「従軍中のウィトゲンシュタインが(略)」凱旋公演
Théâtre des Annales
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/03/02 (水) ~ 2016/03/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
五感と想像力を刺激されました
ツイッターの評判と、
やたら長いタイトルに興味をひかれて観劇を決めました。
最前列で観劇。
足元ぎりぎりまで役者が来るというので(実際そうだった)、
リーフレットごと鞄をスタッフに預けてしまったため、
登場人物の名前もさっぱりわからないままに観劇。
それでも何の不自由もありませんでした。
1時間50分程度、
閉塞感のある空間でありながら
同時に距離や時間を超えて無限の広がりも感じられるという
まさに演劇の醍醐味を楽しめました。
同時に、迫真の演技の役者さんたちを観て
「本当にこれはセリフなのだろうか、お芝居なのだろうか」
とも思ってしまいました…!
オパンポン☆ナイトvol.3 曖昧模糊
オパンポン創造社
王子小劇場(東京都)
2015/03/06 (金) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
豪快なようで、緻密につくりこまれてる!
4話オムニバスで、
どの作品も単品で楽しめつつ、
すべて観終わったあとのスッキリ感が格別でした。
「人間って、
泣くのと笑うの同時にできるんだ!」
っていう体験ができます。
一回だけ観るのでも何の問題もないですが、
話し言葉の使い方、
登場人物達の心の動き、
それをこちらに伝える役者さん達の演技力
色々なモノが鮮やかすぎて、
何度も観たくなります。
(日曜の公演も観に行きます)
ドリームランド
ロデオ★座★ヘヴン
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2015/10/08 (木) ~ 2015/10/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
めんどくさい人間たちが愛しくなります
ある田舎町の、パチンコ屋の看板爆破事件。
それをきっかけに動き出す人間模様。
上演時間、2時間5分くらい。
複数のチャプターで構成された話で、時系列で多少混乱したもの、
彼らの話を聞けば大体時系列は順に並べられるようになっていました。
中央が段になっているので、
座り芝居や寝転び芝居も後列からでも見やすそうです。
影が多めで、でもここぞという表情は自然と光が当たるようになっていて (発言者が移動したり、影になってた人がうまいこと退いたり)、
他にもいい演出だな、とおもうシーンがいくつもありました。
役者さんも
強烈な個性のキャラクターなのにとても現実的に演じていて、良かったです。
映写されるチャプター名が
前方席では役者にかぶって見えなかったり、
前述の時系列の事もあるので
台本、ほしかったなぁ…と思いました。
私が観た回は開演前にトラブルがあって客席照明が突然消えてしまったのですが、
「復旧まであと○分ほどいただきたく…」と
具体的に時間を言ってくれたこと、とても安心しました。
あと、出演はされない脚本演出の小栗氏の前説・諸注意も「自分の言葉で言ってる」感があって良かったです。
ナイゲン(全国版)
Aga-risk Entertainment
にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)
2015/10/03 (土) ~ 2015/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待以上! 笑いまくりました!
アガリスク作品を観劇するのは3回目、
私にとっては初めての『ナイゲン』です。
過去に観た作品も
怒涛の展開でコメディとして完成度高いのに
全部アドリブに見えるというライブ感もりもりの作品でした。
で、代表作と謳われるこの作品を、せっかく東京2会場でやるのに
FACEの1回しか観ないのは、私はきっと後悔する…と思ったので、
試演会も行くことにしました。
キャスト写真と説明はサイトにも記載があり、
会場に配置された席にも作中での呼び名の名札が
あらかじめ席に置いてあったので、
お目当てキャストがいる初見の人にも優しい仕組みでした。
本物の教室(元・だけど)を使っているので、
臨場感も半端なかったです。
座席に置いてあった冊子(作中で使われるものと同じ)も、
懐かしさを感じる紙質で、筆跡や記載内容から想像が膨らんで
開演前も「ただ待っている」だけの時間にならずによかったです。
加速して加速して、一気にぱぁんとはじけて、
その破片が見事に組みあがってキレイな形になる、
鮮やかで楽しい120分でした。
京都公演を経て、大きな会場(新宿FACE)での『ナイゲン』も楽しみです。
老人と怪物
テノヒラサイズ
SPACE9(大阪府)
2015/10/02 (金) ~ 2015/10/05 (月)公演終了
満足度★★★★★
シリアス味の強めなテノヒラサイズ
19:30の回を奥から観劇しました。
上演時間120分。
全体的にシリアス調ですが、
ぽいっと入ってくる笑いが効いていて、
前半の、物語のたんたんとしたところも飽きずに観れました。
アリスが対決することになる「怪物」の正体とその姿、
その際の登場人物の様子に心が揺り動かされて、
自分でも何の感情かわからない涙が出てきました。
ガツンとくる良作でした。
狂犬百景(2016)
MU
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2016/10/01 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
ゾンビ映画的設定で描かれる人間模様に、ニヤリ&ズシン
上演時間は約2時間10分。
受付は開演1時間前、
開場は30分前(チケット記載の整理番号順)。
本編もさることながら、
スタッフワークも劇場の椅子などの環境もよくて楽しかったです。
団体の公式ツイッターが公演前に
その日の当日券の有無、
開場時間等ツイートしてくれていて、
三鷹駅からのバスの乗り場と時刻表も書いてくれてるのがとても親切でした。
(以下、
自ツイート転載でしつれいします)
狂った犬がうろつく街に住む人々のあれこれ話。
男と女の面倒くささ、
人の本性が出て、それがピリピリするし滑稽。
上演時間は2時間10分だったけど、途中、
薄暗がりでの場面転換ありな連作短編なので、
肩の力を抜く時間あり。面白かった。
当日パンフに配役と各話のあらすじ&
登場人物のソコソコくわしめな説明が載ってそうだったので
ほとんど読まないで観劇。でも平気。
2話の暗転明けに女性が多めに出てたとき
区別つくか戸惑ったけど、
話始めたら各々個性的で
すぐ区別ついた。
前に観たことある方々も、わりとすぐに気づけた。
なんで今日マチソワじゃないんだろう(当日券買ったのに!)ってくらい
面白かったので、来週も来れたら来よう。
上演台本も販売。
値段は覚えてないけど高くはなかった筈。
早めに予約したから初演の台本データ送られてて、
聞くとなんか色々違うところあるらしいのですぐに読むのは勿体無いなぁ。
中田さんとおるすばん
toi
吉祥寺CLOSET吉祥寺CLOSET(武蔵野市吉祥寺本町3-3-9 ,2F)(東京都)
2015/09/11 (金) ~ 2015/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
18時の回を観ました
古民家リメイクの会場で、
膝を抱えて少人数で1時間ちょっと。
楽しい時間でした。
だいぶ時間がたってしまいましたが、感想をブログに書きました。
テノヒラサイズの人生大車輪'15
テノヒラサイズ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2015/12/22 (火) ~ 2015/12/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
「あれ」でここまで魅せるとは!
テノヒラサイズは遠征して観にいく団体です。
何度か再演されているこの作品はまだ未見だったので、
東京で観られて嬉しいです。
チラシには「奇跡の90分」ですが、上演時間は1時間50分程度。
事前に告知があったので助かりました。
身近にある道具であそこまで様々な景色や物体を作り出す手腕、
ツナギのみで見た目もほぼ変えないのに
「さっきとは別人」とすぐにわかる役者さんたちの高い演技力、
ストーリーの鮮やかさに、ただただ食い入るように観ていました。
ムーア
日本のラジオ
RAFT(東京都)
2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
めをつむるなんてもったいない
上演時間55分、濃密な作品でとても面白かったです。
受付のスタッフさんの対応も丁寧で、
当日パンフレットの裏面が台本(←全文掲載!)のことも
受け渡しの際に目を見て一人一人に言ってくださって、良いなと思いました。
新聞を模したようなデザインの当日パンフも雰囲気あって良かったし、
色みはないのに妙に圧迫感のある舞台美術や
役者の演技力を魅せる演じ分けや、
出ずっぱりの演出も見ごたえありました。
片時も目を離せない作品でした。
以下はツイート転載で失礼します。
「OMG/風桶」
梅棒
吉祥寺シアター(東京都)
2016/01/16 (土) ~ 2016/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
『風桶』『OMG』観ました
マチネソワレで2作品いっきに観てしまったのを後悔するほどに、
両方とも面白かったです。
公演期間中にセットリストを公開してくれたのも嬉しかったです。
観る前にあらかじめ調べることができて、
知らない曲でも音楽&歌詞と登場人物たちのシンクロをより楽しめました。
作中ではほぼ声は出ないのですが、
役名と内容(曲や立ち位置など)の絡みもニヤリとさせられました。
梅棒は何度か拝見していますが、
いつもチケットがすぐに完売してしまうのも、
立ち見でも観たいという人が当日来るのも納得の公演だと思いました。
ナイゲン(全国版)
Aga-risk Entertainment
新宿FACE(東京都)
2015/11/13 (金) ~ 2015/11/14 (土)公演終了
満足度★★★★★
机と椅子があれば、どこだってナイゲン
昼の回を観ました。
実際の教室のぎゅうぎゅうした感じは薄まったものの、
入場時のチカチカした明かりや音楽、
西日の入りかた(照明)、
登場人物たちの動きが空間を意識したものになっていて
魅せる作品寄りになっていたように思えました。
とても面白かったです。
ワンドリンク制で、場内でも観ながら飲めたのですが、
わら半紙の資料を、ドリンクを持ちながら見てるの大変そうでした…(笑)
慙愧
643ノゲッツー
OFF OFFシアター(東京都)
2016/04/26 (火) ~ 2016/05/02 (月)公演終了
満足度★★★★★
深く考えたら重いはずなんだけどつい笑っちゃう
初めて643ノゲッツー観ました。
会話のテンポもよく、
視点も自然と話題の中心人物に向くようになっていて快適だったし、
役者さん達が登場人物として生き生きとしていて面白かったです。
上演時間90分。
入り口にも貼ってありました。
劇場にお手洗いがひとつしかない旨を口頭でアナウンスしているのも、
親切だなと思いました。
鈍色の水槽
ロデオ★座★ヘヴン
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2016/02/09 (火) ~ 2016/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
人魚の正体は…!
上演時間105分。
受付&開場は開演の30分前。
チケット事前予約していたら、
その旨と劇場への道のり案内が書かれたメールが前日に届いていて、
親切でした。
ファンタジーと現実味が絶妙に混じりあっていて、あとをひきます。
覇道ナクシテ、泰平ヲミル【偽蝕劉曹編】
劇団ZTON
王子小劇場(東京都)
2016/09/22 (木) ~ 2016/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
再演されるごとに洗練される、ZTON流三国志!
受付・開場は開演の30分前。
上演時間は、途中休憩なし2時間10分。
客席は横に広く、アクトエリアも上下左右に広く使った方式で、
迫力の殺陣と
キャラクターと世界観を一望できる「ACT」と呼ばれる一連のシーン、
大小さまざま散りばめられた伏線と格好いい見せ場、笑いどころなど
飽きることのない時間でした。
覇道泰平シリーズは2作だった初演から拝見しておりますが、
1作にまとまった2015年版の「そのまま再演」ではなく、
役者さんに合わせてキャラクターの性格が変化していたり、
セリフは同じなのに
語調や表情でまったく別の言葉のように聞こえるようになっていたり、
新たな楽しみがありました。
こりっちフォームから事前に予約していると
劇団から当日に案内メールが来るのですが、
席の種類や空調の具合、
当日の天候についての言及(傘立てがある等)もありとても親切でした。
自分は2公演予約しているのですが、
内容把握は1回で満足できる描かれ方です。
でも、どうにかもっと追加観劇できないかな? と思うくらいに
何度も味わいたい魅力的なキャラクターと世界観でした。
[再演版]東京ドーピング2020
<火遊び>
Live Art akasaka(東京都)
2016/07/22 (金) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
芝居と現実の距離ゼロ。まさに「目撃」
別団体でバー公演やカフェ公演は何度か観たことがありますが、
今回のように
バーをバーとして使う形の公演は珍しかったです。
(上演の都合上席は多少移動していたようですが)
上演時間95分。
ワンドリンク込だったので、
開演までゆっくり飲み物を飲んで落ち着けました。
(上演中も飲んで良かった)
会場時間からすでに「登場人物」となって場内いる数名の役者さん、
机の上にある「ドーピングの光と闇」を象徴するような飾り
(錠剤シートが詰められたグラスの上に置いてある花)などが
開演前から作品世界と現実の距離を詰めてきていました。
開演前の主宰さんのご挨拶で
「目撃する」「ゼロ距離芝居」などのフレーズが出てきて、
現実にありそうな内容だったり、
役者さんとの距離だったり、
上記のような開演前の演出だったり、
そしてあえて芝居がかってない
「聞き取りづらい」セリフのやりとりなどが、
まさにその現場を見ているような感覚を与えてくれて、
とても面白かったです。
※一部の「聞き取りづらい」は、わざとそうしているのがわかるので不快感はなかったです。
(「声にならない言葉」のような感じ。
行動や表情が何を言わんとしているのか語っていました)
ラストも、
終わったんだけど終わった感じがなくて、
作中時間的にはまだ未来(2020年)の話で、
でもすでに今も起きてる事かも知れなくて、
終演の挨拶として主宰さんが前に出てくるまでずっとはりつめていて、
自分の拍手の音でやっと安心した感じでした。
やぶれた虹のなおしかた
こゆび侍
駅前劇場(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
感情移入しまくりました
奥側で観ました。
特殊なシチュエーションでも
「きっと自分もそう思ってしまうかもしれない」
「自分もこういう状況になったらそうするかもしれない」
と思わせるリアルな内容でした。
叶うならもう一度、手前側から観たかったです。
エダニク
iaku
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2016/06/03 (金) ~ 2016/06/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
シリアスもモヤモヤもドタバタもピリピリも、とにかく上質
何度か上演されている作品とのことですが、初めて観劇。
上演時間105分。
(チラシ記載よりも実際のランタイムが延びた旨が、
メールで送られてきました。親切…!)
開場後は、団体からの予約での整理番号と、
劇場側で予約した時の整理番号で同時入場する方式でした。
椅子の背もたれにもクッション的な物がついていて、
背中に優しかったです。
「観劇後、肉が食べられなくなるような話なのかな…」
と思っていたのですが、杞憂でした。
役者さんたちも上手で、純粋に会話劇としても楽しいし、
力のある脚本なので、
作中に描かれていたテーマを深く掘り下げて
こちらに考えさせるきっかけとしても、上質だなぁと思いました。
邪教
劇団YAX直線
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2015/07/02 (木) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
目の付け所が好きなのです
相変わらず当日リーフレットの文字数が半端ないです。
各登場人物の
バックホーンも(作中では語られない情報すら)書いてあるので、
読んでから観ると彼らの思考が受け入れやすくなります。
受付は開演の1時間前、開場は15分前。
上演時間は90分強。
金と銀の鬼─チェインソウル─
X-QUEST
王子小劇場(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
所狭しと暴れる鬼たちに大興奮
4面囲みの、決して広いとは言えない舞台上で行われる
迫力のアクション、キャストそろってのダンス、
怒涛の展開に興奮しました。
今回1度しか観劇できないのですが、
1つの方向からだけでも
「本筋をほぼ見届けられた」という気持ちになったのは
役者さんの、全身に神経を張り巡らした演技と
囲み舞台を意識した演出のつけ方なんだろうなぁと思いました。
衣装も素敵だったので、
カーテンコールの撮影会がありがたかったです。
ズーキーパーズ
ファルスシアター
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2015/07/17 (金) ~ 2015/07/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
どたばた動物園
主人公が「やる気のない新米園長」らしいけど、
物語にどうかかわるのかな…? と思っていたら、そういうことでしたか(笑
上演時間 1時間40分程度。
舞台の上のキャストは飼育員でツナギ、場内スタッフは前掛けで、
まさに動物園の場内キャストのようで面白いなと思いました。