nらoむkれe〜nずaんkの観てきた!クチコミ一覧

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インザマッド(ただし太陽の下)

インザマッド(ただし太陽の下)

範宙遊泳

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/08/09 (土) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

かつて
サッカーの指導に携わっていた者としては、ちょっぴり複雑で何だか可笑しい。しかも国際試合で有り得ないスコア。そうした設定が面白かった。そこに絡む、アイドルの悲哀。かなり楽しんだ。

騒音と闇 ドイツ凱旋ver.

騒音と闇 ドイツ凱旋ver.

革命アイドル暴走ちゃん

Kampnagel P1(ドイツ)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/23 (土)公演終了

満足度★★★★

初見
「観る」というよりは、「体験」するといった方がしっくりくる感じがする。合羽を貸し出されて、靴下を脱いでサンダルを履かされての体験。イロイロな大騒ぎがあって生まれ変わった劇団。その何たるかを観てみようと思っての体験。最前列では近すぎて、あたまの上を銃弾が飛び交っているような感覚。あるいは最前線の真っ只中かも。もう一度体験するならば、やや後方で、いったい何が起こっているのかということを見定めたい。

うさぎストライプと20歳の国

うさぎストライプと20歳の国

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2014/05/01 (木) ~ 2014/05/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

それぞれの
持ち味、「らしさ」が融合して、いい作品に昇華していた。20歳の国が得意とするカラオケ場面も好きだ。それぞれの団体が、今後この経験をどのように見せてくれるのか楽しみになった。個人的にはやっぱり湯口さんから目が離せなかった。

S高原から

S高原から

こまばアゴラ演劇学校“無隣館”

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

2チーム
観た。同じ役でもキャストが違うと見え方が全く時が宇土いうことを実感する。怪獣のスリッパ?を履いた妹役の藤松祥子さんがかわいかった。

止まらずの国

止まらずの国

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/12/19 (金) ~ 2014/12/30 (火)公演終了

満足度★★★★

あの
311の震災以来、舞台での轟音や爆音に恐怖を感じるようになってしまった。中東の宗教的紛争を想起させる国での旅行者の話。宿に集まるひと癖ある人たち。そのおおらかな生き方と、死への恐怖が垣間見える。その恐怖を煽った上でのどんでん返し。藤松祥子さんがキュートだった。

空想科学

空想科学

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2014/12/21 (日) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★

本来の
のほほんとした空気とは違う舞台だった。新たな挑戦を感じた。SEXを想起させる手を結んで開いてするダンスに見覚えがあり笑えた。発想がぶっ飛んでいて可笑しかった。

鼬 いたち

鼬 いたち

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2014/12/01 (月) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台が
広くて深くて、空間を充分に楽しめた。江口のりこさんがこんなに上手くなったのかということが一番の印象。ハッピーエンドではない物語の凄みを感じた。

キレイ

キレイ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2014/12/05 (金) ~ 2014/12/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

とにかく
松雪泰子さんが素晴らしい。美しい。艶っぽい。色っぽい。歌もいい。大人計画の傑作であることは間違いない。

山笑う

山笑う

僕たちが好きだった川村紗也

新宿眼科画廊 スペース地下(東京都)

2014/12/19 (金) ~ 2014/12/24 (水)公演終了

満足度★★★★★

演劇って素晴らしい
会場に入ると、既に正座で待つ喪服の二人。開演まで30分も?たいへんだなぁ。でも、ちょっと可笑しい。母の葬儀に際し、東京から恋人を連れて帰ってきた妹。母との二人暮らしでの確執から、母に背を向けほとんど帰らなかった。そこには母に愛されていた兄の存在が影響している。その兄と妹のバトル。そこに見事に花を添えた兄の幼なじみ。もう泣かせる。いやぁ、いいものを観た。本も演出も演技もケチのつけようがない素晴らしさ。心をグッと掴まれるポイント…いえ、箇所(笑)がたくさんある。優しい気持ちになる。家族に会いたくなる。恋人の手を握りたくなる。そんな作品。アフタートークも爆笑の最高。

ろりえの鬼

ろりえの鬼

ろりえ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

愛すべき
愛すべきヤンキーがいた。そしてちょっとダークな「ろりえ」らしい展開の中に、愛情が感じられた。

『ろりえ』

『ろりえ』

ろりえ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/12/26 (金) ~ 2014/12/30 (火)公演終了

満足度★★★★

飛び出す絵本
舞台美術が「ろりえ」らしいものだった。それはまるで飛び出す絵本のようだった。ラストの大きな赤い月が美しかった。作品はまるで走馬燈のような…、バンドのベストアルバムのような舞台だった。だから何だかごった煮でヤミ鍋のよう。ただ、演者がみな楽しそうだった。「解散?」と思ったのはわたしだけ?そこについてはモヤモヤした。

『ヘッダ・ガーブレル』

『ヘッダ・ガーブレル』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2014/05/29 (木) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★

とにかく
主宰の広田淳一さんの書く物語が好きだ。だから他人の作品ではなくオリジナルが観たい。広田さんの演出も好きだ。だが、今回はこれまでとは違うアプローチで、チャレンジする姿勢を感じ、その可能性を観た。まだ違和感があるが、どう進化していくのか見続けたい。

非常の階段

非常の階段

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2014/09/12 (金) ~ 2014/09/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

健在
あの群舞が健在で嬉しくなる。物語はダークな世界を取り上げているが、社会の闇を抉りつつ、家族の愛情を浮き彫りにする。初日から千秋楽に向け、いやむしろその先に向かって進化し続けるアマヤドリの舞台。劇団の姿勢を改めて実感した。

『海の夫人』/『水』

『海の夫人』/『水』

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/12/04 (木) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

『海の夫人』
イプセンの作品。『ヘッダ・ガーブレル』に続く2作目のイプセン戯曲。演出の方法は前回同様に、台詞の抑揚を最小限に抑え、役者の動きも人形風で、舞台上の移動はすべて直線。だから、斜めの場所への移動はまっすぐに前進してから直角に曲がってポイントへ。正直言えば、劇団主宰で作演出を務める広田淳一さんの戯曲が好きなので、他人の作品よりもオリジナルをもっとやって欲しいと思っていた。いまでもその気持ちは変わらない。さらには、『ヘッダ…』において、イプセン作品に対する広田さんのアプローチに少々馴染めなかった。あの抑揚のない台詞と人形のような制限を与えられた演技に違和感を覚えていた。なのに…。これはどうしたことか。キャスティングが素晴らしかったのだろし、手法も試行錯誤の末に到達した域とでも言えばいいのだろうか、制約の中に躍動する人物が浮かび上がってくるのを感じた。身震いした。これはもう麻薬だ。もう次が欲しくて欲しくてたまらない。3度足を運んだが、既に再演して欲しいと切に願う。新作ももちろん楽しみだが、イプセンに挑む第3弾を心待ちにしている。

ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

毎回
アマヤドリの公演を観るたびに思うのです。舞台はイキモノでナマモノだと。この作品も、初日から千秋楽に向けてどんどん進化していました。それも大胆に。台詞や場面がカットされたり、増えていたり。よりよいモノにしていこうとする劇団の姿勢が感じられます。次回作も楽しみです。

バーシブル

バーシブル

はちみつシアター

花やしき座 (花やしき内・多目的スペース)(東京都)

2014/08/28 (木) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

浅草演劇祭
演劇祭というくくりの中でこの公演を観ることができたのが楽しかったです。会場が『はなやしき』の中にあるというのがまた通常の公演と違って面白かったです。その会場も、レトロな雰囲気で味わい深かったです。おそらく公演の演出も、その会場を意識して手を加えたであろうことが伺えました。物語の展開云々よりも、劇団が掲げているように、純粋にその時間と空間を楽しめる公演だったと思います。それにしても若尾桂子さんの茶目っ気と美しさには目を奪われます。今回は殺陣もあってクールな面も。たっぷり楽しめました。次回作が楽しみです。

未開の議場

未開の議場

カムヰヤッセン

王子小劇場(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

初日
『十二人の怒れる男』のような会議劇。わたしは会議を観るのが苦手だと、改めて実感しました。というのも、発言したくなってしまうのです。だんだん頭にきてしまうのです。イライラが募るのです。爆発しそうになるのです。それはある意味、作品がよくできているからこそ生まれる感情なのでしょう。だとすれば、とてもよい作品です。ただ、初日だったせいか、幾つかの場面で、台詞に予定調和を感じてしまうところがありました。それもきっと、回を重ねて馴染んでいったことでしょう。開場から開演までの流れが新鮮でした。それがエンディングにも生かされる演出で、楽しめました。次回作も楽しみです。■追■アマヤドリ所属の小角まやさんの存在が光っていました。

嘆きのベイルート

嘆きのベイルート

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

生きることに
紛争、内戦、少年兵…そうした社会の中で、若者がもがきながら、如何に生きるかを探し求める姿が描かれていました。注目していた安藤聡海さんは、これまでの役柄とは違い、男・薬に身を落とす役どころに挑戦されていて、新鮮さと戸惑いを感じました。俳優さん女優さんの新たな一面を観られること、これも舞台の面白さですね。作品としては、脚本として展開が唐突だと感じる場面がいくつかありました。(市民【子ども】が被害に遭う場面など) セットも、紛争による破壊で廃墟に近い状態を表す意図なのか、長梯子を使った階段や建築現場の足場のようなもので、観る者としては不安を感じてしまい、楽しめませんでした。中央に置かれたバイクの演出も好みではありませんでした。魅力的だったのは、伊藤知香さんの演じる女性の母性。女と感じさせるセクシーさと、母性を漂わせる親族への愛情が見事に演じられていました。やはり宗教や文化や社会情勢というバックボーンが違う世界を描く作品の上演は悲劇のポイントを絞り込まないと難しいなと感じました。雑感として、なかなか席が埋まらない公演が多い中、たくさんのお客さんが詰めかけ、開場前には長蛇の列ができあがる人気ぶりに感心しました。

神の左手

神の左手

キコ qui-co.

Ito・M・Studio(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

左手に宿ったのは
生と性の話を、葬儀屋の事務所を舞台に展開するセンスに脱帽です。映画『アイ・アム・レジェンド』を連想しました。ある研究の失敗で人間が死の恐怖に脅かされる、そんな要素を介した男と女の話。葬儀屋か大忙しなのは、ある事件によるものです。射精すると絶命する男は「誰の胸で死ぬか」、女は「アイツのラストを誰が受け止めるのか」「男の思いを受け止めてやるか、生きていて欲しいのか」「延命して、夢精で死なせてもいいのか」それぞれの立場でのジレンマがヒリヒリしました。注目のキャラクター、葬儀屋を経営している社長の元夫人。男勝りでハイテンションで、男を悦ばすテクニックを女性スタッフに手解きするも、実は床下手が問題で離婚しているという難役。新国立劇場演劇研修所出身の渡辺樹里さんが熱演されていました。

短篇集:ノスタルジア

短篇集:ノスタルジア

waqu:iraz

APOCシアター(東京都)

2014/07/24 (木) ~ 2014/07/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

キラキラしてました
3本のオムニバス公演。歌あり、ダンスあり、芝居ありで、夏休みらしいテーマの作品でした。特にラストの作品 [未開の空、ゆれる] が素敵でした。あれ1本で2時間作れそうな話。それをテンポよく展開し、もっと観たいと思わせながらも、物足りなさは感じさせません。それは俳優を上手に動かすダンスの演出の賜物です。郷愁、ノスタルジーの世界にいざない、走馬灯のように現れる女性がみんな素敵です。生死の境目にたった一瞬に、駆け巡るかつての恋心。当然、辛い恋も悲しい恋もあるけれど、みんな美しい思い出になっています。自分の最期もそうだろうかと考えてしまいました。あんなに素敵な女性ばかりなら幸せだろうなぁ。特に、長尾純子さんのしなやかさに心奪われました。まるで十代の少年のようにときめいて、その美しさに釘付けです。愛する二人に新しい命が芽生えて三人になり、してあげたいこととしてほしいことが波のように寄せては引いていく感情を、笑顔の中に忍ばせた一瞬の物憂い表情で紡ぎます。ギューッと胸を締め付けられます。切なくて愛しい。ずっと観ていたい女優さんです。

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