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シャイヨの狂女

シャイヨの狂女

劇団つばめ組

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/10/06 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

酷評されるほど悪くはなかった思うのだが。
なぜ池袋駅のアナウンス?
なぜ「恋は水色」?

ネタバレBOX

これは単に昔のフランスの話というだけではなく、現代の日本、すぐ近くで起こりうる話っていう意味?
こじつけ解釈しようとすれば、いくらでもできるけど。
猿王記

猿王記

劇団SE・TSU・NA×魅殺陣屋

AI・HALL(兵庫県)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ストーリーとそれぞれのキャラに引き込まれました。ドキドキ、ワクワクした、お芝居をアイホールで観られてありがとう♬♬♬
お値段以上でした。

仮名手本吉原恋心中

仮名手本吉原恋心中

ネコダマシ

ブディストホール(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 豪華絢爛、廓の非情もリアルに描きつつ、純愛の美しさを見事に表現。脚本、演出、演技、効果、舞台美術、キャスティング、受付も良い。タイゼツ、ベシミル!!(急用が入ってしまった、追記10.9:11:23)

ネタバレBOX

 舞台美術も見事だ。奥中央には大輪の紅白牡丹、下手に白、上手に紅の配置でそのあわいを蝶が舞う。男と女の恋を象徴しているのは無論である。この絵の完成度の高さは見事なもので、流石に良い舞台を創る劇団は総てに配慮が行き届いている。その手前には下手は半円形をくり抜き、上手は通常の直角に交差する仕切り、中央手前には廓へ上がる階段が設えられこの階段の両脇にやや奥に矢張り階段が設けられているが、場転に応じて両側面の階段は撤去されることもある。また中央階段を登り切った所は踊り場になっており、劇中、廓内部の部屋や客を迎え入れる場等様々に用いられる。出捌けを考慮してこの踊り場の両側面にも階段が設けられている。これら大道具を設えた客席側が本来の舞台床になるが、ここは往来や外部の某所等廓の外の世界を表現する際に用いられるのが基本だ。出捌けは上・下側面を主とするが、道行など心中物には不可欠の要素を有効に生かすこともあり、客席側通路が上手、下手共場面状況に応じて用いられる。花道が作られる前の否能の橋懸かりが作られる以前迄遡れるかも知れない役者の登退場以前には、こうであったであろうと想像させるだけの力を持った用い方であった。
 上演中故、個々の展開の詳細は書かないが、恋の始まりに抒情的な短詩を菊之介(ヒーロー)がヒロインの初花{吉原一の太夫候補(但し未だ水揚げ前)に贈り、彼女がその詩の内容を正確に理解するも未通女故それが実際何を意味するかは正確に分かっていない、この少女の恥じらいが実に良く表現されている}初花が短詩を正確に理解できたのは、彼女が元々利発であったことは類推できるが、武士の娘であったことが大きい。父の博打の借金のカタに売られたのである。一方ヒーローの菊之介は勘定方を務める義父の旗本本家嫡男、元禄の大火によって両親を失い、叔父の養子として暮らしている。分家の石高は五百石、可成りの家であり、許嫁も居る。だが、養父の実子・佐次衛門は、如何に不幸な目に遭って自分の家に養子として入ったにせよ、家督を本家に取られれば、自らは他家に婿養子として入り他家の家督を継いで生きるか或は自らの生家に残り生涯囲われた生活を送るしかないことを肯んじることができず、義弟をカッコウに準えて昼も夜も執念く悪だくみを仕掛けていた。然し、品行方正、義と人情に厚く知的レベルも徳も高い菊之介自身に付け入る隙は中々無い。そこで菊之介の親友・松平に阿片を仕込み借金まみれにしていた。松平の母は重い病に掛かっており、治療費も大変だ。一方阿片のせいもあってか、松平は早くから女遊びも覚え吉原に馴染みの廓もあった。初花と菊之介の出会いは、元服の祝いを義父がしてくれるその日、松平が吉原に菊之介を連れて行き、彼の馴染みとは異なる店で偶然出会ったことで互いに一目惚れしてしまったからだ。結局、義父の用意してくれた祝いにゲコの菊之介は飲まれ不義理を働いてしまったのみならず、その後、義父が菊之介の将来の為にと膳立てしてくれた上司への挨拶と十両の金は、松平の母の治療の為貸してしまい、これがもとの大事を引き起こすこととなった。ネタバレはここ迄としよう。
 廓の仲間たちのリアルな苦労は、梅毒を患った者がどう扱われていたかや、マブを他の遊女に取られると警戒した際、普段は嫌った振りをしてワザと客を待たせたり、じらせたりしている当人が本気になって怒ったりするシーンで如実に描かれる。また、生の三味線演奏で舞台を盛り上げる趣向もグー。更に狂言回しとして狐の面を被った役者が物語の流れを実に上手く運んでいる。
シャイヨの狂女

シャイヨの狂女

劇団つばめ組

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/10/06 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 恋は水色を途中迄しか歌えない女性が出て来るが、別の女性が1番を全部歌って教えるシーンがある。これ、作品展開のメルクマールである。一応以下にフランス語の原詩を上げておく。簡単な仏語だから読める人は読んでみることをお勧めする。
L'amour est bleu
Doux, doux l'amour est doux
Douce est ma vie
Ma vie dans tes bras
Doux, doux l'amour est doux
Douce est ma vie
Ma vie près de toi
【全文掲載には著作権者の許諾が必要であるため引用にとどめます(CoRich運営事務局)】

ネタバレBOX

 J.ジロドゥ原作。翻訳劇の難しさを感じた。至る所に社会風刺、アイロニー、茶化しが組み込まれているのだが、翻訳された文章からフランス語ならどんな表現になるかを類推し、類語、縁語、反意語等々をすぐさま想像しつつ観なければ面白さが激減するのは明らかだし、何故、そこでそのような台詞になっているのかも皆目見当がつかないであろうからである。自分はスタニスラフスキーの演劇手法やメソッド演技のような演技術が好みだが、演技が自然に見える為に役者陣は他国の文化・歴史・政治・風俗・世界に於ける位置等々を知って深く理解して居なければいけないし、作品が演じられる国についても同様に深い理解と階層差による意識の違い等を正確に知らねばならないからである。これら総てを高いレベルで通過してもそれを演技に落とし込めなければ意味は無い。
 上記のような前提で拝見したので、序盤で社長役の演技を観た瞬間、演じていることが演技に現れていて幻滅してしまった。若い役者なら致し方ないが、ベテランと言っていいお歳とみた。それでこの演技は、と思ったのである。鉱山師の演技は上手いと思ったが。
 途中、休憩を挟んで物語のトーンが完全に変わるが、前半は、現在世界中を席巻したと思われる新資本主義(即ち露骨に収奪することしか考えていない資本主義システム)を予見したような内容であり、後半は、これをひっくり返し庶民感覚の生活を取り戻すユートピア実現という形へ収束するが、今を生きる自分には後半はメンタルなレベルで納得できないものの、世界初演は1945年12月だから来るべき資本主義の形をその本質で見通していた慧眼にこそ着目すべきであろうし、第2次大戦中はドイツに支配された歴史から解放された歴史的解放感もあったであろうから後半の展開も作家の心理として自然ではあると考える。
舞台 魁!!男塾

舞台 魁!!男塾

気晴らしBOYZ

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/10/07 (金) 19:00

ビジュアルがマンガにそっくりで面白かった。
ストーリーはエピソードを纏め過ぎて早送りに感じた。
あと、照明が眼に入る演出が度々あって観にくかったです。

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

劇団印象-indian elephant-

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

歴史と個人、家族の絆と諍い、シリアスと笑い等非常に多面的でいい芝居だった。カレル(二條正士)の想い人である無邪気で奔放な少女オルガ(今泉舞、登場時の設定は10代)の、嵐のようなにぎやかさにまず惹きつけられる。

第一次対戦後からナチスドイツのズデーテン割譲までの戦間期。チェコスロバキア領内の少数民族ドイツ人に対する圧迫を、元ドイツ語教師のギルベアタ(勝田智子)が突然現れて訴える。大国ドイツに圧迫されるチェコが、その領内ではドイツ人を差別迫害する複雑さ。彼女は停電の闇の中などに不意に現れる、カレルの想像上の議論相手だ。意識内の幻影的人物を、主人公の対話相手として登場させるのは、この「国家と芸術家」シリーズの常套手段だが、シリーズ化の前の「エーリッヒ・ケストナー」では、実在のリヒテンシュタールがその役を担っていた。

仲の良かった兄ヨゼフ(根本大介)は、弟の名声に嫉妬して意固地に自分の世界に篭り、ヨゼフの妻ヤルミラ(岡崎さつき、スラッとした長身)と夫婦仲もおかしくなる。後半は兄夫婦の娘アレナ(山村茉莉乃)が、トリックスタートして舞台を活気づける。

チェコ大統領マサリク(井上一馬、好演)が、息子のヤン(柳内佑介)ともどもチャペック兄弟の家に現れる。芝居の都合かと思ったら、実際に大統領と親交があったらしい。さすがこくみんてき作家だ。

「恋人を取るか、祖国を取るか」。最初は「極論は暴力だ」ですむが、ナチスドイツの威嚇によって、本当に直面する問題になる。銃を取るか屈服するか。とどまるか亡命するか。サルトル的状況である。民主主義を巡り、政治と芸術家をめぐり、夫婦と兄弟の関係を巡り、ズバッと切り込む粒だったセリフが数々あり、さまざまな問題を考えさせる芝居である。公演台本を売っていた

ネタバレBOX

一緒に見た劇友は、今のウクライナがダブって、非常に今日の情勢と噛み合った芝居だと言っていた。

ラストは死の床のカレルがうなされる、ガスマスクをつけたクロ尽くめの山椒魚=兵士たちのうめきと死体。途中、コーラスが出てきた流れではあるが、歴史に即した会話劇で押してきたので、抽象的幻想的な締めくくりになんとなく物足りなかった。調べてみると、カレルの死の四ヶ月後に、ナチス賛同勢力がカレルの家を襲い、兄ヨゼフは強制収容所で亡くなったそうだ。そういうエピローグをつけても良かったのではないか。
風吹く街の短篇集 第六章

風吹く街の短篇集 第六章

グッドディスタンス

シアター711(東京都)

2022/10/05 (水) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/07 (金) 19:00

座席1階

グッドディスタンスの前章(第六章)「風がつなげた物語」の二編があまりにもおもしろかったので、嫌がおうにも期待を膨らませて向かった下北沢。まず、「犬も食わない」を見た。

「夫婦げんかは犬も食わない」だから夫婦げんかの話なのだが、今作では四十代となった元妻(作家)がかなり前に別れた夫(映像監督)を食事に招くところから始まる。食事を用意しているのは二十代の若い男(編集者)だ。このたび、元妻はこの若い男と結婚するのだという。そこで元妻は言う。「(離婚後に買った)目黒の家をあげるから、犬11匹の世話を1年間してほしい」。
元夫婦の会話は最初からヒートアップを連想させる。この元夫は若い役者たちにパワハラで訴えられ干されているという「昭和のおじさん」ということがまず、暴露される。だが、一方の妻はどうなのか。ここから「犬も食わない」状態に突入するのである。
50分の短編で、笑える部分はたくさんある。結末は結構、予想外だ。
「おもしろかった」と劇場を出て、この演劇をサカナに飲みに行ける作品。短いから、ソワレで見ても十分に飲む時間が確保できる。

ネタバレBOX

ちょっと現実離れしているのは、「元夫婦」げんかの間に挟まる、米ホワイトハウスが爆破され大統領が暗殺された、というSNS情報。この作家と結婚する編集者の若い男の携帯が鳴り、すぐに社に戻ってこいという。まもなく高校生が映像をでっち上げたフェイクニュースと分かるのだが、ホワイトハウス爆破の真偽がしばらく不明であるということはあり得ない。仮にこれが事実なら、メディアは大騒ぎになるし、そもそもホワイトハウスなどという衆人環視の建物が爆破されればそういう映像がそれこそSNSも含めてあふれ出すはずだ。

というわけで、せっかく面白い展開だったのに、この点がとても残念。
「没入すると怖いよね、恋愛」の略で没愛

「没入すると怖いよね、恋愛」の略で没愛

ガレキの太鼓

OFF OFFシアター(東京都)

2022/10/05 (水) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/07 (金) 19:00

久々に観た劇団。すげー面白い。観るべし。92分。
 随分前から活動しているが、調べてみたら8年ぶりに観る。実話だと言うが、本当にありそうな出来事が芝居になっている。東京でイラストレーターをしているシングルのイラストレーター36歳女性が、「田舎」出身の純朴な青年と知り合い結婚するが、その「田舎」に行くと、旧態依然とした姿に翻弄される…、という、いかにも、な物語が展開される。スライドで「実話です」と表示されるところが凄くて、あれよあれよという内にいろいろなことが起こる。とにかく面白い。出突っ張りの異儀田が見事だが、いろいろな役をコンビネーション良く演じる役者陣も見事。

ピース

ピース

三等フランソワーズ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いたるところに 笑い 落ち そっちか  笑いとシリアスのふり幅を大きくするのが、三等フランソワーズの得意技、今回はシリアスと暴力に笑い。最後に、ほぼ死ぬ悲劇演劇に笑いを詰め込んだ感じだ。キャスティングが最高、出演陣の個性を最大に引き出している、思うつぼにはまって面白く観れた。
美香本響さんさん演じたママ、諏訪いつみさんが、ちょこっと演じたガラスの** 月*千*を思い出した。

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

劇団印象-indian elephant-

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

死ぬ程面白い。本当に才気が実体化して見える位に圧倒された。チェコの国民的作家であり、SFの礎(日本だと手塚治虫だろう)、カレル・チャペックの18年間の物語。これが何の前知識も必要ない位、面白いドラマに。天才的なシナリオ。
第二次大戦前夜、ナチス・ドイツに併合される前のチェコスロバキア共和国が舞台。誰もがウクライナとロシアを連想せずにはいられない。
シリアスとコミカルのバランスが絶妙で、あれよあれよと言う間に彼等の織り成す人間模様に夢中。
役者陣の配役はズバリ。一人ひとりの内面まで投影したかのよう。

身体の弱い劇作家カレル・チャペック役は二條正士氏。加瀬亮似で格好好くコミカル。
カレルの永遠のマドンナ、野心に燃える女優・オルガ役は今泉舞さん。今回もまた素晴らしい。この人一人である女性の半生の抒情詩を謳い上げてくれる。
同居しているカレルの兄、画家のヨゼフ役は根本大介氏。天才で世界中に名を馳せていく弟への嫉妬心に苛まれる。後にアンネ・フランクと同じナチスの強制収容所で獄死。
ヨゼフの妻、翻訳家のヤルミラ役は岡崎さつきさん。これがまた巧い。複雑な内面を顔の細かな表情で客席に伝える。
その娘、アレナ役は山村茉梨乃さん。赤ん坊から少女まで時の経過を感じさせる。
カレルの親友、軍医で作家のランゲル役は岡田篤弥氏。ハナコの菊田竜大(たつひろ)似。銃を取らざるを得ないユダヤ人の葛藤。
チェコスロバキア共和国の初代大統領で現在も紙幣になる程の国民的英雄・トマーシュ・マサリク役は井上一馬氏。一際重厚で作品の格調を高める。
その息子の外交官、ヤン役は柳内(やない)佑介氏。オルガの恋人でもある。
そして作品の鍵を握る謎のドイツ系女教師ギルベアタ・ゼリガー役は勝田智子さん。彼女の登場で作品世界は不安と妄想と幻影と恐怖に蝕まれていく。

クローネンバーグやテリー・ギリアム、ティム・バートン作品を思わせる不安神経症のヴィジュアル化。カレル・チャペック自身が己の作品内に引きずり込まれていくような不安。何処からともなくピタピタと迫り来る“水の足音“。
絶対に観ておいた方が良い作品。

ネタバレBOX

クライマックス、カレル・チャペックが銃を取った後のオルガとの遣り取りが必見。戦争(暴力)が人を変えていく様をまざまざと見せつけられる。『母 MATKA』の引用。

ガスマスクの山椒魚は石井聰亙っぽいヴィジュアル。近付いてくる“水の足音”の正体は未来の死者達の泣き声。勇壮なスローガンに騙されて何の意味もなく死んでいく、顔を失くした人々。
ラストの感じがあんまり好きじゃない。無理に現在に話を繋げる必要はないのでは。観終わった後、個々の観客が思い巡らせるべき余白の部分。

今作とは関係ない話だが、ラストが現実の政治問題に繋がる作品を多々観てきたが、虚構の無限性を現実に落とし込む為に矮小化したようで白けるばかり。
ウクライナの人々にどんな演劇を観せてもナンセンスだろう。突き付けられた暴力の前で選択肢などないのだから。
シャイヨの狂女

シャイヨの狂女

劇団つばめ組

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/10/06 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

衣装の美しさに目を奪われた。華やかで陽気な女性たち。パリの明るい雰囲気が伝わって来る。
[恋は水色] の歌が全編を通して流れ、この歌が好きな私は楽しくなってきた。
いつもは暗い雰囲気の中の芝居だが、私はこの独特の暗さも気に入っているが、今回の華やかな雰囲気も好きです。
いつもと違う劇団さんの側面が観たかったのでその意味では、期待どおりでした。
男性たちのおかしな歩きかたは、おもしろかったです。
笑えます。楽しさが広がった。

狂女役の女性の役者さんが、華があって素敵です。毎回いいなあと思って観ています。

みなさんも書いてましたが、私も後ろの席で見えませんでした。
次回は、舞台が全部見渡せる劇場で観たいです。

プラズマ再臨

プラズマ再臨

無名劇団

萬劇場(東京都)

2022/09/14 (水) ~ 2022/09/18 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

配信映像観劇。
前日に(コロナで)役者さん二人が降板した神戸公演。
普通なら中止のところ、数時間で脚本1/3をマルっと書き換え、数時間の練習で板に乗せられるレベルにまで仕上げたど根性、凄かった。

そして今回の東京公演…
仕事都合などで劇団員さんは島原さんと泉さん以外は出演できず、主要キャストに若い役者さんが大抜擢されて臨んだ東京公演!
若い役者さんが神戸公演からさらに成長されていて、内容も神戸公演とガラッと変わってて、全員一丸となった一体感や意気込みが伝わってきました。

3年前の再演、今回の(直前に1/3脚本変更の)再臨神戸公演、そして若いキャストで一丸となって挑んだ再臨東京公演、エネルギーが増してきているのが分かります。(劇団員だけで上演した、幻と現のはざまの様な3年前の公演も好きですが)、今回の若さ溢れる東京公演も大好き♪

そんな無名劇団さんを暖かく迎えていただいた東京の観客の皆さま、千秋楽での正一さんのコメント、そして割れんばかりの拍手喝采。涙が出そうでした。

一回り成長し、無事に戻ってこられた無名劇団さんの今後が楽しみです!

追伸、やっぱり泉さんが良い役すぎる!
CMを数回拝見しました。再生回数6000回オーバーの6291回になってた。凄い!
(壱劇屋さんの方が集計締切後の再生数が多かったので残念コメントしたのですが…、島原さんのご返信では何とか無名劇団さんが(集計締切時点で)滑り込み1位だった様なので、コメント修正しておきます。)

追伸の追伸
島原さん>今は2000ぐらい上回れていて完全に負けていますが笑
いえいえ、集計締切時点で、SNSの権化のような壱劇屋さんを上回っていたなんて…
正に奇跡!本当に良かった!(壱劇屋さんも大好きですが…)無茶苦茶クールです!素晴らしい。
(すいません。実は壱劇屋さんのCMも2度拝見しました。が、滑り込み1位で良かった。)

と言うことで、CM1位獲得できますように祈念してます。

嘘ぎらい

嘘ぎらい

『OYUUGIKAI』製作委員会

本所松坂亭(東京都)

2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

星チーム観劇
主に展開される三つのストーリー、もう少し繋がりがみえたらよかったですが面白かったです!

ネタバレBOX

最初のシーンで二人の関係性が、すぐにわかってしまいましたが、それはそれで楽しめました。
嘘がテーマだと思いますが、途中のエピソードで、少し弱まってしまったように思いました
シャイヨの狂女

シャイヨの狂女

劇団つばめ組

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/10/06 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

BASE・・・シアターグリーンで一番小さな小屋・・・♪
そこで初めての指定席での最後方・・・なので全く観た事のない景色だった・・・♪
観た事がないと言うか見えない席だった・・・♪
いきなり池袋のアナウンス・・・?パリの話じゃないの?
他の人も書いているが女給を怒鳴る所しか良く解らなかった・・・♪
舞台上で堂々とプロットするの初めて観た(笑)♪
グダグダのまま一幕終了・・・♪
二幕になり狂女が増え賑やかに華やかになった・・・♪
この時代ではありえないゲームの演出・・・何の為に?

ネタバレBOX

こんなに馬鹿可愛い丸山を初めて観た・・・それだけが収穫か♪
仮名手本吉原恋心中

仮名手本吉原恋心中

ネコダマシ

ブディストホール(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

意識の高い劇団さん というイメージを持って向かいましたが、これはすごっ!美意識の高さはひょいっと予想を超えていました。
素人目にもクリエイトな和衣装が艶やかでカッコ良く、劇中に織り込まれた殺陣・歌・踊り・三味線演奏、もう全てが一級品。
だからと言ってお高くとまった系でもなく、なるほど 銘打たれたドラマティック時代劇という表現に大納得、まさにジャパニーズエンターテイメント!
「ロミオ&ジュリエット」「曾根崎心中」にヒントを得た と説明文にありましたが「吉原炎上」のエッセンスも色濃く入っていたと思います。

三味線&唄にのせての“狐”の口上、冒頭から一気に妖しげな世界に引っ張り込み
若い役者さんが多いのでいぶし銀とはいきませんが、時代劇の基本(発声や所作等々)がしっかり出来ているのと、それぞれの役どころをキッチリ演じられているので ず~っと観ていても心地良い状態、その世界観、物語が織り成す機微を楽しみ尽す事が出来ました。
嫉妬・打算・裏切り、物語の行方はコロコロ転がって愛と憎しみの雪だるま
王道とも言うべきジャパニーズドロドロたっぷりの時代劇を思いっきり堪能したい!という方には超おすすめの公演です。

ネタバレBOX

主役のお二人は華だけでなく好感度も備わっていたのが良かった(これは重要)
脇を固める役者さん達のキャラも演技もしっかりしていたので正真正銘 隅々まで楽しめました。
ただ些細な事ですが気になった点がひとつ
出入りする舞台袖のスペースがちょっと狭いのでしょうか
たまにですが舞台から引っ込む際に注意力が一瞬そちらに移ってしまうというか素になってしまう瞬間があったように感じられ、それってほんの1秒あるかないかなのですが、ここまで良く出来た作品であればこそ気になった点といえます。
クロノライセンス

クロノライセンス

劇団1mg

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2022/10/02 (日) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

多分再演かな?前回も泣いたけど、今回は更にパワーアップしてたような…。二度泣きしました‼️現実的ではないが、内容はストレートに心に突き刺さる。良い劇団であることは間違いない❗

シャイヨの狂女

シャイヨの狂女

劇団つばめ組

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/10/06 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

話の展開についていけないままに最後を迎えてしまいました。
時代、場所、人間関係が??なのに騒がしい会話で話の流れが全くつかめませんでした。
特に、序盤に出ていた男性2人の会話が聞き取りづらく、基本設定があやふやになってしまいました。
休憩をはさんで2時間という時間、ちょっと引き込まれる場面がなく、長く感じました。
スタートのJR池袋駅のアナウンスは何のフリだったんでしょう・・・。

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

劇団印象-indian elephant-

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/07 (金) 14:00

座席1階

チェコスロバキアが隣国ドイツのナチスに蹂躙されていく、その入り口を描いた作品。水の足音というタイトルに、底知れぬ恐怖感を覚える。何度も書いてきたことだが、戦争の足音は気付かぬうちに忍び寄っているのであり、この舞台は、それを視覚的に、聴覚的に、そして物語として見事に描ききっている。名作だと思う。

劇作家の弟(カレル・チャペック)と、画家の兄。この二人が若いころから物語は始まる。カレルは女優の彼女に振られて落ち込んでいるが、この女優、母国の舞台から世界を見ている。まさに、まだ世の中は平和だった。物語はこの兄弟の関係、兄の家族、友人という少数の登場人物を縦横に絡ませながら、時に静かに、時にドラマチックに回転していく。
大統領が登場してくるのが面白い。この大統領のせりふの端々に、作家は多彩な印象深い言葉を語らせている。例えば「隣国では強いリーダーシップがもてはやされている」という兄弟の友人(軍医)に、「民主主義は育てるのに時間がかかる」と説いてみせる。戦争の「水音」はまだ聞こえていないが、少しずつ黒い雲が広がるように、物語は暗さを増していく。
国民的作家のカレルに、政府のプロパガンダを書かせるという場面もある。ドイツ語を話す人が多く住むズデーテン地方をナチスに割譲するミュンヘン協定を国民に納得させようと、ペンの力が動員される。もうこの頃になると、戦争の「水音」ははっきり聞こえてくるようになる。「国家を取るのか、愛する人を選ぶのか」。先の戦争で日本もそうだった。愛する人を守るために、国のために戦う。これで本当に愛する人は守られるのか。戦時に陥りやすいレトリックを、この戯曲は喝破して展開していく。

ラストシーンは圧巻だ。希望だけは失ってほしくないと舞台を見つめていた客席に、答えは明快に示される。ぐいぐい引き込まれるような物語に、現代社会への作家の危機感を見た。

シャイヨの狂女

シャイヨの狂女

劇団つばめ組

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/10/06 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

最後列より

ネタバレBOX

休憩前も後も最初は普通に観てるんだけど、グダグダした感じになって、徐々に話自体の興味を失ってしまいました。
キンキーブーツ

キンキーブーツ

アミューズ/フジテレビジョン/サンライズプロモーション東京

東急シアターオーブ(東京都)

2022/10/01 (土) ~ 2022/11/03 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2019年以来ずっと待っていた。是非再演を願いチケットが取れた。ローラの配役が変わり、新しいキンキーブーツになったが、美しいローラであった。特にシンディーローパーの楽曲が好きなのでラストのダンスを観て華やかで会場と一体になった感動をまた味わえた。

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