まなざし 公演情報 まなざし」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★★★

    ちょっと…
    自分に似てるのかな…と思う部分もあり、怖い部分もあり…。

    前回の本公演・特別公演を経ての観劇でした。

    笑える部分もあってなかなか見応えありました。

  • 満足度★★★★

    家族も自分も信じられない
     あらゆる人間関係がこんがらがって、全てを信じてないし、信じようともしない人間たちの集まり。
     いろんな人間関係の中で、傷つき、傷つけられ、相手を信じようにも、信じられなくなった人間のからみあいを、スピード感のある言い合いや、台詞回しで見せてくれる。
     
     

    ネタバレBOX

     息子のほうが年上という父子関係だったり、いじめられっ子で傷をなめあっていた女の友人関係が男の介在で上下関係を意識し始める。
     どうも一筋縄ではいかない、人間関係があり、全てぎくしゃくしてうまくいかない。それが関係の負の連鎖を生じ、目玉を突き刺してやるとか、ウンコを食べるとかの話になる。観ていて非常に気持ち悪いシーンも多かった。
     人間にとって、愛とか憎しみとか、哀しみとかだけではとらえきれない、感情のもつれを、強烈なセリフで描いていた。
     血縁、血のつながり、家族関係に希望を見出すことの空虚さを語ると、何も信じるものはなくなる。結局、信ずるのは、根拠のないよりどころにすがるしかないのか。相手を口汚くののしったり、セックスしたり、ナンパしたり、オレのほうが上だといってみたり、オレがお父さん、私がお姉さんだったりということだ。
     登場人物たちは、全て一生懸命で悪意があるわけでない。
     でも、人間同士がからみ合うと、負の連鎖におちいる。
     からみ合えば絡むほど、好ましくない関係になる悲劇性を、喜劇的に描こうとしたのかもしれない。

  • 満足度★★★★

    「ニセモノ」というルール
    コンビニ勤務の木村慎司が主役。登場人物は木村の他に8人。
    白い箱のような部屋での芝居。家族ごっこのような風景。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    木村の前を今までに何人もの母親や父親や兄弟が通り過ぎて行った。5番目のおふくろには虐待された。「好きだよ。好きだよ。」と連呼しながら木村の顔を膨らましていった。そうして、今度は知子という血のつながった実の姉が現れる。

    しかし、木村は知子のマグマのような強い愛情と半ば強引に「一緒に暮らそう」という知子の存在にヒク。木村は5番目の母親以来、「愛情」と言われると恐い。だから、血が繋がっていない現在の父親との暮らしに満足していた。この父親・永吉は木村よりも年下だ。しかし木村はそんな事はどうだっていい。父親としての役割を演じてくれさえすれば、それでいいのだ。家族という概念を木村は持ち合わせて居なかったし、そもそもこの物語を構築しているシステムが「ニセモノ」というルールの上に成り立っているからだ。

    そして、女の顔を見分けられない父親。永吉は女だったら誰でもいいと思っている。キラキラと輝いてるロマンチックラブをエンジョイしたいだけとのたまう。

    一方で姉は行きずりの複数のオヤジと寝た。臭かった。期待はずれだった。そんな姉・知子は、彼女の母親の19番目の男が嫌いだという。パンチパーマをしたその男とセックスをした知子は母親に殺されそうになったという。

    また別のキャラクターの女は中二の時に男に声をかけられてついて行ったら「むかつく」といってボコられたという。顔が紫になったけれど、ドキドキした。もっとドキドキしたくて「もっと殴って下さい。」と懇願する自分が居た。自分のスタンスが解らない。苛められていないと落ち着かない、という不のオーラを持つ女。

    一方で「誰かの役に立ちたい。」と言ってタンスになる井上有希。彼女は「温めておきました。」といって、どらえもんのようにポケットから靴下を出す。まるで殿が穿く草鞋を懐に入れて温めていたサルのように・・。

    そして有希のストーカーをする耕平。「10年後に会う約束をしましたよね?あの時と変わらぬ同じ気持ちを持ってきました。」と吐く。


    それぞれのキャラクターがどこか歪みや闇を持って形成されている。そしてその形成さもいびつで滑稽だった。家族という一つの枠の中に出たり入ったりする人物像そのものが不のエネルギーを放出していて醜いのだ。カタツムリの中身を覗いてしまったような、生々しい不快感が唐突に込み上げるような芝居だった。

    登場人物の全てが、かつて受けた傷を癒すことなく、膿んだまま放置されて、今だにジクジクと活動しているようなさまだ。だから・・・自分に関わる他者とはそれなりの距離を置いて薄っぺらい関係の方が有難い。と言ってるようなものだった。少しでも現実味を帯びてくると、「それは『ニセモノ』というルールから外れる!」といって、舞台監督が飛んでくるのだ。ルールを破った者には「退場」させられる。だから彼らは『ニセモノ』というルールに則って、ずっと自分の役割を演じ続けなければならない。なるべく薄っぺらい感情で。

    好みがひじょうに割れる作品だと思う。しかし、誰でもがひっそりと隠し持ってる闇や歪さを表現した舞台だったなら、人間に対して過剰な期待を捨てた分だけ「木村の模倣家族」は本物かもしれない。


  • 満足度★★★

    社会の病理?
    シュールな世界ながら、登場人物は現代のちょっとおかしな人達ばかり。社会の病理?を描きたかったのでしょうか。ブルーになる芝居でしたが、セリフはすっごく面白かったです。

  • 満足度★★★

    不思議な感覚
    社会の成り立ちについて、不思議な感覚にとらわれました。

    ネタバレBOX

    出てくる人々には顔が無く、白いお面を被っているような感じでした。

    誰でもいい、与えられた役割をこなせばいい…。人でもタンスでも…。

    ただ殺人だけは許さないという風に作者は考えているらしく、そうした社会規範を作者はシステムと名付け、舞台監督にやらせているところが興味深いところでした。
  • 満足度★★

    笑えない。。。
    人の話を聞かない、自己主張のみ、こだわりすぎ、ナイフ所持。これが現代の若者だとしたら、こわいです。怖すぎます。笑えません。

  • 満足度★★★★

    ちょっと時間はかかったけれど・・。
    冒頭から少しの間は
    困惑したけれど、
    ふっと焦点があったような感覚がやってきて
    急に面白くなりました。

    ネタバレBOX

    相手の中にある自分と、
    自分の中にある相手・・・。
    たとえば
    自分の中での相手はすべてであっても、
    相手の中での自分はOne of themに過ぎないこと。

    それは占有率に留まらず。、
    時に重要度であったり、
    色であったり・・・。

    その存在感や質感の違いが、
    ある意味すごくリアルに描かれていきます。

    また、その現実を俯瞰するシステムの存在やルール、
    それぞれのキャラクターに当てられた立場や想い。
    さらには、管理者による退場宣告などにも
    現実の事象が想起されてぞくっときた。

    舞台上の個々の場面の視座のわかりにくさこそが
    逆にさまざまな人間関係での
    自らの想いと相手の想いの錯誤を
    したたかに浮かびあがらせているようにも思えて。

    あとに残った不安定な感覚に
    この舞台の秀逸を感じたことでした。





  • 201003211900
    観劇

  • 満足度★★★★★

    こんな言い方したくないんですが
    初見だったのですが、まさに掘り出し物でした。
    まさか連休のど真ん中の真昼間に、こんな気の狂った芝居みさせていただけるとは。

    ネタバレBOX

    カオスなメタ演劇、徹底したディスコミュニケーション、ものすごく重い主題で、下手しなくても陰惨な造形になってしまいそうなところを、各役者さんが嫌味なく演じていてよかったです。特にお父さん役の方、冷静に考えればどうしようもないのに、いい人に見えるのは何故だろう。

    でも、わたしは始終笑い通しで、他にもくすくすいってる方もいましたが、まったく笑いのない回もあったんじゃないかと邪推もします。けっこう見る人選びそう。
  • 満足度★★★★

    ぐらつく足元
    とあるシステムのなかで繰り広げられる愛憎劇。

    台詞は混沌としており、もっと整理が必要であるが、なかなかおもしろい着想を持った舞台である。

    田川は、前作同様、病んだ人を描かせたら、ぴか一である。どのような精神構造を持っているのだろうか。登場人物は彼の分身なのではないかと感じた。

    ネタバレBOX

    男女ともに次から次へと結婚、離婚を繰り返すことが常態となっている状況下の日本。

    「父親」と呼ばれる男性は、新しい妻とすべく女性をナンパし、情交を交わす。その男性は女性の区別をつけることができないらしく、「前妻」と今しがたナンパしてきたばかりの女性さえ、すぐに区別がつかなくなる。

    しかし、その男性の包容力によって、血縁関係のない「息子」、「前妻」、新しくナンパされた女性など、ほかで自分の居場所を見つけることができない者はその男性の下を離れることができない。まるで、男性の下こそが自分にとっての楽園であるかのように。

    一方で、血縁関係のない「息子」の実の姉と名乗る人物、前妻のファンである名乗るストーカー、ナンパされた女性を自分の分身であると確信している親友など、彼らを狂信的に必要とする人々が登場し、彼らは、自分の必要とする人を「父親」の元から引き離そうと試みる。

    すると、舞台監督を名乗る人物(まなざし)が突然現れ、”システム”を混乱させるなという。

    愛情はすれ違うことを前提とするものであり、かみ合うことはシステムを破綻させると主張しているかのようである。



  • 満足度★★★

    本公演、初見!
    愛情てなに?家族て?個々のルールの中で生きて行ければ楽なんだろうけど。愛情を上手く表現できない、受け止めることが出来ない。そんな葛藤が観ていて面白かったかな。

  • 満足度★★★★★

    いっそポップな不安感
    平坦な言葉と演技で、よくもまあこんな震度3が永遠に続いて時々割れた地面に足を落っことすような絶妙な不安感を煽れるものだと思う。いや煽るほどの激しさもなく、不安はそこら中に佇んでいるといった感じ。
    いくらでもエグく観せることは可能な題材を、ぬるっと(しかもゆるい笑いさえ起こしながら)観せてしまう恐ろしさ。それがまたさらに足下をふらつかせながら、しかしどこか同じような感覚を日常の中で味わってきたような既視感をも抱かせる。
    かわいいものをギューッて握り潰したくなるだとか、ああそうだよなーとうっすら同感できてしまう自分たちは、実は彼らのようにふつうに苛まれているのだろうし、けれどその事に気付かずそのまま生活していくのだろうし。
    彼らは延長線上の抽象的な鋭角なんだろうな、とか思ったり思わなかったり。

    普段作家が抱いているのだろう不信感や疑念を基とした関係性ネガティブ再構築といい、後半からいきなり増える光・音の謎演出といい、作家の精神構造というか精神状態がどんなもんなのか気になったので、アフタートークを聞けなかったのは残念。
    好みが分かれるだろうが自分は好きな気持ち悪さ。

  • 満足度★★★★

    本の面白さと役者の魅力が際立つ。
     不条理風な会話の中に物事の本質が見え隠れする芝居。家族とは?兄弟とは?恋人とは?人生とは?世界とは?少し病んだ登場人物たちの独自のロジックによる弾丸トークがとても面白かった。そして、ハチャメチャではあるが、ときに哲学的な会話に思わず引き込まれてしまった。

     役者では木村慎二の姉役を演じた石井舞、栄吉の婚約者を演じた黒木絵美花が独特の世界感を魅力的に演じてみせた。

     様々な設定の二人の会話がとても面白かったが、登場人物は病んでいる人間だらけなので、後半パターン化し、少しだれた部分があったのが残念。
    まだ初日なのでこれからどんどん良くなっていくだろう。

    ネタバレBOX

     後半舞台にはまなざしという役名の舞台監督が出てくる。様々なルールを司る神のような存在だが、舞台監督が舞台に出てくること自体がルール違反だ。そういった矛盾を逆手にとって、劇構造をさらに多重化している。

     まなざしという言葉が何を意味するのかと考えたが、やはり世界を見る神の視点だろう。登場人物それぞれはゴドーを待ちながらのように、ひたすら自分の求めるものを待ち続けている。それは永久に獲得出来ないものであるということを知らずに。

     田川啓介の物事を見つめる目はとてもユニークでとても深い。今後が楽しみな作家だ。
  • 満足度★★★★

    いやぁ主宰は
    かなり病んでいる(アフタートーク)。や、面白いんですがね。

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