完全な真空×BLACK BOX 公演情報 演劇ユニットG.com「完全な真空×BLACK BOX」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    すこしふしぎ(SF)物語みたいでした
    お得感のある2本上演でした。
    SF大好きです。
    好奇心から迷い込んだ場所よりの脱出劇ですが、
    人が何のために生きてゆくのか?
    なかなか哲学的な話に行くところが面白うございました。
    もう一つは、現実的な主人公が遭遇する。
    非現実的な状況。なかなか芯のしっかりした主人公だと、
    物事がすっぱり切られて爽快感がありました。

    ネタバレBOX

    地下迷宮からの脱出は、映画「キューブ」みたいで良かった。
    日常からハズれたい。などと考える事は誰にでもあるけど。
    元に戻るには、軽い気持ちじゃあ戻れません。
    という教訓めいたところが、王道ながら楽しめたのは。
    浮浪者=主人公で、死別した最愛の伴侶に会えたというロマンスが、
    加味されていたからですね。このオチ気に入りました。

    氷の女王と揶揄されるアラサーな主人公を中心に、
    霧に閉ざされた公園で繰り広げられるドタバタコメディって感じでした。
    いまひとつ登場人物たちが、現実より離れすぎていて、
    突っ込みどころ満載なのが、やや引きました。
    夜の公園。外履きはいて自宅からパジャマで歩いてきたの?
    研究のためとはいえ、フィールドワークでも白衣着てる研究者って?
    状況の説得力が乏しく思えました。
    まぁ会話とかで、「声が小さいぞー」とか「博士号持ってないけど」といった
    小ネタや主人公の、ずばっと切った説教シーンは楽しかったが、
    そのぶん話が今ひとつに感じました。
    願い事はOKなのですが、その見せ方がおしかった。
    公園に迷い込むところで、世界的に暗い事だらけのニュースから、
    日本、自分の周囲の暗くて嫌な話。で自分の感じてるイラつく出来事
    などを観客に語った上で、それが原因で公園に迷い込んだと思わせ、
    黒い箱の見つけ方も、も少しつついたりしてインパクトもたせた方が
    良かった気がしますが、パジャマ男のインパクトの方が大きいしねぇ。
    で願い事がかなった世界が、希望や明るさに満ちていると。
    したほうがわかりやすくて。ハッピーな気がしました。

    参考としましては、昔ジャンプで連載していた、光原伸さんだったかな?
    の「アウターゾーン」でしたっけ(?すみません、うろ覚えです)
    えー話は「猿の手」が似てます。おちは、この話みたくした方が、
    よかったかなーって思いました。
    「世界は希望に満ちています」ってね(^_^)

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    2010/03/27 06:17

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  • 長寿郎さん

    ご来場ありがとうございました。
    作演出の三浦剛です。

    レビュー大変参考になりました。「ボックスつつく」はナイスアイデアですね。実は初演の時は爆弾テロがはやっていたので、「最初は爆弾かと思いました」なんて台詞があったんですが、だったらそもそも手に取らないだろう。的な流れの中でボックスのインパクトは今回少しおさえてしまったのは事実だと思います。

    白衣・・・着ないですよね、普通。でも面白いかな、と思って。

    アウターゾーンのミザリー、懐かしいですね。僕も好きでした。
    猿の手は有名なイギリスの短編小説ですね。やつは3つ願いを叶えてくれます。ジニーと一緒です。

    今後ともG.comを宜しくお願いいたします。

    9月末の「千羽鶴」はまた全然違った雰囲気のお芝居を作ろうと思っています。

    演劇ユニットG.com代表 三浦剛

    2010/04/02 18:24

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