれをことさらに笑えるものであるかのように提示する手つきには疑問を感じる。妄執に取り憑かれた母の姿はたしかに滑稽かもしれないが、それは本人が真剣だからこその、ほとんど悲愴と見紛うばかりの滑稽さであるはずだ。

processing and tuning

processing and tuning

オータムプロダクションズ

SCOOL(東京都)

2024/04/09 (火) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

タイトルが示すように最終的なアウトプットとしてのダンスを楽しむというよりむしろそこに至るプロセスを共有し、ダンサーと向き合う観客の知覚をチューニングするような上演。
開場中から、ジャグリングボールを使ってパフォーマーと観客、あるいは観客同士でのキャッチボールを促し、そこからボールをキャッチするときの体の重心のあり方に、さらには椅子を持って移動するときの体の重心のあり方に観客の意識を向けさせる導入がスマート。
ジャグラーの目黒陽介とダンサーの仁田晶凱はそれぞれに身体が鍛え上げられているのはもちろんだが、観客の知覚に働きかける語りも巧み。
語りと字幕で提供される言語情報の働きかけによって観客としての自分の知覚のモードが操作され、しかもそのこと自体も自覚させられるので、目の前の身体の動きと同じくらい、自分がそれをどう見ているのかにも意識が向く上演だった。

正夢

正夢

星歌オムニバスひとりしばい公演

北池袋 新生館シアター(東京都)

2024/03/28 (木) ~ 2024/03/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

オノマリコ作の「19才」が出色。「女はコントで男役ができないからお前とはコンビを組めない」と星歌に言い放つ若手男芸人を星歌が演じる。

ネタバレBOX

当日パンフレットにオノマが「若手芸人の有様などを含んだ話をいろいろ聞いた」と書いていることもあり、「うわー、こういうホモソ芸人いそう……」と思ってしまうのだが、そこから話はその若手芸人が年上の業界関係者らしき人物に性的に搾取される話に転調していく。搾取する側される側の性別をステレオタイプなそれから反転することでイメージをずらしつつ、観客はそこにそれを演じている星歌に対する搾取の可能性をも、単なるドキュメンタリーや暴露とはまた別の形で読み込むことになる。暴露でも説教でもないかたちで観客に性的搾取をめぐる思考を促す戦略が巧み。
一方、櫻井智也作の「je t'aime★je t'aime」と鈴江俊郎「私は、恋をした。」の2作品では、年上男性が年下女性に当て書きし書き下ろしたのがどちらも「一人の男に執着する女の話」であることの気持ち悪さを感じてしまった。オノマ作品がラインナップに含まれていることもあってより一層その気持ち悪さが際立って感じられてしまった面もあるがそれはオノマがいい仕事をしているということでしかない。

演技も巧みな星歌だが何よりこれだけの劇作家陣に書き下ろしを依頼しその上演を実現した企画力・実行力に脱帽。
1001100000110101000100101

1001100000110101000100101

しあわせ学級崩壊

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度

フェティシズムを共有しないものには見ているのが辛い舞台だった。「おとうさま」のもと、ともに暮らす「姉妹たち」。ある種の新興宗教を思わせる設定で、どうやら性的虐待も行なわれていたことが匂わされる。「おとうさま」はすでに殺されていて舞台上には登場しないのだが、その代わりのようにして舞台上には作・演出・演奏の僻みひなたがいる。多くのセリフが音楽に乗せる形で発せられるこの作品において、舞台上で音楽を演奏する僻みの持つ「権力」は通常の演劇作品における作・演出のそれよりもさらに絶対的で、それは「おとうさま」の遺した呪いのようでもある。そこに批評的距離は感じられず、意識してやっているのであれば申し訳ないがただただ気持ち悪い。若い世代がこのような女性の描き方をよしとすることには大きな危機感を覚える。

iaku演劇作品集

iaku演劇作品集

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/28 (月)公演終了

満足度★★★

CoRich舞台芸術まつり!の審査対象は『粛々と運針』。安楽死と出産/中絶、命の自己決定権をめぐる二つのテーマを並置した構成も、それぞれのテーマを担う二組の俳優も巧い。だがそれ以上のものにはなっておらず、むしろ巧さ=作り手の作為が透けて見えるがゆえに心動かされることはなかった。終盤でクロスこそするものの、会話は兄弟/夫婦の二人の間で閉じており、そのためか会話からテーマが浮かび上がるというよりはテーマのために会話している印象を受けた。展開される議論もそれをめぐる対立も既視感のあるもので、新しい思考に導かれることがなかった点も物足りない。

青春超特急

青春超特急

20歳の国

サンモールスタジオ(東京都)

2018/04/19 (木) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★

青春ショーケースとばかりに描かれる高校生たちのバリエーション。完成度は高くそれなりに楽しくは見たものの、このように青春を描くことにノスタルジーを反芻する以上の意味はあるのだろうか。(後悔も含めて)甘酸っぱい青春という枠組みは誰もが共有する思い出のようでいて、そこから取りこぼされてしまう人や出来事が多過ぎる。
作品としては登場人物それぞれのエピソードを均等に描いていた点に好感は持ったものの、それゆえ個々のエピソードはさほど掘り下げられず、上演全体は冗長に感じた。均等な青春などというものはあり得ない。思い切って偏った描き方をした方が青春の残酷さも浮き上がったのではないだろうか(それはやりたいことではないのだろうけど)。

さようなら

さようなら

オパンポン創造社

王子小劇場(東京都)

2018/04/19 (木) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

紋切り型の演技と類型化されたキャラクター、コテコテの関西ノリ(と私が思うもの)に初めは「ウッ」となったのだが、「ウッ」となったところが悉くあとで効いてくるので感心してしまった。完全に思うツボである。紋切り型と類型化は抜け出せない退屈な世界を描くのに効果的な手段であると同時に、観客に「この人はこういう人」という思い込みの枠を嵌める役割を果たす。だからこそ、登場人物がそこから外れた言動を取ったときに観客は揺さぶられる。
俳優たちは皆、演出の意図を十分に汲んだ演技を見せていたが、柴田という男のヘラヘラしたうわべとその向こうに垣間見える苛立ち、それでいて変化を望まぬ弱さを演じる野村有志(作・演出でもある)の演技が巧みで印象に残った。

二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2018/04/06 (金) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

エンターテイメントとして面白く見た。布を使った水の表現や人力で矢を飛ばす演出も、一歩間違えばチープになりかねないところをカッコよく見せていて◎。少年マンガ的な敵キャラや武器、必殺技(?)も楽しい。
一方、物語には疑問を感じるところも多い。言葉なしでやるのであればもっとシンプルな筋でもよかったのではないだろうか(そもそも言葉なしでやる必要性もよくわからないのだが……)。特に疑問なのがラスト。

ネタバレBOX

争いを止めるためとは言え、トモエに主(=トモエの父)を殺させるというのはあまりにともえとともえの父の都合でしかない、トモエの気持ちを考えていない解決ではないだろうか。トモエからして見ればともえ父娘が揃ってトモエを騙して父を殺させている(いやその前に一度死んではいるのだけど)わけで、万が一トモエが真相を知ったら新たな復讐劇がはじまってしまうのでは、と余計な心配をしてしまった。
平穏に不協和音が

平穏に不協和音が

演劇企画集団LondonPANDA

小劇場 楽園(東京都)

2018/03/29 (木) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★

俳優の力で一応は見られるものになっていたものの、面白いとは思えなかった。二人芝居を展開するために会話の中で新事実が次々と提示されることになるのだが、それらがいずれも物語を展開するためのネタとしてしか機能していない。展開自体がエンタメとしての面白さに結びついていればそれでもよいのかもしれないが、残念ながらそうなってはいなかった。夫の女装が単なるネタの一つとして登場していた点には特に疑問を覚えた。

SUPERHUMAN

SUPERHUMAN

ヌトミック

北千住BUoY(東京都)

2018/03/23 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

音楽的手法を用いて演劇作品を作ってきたヌトミック。次はどのような展開を見せてくれるかと期待していたら、今作は出演者の得意技披露大会の様相。初めのうちこそ今作は音楽とは関係ないのかしらんと思ったけれど、異なる技能を持つプレイヤーが集まって一つの作品を作り上げるという意味で、この作品の作り方はまさに音楽のそれ。楽しく見れたし出演者の魅力も堪能したけれど、欲を言えば出演者たちの未知の魅力も引き出してほしかった。
マップを作って会場周辺の魅力を引き出していたのはとてもよい試み。

Ten Commandments

Ten Commandments

ミナモザ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/31 (土)公演終了

満足度★★

今の日本で原子力を扱った作品を書くにあたって、書くことの葛藤それ自体を作品に反映することは作家として誠実な態度なのかもしれない。だがそれは表現者ならば、いや、言葉を発する誰もが持つべき葛藤であって、それ自体を作品の主題に据えた瞬間に、興味の中心は「書く私」になってしまう。よく言えばナイーブ、ともすればナルシスティック。それでも一応は「見られる」作品になっていた点にベテランの力量を見たが、作品としては評価できない。

巛

ゆうめい

OFF OFFシアター(東京都)

2018/03/02 (金) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

ゆうめいの作品を観るのはこれで3度目。初めて観た『弟兄』ではその巧さに唸りつつ、自らの痛々しい過去を笑えるものとして提示する池田の姿勢に疑問を感じた。観ていていじめの共犯者になったような息苦しさを覚えたからだ。2作目の『〆』は他人の痛みを笑っているようでさらにいただけなかった。
今作は前2作と比べると一歩引いた、客観的な視点から物語が描かれていて、その意味で前2作で感じた居心地の悪さはほとんどなかったのだが、一方で凄みも減じてしまい、結果として感じたのは物足りなさだった。
(その後、ゆうめいは6月に早くも新作『あか』を上演。こちらは文句なしの傑作だった。)

物の所有を学ぶ庭

物の所有を学ぶ庭

The end of company ジエン社

北千住BUoY(東京都)

2018/02/28 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ジエン社の特徴の一つに複数の時空間が重なり合い、その中で複数の会話が混線しながら展開する過剰な同時多発会話がある。これまでの作品の多くでは、あり得た別の可能性を描き、あるいは過去/現在/未来を並置して見せるために同時多発会話は用いられてきた。今作ではそこに「所有」というテーマが重ねられ、領有や居住、共存の可能性に関する思索を誘うものになっていた点にジエン社の進化を見た。土地と人をめぐる思考は震災後の日本を描き続けるジエン社がたどり着いた必然であり、排外主義の蔓延する現在の世界に生きる私たちにとっても避けては通れないものだろう。

ホールドミーおよしお

ホールドミーおよしお

オフィスマウンテン

STスポット(神奈川県)

2017/05/24 (水) ~ 2017/06/10 (土)公演終了

満足度★★★★

なんだかわからないが凄まじいものと対峙させられる稀有な時間だった。眼前で蠢く俳優や音、光は私の中に蠢く異物をも感じさせ、このような時間は他でなかなか体験したことがない。俳優の身体の一部が独立した生き物のように見える場面もあれば俳優を含めた空間全体が一つの生き物のように見える場面もあり、俳優の身体と周囲の空間との関わりの可能性の底知れなさを感じた。
昨年の『ドッグマンノーライフ』は観ていないのだが、一作目『海底で履く靴には紐がない』と比べると出演俳優の多くが「山縣メソッド」を我がものとしているように見え、長い稽古期間と継続した活動の成果が十分に見える作品だった。

レモンキャンディ

レモンキャンディ

匿名劇壇

王子小劇場(東京都)

2017/05/26 (金) ~ 2017/05/29 (月)公演終了

満足度★★★

劇団としての力を感じられるよい上演だった。首の動きが揃っているなど、細かい点に演出が行き届き統一されていた点に好感。はじまる前からワクワクさせられる舞台美術もいい。
台本はやや穴が多いものの、見ている最中はさほど気にならず楽しく見られたのも手腕のうちだろう。ただ、オチない話とはいえエンタメとしてはきちんと落としてほしかった。SF的には重要な設定を導入するレモンキャンディが登場してすぐ終幕となる点も物足りない。
もう一点、単に話を展開させるためにレイプ場面があるのは大きなマイナス。人間の欲を描きたいのはわかるが扱いが雑過ぎる。

『あゆみ』『TATAMI』

『あゆみ』『TATAMI』

劇団しようよ

アトリエ劇研(京都府)

2017/05/10 (水) ~ 2017/05/15 (月)公演終了

満足度★★

『あゆみ』や『わが星』といった柴幸男作品の一部は、大きな普遍性を持つ一方、あまりにヘテロノーマティブであり過ぎるという危うさをはらんでいるが、今回の上演ではそのバランスが崩れ、悪い方向に転がってしまっていたように感じた。つまり、オール男性キャスト、父視点の導入などの演出が、作品の全体を男性目線から見た女性像に押し込めてしまっていたのではないか。
特に、作中で唐突に「覚えていますか」「想像してください」とルーマニア日本人女子大生殺害事件の話が挿入される場面は観客の想像を広げるどころか狭めるものであり、かつ、自分たちが加害者である男の側にいることを忘却した押し付けである。
私の記憶によれば全く同じ演出が劇団しようよの別の短編でも採用されており、そうであるならば、それは演出の大原渉平の個人的なこだわりに過ぎないのではないか。

罠々

罠々

悪い芝居

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/04/18 (火) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★

演劇でエンタメをするという点ではそれなりに健闘しているが、それ以上の魅力は感じられなかった。
公式サイトにあるように「被害妄想はファンタジーなんだ」というテーマのもと、「罠にハメられたと思い込む人間たちによる、愛しい復讐劇」が演じられる。複数の筋が絡む物語はやや複雑な構成をとってはいるものの、宣言した通りの物語が展開され、意外性には欠ける。むしろもっと単純に物語を見せてもいいのではないかと感じた。
ビデオカメラによる中継映像が舞台上に映し出される仕掛けは、メタ視点を導入するという意図は見えるものの、効果的とは思えなかった。

「漢達(おとこたち)の輓曳競馬(ばんえいけいば)」

「漢達(おとこたち)の輓曳競馬(ばんえいけいば)」

道産子男闘呼倶楽部

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/04/05 (水) ~ 2017/04/09 (日)公演終了

満足度

残念ながら、俳優二人の安定感以外は全くいいと思えなかった。
暗闇の中で「シュッ」「ピシッ」「ハアハア」と音が聞こえてきて、競馬の場面がはじまるのかと思いきや中年男性二人が縄跳びをしている、という冒頭は意外性があったが、そこから「どうしてこうなったんだっけ」と回想がはじまるにも関わらず、結局のところ縄跳びにも回想構造にもほとんど意味がないという構成は大きなマイナス。
最終的に男二人がなぜ前向きになったのかもよくわからない。具体的な肉付けのない「ダメな男」は記号的で奥行きを欠く。
タイトルの「輓曳競馬」がテーマを説明するための言葉に過ぎず、しかもそれを作中で自ら説明してしまうのも巧くない。
制作面では、私の席からは(というか角度的にかなりの数の席でそうだったのではないかと思うのだが)位置の低い芝居がほとんど見切れていた点が残念。

このページのQRコードです。

拡大