『カヨコの大発明×謎の女ーーー《まなみ》。』 公演情報 火曜日のゲキジョウ「『カヨコの大発明×謎の女ーーー《まなみ》。』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    今期火ゲキのラストであり30リーグの決勝戦でもあった今宵の火ゲキ。
    いやぁ、もぉ、素晴らしかったです!贅沢させて頂きました!
    演劇は勝ち負けじゃない。でも、残るからには残るだけの理由がある。
    そんな夜でした

    ネタバレBOX

    カヨコの大発明
    改稿するにはあまりにもタイトでシビアな状況。その中をピンポイントに的確にブラッシュアップなされてきた手腕はさすが二朗松田ここにあり(名前はよく間違われるけれど)。熱量を上げたことにより波が生まれた。シンとした1シーンが活きた。
    さらにシーンを足す事でラストシーンに向けての奔流ができた。終わった後のスッキリ感が段違い。西マサトさんのキャラクター性もより活きてた。全てにおいて上がってた。難しかったと思う。それでもなお、どう変化つけてこられるのかなという期待感に応えてもらえる、観客席冥利に尽きる。

    謎の女ーーー《まなみ》。
    まず先に白状してしまうと、わたしが入れたのはマナミでした。あの見事なカヨコを観て尚。マナミに関しては前回と今回で印象に変わるところはありませんでした。同じく、良かった。中山さんの天賦の才を持ちながらも苦しむアーティスト気質。
    対してそこそこ才能ありつつ堅実な人生む赤穂さん。その対比、それだけだときっと観てて苦しくなるであろうところを、和ませる殿村さんのファンシーさと、相手をする赤穂さんのクールな親しみ。三人のバランスが絶妙でした。実質描いてることはだいぶとセンシティブなのに、笑顔で観られて、笑顔で観終われて、心地よい余韻が残る稀有なお芝居になってるのは、やはりこの三人のバランスと、舵をとるマナカくんの作演によるもので。総じて素晴らしかった。走り続けたマナカくん、走り続けることには意義、その対価、ここにあり。

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    2023/01/05 16:34

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