最新の観てきた!クチコミ一覧

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さようなら僕の小さな名声

さようなら僕の小さな名声

五反田団

NHKみんなの広場 ふれあいホール(東京都)

2008/02/09 (土) ~ 2008/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★

NHKシアター・コレクションということで、
わざと嘘っぽくNHKノリな書換えがされているのが、
(ドイツ製の高級外車、アメリカ製のサングラス、
スイス製の高級時計、ソニ!)ちょっと可笑しい。

会場がだだっ広く、客席がフラットな為
それを何とかすべく編み出されたらしい
罰ゲームのような角度の傾斜舞台が、
これまた可笑しい。

そういった部分以外は、初演と変わらず
前田司郎演じる自分と、
反則技のようなキャラクターたちの
摩訶不思議な世界に笑わされる。

ネタバレBOX

ただこの作品を、
このNHKみんなの広場ふれあいホールで
上演したのは間違いでしょ。と。
五反田団のこそこそした楽しみには、
“まったくふれあえないです”感が満載!

9列目(後ろから2列目)での観劇でしたが、
舞台で演じる俳優達の姿は果てしなく遠く、
マイクを仕込んでいても聞こえない箇所も多々あり。
さらにスッカスカな空間を見上げる感じになるので、
おさびしい学芸会的な観え方になっちゃたのが、
とても残念かなと。

五反田団の作品って、
小学生の理科でやった蟻の生態観察っぽいなと思っていて、
狭~い箱庭の中で不思議な住人たちが、
ちまちまと何かをしているのを
ちょっと上から覗き込んで楽しむ。っていう
位置付けにしているので。
そんなこんなで、ミスマッチかなと。

ま、オンエアーではフレーミングされるので
多少は見やすくなっているとは思うのだけど。

しかしながら、演出の絶妙さと、
俳優陣の技術レベルは相当で、
これを、いかがなものか劇団&俳優がやると、
本物のおさびしい学芸会になっちゃうので、
さすが、岸田戯曲賞を2つも貰った前田司郎!
って感じです。
人間洗濯機 反=歴史

人間洗濯機 反=歴史

花上直人

新小岩ZAZA(旧 新小岩劇場)(東京都)

2008/02/09 (土) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

でました人間洗濯機
花上さん、公演初日の前々日まで入院していたそうで、こまかい打ち合せや段取りなど時間がなかったと思うのだが、締めるところ、お客を惹きつける力はある方なので、心配は要らなかった。舞踏やパフォーマンスというより、大衆芸能的なありかたなんだろう。装置や小道具の準備は怠りなかった。

ネタバレBOX

演目は、ミスターグローブ。有名なレパートリー漢詩。メタル(コイン)の戦士の戦い。休憩はさんで、でました人間洗濯機。
パイドラの愛

パイドラの愛

HAMMER-FISH

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2008/02/08 (金) ~ 2008/02/14 (木)公演終了

満足度★★★★

姐さん!!
支配的価値観を暴力的に踏みにじる。しかし古典に触れている。繊細で部分的には超正統派でフレッシュ。尚且つふざけている。サラ・ケインやはりいいっす。姐さん俺ついて行くっす。...正直いって一応芝居になっていれば演出は選ばないんじゃないかとも思うのだ。

革命日記

革命日記

青年団

アトリエ春風舎(東京都)

2008/01/30 (水) ~ 2008/02/12 (火)公演終了

満足度★★★

岡目八目
人物が再登場すると空気が変わる場面がある(特に小学校の副担任の先生)。その役者をじっと見ている。盤面ゲームの局面が変わるのを見ている様な感じで。岡目八目。ちょっと意地悪な感覚が“オリザ演劇”の肝と見つけたり。

ネタバレBOX

セイカツをカクメイ化して成立したちゃちな密室に土足で入り込んで来る世間、常識の、健康そうなゾンビども。どう見ても諷刺喜劇。初演の安田演出の方がシンジラレナーイ。911の予言というのは眉唾。いわゆる運動史を細かく調べている。かいつまみ方がまた小意地の悪い。
ミチユキ → キサラギ

ミチユキ → キサラギ

仙台市市民文化事業団

エル・パーク仙台 ギャラリーホール(宮城県)

2008/02/08 (金) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度★★★

トラジコメディ
結果的に、いわゆる悪人の出て来ない劇になってしまった。トラジコメディ(前半喜劇/後半悲劇)。
誰がヒロインなのか、主題は何なのか、迷いを残して劇はゆっくり舵を切る。

ネタバレBOX

カモになるはずだった緑子と、結婚詐欺師の二人の男と一緒に暮しているチセ。二人の女がヤマの主導権(?)を奪い合うような形で進行。
戦う気がそもそも無い様なチセの性格作りがやや「ズルイ」。惚け惚けの可愛い女だが下意識的では(一人になった時の行動は)、というもの。
前半は芝居芝居した感じが続く(そういう設定になっている)。
但し、緑子の“不安”というのは自分にはあまり信じられない。
「騙す、騙される」で事実と虚構の間をつなぐ謎めいた回路に入って行くのかと思ったら(そうではなかった)。
頑張って書いているが現状はやや平板な印象。
昔ながらの花道 + 可動居間でよかった。
リアル系の一番大枠のセットはなかなかいい。群集シーンも迫力あるがややミスリードか。
はやく起きた朝は…オンステージ2008

はやく起きた朝は…オンステージ2008

フジテレビジョン

サンシャイン劇場(東京都)

2008/02/08 (金) ~ 2008/02/16 (土)公演終了

「はやく起きた朝は…オンステージ2008」
歌あり、コントありでとても楽しめました。
老若男女、誰でも楽しめる内容でした。

リア王

リア王

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2008/01/19 (土) ~ 2008/02/05 (火)公演終了

リア王
原作を全く知らずに観劇しましたが、とても楽しめました。
内容もわかりやすく、初めてでも楽しめるものだと思います。

野獣グレゴワールの虜囚

野獣グレゴワールの虜囚

劇団オグオブ

萬劇場(東京都)

2008/02/09 (土) ~ 2008/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

実にお見事!
まず、言いたいのはセットがちょっとちゃち過ぎないかい?(・・)
『美女と野獣』をアレンジするなら、セットも少しは夢がないとね。。


東の悪魔と西の魔女、これって大抵の劇団で魔女のお話には必ず登場するよね。

美女と野獣、不思議な国のアリス、ウィキッド・・・

で、今回はブスの妹役を演じた呉屋希美、すんごいです。
本当は美形の呉屋がメイク一つであんなドロっ!としたまっくろくろすけも到底適わぬ超ド級のブスになってるやん!(・・!)

いつもながら、役者って素晴らしいです。


マドレーヌ(ブス妹)は本当は心根の優しい娘だったけれど、密かに好きだった野獣がミル(見栄っ張り美形の姉)の事を好きだと解って、魔が差したかのようにやってはいけない事をしてしまう。

う~~ん。。深いです。深層心理の部分ですなっ。

で・・・ワタクシ的にはこの妹と野獣が恋愛して欲しかった!
そうじゃあないと、物語がハッピーエンドにならないでしょ。
姉は?
不幸になってもいいの?っつー意見もあるだろうけれど、姉は元々回りに取り巻きが一杯居るしね。

その一方で妹はずっと孤独で不幸だった訳でしょう?


そしたらさ、そしたらよ?(・・)


最終的に野獣と結ばせてあげたいじゃん!




ここの劇団は毎回何らかのメッセージがあります。
その言葉が素晴らしい!


幸せとは何か?
金か愛か?どちらが欠けても幸せにはなれない。
ニンゲンとは本当に不器用な生き物だ。
だけど、例え叶わなくともそれに向かって努力する。

夢や希望を持ち続けよう!
何回でもチャンスはあるんだ!

前を向かなきゃ。



こんなメッセージでした。
相変わらず、笑わせてちょっぴり泣かせるそんな芝居。




・・・・そう、夢は叶わなくてもそれに向かってチャレンジした自分を褒めて認めてあげよう!

例えどんなに長い夜でもきっと夜明けはくるはずだから・・・。









革命日記

革命日記

青年団

アトリエ春風舎(東京都)

2008/01/30 (水) ~ 2008/02/12 (火)公演終了

満足度★★

なぜ今の時代にこの再演なのか?
個々の人間の在り方や言い分、社会的な関係性等は上手く描けているがいかんせん大枠の設定がリアリティない為に説得力もなく。91分。

ネタバレBOX

初演時はまだ大学なんかにも斗争文字の立て看が残っていた時代だったが、あれから10年経ち、こんな革命を信じている組織があることがあまりに絵空事のように見えて。出演者の若さもあるのか、彼らの革命に対する言葉も上辺だけで根が生えているようには聞こえず、そんな違和感が全然物語に入り込ませない壁になっているように感じた。

ただ、いかにもな日本人を描くという意味では巧く浮き彫りに出来ていたと思う。
ハムレットマシーン

ハムレットマシーン

OM-2

日暮里サニーホール(東京都)

2007/02/08 (木) ~ 2007/02/10 (土)公演終了

ステージで
テキストを表現することについて、
この舞台以上に成功しているものを見たことがない。

恋する妊婦

恋する妊婦

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2008/02/08 (金) ~ 2008/02/28 (木)公演終了

満足度★★★★

一座で描くのでなく一人ひとりを描く力
岩松了氏のもつ繊細できめこまやかな、人物表現がしっかり生きていました。

それぞれの思いのベクトルが見事に機能してなかなかの見ごたえ。

ストーリー的には商業演劇に近いものがあるのですが、人の描き方がまったく違う感じ・・・。

観ていてふっと後を引くような名作です。

下北演芸祭

下北演芸祭

春風亭昇太

本多劇場(東京都)

2008/02/06 (水) ~ 2008/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

談春独演会(夜の部)
オープニングトーク 談春&昇太
昇太「力士の春」
談春「噺家の春」
談春「木乃伊取り」

オープニングトークだから、あっさり挨拶して落語かと思ったら40分くらい喋ってて、時間的には一番の大ネタか(笑)

おとことおんな、時々、動物

おとことおんな、時々、動物

WHATCOLOR

サンモールスタジオ(東京都)

2008/02/06 (水) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

全く接点や脈絡のないものなのに、構図が同じ
 今回のWHATCOLORさんのアンケートに「何色に見えましたか」というものがありました。
 僕の場合は「赤」にみえました。全体的に血生臭いシーンが多く、赤が印象に残りました。

 今回のオムニバス・ストーリー4本のうち、特に第3話「牛 -ドナドナのうた-」が一番印象に残りました。

 牧場で乳をもまれ、ミルクを搾り取られる牛。
 風俗店で巨乳をもまれ、金を搾取される女。

 全く接点や脈絡のないものなのに、構図が同じだと思ってしまいました。

キラリ☆ふじみで創る芝居『大恋愛』

キラリ☆ふじみで創る芝居『大恋愛』

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

生きててよかった。
シェイクスピアさんが生きた時代からこれだけかけ離れて、それでもまだまだこんなおもしろいみせかたがあったとは。さんざんやりつくされた演目で。3人の演出家がそれぞれの発想で自分のパートを作り、それがこれだけ見事なコラボレーションとなって完成するなんて奇跡的。そしてそれを地域の方々が楽しんでるっていうのがいい。日本全国こうなっていけばいいのに。

ネタバレBOX

ロミジュリが、少女漫画的(1幕)であり、レディコミチック(2幕)でもあり、昼メロ要素(それ以降)もあるということを初めて感じました。おっもしろい!
やっぱりお話を知らないと微妙に伝わらなさそうな部分があるっていう点だけは惜しいけど。そう思ったから読みましたけどね、戯曲。まあそれは当日パンフのあらすじでカバーってことなんでしょうね。お話を追わない演劇の楽しみ方が最初っからできる人はものすごく楽しめる。初心者には難しいっていうのは、お話を理解しようとして演劇を観る人が多いだろうということなんだろうな。私も演劇を観慣れてなかった頃は、お話が追えなくなるとおもしろいと思えなかったから。頭が固かった。
ロミオとジュリエットがこの人とこの人っていうのが固定されていないっていうのが、諸刃の剣。それを超越して頭を柔らかくして目の前で起こることをただ受け入れるか、ストーリーを理解することに重点を置いてしまい、訳わからないと感じてしまうか。私はようやく前者になれたところなのでこれが楽しくて仕方ないけど。
おとことおんな、時々、動物

おとことおんな、時々、動物

WHATCOLOR

サンモールスタジオ(東京都)

2008/02/06 (水) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度

タイトルそのまんま
それ以上の要素やひねりは全くなし。なんだこれは。脚本のよさが台無し。一生懸命演じているのはわかるし、そのよさが伝わる瞬間もあるんだけど、全体的にはただただ暑苦しい。作演陣の方向性と劇団の方向性がかみあわなさすぎ。ああもったいない。

ネタバレBOX

特に4話はひどい。抜け出したくてぶるぶる震えてしまったほどです。ああいう展開なら思い切って笑い飛ばしてしまいたい。って、すみません、好みの問題ですね。あんなテーマを熱く演じちゃったら恥ずかしいだけ。安っぽいドラマの再放送のエンディングだけ見ちゃった気分。
3話だけはよかったかな。牛って言うタイトルと最初の台詞で展開はすぐに読めてしまったけど、それが逆にわくわくに。だって、女の子がかわいらしいんだもん。
革命日記

革命日記

青年団

アトリエ春風舎(東京都)

2008/01/30 (水) ~ 2008/02/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

小日本人。
様々なテーマを内包し、すっと提示するオリザ戯曲の巧さ。
この作品は、アプローチが外にも内にも向いており、唸らされること多々。
そして、何よりも日本人というものを見せられた気がする。

若手が演ずるのにマッチした作品でそこも心地よかった。

ネタバレBOX

「日本人の革命の不可能」を暗示する物語として受け取った。
逆説的に言えば、「誰がいつ一線を越えてもおかしくない」ともなるだろうか。
なるほど、どちらにせよ日本の危機の一面を描いてるのでしょうね。
キラリ☆ふじみで創る芝居『大恋愛』

キラリ☆ふじみで創る芝居『大恋愛』

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

加速するリレー。
1幕・菅尾が滑走路を丹念に走り、
2幕・富永が甘くふわりと浮上させ、
3~5幕・多田がドライブ感で大気圏を突き抜けた。
3人の演出家の仕事が見えながら、本当に綺麗なリレーだった。

演出の仕事がこれだけ見える舞台というのは稀有な体験だ。
「ブレのない古典こそ遊ばれて然るべきなんだ」という好例であると思う。

この企画を提案してきた、キラリ☆ふじみのポテンシャルの高さには舌を巻く。
来年の『グランド・フィナーレ』が今から楽しみでしょうがない。

ネタバレBOX

【菅尾】
ロミオ役とジュリエット役が不在で、プロンプタが演ずるという設定は面白い。
ただ、主役の不在が、主役を決して大きく見せることはできなかったと思う。
もう少し不条理性が出ても良かったのではないだろうか。
丹念な印象はあれど、冒険心には欠けていたように感じる。
かなり期待していただけに、少しばかりがっかり。

【富永】
今度は逆に全員がロミオとジュリエットになってしまう。
バルコニーのシーンは絡みまくりで……もう圧巻というしかない。
皮肉にも「ロミジュリに憧れを抱く」という菅尾演出の目的を達成している。

【多田】
本当に最近の多田の試みを総動員といった様相。
尾崎豊。そして、SPEED。行われているシーンと微妙に意味が被ってくる。
“誤引用”とでもいってしまおうか、その全力で間違ってる感が凄い。

というわけで、多田版『グランド・フィナーレ』が観たいです。
クラブ・オブ・アリス

クラブ・オブ・アリス

いわきオフィス&NPO法人アートマネージメントセンター福岡公演

イムズホール(福岡県)

2008/02/09 (土) ~ 2008/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

夢の中で
風邪で熱っぽい状態で混沌としたアリスの世界を感じた。
岩城さんの「ワタシ」は多少ネガティブすぎる感じもしたけれど、
生きることの辛さはよく表現されていたと思う。
わーとかきゃーとか騒々しいのはあまり合わなかったように思った。

霊感少女ヒドミ

霊感少女ヒドミ

快快

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/09 (土)公演終了

満足度★★★★★

妥協なき逃げ足。
はじめての小指値にして、さいごの小指値。
名前を変えて活動はするみたいだけど、小指値の妥協なき逃げ足に感服。
名前を変えた所で彼らの価値が何ら変わらないんだろうな、
という確信にも似た妙にガッチリとした感触があった、そんな公演。

あえて言うならば、現代口語演劇系の一つの最先端であるのかな。
なんて、ジャンルで語ってもしょうかないか、と思わされる独特の世界観。
このポップさは、ゼロ年代の収穫と言っても過言ではないでしょうね。

ネタバレBOX

音楽のcapsuleは、実に小指値の色を出していると思う。
さようなら僕の小さな名声

さようなら僕の小さな名声

五反田団

NHKみんなの広場 ふれあいホール(東京都)

2008/02/09 (土) ~ 2008/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

初めての五反田団
ここ CoRich でもかなりの評価がついている五反田団、前回のアゴラでの公演は時間があわず行けなかったけど、NHK の企画で観ることができてラッキーでした。
脚本はNHK向けにけっこう書き換えているようだけど、それは本質の部分ではないので、ま、いいんでしょうね。

このNHK企画の、ほかのコンドルズなんかの公演もあわせて放送するそうです。

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