完全な真空×BLACK BOX 公演情報 完全な真空×BLACK BOX」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★★

    地面の下の迷宮
    「完全な真空」はまるで世にも奇妙な物語のお手本と言いたいぐらいすっきり明快きちんと作られていて、ひたすらごちゃごちゃ捻くれたものの方が好みな自分には逆につまらなく感じた。
    そうはいっても「完全な真空」は物語と世界の構造のバランスがちょうどよくそれなりに好みだったのだが、「BLACK BOX」は後半わりと世界の構造がおざなりになり人間関係で終わった印象があって、キャラクターは面白かったのだが話に物足りなさが残った。

  • リンク?
    2作品がリンクしてたのかが
    もうひとつ解れなかったのですが
    「完全な真空」はとても面白かったです
    あと、照明も素晴らしかったです
    哲学的な部分もあり、わりと好みな作品でした

  • 満足度★★★★★

    期待以上!
    ここ最近の観劇の中で1番よかった。
    【完全な真空】【BLACK BOX】どちらのバランスもよかった。
    次回作品も期待してます。

  • 満足度★★★★★

    代役
    自分は予定が入って見られませんでしたが、代わりに友人に行ってもらいました。その人の感想

    『完全な真空』と『BLACK BOX』、2つの話を見て、自分の生き方について考えさせられました。

    『完全な真空』では、自分にとっての幸せとか生き甲斐を考え、『BLACK BOX』では、今までの自分の生き方はどうだったのだろうかと改めて考えました。

    自分を見つめ直す事が出来て、すごく良かったです。

    ありがとうございました。

  • 満足度★★★

    リアリストたちのブレイクタイム。
    何をして誰のために生きるのか。その大きな問いかけはこの話に出てくる主人公たちにとっても例外ではなくて、理想と現実の揺りかごのなか、身の丈にあった幸せに折り合いをつけつつ暮らしている。 そんな彼、彼女らがある日それぞれ、すこし不思議なひとらに出会い、すこし不条理な体験をして、またいつもの日常に戻っていくまでの会話劇。
    日常と非日常をゆるやかに隔てる空間に、丁寧に配色が施された照明と、
    ミニマルでいて適度にメロディアスな音響が印象的でした。

    ネタバレBOX

    普通に仕事をして普通に生活していることに疑問を持っていないサラリーマンと仕事に対するストレスや、将来に対する不安を抱えているOLが主人公の短編、2本立て。

    『完全な真空』はある日、偶然か必然か、地下迷路に迷い込んでしまったサラリーマンが遠い未来の自分と、近い将来妻となる女性に出会う話。

    舞台装置がベンチひとつで浮浪者が出てくる辺り、場面設定こそ違えど不条理に重きを置いているので、ベケットや先月のイキウメふたり会で上演された岡田利規さんの戯曲『二人高利貸しの二十世紀』を思い出しました。

    G.comは毎回不条理をテーマにした作品を製作されているそうですが、本公演は不条理SFオムニバスと公演を打っていますので、常人の理解を超えた超常現象的な『SF(すこしふしぎ)』要素と、思わせぶりな言動の積み重ねによって、常人の理解を超えた理不尽と思しき感情の連なりを体現する『不条理』の美しいハーモニーを期待しました。
    2作品ともSF(すこしふしぎ)なコメディテイストな作品としては楽しめたのですがSF(すこしふしぎ)な不条理劇という観点から見ると少々肩透かしを食らった印象です。

    情報開示をどのタイミングで行い、そしてどこまで謎を残すか。がSF(すこしふしぎ)作品には欠かせないとおもうのですが、その鍵の使われ方が勿体ないと思うところがありました。

    たとえば、とても些細なことですが冒頭の、人びとが忙しなく行きかう都会をイメージするシーンからその他大勢が掃け、彼がひとり立ち尽くし、地下迷路に関心を持ち、中に入るまでの回想をモノローグする場面は、何も説明せずして無言で地下の階段を下りてく方がミステリアスなような気がしましたし、どうして地下迷路に彼が来たのか。は浮浪者が彼に教えてあげるべきことだったように思います。
    また、浮浪者は彼のその後の人生をすべて熟知していますから、『私は何でも知っていること』 『君の未来が見えること』を彼に知らしめ、それを知った彼は、浮浪者は狂人か胡散臭い占い師なんかなんじゃないかと不審を抱きながらも自分の未来に関心を寄せる…。
    するとこの地下室にいるべき人物は、彼と浮浪者で、後に彼の妻となる女性は、浮浪者と彼の合意の元で(運命的に)あらわれる方がナチュラルですし、最後のシーンは、人生に絶望していた浮浪者が若かりし頃の彼女の姿を見て生きる希望を取り戻し、浮浪者と彼女が脱出して彼が地下室に幽閉されることの方が不条理なように思えてくるのでした。

    再び、雑踏を人びとが行きかう都会的なイメージの場面の後に、映画館で鑑賞している人びとのワンシーンが挿入され、先ほどのベンチが今度は映画館でのワンシーンとして使われ、役者が観客に背を向けて何も映っていないスクリーンを見ているのに場内から笑いが零れている音響が不思議さを醸しだして…。

    つづいて2作品目、BLACK BOXはある晩公園を散歩していた普通のOLが公園のベンチに置いてある箱を偶然見つけ、それに触れたら世界の、人類の運命を決めることになってしまった、ある晩の夢のお話。

    夢の中が現実で、現実が夢のようだ。という感覚が、当パンで言うところの芥川龍之介的な世界観を意識した部分だとおもうのですが、この作品のなかでの夢と現実はその感覚とは少し違っていて、夢はお金が自分のもとにたくさんあること。でも現実は使えない部下とヒドイ上司の板挟みになってる結婚適齢期を過ぎた女性というだけで、大事なモノはお金。と主張していた普通のOLがどうして世界平和を願うまでに発展していったのか、人類の運命を決めるという重要な選択の必然性がなぜこの箱に隠されているのか、わかりませんでした。が、登場するキャラクターは面白かったので、コメディとしては楽しめました。
  • 満足度★★★★★

    期待通りでした
    オムニバス形式になっていますが、このバランスが微妙に素晴らしい。
    この2作では、各々趣向を変えているが、狙いはひとつ、という演出メッセージを
    受けとりました。
    表面的な技巧に走らず、構成として奥深いが実に判りやすい。
    観劇でエナジーをもらったような気がします。
    次回作にも期待できそうです!!

  • 満足度★★★★★

    楽しみました
    土曜の昼に観ましたが満席でした!
    なるほど、この二つがネクストジェネレーションの「闘争か、逃走か。」になっていったんですね。
    今回も素敵な役者さんたちの熱演に、迫力を感じたり、笑ったり、うるっときたり。
    演出では最初と最後とつなぎの部分が印象的だったなあ。

  • 満足度★★★★★

    めっちゃおもしろい
    すごくおもしろかったです!
    見ないと本当に損!
    感動あり、笑いあり。
    役者さんそれぞれの演技もとても素敵です!

  • 満足度★★★

    すこしふしぎ(SF)物語みたいでした
    お得感のある2本上演でした。
    SF大好きです。
    好奇心から迷い込んだ場所よりの脱出劇ですが、
    人が何のために生きてゆくのか?
    なかなか哲学的な話に行くところが面白うございました。
    もう一つは、現実的な主人公が遭遇する。
    非現実的な状況。なかなか芯のしっかりした主人公だと、
    物事がすっぱり切られて爽快感がありました。

    ネタバレBOX

    地下迷宮からの脱出は、映画「キューブ」みたいで良かった。
    日常からハズれたい。などと考える事は誰にでもあるけど。
    元に戻るには、軽い気持ちじゃあ戻れません。
    という教訓めいたところが、王道ながら楽しめたのは。
    浮浪者=主人公で、死別した最愛の伴侶に会えたというロマンスが、
    加味されていたからですね。このオチ気に入りました。

    氷の女王と揶揄されるアラサーな主人公を中心に、
    霧に閉ざされた公園で繰り広げられるドタバタコメディって感じでした。
    いまひとつ登場人物たちが、現実より離れすぎていて、
    突っ込みどころ満載なのが、やや引きました。
    夜の公園。外履きはいて自宅からパジャマで歩いてきたの?
    研究のためとはいえ、フィールドワークでも白衣着てる研究者って?
    状況の説得力が乏しく思えました。
    まぁ会話とかで、「声が小さいぞー」とか「博士号持ってないけど」といった
    小ネタや主人公の、ずばっと切った説教シーンは楽しかったが、
    そのぶん話が今ひとつに感じました。
    願い事はOKなのですが、その見せ方がおしかった。
    公園に迷い込むところで、世界的に暗い事だらけのニュースから、
    日本、自分の周囲の暗くて嫌な話。で自分の感じてるイラつく出来事
    などを観客に語った上で、それが原因で公園に迷い込んだと思わせ、
    黒い箱の見つけ方も、も少しつついたりしてインパクトもたせた方が
    良かった気がしますが、パジャマ男のインパクトの方が大きいしねぇ。
    で願い事がかなった世界が、希望や明るさに満ちていると。
    したほうがわかりやすくて。ハッピーな気がしました。

    参考としましては、昔ジャンプで連載していた、光原伸さんだったかな?
    の「アウターゾーン」でしたっけ(?すみません、うろ覚えです)
    えー話は「猿の手」が似てます。おちは、この話みたくした方が、
    よかったかなーって思いました。
    「世界は希望に満ちています」ってね(^_^)
  • 満足度★★★★

    不思議の国の誰?
    2つの話の登場人物は一人、私のみ?非現実的でありながら現実的な物語。でも、ひとりよがりにはなっていないので、好感が持てる。一つだけ苦言。「完全な真空」の女優さんの手の動きが不自然。気になって仕方がなかったので。

  • 満足度★★★★

    二つで一つ!
    作品のメッセージがしっかり伝わってきました。

    ネタバレBOX

    二つの作品は別々のものですが、趣旨は同じで、うまく繋がるように構成されていました。

    今の自分に自信を持って前向きに生きようと思いました。

    今日もマチ・ソワです!

    ところで、後半の主人公は仕事で空回りしてちょっと疲れた女性です。もしかしたら夜の散歩でなく白日夢だったのかもしれません。白のブラウスにブルーのスカート姿も有りかなとは思いますが、もし職場で自己主張して受け入れられないキャリアウーマンという設定であれば、女性の戦闘服・勝負服といった色合いの上下のスーツ姿でも良いのかなと思いました。
  • 満足度★★★

    よくできているのだが、ちょっと残念
    自分で自分自身のことをきちんと考える。さらにそれを、あえて声に出して言う。そんなことが大切なのだということがテーマになっていた。

    これは、とてもシンプルでわかりやすい。

    しかし、フライヤーに「SF」であると銘打っているが、残念ながら、それに大切なセンス・オブ・ワンダー的な要素をほとんど感じなかった。

    ま、それはどうでもいいことだけど、とても良い役者と演出であっただけに、内容に関して逆に厳しい評価をしてしまう。

    間違いなく、劇団の持つレベルは高いのだが。

    ネタバレBOX

    短編ならば、凝縮された味わいがほしいのだが、物語の芯(テーマ)に凝縮されていくようなエピソードもなく、物語のための物語が舞台の上で行われていたように感じてしまった。


    ■完全な真空
    いわゆるメビウスの輪のように前と後ろとがねじれて続いているような物語。
    ただし、そのオチがあることが前提のストーリーに感じてしまった。
    物語のための物語というか。

    地下世界に行ってしまった女は、そこにいるホームレスのような男に強い執着をもたれているということと、女が後から来る男と出会うということが、この物語の前提としてあるのだが、それを理解した上でも、どうも基本的なところでの違和感が起こってしまった。

    それは、つまり、後から来る会社員の男に、ホームレス風の男が「自分がなぜもとの世界に戻りたのか」つまり「自分はどう生きたいのか」を繰り返し問うのだ。
    それに会社員の男が答えること、つまり自分の存在意義というか、人生の目標のようなものを、強く考えることで、もとの世界に戻れるのだ。
    しかし、ホームレスの男は、先に来ていた女にはそれを問わずに、単に会社員の男に付いて行け、とだけ言うのみ。

    これはどういうことなのか。つまり、女の人生は、自分で考えるのではなく、男の人生に従うだけでいいという思想が根底にあるのだろうか。
    あるいは、男が自分の人生を真剣に考えたときに、生涯の伴侶を手にできるということなのだろうか。

    この展開はなんだかな~と思ってしまった。

    てっきりこの先に何かがあるのかと思えば、蛇足的にファーストシーンの繰り返しのみで、単に説明台詞で、彼らのこれからのエピソードと、この世界のネタバラシをするだけ。

    短編なのだから確かにワンアイデアで十分だとは思うが、中間部分の3人の登場人物のやりとり(台詞)が活きてこない。伏線も何もないし、会社員の男(ホームレスの男)の深みにも行かない。

    なぜ、会社員の男が自分のこれからを真剣に考えなくてはならなかったのかが、見えてこない。具体的な理由ではなく、何かがほしかったのだ。主張と言うか、何かが。

    タイトルの「完全な真空」も台詞で繰り返されるのだが、それと主人公の関係も思わせぶりなだけな印象。

    役者3人は熱演だっただけに、もったいないと感じた。

    ■BLACK BOX
    夢を見ていると言いはる男、研究者と名乗る2人組。
    いずれも、主人公の女性の内面とは絡んでこない。

    主人公の女性は、いろいろなことに悩み疲れている。そこに先の3人が現れて騒動らしきものが起こるのだが、彼らが主人公と絡むのは「夢」「ブラックボックス」というキーワードのみで、彼女の内面を照らすわけでもなく、抉るわけでもなく、彼女の中の何かのきっかけになるわけでもない。
    不思議だ。単にちよっとした笑いのためのドタバタを見せるだけ。
    笑ってじんわりとするわけでもなく。

    短編でわずか4人しか登場人物が出てこないのに。どうしてなのかと思う。

    ラストで、主人公の女性が、自分の望みは「お金」「愛」と悩むところは、妙にリアルだったし、ブラックボックスを開けたときの効果も面白いと思った。
    しかし、それは唐突すぎて、もったいない。

    もっと丁寧に彼女の気持ちの変化や状況を、彼女に絡む3人とのやりとりで見せてほしかった。

    彼女の気持ちが、具体的に示されるのでもなく、さりげなく観客に伝わるわけでもない。単に自分の口で「大変なのよ」と説明させるだけ。しかも、中間部分のドタバタが特に活きてくるわけでもなく、単なるドタバタにしか見えず、残念。

    変な登場人物たちで、不思議の国のアリスのような、ちょっとシュールな展開を狙ったのかもしれないが、シュールとまでは行かずに単に変な人たちであり、彼女のいらだちが、彼女に変化をもたらしはしない。結局自分で考えるるのだが。もちろん、自分で考えることが大切なことはわかるが、せっかくの舞台なんだから、変化か何かを、こちらにも感じさせてほしかったのだ。

    彼女がわずかに変わったとすれば、自分の本当にほしいモノを真剣に考えたということがあるが、そこに行き着くまでのプロセスが乏しい気がした。

    そして、2つの短編が終わった後に、2つの物語の主人公たちが、電車ですれ違うシーンがこの舞台のラストになるのだが、これは何だろうか。
    単に2つの短編をつなげるだけのためのシーンであり、あまりにも凡庸というか、普通すぎるし、意味も感じない(無理に意味を考えれば、考えられる程度のこと)。
    本当にこのシーンは必要だったのだろうか。疑問だけが残った。

    2つの物語は、どちらも、今回のエピソードを通じて、「自らのことを真剣に考え」さらにそれを「自らの口で言う」ということで、とても面白いと思ったし、いいテーマだと感じた。
    しかし、それが中心にきちんと据えられているにもかかわらず、そこまでが直線的に示されるだけで(唐突とも言う)、物語としての膨らみのようなものが感じられなかった。

    演出の手際や役者の存在感など、なかなか見るべきところがあったのだが、肝心の物語に今一歩魅力が感じられず、ちょっと残念。

    フライヤーもカッコいいと思ったのに。
  • 満足度★★★★★

    期せずして傑作舞台に出会う
    そもそも、この公演を観ようという決め手になったのは、チラシの吉田さんと佐藤さんの、2編の主役の眼光に引かれてでした。
    吉田朋弘さんは、大学の卒業公演、「ブンナよ、木から下りて来い」の素晴らしい主演振りを拝見した時から、注目していた役者さんですが、この間の青年座の公演と言い、今回と言い、本当に、若いに似ず、完成された演技表現力があり、まずは、そのことに感嘆しました。
    そして、浮浪者のお爺さん役がまた素晴らしく、誰だろうと思っていたら、若い頃から、記憶に残る役者さんだった、志村史人さんでした。
    2部にご出演の役者さんは、たぶん初めて拝見する方ばかりでしたが、こちらもまた、抜群のキャスト構成。特に、主役の佐藤晃子さんと変な男役の菊池豪さんの好演振りが光りました。
    不条理劇テイストの人間哲学劇の趣の2作。脚本、演出、照明、音響、美術と、何を取っても、ハイクオリテイな舞台で、大して期待していなかった分、余計に、思わぬ、好舞台を拝見できて、大満足でした。
    三浦剛さんの作劇スタイルも気に入りました。
    次回も、是非拝見したいと思いました。

  • 満足度★★★★

    味付けの違う2話!
    「世にも不思議な物語」な世界観!一話はミステリアスな物語で二話はコメディ色の強い物語。良い感じのバランスが絶妙でした。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    【完全な真空】
    地下迷宮での会話劇。序盤から照明の技のせいか、洞窟を空想させる演出。ここで生活を続ける浮浪者は、世界に絶望を感じて地下に潜った男だった。脱出をあきらめる若い女は、「もう少しで男が迷い込んで来たら、ここから出られるから待て。」と浮浪者に教えられる。案の定、男が迷い込んで来る。ここで男と女の、運命的な出会いなのだが、そのことに両方とも気が付かない。男はこの迷路から脱出しようと必死に駆けずりまわるが出られない。

    そんな折、浮浪者は男に「お前にとっての幸せは何だ?」と問う。「これが解らなければここからは出られない。」と。哲学的な尋問の場面!笑
    男は最初のうちは昇進だと答えていたが、やがて、「普通に会社に行って、普通に仕事をして、普通に呑みに行って普通に結婚して・・・、普通に生きることだ!」とアンサーする。

    こうしてやっと女と一緒に脱出した男は、この女と縁あって結婚したのだが、物語はこれでおしまいではない。浮浪者の呟きから、この女はかつて自分の妻であり、子供は出来なかったが幸せに満ちて暮らしていたという。そして妻が先に死んで、自分は妻が居なくなった世の中に絶望し、この地下に潜ったのだという。つまり、男は浮浪者自身だった。というオチ。


    【BLACK BOX】
    女が見つけた奇妙な黒い箱を「BLACK BOX]だというイッチャッテル物理学者とその助手、寝間着の男と女のコミカルな物語。とにかく寝間着男が面白い。アホらしいけれどコメディだからこのくらいイカレテルほうがいい(^0^)

    黒い箱を見つけた女はキャリアウーマン。現在の状況に大きな不満はないが孤独ではある。そして愛が欲しい。会社のちょっとした不満を吐き出しに公演に来たのだが、ここでイカレタ3人と出会い、散々な目に巻き込まれる。「この箱は人類のどんな願いでも叶えてくれる。」と説明された女は真剣に「億万長者になりたい!」と願うも思い返して「愛が欲しいー!!」と叫ぶ。


    2話とも秀逸な物語だった。どちらもインパクトがあって、シリアスとコメディの差こそあれ、不思議さ満点な舞台。好みの作風だった。個人的に志村の演技が光ってた。そして、菊池!彼のイカレ加減が絶妙!

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