
松竹大歌舞伎
松竹
越前市文化センター(福井県)
2007/11/24 (土) ~ 2007/11/24 (土)公演終了
満足度★★★
福井まで道行
「奥州安達原」は、どこが悪い、というのではないけれど、動きが少なく何度か意識を失ってしまった(汗)
袖萩(亀治郎)の娘が、寒くないかと聞かれ、着物を着ていないのに「暖かい」と答えるところは泣けます。
雪を降らせる演出は綺麗。
「吉野山」はわかりやすくて良かったと思います。歌舞伎らしい爽快感が味わえました。
亀治郎さん(忠信)と梅枝さん(静御前)の息が合っていて、舞踊だけど芝居寄りに演じられていたように感じました。
薪車さん(逸見藤太)と花四天のチームワークも良かったと思います。薪車さんは初役でしたが、ご当地ネタ(越前ガニとか)も交え、きっちりやっている印象でした。

グレイッシュとモモ
激弾BKYU
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2007/11/24 (土) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
10年前の感動が蘇る!
この作品「グレイッシュとモモ」の初演は、1996年。当時、私はこの作品の記録映像のディレクターとして公演に携わっていた。
作品のチカラ、俳優達のチカラに、何とか負けない映像をとろうと何度も台本を読み、稽古場に足を運んだ。
しかし、そのうち勝ち負けなんてどうでも良くなった。
この魅力あふれる芝居を自分の感じるままに切り取っていこうと思った。
その結果はあえてここには、書かないが(笑)、自分の中で、とても大切な作品となったことは確かだ。
そんな作品を10年ぶりに観て、ちっとも古くならない、強烈なメッセージに本当に感動した。
私たちの劇団の旗揚げメンバーだった小林博さんが、とても良い演技をしていた。彼の魅力たっぷり詰まったNo.7の役は、初演の方とは全く違うキャラクターで、とても心に残る演技だった。
そして、なんと言っても主演の「モモ」を演じた東野醒子という女優のすごさには、舌を巻いた。10年前とちっとも変わらず、イヤむしろ数段素晴らしい演技になっていた。
いずれ遠からず縁がありそうな予感もするのだが、彼女とはまた、是非一緒に芝居をつくってみたいと思った。
来年9月には、山梨甲府で、11月には神奈川県葉山で公演が行われるらしい。
親子で楽しめるとても良い作品なので、是非足を運んで欲しい。

残魂エンド摂氏零度
芝居流通センターデス電所
精華小劇場(大阪府)
2007/11/03 (土) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★
ロングランの成果?
正直に言って前作があまり好みでなかったのですが、
今回の公演に懸けるものが大きいからか、ロングランな公演も日程の終わりがけに行ったからなのか、良かったと思いました。
惜しい部分もあるんだけど・・おもしろかったです。
これからにさらに期待。

おかえり-三つのお話を巡る記憶-
HOTSKY
旅館西郊(東京都)
2007/11/23 (金) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
不思議な雰囲気
旅館という舞台がストーリーの内容とばっちりあっていた為かとても面白かったです。桃太郎や雪女などの語りとしての面白さもさることながら鈴やリコーダーのとても不思議な音色と不思議な振り付け(?)がなんだか幽玄ぽくてなんだかとても不思議な雰囲気を醸し出していました。

INDEPENDENT:07
インディペンデントシアタープロデュース
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2007/11/22 (木) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★
一人芝居フェス
「INDEPENDENT:07」ってもう7回もやってるイベントなのに、実際に観たのはこれが初めて。
[d][a][i]を観ました。
ほかを観れてないので、たまたまなのかわからないけど、一人芝居っていうとこういうテーマになるんかなあ・・と。何か全然違うことをやってみたいなあ・・とか、やる側視線で考えてしまいました。

GHOST SEED~ゴーストシード~
カプセル兵団
笹塚ファクトリー(東京都)
2007/11/21 (水) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★
状況設定が甘いかな・・・
ストーリー的には面白いと思ったし、ラストシチュエーションもカッコ良かったんだけども、その世界観を設定する理由が納得しなかったためか、イマイチ物語にのめり込めなかったのは残念。
また説明セリフを多用していたので、この劇団特有のパワーマイムが活かされていなかった気もしたな・・・

漂流裁判
劇団あおきりみかん
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2007/11/23 (金) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
全般的によかった。
動き、表現、発想、スピード、おおむねグッド!
後半少しだれた感じがあったけれど、面白かったし、本当にミラクルコートがあったらどうだろう?と感じた。

傷は浅いぞ
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/11/14 (水) ~ 2007/11/26 (月)公演終了
しあわせものの怪物たち。
妄想エンターテイメント、前回は29名というものっすごい人数で、ありえないくらいの疾走感をまざまざと見せつけて、巻き込んでくれた柿喰う客。
すっかり魅了されてしまったのです。
今回は4人芝居ってことで、どうなるんだろうって不安だったのですが、ものすごく満足して帰ってきました。
4人の役者がものすごい怪物。うまい。
初めはこの始終どたばたした感じで進められていく世界に乗れるかどうか心配だったのですが、いつの間にかこのおかしな世界の住人になってしまっていて、感情移入してしまいました。
かっこいい。
どこまで行くのか。見ていたい。
そんな気持ちにさせられます。
ポストパフォーマンストークもかなりおもしろくて、とても満足。

傷は浅いぞ
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/11/14 (水) ~ 2007/11/26 (月)公演終了
満足度★★★★
傷は浅いか、浅くないのか~
4人舞台。面白いな~と思いました。
柿の舞台はしっくり来る時と、あ~これ嫌いが2つくらいに分かれることがたたるのですが、これはどっちかというと好きな方。
そして、リピーターでも行ってきたのですが、何にもない(照明とか、衣装とか)方が面白いなと思ってしまったのでしたが…。
でも思う存分に楽しめました~

Jackpot!!
Team Good Speed
池袋小劇場(東京都)
2007/10/26 (金) ~ 2007/10/28 (日)公演終了
満足度★★★
全体的には「フツーです」
既視感のある素材であってもそれを組み合わせて痛快泥棒モノを創り出そうとする狙いやキャラクター設定、それに終盤のどんでん返しなど、決して悪くはないのだが、今一つ独創性に欠けており、その結果、全体的には「フツーです」な感じなのは残念

ハルカ彼方
dramatic theater RARA☆
アイピット目白(東京都)
2007/10/26 (金) ~ 2007/10/28 (日)公演終了
満足度★★
好きなタイプの物語ではあるが
事故死してしまった主人公がその守護天使たちとともに遺された妻を護るという好きなタイプの物語ながら、人間界と天使界の描き分けが不十分なために安心してストーリーに身をゆだねることができないのがもどかしい

ツーアウト
自転車キンクリーツカンパニー
新宿シアタートップス(東京都)
2007/10/17 (水) ~ 2007/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★
小市民的な悩みが楽しい
草野球を描きながら進行している試合はあくまでバックグラウンド的にしか描かれず、もっぱら登場人物たち(わずか5人!)の抱えている問題(?)が描かれるというシカケ。いかにも草野球なノンビリした感覚と、小市民的な悩みが楽しかった

コミック・ポテンシャル
加藤健一事務所
本多劇場(東京都)
2007/10/24 (水) ~ 2007/10/31 (水)公演終了
満足度★★★
ちょっと肩透かし
決して古い作品ではないが「鉄腕アトム」などと同質な「レトロSF」な感覚があり、ロボットものの進化の速さに改めて気付かされる。観たいと思っている『ドアをあけると…』のエイクボーン作品なので期待がふくらんでいただけにちょっと肩透かし

オセロー
岡崎藝術座
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/10/25 (木) ~ 2007/10/30 (火)公演終了
満足度★★★
かなり実験的なアレンジ
かなり実験的なアレンジを施してあり、原典を未見な身としては新世紀エヴァンゲリオンのTVシリーズを観ずにいきなり「シト新生」を観てしまったような感覚…。とはいえ、音楽の使い方や演技が続く中で照明が落ちてゆくエンディングなどは興味深い

不審な集いは7階に。
カリフォルニアバカンス
OFF OFFシアター(東京都)
2007/10/23 (火) ~ 2007/10/31 (水)公演終了
満足度★★★★
主義主張や感動とは全く無縁
主義主張や感動とは全く無縁なおバカ、ナンセンスに徹したコメディ。「おバカメーター」を振り切るように突き抜けた潔さがあり、ここまで徹すれば幽霊だろうがUFOだろうが何でもアリな感じ(笑)

きのうのつづき
空晴
OFF OFFシアター(東京都)
2007/10/12 (金) ~ 2007/10/15 (月)公演終了
満足度★★★★
優しさが心地良い
疎遠になっていた兄弟とリフォームの件で居合わせた工務店員を中心に進むストーリー、主宰・岡部尚子の初戯曲であった『たまたま、素敵。』と共通する優しさが心地良く、弟たちを見守る姉のすべてを包み込むように優しく、時には寂しそうな表情がイイ

ネバーランド☆A GO!GO!
bpm
SPACE107(東京都)
2007/10/13 (土) ~ 2007/10/16 (火)公演終了
満足度★★★★
R-15指定?(笑)
TOON BULLETS!の『ネバーランド☆A GO!GO!2』を観ていたので、このようなカタチ及びキャストで観ることができて嬉しい。また、「R-15」級の“犠牲者”の表現と2転3転どころか4転も5転もする終盤の展開を最前列中央で堪能

犯さん哉
キューブ
PARCO劇場(東京都)
2007/10/06 (土) ~ 2007/10/28 (日)公演終了
満足度★★★
若干息切れ気味の部分も
ケラのナンセンスな笑いと古田新太の力ワザのような演技ががっぷり四つに組み合い、さらに豪華な出演者で彩られて楽しいことは楽しいが、ケラにしては短めの2時間15分も途中に若干息切れ気味の部分が散見される
![FABRICA[12.0.1]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/263/stage2638_1.jpg)
FABRICA[12.0.1]
FABRICA(企画・製作ROBOT)
新宿シアタートップス(東京都)
2007/10/04 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了
満足度★★★
全体としては起伏に乏しい?
高井浩子の脚本だけに会話なども非常に巧みで観ている間はさほど感じなかったが後から考えると全体としては起伏に乏しく、長期連続ドラマの複数回に分けられた総集編の1回を観ているような感なきにしもあらず

漫然ららら
劇団 スターダストBOYZ
小劇場 楽園(東京都)
2007/10/10 (水) ~ 2007/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★
恋愛の修羅場を個性的なキャラで
恋愛の修羅場をヒモ、A-BOY、天然系ヘン子ちゃん、典型的な騙されタイプなど個性的なキャラを配し極端に誇張して描いており、その縺れて絡んだ人間模様はつい笑ってしまうほどで、劇団宝船の『最愛』とは全く異なったアプローチが楽しい