満足度★★★★★
見終わってすぐに頭に浮かんだのは、マリー・ローランサンの詩
正確には高田渡さんが歌った『鎮静剤』の歌詞。
失った者の悲しさ、露わになる人間関係。
上手い!
満足度★★★★
もう、言わんこっちゃない。。。
舞台を観ていくうちに、きっと誰か爆発するんやろな・・・・
って思ってたら、もう、言わんこっちゃない、
こんなありさまだよ。。。
でも、人間だから、みんな悪いし、みんな悪くない。
できれば、この舞台にいた登場人物たちが、
ここから時計を動かし始めて、しっかりと生きて欲しいと祈るばかり。。。
‥というように、
観たひとの記憶にだけ残って消えていく舞台が、
なんとも名残惜しいというか
……楽日なら、尚更なんだろうけど……
この舞台は、特に強く感じました。。。
でんでんさんが、すごく良くて
ラストのでんでんさんを観るには、ほんとベストポジションでした。
満足度★★★★★
極上の人間悲喜劇
演技、演出、構成、舞台美術全てが素晴らしかった。
主人公は優柔不断でいい加減。
その場その場で適当な嘘を吐いてどんどんと泥沼にはまっていく。
他の登場人物たちも不倫に不妊、DVなどいろんな問題を抱え、
うわべだけで取り繕ったような人間ドラマが後半ボロボロと崩れていく。
もう観ていてイライラ、もやもや、そして胃がキリキリとしてくるのだけど目が離せない。
ぐいぐいと引き込まれてあっというまの2時間でした。
そんなドロドロとしたお話なのですが、
もの凄いシリアスな曲面でも随所で笑えてしまうのが自分でも不思議でした。
悲劇を突き詰めると喜劇になるってこういうことなのかな。
演技も素晴らしかった。
自然体というか角の取れた演技というか。
あまりに自然なので、
目の前で繰り広げられている本物の人間ドラマを覗き観ているような
そんな感覚に浸れました。
開演の仕方が面白かった。
暗転が無いまま放置。
客席が自然に静まって、最後水を打ったように静かになってからスッと舞台が始まる。
意図的な演出なのかは分かりませんが、良い入り方だなと思いました。
満足度★★★★★
これで3000円
終始引き込まれる物語。
丁寧に作り込まれた人の感情の変化が、終幕に向かって加速していく感じは本当に見事でした。
これで3000円とは安すぎです
満足度★★★★★
良かった。
前回公演は見られず。今回の舞台、各方面から好評な感想は目にしていたが、噂にたがわず、地味だけどとても良い舞台だった。
でんでん氏にホロリとさせられるとは思いもよらなかった。
可笑しさの中から次第に切迫した場面に変化していくのだけど、その人たちの動向を淡々と描いているだけなのに、静かにジワジワと、滑稽さと哀しみも一緒くたになり、いろんな思いが蓄積されて最後の最後にあの落とし方。見てても聞いても、心にドサッと響いた。
舞台を3方囲みのコの字型の座席配置だったので、座席によっては最後の表情を見られない場合もあるかと。あの場面の舞台セットが彼の心情も表していたんだろうか。
満足度★★★★
冷徹なまなざし
ことばだけでなく練り込まれた構成にもとづく演出で、生きている人間の現在、
欺瞞、傲慢、あさましさといったものが次第にあぶりだされてゆく過程が実に
緻密に描かれている。
モダンスイマーズの作品特に混迷低迷期の作品群などでは、作品によっては
こちらの心にうまく届かずなにかもやもやした感じが残るのだが、今回は、
自分の鑑賞眼という普通のカメラでもその焦点近傍に入ってくる、かつての
勢いをかなり取り戻してきているような蓬莱節が見事に炸裂している作品。
満足度★★★★★
樹脂の光沢のごとき
クオリティの高い芝居の出来であった。芸劇イーストの空間と機構を使い得ている雰囲気、緊張感と人物たちのリアルな生きる時間が終幕まで持続し、話じたいにもそこはかと揺さぶられるものがある。ここ幾本か劇団公演を観てきた目からは、最上の仕上がりであった。
もっとも「良い」とか「高い」といった言葉はその芝居の娯楽性(エンタテインメント性)の達成度を言っていて、つい口から出てしまうが、今回のは私の勝手なモダンスイマーズへの思いからの感慨。作品と同程度かそれ以上に劇団の来歴なり構成員の特性や事情にいつしか思いを及ばせる(思い入れのある)数少ない劇団の一つだから、今回の舞台製作の成果には、対外試合で苦節のすえ勝利したスポーツ選手への拍手に近い心情と感動があった。
芝居の質感としては、蓬萊戯曲の空気(台詞の行間に語らせる)を漂わせながらも、意味深な伏線の謎解きが二転三転するサスペンス構造で物語として圧縮された感がある(過去作品に比して)。人物の役割(ロール)の演じ分け、互いの棲み分けが素晴らしく、人物の一貫性の点で空白をほとんど感じない。それによってサスペンスが成立するのみならず、人物らがアトモスフィアの中に群像として立ち上がり、愛おしい。この群像の中心にあるのがでんでん演じる山小屋の主でキーマン。主人公の青年(古山)はストーリー上最も大きな問題を提供する存在となっているが、他にも主の娘、これに縁のある山岳仲間、物資運搬に出入りする夫婦らが、濃淡ある親密圏を形成し、この濃淡に応じた関係性が群像を作っていく。でんでんは一瞬のほころびなく手抜きもなく立ち、圧倒的に強靭だった。拮抗するようにして他の役者も、その人自身と見まごうリアルさで、切実に存在する。何よりその人物像の「現代性」にえらく共感するものあり、細を穿った造形は痛快というより恐ろしい。自分を見るようだった。
満足度★★★★★
げに恐ろしきは‥‥。
モダンスイマーズ初観劇。濃密&臨場感ある舞台で非常に見応えがあった。
役者陣の演技もみな素晴らしく、役にしっかりハマっていたと思う。
上演時間:120分
満足度★★★★★
情けないのが人間
モダンスイマーズの舞台初見参。
登場人物それぞれに多かれ少なかれ情けない部分がある。人間関係も然り。でも、人間ていうのはそんなモノだろうと思ってしまうから、憎めない。ドキドキ、ハラハラさせられたり、笑ったりと存分に楽しみました。
満足度★★★★
じりじりと
初、モダンスイマーズ観劇でした。動かない時間のようにじりじりとイライラと、でも少しずつ変わっていってる。それぞれ人の気持ちなんて…自分の気持ちさへ…なのに。あとからずっしり感じますね。あぁ