満足度★★★
よくできているのだが、ちょっと残念自分で自分自身のことをきちんと考える。さらにそれを、あえて声に出して言う。そんなことが大切なのだということがテーマになっていた。これは、とてもシンプルでわかりやすい。しかし、フライヤーに「SF」であると銘打っているが、残念ながら、それに大切なセンス・オブ・ワンダー的な要素をほとんど感じなかった。ま、それはどうでもいいことだけど、とても良い役者と演出であっただけに、内容に関して逆に厳しい評価をしてしまう。間違いなく、劇団の持つレベルは高いのだが。
ネタバレBOX
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2010/03/26 04:40
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2010/03/26 21:36
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思いつくままに書きましたが、丁寧に読んでいただき恐縮です。
>18歳で芝居を始めて13年、ずっと独学で書いてきていますので、土台がない。
それは別に問題ないと思います。もちろん、学ぶことで得られるものもたくさんあるでしょうが、こうやって実際に感想を聞き、フィードバックることにもメリットが多いと思います。
むしろ、「ずっと独学で・・・」「土台がない」なんていうことを逃げにしてしまうのであれば、そちらのほうが問題になると思います。もし、本気でそう考えているのならば、いつまでも愚痴を言ってもはじまりませんので、どこかで学ぶべきではないでしょうか。
それよりも、今のままでいいと、すっぱりと考えたほうが、ご自身の精神衛生上も観客にとってもよいと思います。「これじゃよくないかもなあ」というような、ちょっとした不安を抱えながらの作品を見せられる観客は楽しくないですし(笑)。
実際、作品にはその人の思想や、オーバーに言えば生き方までも現れてくると思います。それに責任が持てるのであれば、今のままでいいと思うのですが。
>そんな数年が続いての現在、「物語」性を、極力下げて、テーマしかもたない「御伽噺」のような世界で、俳優、空間、音響、照明、演出などによる総合的な魅力で舞台芸術を創作していけないものか・・・という思いから生まれたのが、今回の公演だったように思います。
なるほどと思いました。確かにお書きになっている内容そのままで、御伽噺のような理不尽さ、脈絡のなさ、それを総称して不条理ともいえる世界だったと思います。
ただ、それでも主人公がいて、結論めいたことに到達するのであれば、その筋道はほしいと思うのです。
唐突で、いきなりのエンドで、それには意味もない、というのならば、それはそれで面白いと思いますが、三浦さんが「テーマ」と書いてらっしゃるように、「そこに何かを込めて」いるのであれば、意味もありますし、思想や考え方もあるのだろうと思います。そこを見せていただきたいと思うのです。
この舞台は、初演のときには、生演奏があったということを知りました。その演奏という「背骨」のようなものがあったとすれば、その「音楽」や「音」にも観客は意味を求めて観劇したでしょうから、その文脈があったときと、なくなったときとの違いが、今回露わになったのかもしれないなぁなんて思ったりもしています。
ひょっとしたら、かなり失礼な書き方になってしまったかもしれませんが、そう感じました。