
いやむしろわすれて草
五反田団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/03/15 (木) ~ 2007/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
予想外の繊細さ
初めての五反田団だったのですが、まさかこんなに繊細な作品だとは思わなかった。例外的な作品と言っている人もいるようだけど。
前田さんは匂わせ方、書かない事で描写する、そういう事が上手な書き手ですね。それが舞台上に絶妙な間として表現される。とても感触が良い。
俳優陣は、志賀廣太郎さんが圧倒的でした。存在感が素晴らしい。出てくるだけで空気が変わった。
物凄い衝撃を受けるようなものではないですけど、総じて良い作品だと思います。こじんまりと良くまとまっているというか。

いやむしろわすれて草
五反田団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/03/15 (木) ~ 2007/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
しあわせということ
どうしようもない状況でも、お互いへのちょっとした思いやりや愛情で、楽しい!とか幸せだーとか思える瞬間があれば、幸せに生きていけるんだなぁということを実感させられた作品。役者さんたちの些細な表情や言葉の間合いなどが、秀逸。

『リターン』
流山児★事務所
Space早稲田(東京都)
2007/03/20 (火) ~ 2007/03/31 (土)公演終了
満足度★★★★★
with battered brain
・・・素晴らしかった!俳優たち、舞台美術、照明。ただ、冒頭シーンと唄・ダンスが説得力に欠けているのがじつに惜しい。なにはともあれ必見!

一丁目二十三番地金子某の家にこぐまが居るといふ
トリのマーク(通称)
こぐま(東京都)
2007/03/21 (水) ~ 2007/03/21 (水)公演終了

美藝公(びげいこう)
KUDAN Project
ザ・スズナリ(東京都)
2007/03/16 (金) ~ 2007/03/21 (水)公演終了
満足度★★★
「無」から「有」への挑戦
半分わかっていながら最前列へ。お好きな方以外は4列目椅子席以降での観劇をお薦め致します。
前二作が、圧倒的なイメージの連鎖から生まれる質感や疾走感の果てに「無」に辿り着くのに対し、今回は「無」から立ち上げるという感じ。映像の見え方が違う分、席位置で多少感じ方は変わると思いますが、その「有」を生み出す部分の速度が思うように上がっていかず、なかなかイメージが走り出さない、そんな印象を受けました。
この二人芝居シリーズや、KUDAN Project、さらに言えば「演劇」が好きだからこそ楽しめる部分が大きかったと思います。

一丁目二十三番地金子某の家にこぐまが居るといふ
トリのマーク(通称)
こぐま(東京都)
2007/03/21 (水) ~ 2007/03/21 (水)公演終了
こぐま
ボケ、突っ込みを複数の階層に出来たのは奥行きが出てくる感じで素敵。場所の記憶を紡ぐ、彼らの得意技。1年間の作品作りの序盤としての形。

TOMMY
キョードー東京
日生劇場(東京都)
2007/03/12 (月) ~ 2007/03/31 (土)公演終了
アタシは楽しい。
原曲への思い入れもなく、セリフのほとんどないオペラも不得意なのだけど、おそらくほとんど変えることを許されない制約の中でこれだけのものを作り出したのは見事だと思うのです。
中盤の物語の展開は見事。ピンボールはもっと派手にしてくれないとなぁと思ったり。終盤の展開は、雰囲気はわかるけれどどうしてそうなるのかはわかりにくい。日本語訳は見事だと思うけれど、あのスクリーンがあるのなら多分聞き取れなくても大丈夫、ということは原曲でやればいいじゃん、とおもったりもします。

恋の骨折り損
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2007/03/16 (金) ~ 2007/03/31 (土)公演終了
満足度★★
恋のシーンにときめき
男ばかりの豪華シェイクスピア。目的(内田滋さん♪)がはっきりしてるので(笑)不満はありません。ただ、3時間20分は私には長すぎました。感想はトラックバックさせていただきました。

いやむしろわすれて草
五反田団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/03/15 (木) ~ 2007/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
すとん、と
五反田団のお芝居を見てみたい、と思っていたところに、このお芝居が上演されることを知り、やっと本日見ることができました。
「・・・」が日常の自分の会話の中に、少し少なくなっているなぁ、と思っていたところに「・・・」の間にたくさんの気持ちがあることを、今日、あらためて感じました。
目の前でおきたことは、すとん、と自分の中になじみました。
私は4人兄妹の2番目で長女です。自分の家族のことをおもいました。自分以外の兄妹の存在をとてもいとおしく、そして、今一番近い存在にある、妹(第三子で、次女)のことを今よりももっと近い存在に感じるようになってしまいました。
いろんな人にみてもらいたいですね。本当にいろいろな人に。どんなヒトにもじんわりなじんでしまうとおもいます。

#2 「無情」
MCR
駅前劇場(東京都)
2007/03/19 (月) ~ 2007/03/21 (水)公演終了

いやむしろわすれて草
五反田団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/03/15 (木) ~ 2007/03/25 (日)公演終了

聴かせてよ愛のことばを
WANDERING PARTY
アトリエ劇研(京都府)
2007/03/20 (火) ~ 2007/03/21 (水)公演終了
満足度★★
舞踏でした
予定通り、行ってきました。
舞踏公演。
パンフレットにあるように
「演劇の舞台に舞踏家が登場する事は、ままあることですが、
逆に舞踏の公演に劇団の役者達が
こぞって出演するケースはそうあることではありません。」
というのは、そうだと思う。だから貴重といえば貴重な体験。
今回の出演を、役者さん達が、次の本公演にどう活かしていくのか
が一番楽しみです。

ZyklonB
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
ザムザ阿佐谷(東京都)
2007/03/09 (金) ~ 2007/03/12 (月)公演終了
満足度★★★
熱いんだけど、苦い。
総じて面白かった・・・筈なんですが、手放しに拍手してもいられないような。
「理解」できる言動・感情はあっても、全てに「移入」するほどのパワーはストーリーに感じられませんでした。
でも、役者それぞれはキャラクタリスティックで力強いし、合間に繰り出される笑いの要素は相変わらず好きです。
「相対する感情がぶつかりあう瞬間の爆発」というポリシーにおいては、今までで最も相容れない矛盾した気持ちを感じたので「一番よかった」のかな。

Adam:ski
スロウライダー
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2007/03/16 (金) ~ 2007/03/25 (日)公演終了
満足度★★★
目が離せない嫌悪感。
語られる話の中で先生の姿が朧気ながらわかってくるに従って見えてくる弟子達の狂気とエゴ。三鷹の空間の使い方にもビックリ。

狂想のユニオン
イキウメ
吉祥寺シアター(東京都)
2007/03/16 (金) ~ 2007/03/21 (水)公演終了
満足度★★★★
面白かった
最近、見てきたものは必ず笑いを含むものだったが、久しぶりに笑いなしの舞台をみた。
少し軽いショックをうけた。面白かった。
役者さんもうまくて関心です。

ラプチュア
演劇集団円
ステージ円(東京都)
2007/03/16 (金) ~ 2007/03/28 (水)公演終了
満足度★★★★
「正しさ」に人は惑う
上演時間二時間一五分(休憩一〇分含む).連鎖してぽんぽんやりとりされる台詞のリズムも心地よい芝居でした.

トレインホッパーズ
劇団桃唄309
ザ・ポケット(東京都)
2007/03/14 (水) ~ 2007/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★
脚本力
時間軸が入り乱れているなど、構成はもうひとつスッキリしてなかった印象でしたが脚本がとても面白かった。面白かった、というか、妙に引き込まれる力のあるホンだった、という感じ。貨車の上に乗って旅する様子など、素舞台を使ってうまく表現していて見飽きませんでした。役者では吉原さんと嶋村さんが抜群に素敵。

Adam:ski
スロウライダー
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2007/03/16 (金) ~ 2007/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
気持ち悪さが、心地いい。
知らず知らずにじわっとイヤな汗をかくような、心理ホラー。ぼんやりとした光の使い方やちょっとした物音、登場人物のささいな癖など、細かい演出が光ってます。

美藝公(びげいこう)
KUDAN Project
ザ・スズナリ(東京都)
2007/03/16 (金) ~ 2007/03/21 (水)公演終了
満足度★★★
映画の愛と、演劇の愛と
映像と演技の見事なコンビネーション、舞台に張り巡らされた面白い仕掛け、創意工夫を凝らした二人の対話など、KUDAN Projectならではの演劇を楽しませていただきました。最後のシーンでは涙が出そうになりました。ただ、これまでの作品を拝見していて期待が大きかったせいもあり、「ミタコトモナイ≪演劇≫」を堪能するまでに至らなかったのは少し残念でした。

Angels in America
TPT
ベニサン・ピット(東京都)
2007/03/20 (火) ~ 2007/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
必見中の必見!
初日の第一部のみ観てきました(第二部は今週末に)。素晴らしいかった・・・(感涙)。登場人物たちはそれぞれ深刻な不幸のど真ん中にいるのに、底抜けに明るく、軽快なんです。劇場にパワーがみなぎっていて、めちゃくちゃ楽しかった!
内容はちょっと大人向けです。R-15ぐらいかな。第一部の上演時間は約3時間30分弱(途中休憩10分&15分を含む)。転換の都合か、劇場内はかなり寒かったです。防寒をお薦めします。
初演第一部の動画が見られます⇒ http://www.tpt.co.jp/top/angelmovie.html