覇道ナクシテ、泰平ヲミル【偽蝕劉曹編】 公演情報 劇団ZTON「覇道ナクシテ、泰平ヲミル【偽蝕劉曹編】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    再演されるごとに洗練される、ZTON流三国志!
    受付・開場は開演の30分前。
    上演時間は、途中休憩なし2時間10分。

    客席は横に広く、アクトエリアも上下左右に広く使った方式で、
    迫力の殺陣と
    キャラクターと世界観を一望できる「ACT」と呼ばれる一連のシーン、
    大小さまざま散りばめられた伏線と格好いい見せ場、笑いどころなど
    飽きることのない時間でした。


    覇道泰平シリーズは2作だった初演から拝見しておりますが、
    1作にまとまった2015年版の「そのまま再演」ではなく、
    役者さんに合わせてキャラクターの性格が変化していたり、
    セリフは同じなのに
    語調や表情でまったく別の言葉のように聞こえるようになっていたり、
    新たな楽しみがありました。


    こりっちフォームから事前に予約していると
    劇団から当日に案内メールが来るのですが、
    席の種類や空調の具合、
    当日の天候についての言及(傘立てがある等)もありとても親切でした。

    自分は2公演予約しているのですが、
    内容把握は1回で満足できる描かれ方です。
    でも、どうにかもっと追加観劇できないかな? と思うくらいに
    何度も味わいたい魅力的なキャラクターと世界観でした。

    ネタバレBOX


    今回は「劉曹編」と冠されている、劉備と曹操が主軸となる話。

    劉備役と曹操役の役者さんの芝居力と客席に与えてくるイメージが
    天秤…あるいはコインの裏表のようにバランスがとれていて
    すごく良かったです。

    若干、BGMの音量と役者さんのシャウトが混じって
    不明瞭な部分もありました。


    ↓以下は自ツイートの転載↓

    再演を重ねるごとに本当に文字通り研ぎ澄まされていく
    為房さんをはじめとした皆さんの殺陣! 
    あとキャラクターの掘り下げもどんどん深くなって、
    見せ方もさりげなくとディープにとが混在してて楽しい、
    ほんと東京でコレ観れて幸せ…!


    平野くんは
    全覇道泰平張飛のなかでいちばん(ピー【ネタばらし:おばか】)だよ!!!(笑
    めっちゃ良いもの観た


    黄龍ちゃん代々可愛いんだけど
    「可愛いってこんなにいっぱい種類あるんだ!?」って感激した。
    炎龍さま…白いすてらさん、美しすぎた。
    某台詞、いままでの炎龍の印象とは決定的にちがう言い方だったなぁ。
    董卓一行今回出てきた瞬間に惚れたわ。
    同中(オナチュー)感ある関係性

    ZTON、速さもあるけどそこに乗せたストーリー云々って感じのことを
    開演前にツイートしたけど、速さもやっぱりすごかった。
    今回、王子の舞台をとても広く使ってる…! 
    ここの劇場は団体によって、
    客席入った瞬間に方向感覚めっちゃくるうね。
    前で迫力を体感するか、後ろで世界を楽しむか悩む

    『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【偽蝕劉曹編】』で
    「知恵がまわるものが生き延びていくための術(すべ)」を観てほしい。
    ほんと、今回の「彼」の生への執着を観てほしい。
    まだ初日だから明かすの悩んだけど言っちゃうね。
    後半の関羽の生き方。血が冷える。
    (追記:劉備の話を聞いているとき、
    両側の二人の疑念や怒りをおさえようとしてるような仕草、壮絶な笑顔)

    初演再演を経ていろいろ追加要素があったり、
    逆にスパッと、見せる部分を語りに変えたり他のキャラに託したり…
    ブラッシュアップってこういう事なのね、と実感。
    笑いどころも客席だいぶウケてて、
    笑わせ方愛され方がどんどん巧くなってる。
    張飛の某発言(追記:義勇軍のくだり)がツボにハマった。あれウマいわー!


    作中の、龍達の舞からの一連のシーンは
    ZTONでは「ACT」と呼ぶらしい。
    今後の展開や、世界観などをぎゅっとおさめた見ごたえある部分。
    今回は龍と各勢力の関係の中に、伏線や各キャラの心情が描かれる。
    全体見るつもりだったのにうっかり董卓軍を注視してた(笑) 
    呂布の表情、雄弁でした。

    0

    2016/09/23 00:53

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大