まなざし 公演情報 掘出者「まなざし」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ぐらつく足元
    とあるシステムのなかで繰り広げられる愛憎劇。

    台詞は混沌としており、もっと整理が必要であるが、なかなかおもしろい着想を持った舞台である。

    田川は、前作同様、病んだ人を描かせたら、ぴか一である。どのような精神構造を持っているのだろうか。登場人物は彼の分身なのではないかと感じた。

    ネタバレBOX

    男女ともに次から次へと結婚、離婚を繰り返すことが常態となっている状況下の日本。

    「父親」と呼ばれる男性は、新しい妻とすべく女性をナンパし、情交を交わす。その男性は女性の区別をつけることができないらしく、「前妻」と今しがたナンパしてきたばかりの女性さえ、すぐに区別がつかなくなる。

    しかし、その男性の包容力によって、血縁関係のない「息子」、「前妻」、新しくナンパされた女性など、ほかで自分の居場所を見つけることができない者はその男性の下を離れることができない。まるで、男性の下こそが自分にとっての楽園であるかのように。

    一方で、血縁関係のない「息子」の実の姉と名乗る人物、前妻のファンである名乗るストーカー、ナンパされた女性を自分の分身であると確信している親友など、彼らを狂信的に必要とする人々が登場し、彼らは、自分の必要とする人を「父親」の元から引き離そうと試みる。

    すると、舞台監督を名乗る人物(まなざし)が突然現れ、”システム”を混乱させるなという。

    愛情はすれ違うことを前提とするものであり、かみ合うことはシステムを破綻させると主張しているかのようである。



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    2010/03/21 13:45

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