最新の観てきた!クチコミ一覧

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リア王

リア王

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2008/01/19 (土) ~ 2008/02/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

リア王とは彼のことだ。
平幹二郎さんは国宝級の美しさを持っている。

というか

彼の存在は、「富士山」とか「摩周湖」とか「グランドキャニオン」とか、そういう自然の美的造形に匹敵する。

74年の歳月をかけて刻み付けられた、そして彼でしかなしえない演劇的時間、その積み重ね、その皺、その声、その空間支配力、美しき涙・・・。もうそれ自体が息を呑むような「美」である。

そしてその「美」を表現するにふさわしいお題目、それが「リア王」だ。

愛の続き/その他短編

愛の続き/その他短編

MU

OFF OFFシアター(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/21 (月)公演終了

満足度★★★

Aバージョン
「愛の続き」は個人的には嫌いではない。
しかし、着想は面白いと思うが物語として薄い印象。
役者の配置は良い。

「JUMON」も同様に着想が面白い。「愛の続き」に比べ、物語も練られている印象を受けた。
こちらは、役者の力量の差が気になった。
平間美貴と辻沢綾香が好演で、この二人が出てくると、他の役者が霞んでしまう。

Bバージョンも観に行きたいかと聞かれたら、悩むところ。
時間が合えば、行こうと思うが。

隣にいても一人

隣にいても一人

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

【青森編】伝説の名優 畑澤聖悟(渡辺源四郎商店店主)の怪演を堪能!
それを迎え撃つ森内美由紀(青年団)、工藤倫子(青年団)も
存在感をアピール、翻弄される小寺悠介も好演。

ネタバレBOX

この3年程観た青年団の演劇の中で、
最もドタバタした作品だったかも。
演技の大きさでいうと【帯広編】の倍以上なのだけど、
それがまったくもって気にならない程、
めちゃめちゃ面白い!

で、理由を考えてみた。
答えは簡単に見つかった。

そういう人が本当に存在しそうか?どうか。
というコトでした。
リアクションが大きくても、
役者の技術力が高く、
リアルに感じる人物造形であれば、
OKなのだと。

このバージョンで言うと、
スキンヘッドで強面で大柄な男が、
弟に対して高圧的だったり、
奥さんに対して弱気で子供じみた態度だったり、
それに伴うリアクションの大きさや、
また、そんなダンナに対する、
奥さんの容赦ない強力な突っ込みは、
物語を勢い良く展開させる為にはアリだなと。

しかしこれが一転、
キャラクター造形が中途半端だったり、
役者の技術が低かったりする場合に、
やたら芝居が大きいと正視に堪えなくなる。
ということかなと。

残りのバージョンも、
どんなキャラクターが飛び出すのか、
とても楽しみであります。
隣にいても一人

隣にいても一人

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

【帯広編】平田オリザの手を離れるということは、
ここまで仕上がりが変わってしまうのか!と驚く。

今回唯一演出は平田オリザではなく、片寄晴則(帯広演研)。
元々は7年前にこの帯広演研という
アマチュア劇団のために書き下ろした作品とのこと。
つまりはこれがオリジナルバージョン。

ネタバレBOX

客入れや暗転時に音楽が流れる違和感。
目に付いてしまうリアクションの大きさ。
4人中3人が帯広の役者ということで、
仕事をお願いすることもないなぁ...。
と思いつつ心を閉じる。
隣にいても一人

隣にいても一人

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

【広島編】あれっ?広島って
もうちょっと抑揚のついた訛りがあるんじゃなかったっけ?
と思うほど標準語化されている広島編。
ま、その分理解不能な言葉はなく100%戯曲を理解。
そして、平田オリザ的不条理劇を堪能。

ネタバレBOX

面白いな~コノ演劇。
夫婦になってしまった若い2人の問題が、
ことあるごとに離婚寸前の兄夫婦の話に脱線するが、
自分たちのことを棚に上げて、
もっともらしい説教を述べる姿が、
物凄くリアルで大笑いする。

今回8バージョンあるのですが、
もちろんコンプリート致しますよ。
2008改訂版・百千万(ももちま)

2008改訂版・百千万(ももちま)

劇団鹿殺し

駅前劇場(東京都)

2008/01/11 (金) ~ 2008/01/21 (月)公演終了

満足度★★★

すごいパワーだ。
初めて鹿殺し観て来ました。
なんていうか、いろいろやってやろうってエネルギーに心打たれました。
これでもかってくらいいろんなものが飛び出してきて圧倒されてしまいました。
観客巻き込むタイプのものはやはり面白いですね。

エル・アルコン-鷹-/レビュー・オルキス-蘭の星-

エル・アルコン-鷹-/レビュー・オルキス-蘭の星-

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2008/01/02 (水) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度★★

エル・アルコン1本で
他の方も書かれていますが、ワタクシも同感ですね。

エル・アルコンを3時間ものにした方がもっと濃い内容になったはず。

舞台のセットも豪華絢爛。衣装も同等。
煌びやかこの上ないが、全体的にインパクトがない。

踊りも一糸乱れず素晴らしいったらありゃしない。
まるでゼンマイ仕掛けのフランス人形で御座います。

ニンゲンらしさがまるでなく、くるくる回るメリーゴーランドをみてるような感覚です。


一番最初に見た観劇って・・・確か小学校の低学年、母に連れられて観たのが宝塚でした。

あの頃は、なんて美しい、煌びやかな世界なんでしょ!とちっさな胸が感動で打ち震えたので御座います。



ところがどっこい!


今、観たらどうよ?(・・;)

これは何もワタクシの胸が大きくなったからではありません。。


ワタクシ自身が大きくなったからで御座います。



あんなに厚化粧でしたっけ?
おかげで表情が全く見えない。

以前、スペインへ行ったとき、ストリートの露天であんなマスク、売ってました。

だから・・・全員が同じ顔に見えます!


ベラ・・・ですかっ?(・・)

このネタ、解る方、仲良くしましょう!感性が一緒ですっ(^0^)






これを観劇して小劇団の良さを再認識してしまった!というもの。

ああ、やっぱ小劇団は素晴らしいので御座います!(実感!)


そこには、汗と涙とニンゲンの感情が見えるので御座います!(再実感!)








feel trip

feel trip

alliancedesign+プロデュース

スパイラルホール(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★

癒しの効果
なんだろ・・?内容自体はどうってことないネタなのに・・癒される。
笑える部分もあったけれど、大爆笑ってほどではない。
お涙頂戴的な要素でもない。

ただ、ワタクシの好みに合ってるのだと思う。
何気ない日常の出来事だけれど、あったかい気持ちになれてほっとするんだよね。ほっとする。

きっとこれが響く。ということなのだろう。
舞台というのは響くか響かないか。なのだと思う。
どこがどんな場面が響いたのか?って聞かれると自分でも良く解らないのだけれど・・・とにかく観た後に癒された。

きっと次回も観に行くと思う。
そうして、ほんわかして満たされるのだ。。

路上に咲く花

路上に咲く花

演劇集団 神のみそ汁

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/22 (火)公演終了

満足度★★★★

熱演
役者さん達の熱演に感心しました。
舞台は選挙事務所。

お話は救われない所に行ってしまったが、環境や運命に左右されてしまった人達を巧く描写してて最後まで引き込まれました。

1幕もので最後までの集中力も凄かったです。

ラストの心の叫びに共感。

メディア モノガタリ

メディア モノガタリ

三条会

ザ・スズナリ(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

放心。
何がどう引き込まれたのかがわかりません。追いかけて行っちゃうと逃げられる気がするんだけど。終わった後の放心状態は形容しがたい。なぜかわからない場面で笑っていて、最後には笑顔で役者が出てきているのにこっちはしかめっつらで涙を流して。こんなに理由のわからない感情の動かされ方は初めてかも。やっぱりモンスター劇団、三条会。

ネタバレBOX

ダンスともつかないあの不思議な動き。一体化したりそれぞれ勝手に動いているようであったり。どこも目が離せません。生きた俳優が目の前にいるとはこういうことなんだなって、実感。台詞の量はすごいけど、決してその中身だけで勝負しているわけじゃなく、たぶん台詞がすべて単音で発せられても、外国語で発せられても、同じように心が動かされていただろうな。
メディア モノガタリ

メディア モノガタリ

三条会

ザ・スズナリ(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

驚異的な暑苦しさ
笑いと感動と迫力と。
ギュウギュウに詰まった高密度の芝居でした。
メディアの得体の知れない不気味さをリアルに感じ取ることのできた舞台でした。

IZO

IZO

劇団☆新感線

青山劇場(東京都)

2008/01/08 (火) ~ 2008/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

進化
新感線といえば、笑えてスカっとする炭酸のようなお芝居でした、
第二章になって渋めに路線変更したということですが、今回さらに
進化してきた気がします。青木豪さんの脚本もすばらしく
一言一言がずしっときます。そのたびに鳥肌が・・・。
途中の回り舞台での森田、山内、前田お三方の殺陣は今まで見てきた芝居のなかでも素晴らしいものでした。

ロミオORジュリエット

ロミオORジュリエット

Nibroll

世田谷パブリックシアター(東京都)

2008/01/18 (金) ~ 2008/01/20 (日)公演終了

満足度★★

いろんな境界線
これがある種の「世界観の提示」だとすれば、その世界との接点を見出せない私には、特に語れるような事柄もない(それも一つの境界線?)。

映像とかキレイだと思うけど、面白い/つまらないで言えば、矢内原美邦さんソロ公演のほうが肩の力が抜けているように思えて、私には面白いです。

メディア モノガタリ

メディア モノガタリ

三条会

ザ・スズナリ(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★

もはや暴力だ。
古典と向き合って作品を作り続けた結果、2周目に突入しちゃってる感はいつも通り。
「いつもの通り」って言うにしたって、いつも度肝を抜かれるんだから、凄い。
これは、原作に対する愛がゆえのヴァイオレンス(という名の演出)である。

そのヴァイオレンスに荷担する俳優たちも相も変わらず。
三条会という団体でしか観られないものが、確かにここにある。

ネタバレBOX

山口百恵メドレーのリズムに乗せて長台詞とか暴力の他の何物でもない。
それが成立しちゃうんだから、もしかしてシベ少より凄いかもね。
隣にいても一人

隣にいても一人

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

【帯広編】あじわい深き。
帯広演研のために書き下ろしたということで、ある意味ではオリジナル。
それでいながら、平田演出ではないということで他チームとは違うポイントが多々みられる、異色作でもあった。
やはり、円熟のあじわいということで、完全に別の魅力で魅せられた感がある。

ネタバレBOX

まず、他チームより10歳ずつくらい年齢が高いことで、
戯曲のニュアンスがちょっと変わってくるので非常に興味深い。
兄姉夫婦は熟年離婚だし、弟妹夫婦は高齢結婚。
他のバージョンを観た方でも、想像するだけでもなかなか面白いのでは?

あと客入れ時や場面転換で音楽が流れていたのには正直驚き。
平田演出では絶対に有り得ないですね。
隣にいても一人

隣にいても一人

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

【広島編】意外にもスタイリッシュ。
若いチームということもあるのか、どこか都会っぽい感じで広島弁での応酬。
やりすぎない感じが、逆に「こんな感じなのかな」とか思わされたり。
割とニュートラルな感じ、そしてポップな感じが好みならこのチームかも。

ネタバレBOX

統一教会のエピソードって重要だから入れてるのかと思いきや、広島編は無し。
若いチームだからっていうのが理由なんだろうか……。
feel trip

feel trip

alliancedesign+プロデュース

スパイラルホール(東京都)

2008/01/17 (木) ~ 2008/01/20 (日)公演終了

満足度★★★

構成がいいかも・・・
もう少しこくのあるストーリーも織り交ぜてくれると嬉しかったかな。
声もよくとおっていたし、行間のスクリーンも楽しませてくれた、それよりも観客に美人が多かったこと、さすが青山おしゃれな会場って感じ。
ただ、ちょっと間延びしすぎた感もあり、ほどよくテンポアップしてゆくと、もっとスマートな面白さが出ると思う。

泥花

泥花

劇団桟敷童子

西鉄ホール(福岡県)

2008/01/12 (土) ~ 2008/01/13 (日)公演終了

満足度★★★

力量がハンパない
見てよかったと思う舞台でした。
ストーリー、演出の練り方がうまいし役者もそれにきちっとついていけてた。

ネタバレBOX

ただ、テーマというか題材が個人的にダメ、というか心に響かなかった。
好き嫌いが分かれるものであって自分的には嫌いに属する部分でした。
でもまぁ、あくまで私見ですので。
イザナギとイザナミ 古事記一幕

イザナギとイザナミ 古事記一幕

劇団千年王國

ぽんプラザホール(福岡県)

2008/01/12 (土) ~ 2008/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

腹の底にずんとくる
高校時代、古典は苦手だということで古事記とか読まなかった自分がくやまれる。
イザナキ~のくだりをしっていればもっと楽しめたんだろうなぁ、と思った。

ネタバレBOX

役者のパワフルさがホントに伝わってきて、鳥肌が立った。
なんか、良いものを見たって感じでした。
関係ないけどアフタートークで某ガラパ川口くんの脚本の遅筆についていわれてたよ・・・がんばれ。
マイ・フェア・レディ

マイ・フェア・レディ

東宝

神奈川県民ホール(神奈川県)

2007/06/23 (土) ~ 2007/06/23 (土)公演終了

満足度★★★★★

なんと言っても名作です
 今日の席は、神奈川県民ホールの1階席の最後列。どうかなぁ……、と心配していたのですが、決して「舞台が遠い」と感じることはありませんでした。舞台上の登場人物の心情が、すんなりと自分に入ってきて、笑ったり、怒ったり、泣いたり、はらはらしたりと、十二分に芝居を楽しんできました。
 前回の帝劇公演では、初めて観る舞台版の『マイ・フェア・レディ』ということもあって、オードリー・ヘップバーンの映画版との違いがとても気になっていたのですが、今回は舞台版を楽しむ「構え」が出来ていたようです。前半1幕の各エピソードも、効果的に感じました。イライザの特訓のつらさや、苦しみも、十分に伝わってきて、初めて正しく「H」の発音が出来た喜びも、きわだっていました。続く名曲「踊り明かそう」も十分に最初のクライマックスを作っていました。
 合唱も前回素敵だなぁと感じた「ラブリー」の男性カルテットだけではなく、随所で美しいハーモニーを聞く事が出来ました。
 石井一孝のヒギンズ教授も、2度目の鑑賞である今回は、自分にもしっくり来るキャラクターになっていました。魅力的な愛すべきヒギンズ教授を演じています。
 浦井健治の「君住む街」は、とても美しい声で、男性の私が聞いても魅惑的です。歌っていて、さぞや気持ちの良い事でしょうと想像します。
 主役、大地真央は、少し声の伸びが悪くなっているような気がするところが、何ヶ所かありました。全国ツアーで疲れているのでしょうか。
 前半1幕の、イライザが父親に会うシーンで、イライザの食べていたりんごを、おとっつあんが「ずいぶん大きなりんごだなぁ」と言っていましたが、アドリブだったような雰囲気でしたが、どうなのでしょう。
 休憩を入れて2幕3時間半の公演時間。4時半に終演しました。

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